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3年経つと性格も変わる
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「いっえーい!!」
と俺は叫び崖から飛び降りる。
40m以上ある崖はとても高く登るのは少し大変だった。
俺が登って来た方は地面だが、俺が飛んだ方は海だ。
ばっしゃーーーーん!!
っと大きな音をたてて俺は海にダイブした。
ぱーっしーーん!
頬をぶっ叩かれた。海に飛び込んだ時と同じくらいの音の大きさだ。
痛さはこっちのが痛い。
「もう!!またダイブしたのね!あれほど危ないって言ってるじゃない!貴方は人間なの!その体には耐えられない事だってあるのよ?」
ラーナ先生はカンカンに怒っていた。
昔はそばかすがあった顔も今では化粧をして綺麗になっており、色白で元はとても良かった先生だったので今は求婚が凄いんだとか。
俺はむすっと先生を睨んだ。
「人間…………ちげぇ。俺は魔族だ。」
この話題を出すと不貞腐れる俺を見て先生は困った顔をして俺の頭を撫でた。
「……はぁ。分かったから……無理はしないで」
「はーい。」
気の抜けた返事をした俺はラーナ先生の部屋を後にした。軽い足取りで俺は木彫りの部屋へと向かった。昔と変わらず裸足で過ごしているが、今はぺたぺたと音はしない。
昔は怖かった門番も今では俺に気さくに話しかけてくる。
「今日も来たのか問題児」
「問題児じゃねぇよ。」
「また魔王さまに会いに来たのか?ほんと魔王様のこと大好きだよなぁお前。」
「は、はぁ?ち、ちげぇよ!!暇なだけだ!!」
そう言った俺は木彫りのドアを蹴った。
ばーーん!大きな音をたてて扉が開く。
右を見ると宰相が俺を見てまた来た……っと嫌そうな顔をする。
左の側近は………隣の女に夢中のようだ。
「親父~暇だ~なんかすることねぇ?」
俺は親父と呼んだやつに向かって歩き始めた。
「魔王様は暇ではありません!はぁ。前はとても従順でいい子だったのに今では……。」
と宰相は頭を抱えた。
「昔の事は昔。今の俺はこれだ。昔の俺は弱ぇから嫌いだ、。」
と少し明後日の方を見た俺に、宰相はぐっと押し黙った。
宰相は何気に俺に弱い。というより、子供に弱い。
「チビ……お前俺みたいに将来なりそうだな。」
と側近の男が女を撫でながら言った。
「はぁ?俺……女……苦手だから無理。」
俺は視線を右下に向けた。
「ははーん?やっぱりまだまだお子様だな」
と軽く鼻で笑ってくる側近。それに、隣の女の人にはくすくすと笑われていた。
俺は顔を真っ赤にして叫んだ。
「もう俺は立派だ!!!!!!ふざけんな!!ってな訳で親父!俺マウントベアーを討伐してくるぜ!!」
っと自信に満ち溢れた顔で親父を見ると少し心配気に見つめていた。
少し揺らぎそうになったが、俺の意思は硬い。 親父はため息をついて。
「いってこい。」
と背中を押してくれた。
俺はすぐさま走り出そうとしたが、親父が待てっと言って飴を投げた。
「身体強化が付いてる飴だ。万が一の時があるからな。気をつけろエスメル」
俺は親父に手を振って、マウントベアー討伐へと向かった。
と俺は叫び崖から飛び降りる。
40m以上ある崖はとても高く登るのは少し大変だった。
俺が登って来た方は地面だが、俺が飛んだ方は海だ。
ばっしゃーーーーん!!
っと大きな音をたてて俺は海にダイブした。
ぱーっしーーん!
頬をぶっ叩かれた。海に飛び込んだ時と同じくらいの音の大きさだ。
痛さはこっちのが痛い。
「もう!!またダイブしたのね!あれほど危ないって言ってるじゃない!貴方は人間なの!その体には耐えられない事だってあるのよ?」
ラーナ先生はカンカンに怒っていた。
昔はそばかすがあった顔も今では化粧をして綺麗になっており、色白で元はとても良かった先生だったので今は求婚が凄いんだとか。
俺はむすっと先生を睨んだ。
「人間…………ちげぇ。俺は魔族だ。」
この話題を出すと不貞腐れる俺を見て先生は困った顔をして俺の頭を撫でた。
「……はぁ。分かったから……無理はしないで」
「はーい。」
気の抜けた返事をした俺はラーナ先生の部屋を後にした。軽い足取りで俺は木彫りの部屋へと向かった。昔と変わらず裸足で過ごしているが、今はぺたぺたと音はしない。
昔は怖かった門番も今では俺に気さくに話しかけてくる。
「今日も来たのか問題児」
「問題児じゃねぇよ。」
「また魔王さまに会いに来たのか?ほんと魔王様のこと大好きだよなぁお前。」
「は、はぁ?ち、ちげぇよ!!暇なだけだ!!」
そう言った俺は木彫りのドアを蹴った。
ばーーん!大きな音をたてて扉が開く。
右を見ると宰相が俺を見てまた来た……っと嫌そうな顔をする。
左の側近は………隣の女に夢中のようだ。
「親父~暇だ~なんかすることねぇ?」
俺は親父と呼んだやつに向かって歩き始めた。
「魔王様は暇ではありません!はぁ。前はとても従順でいい子だったのに今では……。」
と宰相は頭を抱えた。
「昔の事は昔。今の俺はこれだ。昔の俺は弱ぇから嫌いだ、。」
と少し明後日の方を見た俺に、宰相はぐっと押し黙った。
宰相は何気に俺に弱い。というより、子供に弱い。
「チビ……お前俺みたいに将来なりそうだな。」
と側近の男が女を撫でながら言った。
「はぁ?俺……女……苦手だから無理。」
俺は視線を右下に向けた。
「ははーん?やっぱりまだまだお子様だな」
と軽く鼻で笑ってくる側近。それに、隣の女の人にはくすくすと笑われていた。
俺は顔を真っ赤にして叫んだ。
「もう俺は立派だ!!!!!!ふざけんな!!ってな訳で親父!俺マウントベアーを討伐してくるぜ!!」
っと自信に満ち溢れた顔で親父を見ると少し心配気に見つめていた。
少し揺らぎそうになったが、俺の意思は硬い。 親父はため息をついて。
「いってこい。」
と背中を押してくれた。
俺はすぐさま走り出そうとしたが、親父が待てっと言って飴を投げた。
「身体強化が付いてる飴だ。万が一の時があるからな。気をつけろエスメル」
俺は親父に手を振って、マウントベアー討伐へと向かった。
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