4 / 37
番外編
あれあれ?晴人と楓にゃんの様子が....?①
しおりを挟む
それは夏休みのある日の事だった。
「え?風邪ひいたの?大丈夫か?」
「.......んー、薬は飲んだー。」
いつもよりふわふわとしている晴人に俺は少し心配する。
夏休み期間で実家に帰ったとて、晴人の家には誰もいない。
理由は両親が海外に住んでいたりするから。晴人ももしかしたら高校卒業で海外住みかもしれないが、今は日本で高校生活を送っているため、桜木家の日本の家には誰一人としていない。
兄とが2人姉が一人晴人にはいるが、3人とももう自立してしまっている。
「楓にゃんは?」
晴人の彼女である楓にゃんはお見舞いに行かないのだろうかと思い問いかける。
「んー、。楓は夕方来るらしー、。」
夕方.......僕はちらりと時計を見る。
まだ昼過ぎで、夕方には程遠い。
見舞いに行くかーっと重い腰をあげた。
※※
「どうだい?体調は。」
「ん~?上々かなぁ、はぁ。」
明らかに具合の悪い顔で上々と言われても.......っと僕は苦笑した。何処までも強気なこの親友は、俺が晴人の家に来た時も10回くらいインターホンを押して、やっとドアを開けてくれたくらいだ。
「お粥作るからね。」
うぐぅっと変に唸った晴人に僕はそれを肯定と勝手に解釈して、いつも使っている晴人のキッチンで料理を作り始めた。
晴人の家で料理は何度も作ったことがある。何度も泊まったし。
晴人も下手したら家族よりもお前といる時間の方が多いかもなんて冗談言っていたが、あながち間違いでも無いかもしれない。僕が作るかーっと腕まくりをしていると、ピンポーンっとチャイムが鳴った。ほーいっと誰に聞かれるでもなく返事をし、宅配便かな?っと扉を開ければ、そこには楓にゃんがいた。
「あ。楓さん!お仕事終わったんですか?」
「あ!瑠衣も来てたの?」
「はい!というより!中にはいりませんか?」
「そうね。そうしましょ。晴人の体調はどうだった?」
「んー。やっぱり顔色は悪いですね、。」
両手に大荷物を持ってやってきた楓さんの荷物を僕は受け取った。
実はあの電話の後、僕は用事ができて結局晴人の家に来たのは夕方になってしまった。んー。楓にゃんと晴人。2人きりの方がいいから、お粥作って帰ろうと思ってたけど.......。
「楓さん楓さん!」
「はいはい?どうしたの?」
「お粥作ったことありますか?」
「え、?いいえ。作ったことはないけれど.......。」
「じゃあ、晴人に作りませんか?」
僕が提案すれば、楓にゃんは少し不安そうな顔をした。
「..私、料理したことないんだけど........。」
「大丈夫です!僕がついてますし!」
じゃ、じゃあ、頑張る!!っと顔を上げた楓にゃんを見て僕は、やっぱり楓さんはアイドルだなぁっと今更ながら思った。
「え?風邪ひいたの?大丈夫か?」
「.......んー、薬は飲んだー。」
いつもよりふわふわとしている晴人に俺は少し心配する。
夏休み期間で実家に帰ったとて、晴人の家には誰もいない。
理由は両親が海外に住んでいたりするから。晴人ももしかしたら高校卒業で海外住みかもしれないが、今は日本で高校生活を送っているため、桜木家の日本の家には誰一人としていない。
兄とが2人姉が一人晴人にはいるが、3人とももう自立してしまっている。
「楓にゃんは?」
晴人の彼女である楓にゃんはお見舞いに行かないのだろうかと思い問いかける。
「んー、。楓は夕方来るらしー、。」
夕方.......僕はちらりと時計を見る。
まだ昼過ぎで、夕方には程遠い。
見舞いに行くかーっと重い腰をあげた。
※※
「どうだい?体調は。」
「ん~?上々かなぁ、はぁ。」
明らかに具合の悪い顔で上々と言われても.......っと僕は苦笑した。何処までも強気なこの親友は、俺が晴人の家に来た時も10回くらいインターホンを押して、やっとドアを開けてくれたくらいだ。
「お粥作るからね。」
うぐぅっと変に唸った晴人に僕はそれを肯定と勝手に解釈して、いつも使っている晴人のキッチンで料理を作り始めた。
晴人の家で料理は何度も作ったことがある。何度も泊まったし。
晴人も下手したら家族よりもお前といる時間の方が多いかもなんて冗談言っていたが、あながち間違いでも無いかもしれない。僕が作るかーっと腕まくりをしていると、ピンポーンっとチャイムが鳴った。ほーいっと誰に聞かれるでもなく返事をし、宅配便かな?っと扉を開ければ、そこには楓にゃんがいた。
「あ。楓さん!お仕事終わったんですか?」
「あ!瑠衣も来てたの?」
「はい!というより!中にはいりませんか?」
「そうね。そうしましょ。晴人の体調はどうだった?」
「んー。やっぱり顔色は悪いですね、。」
両手に大荷物を持ってやってきた楓さんの荷物を僕は受け取った。
実はあの電話の後、僕は用事ができて結局晴人の家に来たのは夕方になってしまった。んー。楓にゃんと晴人。2人きりの方がいいから、お粥作って帰ろうと思ってたけど.......。
「楓さん楓さん!」
「はいはい?どうしたの?」
「お粥作ったことありますか?」
「え、?いいえ。作ったことはないけれど.......。」
「じゃあ、晴人に作りませんか?」
僕が提案すれば、楓にゃんは少し不安そうな顔をした。
「..私、料理したことないんだけど........。」
「大丈夫です!僕がついてますし!」
じゃ、じゃあ、頑張る!!っと顔を上げた楓にゃんを見て僕は、やっぱり楓さんはアイドルだなぁっと今更ながら思った。
0
お気に入りに追加
99
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので
こじらせた処女
BL
大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。
とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…
純粋な男子高校生はヤクザの組長に無理矢理恋人にされてから淫乱に変貌する
麟里(すずひ改め)
BL
《あらすじ》
ヤクザの喧嘩を運悪く目撃し目を付けられてしまった普通の高校生、葉村奏はそのまま連行されてしまう。
そこで待っていたのは組長の斧虎寿人。
奏が見た喧嘩は 、彼の恋人(男)が敵対する組の情報屋だったことが分かり本人を痛めつけてやっていたとの話だった。
恋人を失って心が傷付いていた寿人は奏を試してみるなどと言い出す。
女も未体験の奏は、寿人に抱かれて初めて自分の恋愛対象が男だと自覚する。
とはいっても、初めての相手はヤクザ。
あまり関わりたくないのだが、体の相性がとても良く、嫌だとも思わない……
微妙な関係の中で奏は寿人との繋がりを保ち続ける。
ヤクザ×高校生の、歳の差BL 。
エロ多め。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる