僕の学園奮闘記

さかえ

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番外編

あれあれ?晴人と楓にゃんの様子が....?①

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それは夏休みのある日の事だった。

「え?風邪ひいたの?大丈夫か?」

「.......んー、薬は飲んだー。」

いつもよりふわふわとしている晴人に俺は少し心配する。
夏休み期間で実家に帰ったとて、晴人の家には誰もいない。
理由は両親が海外に住んでいたりするから。晴人ももしかしたら高校卒業で海外住みかもしれないが、今は日本で高校生活を送っているため、桜木家の日本の家には誰一人としていない。
兄とが2人姉が一人晴人にはいるが、3人とももう自立してしまっている。

「楓にゃんは?」

晴人の彼女である楓にゃんはお見舞いに行かないのだろうかと思い問いかける。

「んー、。楓は夕方来るらしー、。」

夕方.......僕はちらりと時計を見る。
まだ昼過ぎで、夕方には程遠い。
見舞いに行くかーっと重い腰をあげた。

※※

「どうだい?体調は。」

「ん~?上々かなぁ、はぁ。」

明らかに具合の悪い顔で上々と言われても.......っと僕は苦笑した。何処までも強気なこの親友は、俺が晴人の家に来た時も10回くらいインターホンを押して、やっとドアを開けてくれたくらいだ。

「お粥作るからね。」

うぐぅっと変に唸った晴人に僕はそれを肯定と勝手に解釈して、いつも使っている晴人のキッチンで料理を作り始めた。
晴人の家で料理は何度も作ったことがある。何度も泊まったし。
晴人も下手したら家族よりもお前といる時間の方が多いかもなんて冗談言っていたが、あながち間違いでも無いかもしれない。僕が作るかーっと腕まくりをしていると、ピンポーンっとチャイムが鳴った。ほーいっと誰に聞かれるでもなく返事をし、宅配便かな?っと扉を開ければ、そこには楓にゃんがいた。

「あ。楓さん!お仕事終わったんですか?」

「あ!瑠衣も来てたの?」

「はい!というより!中にはいりませんか?」

「そうね。そうしましょ。晴人の体調はどうだった?」

「んー。やっぱり顔色は悪いですね、。」

両手に大荷物を持ってやってきた楓さんの荷物を僕は受け取った。
実はあの電話の後、僕は用事ができて結局晴人の家に来たのは夕方になってしまった。んー。楓にゃんと晴人。2人きりの方がいいから、お粥作って帰ろうと思ってたけど.......。

「楓さん楓さん!」

「はいはい?どうしたの?」

「お粥作ったことありますか?」

「え、?いいえ。作ったことはないけれど.......。」

「じゃあ、晴人に作りませんか?」

僕が提案すれば、楓にゃんは少し不安そうな顔をした。

「..私、料理したことないんだけど........。」

「大丈夫です!僕がついてますし!」

じゃ、じゃあ、頑張る!!っと顔を上げた楓にゃんを見て僕は、やっぱり楓さんはアイドルだなぁっと今更ながら思った。
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