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本編
会計様のおかげ?で仲良くなりました!!
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「し、失礼します~。」
「あ、いらっしゃいー!」
僕が生徒会室へと入れば、湊人様が紅茶を片手に仕事をしていた。
「ちょっと待ってね」
「あ、はい!」
この前見た時よりも顔色が良くなっている湊人様にほっとしつつ、視線をスライドさせると鋭い視線と目が合い、ビクッと方が跳ねた。
「き.......み。」
「.......?」
「.......きみ.......の、.......な、.....まえ、.......な.......に?」
たどたどしく話す書記様の言葉を逃さいないように耳を研ぎ澄ませる。
「あ!僕の名前は、柳瑠衣と言います!!苗字でも名前でも好きに呼んでください!」
僕が満面の笑みで答えれば、嬉しそうな顔をする書記様に僕もニコニコとしてしまう。
すると、急に顔色が悪くなった書記様に僕はあわあわとしてしまう。
まさか、また体調が優れないのだろうか?
「だ、大丈夫ですか?何処か身体が痛みますか?」
僕が書記様の近くに寄れば、ふるふるっと顔を左右に振った書記様に僕は、ほっとした。
「.......ごめ...ん....ね。」
その言葉はか細くて聞こえずらかったが、僕の耳にはちゃんと聞こえた。
「ど、どうして謝るんですか?」
き、急にどうしたのだろうか。
書記様の気分を害する事をしてしまったのかと慌てるが、ポンポンっと肩を叩かれた。
「大丈夫だよ、瑠衣。.....ほーら!朔夜。ちゃんと言わなきゃ!」
湊人様が書記様に声をかければビクッと肩を上げた書記様に湊人様は、やれやれっと目を伏せた。
「誰も朔夜の喋り方に文句言ってきたやつはこの学校にはいないでしょ?大丈夫だよ。ゆっくり話そう?」
「.....で、でも.....うざ.....いかも。」
「何?誰かにうざいって言われたの?」
「い.....われて.....ない。」
「安心してよ。朔夜が言われたら俺が言い返すから!!」
「.......」
「分かった!?」
「.......う、ん。」
僕は二人の会話を静かに聞いていた。
ヨシヨシっと書記様の頭を撫でる湊人様は優しい瞳をしている。
でもこの2人には甘い雰囲気はなく、なんだか兄弟を見ているようだった。
僕はその様子が微笑ましくてニコニコと笑っていると、そうだった!っと声をあげて湊人様がこっちを見る。
「俺に何か用があったんだよね?」
きょとりとした顔をしてしまった僕は、その事ですが......っと言葉を続けた。
「すみません。友達が勝手にしちゃったみたいで.......。」
ごめんなさいっと頭を下げると、そっかぁっと少し残念そうな声が聞こえてきた。
「でも俺は瑠衣と話せて良かったよ。顔も見れたしね。」
そう言って微笑む湊人様にカチッと固まった後、ボンッと音を立てて顔を真っ赤にした。
「え、あ、、ひ、失礼しましゅ!!」
僕は急いで生徒会室を出て、扉の前でへなへなと座り込んだ。
みな、湊人様が.......。
僕はパタパタと顔を仰ぎ、熱を冷ましながら歩みを進めていると、待って!っと後ろから声が聞こえ、振り向くと書記様が居た。
「でき.......れば、名前で呼んで.......ほし.......。」
最後の方の声が小さくなったが、放課後の誰もいない廊下はそんな声も拾ってくれる。僕はニコッと微笑んだ。
「はいっ!朔夜先輩!!!」
僕がそう呼ぶと、ぱぁっと顔を明るくして笑う書記様にドキッとする。
これは.......魔性の笑顔だなぁっと心の中で思った。
こうして僕は書記様.......青木朔夜様とお友だちになりました。
「あ、いらっしゃいー!」
僕が生徒会室へと入れば、湊人様が紅茶を片手に仕事をしていた。
「ちょっと待ってね」
「あ、はい!」
この前見た時よりも顔色が良くなっている湊人様にほっとしつつ、視線をスライドさせると鋭い視線と目が合い、ビクッと方が跳ねた。
「き.......み。」
「.......?」
「.......きみ.......の、.......な、.....まえ、.......な.......に?」
たどたどしく話す書記様の言葉を逃さいないように耳を研ぎ澄ませる。
「あ!僕の名前は、柳瑠衣と言います!!苗字でも名前でも好きに呼んでください!」
僕が満面の笑みで答えれば、嬉しそうな顔をする書記様に僕もニコニコとしてしまう。
すると、急に顔色が悪くなった書記様に僕はあわあわとしてしまう。
まさか、また体調が優れないのだろうか?
「だ、大丈夫ですか?何処か身体が痛みますか?」
僕が書記様の近くに寄れば、ふるふるっと顔を左右に振った書記様に僕は、ほっとした。
「.......ごめ...ん....ね。」
その言葉はか細くて聞こえずらかったが、僕の耳にはちゃんと聞こえた。
「ど、どうして謝るんですか?」
き、急にどうしたのだろうか。
書記様の気分を害する事をしてしまったのかと慌てるが、ポンポンっと肩を叩かれた。
「大丈夫だよ、瑠衣。.....ほーら!朔夜。ちゃんと言わなきゃ!」
湊人様が書記様に声をかければビクッと肩を上げた書記様に湊人様は、やれやれっと目を伏せた。
「誰も朔夜の喋り方に文句言ってきたやつはこの学校にはいないでしょ?大丈夫だよ。ゆっくり話そう?」
「.....で、でも.....うざ.....いかも。」
「何?誰かにうざいって言われたの?」
「い.....われて.....ない。」
「安心してよ。朔夜が言われたら俺が言い返すから!!」
「.......」
「分かった!?」
「.......う、ん。」
僕は二人の会話を静かに聞いていた。
ヨシヨシっと書記様の頭を撫でる湊人様は優しい瞳をしている。
でもこの2人には甘い雰囲気はなく、なんだか兄弟を見ているようだった。
僕はその様子が微笑ましくてニコニコと笑っていると、そうだった!っと声をあげて湊人様がこっちを見る。
「俺に何か用があったんだよね?」
きょとりとした顔をしてしまった僕は、その事ですが......っと言葉を続けた。
「すみません。友達が勝手にしちゃったみたいで.......。」
ごめんなさいっと頭を下げると、そっかぁっと少し残念そうな声が聞こえてきた。
「でも俺は瑠衣と話せて良かったよ。顔も見れたしね。」
そう言って微笑む湊人様にカチッと固まった後、ボンッと音を立てて顔を真っ赤にした。
「え、あ、、ひ、失礼しましゅ!!」
僕は急いで生徒会室を出て、扉の前でへなへなと座り込んだ。
みな、湊人様が.......。
僕はパタパタと顔を仰ぎ、熱を冷ましながら歩みを進めていると、待って!っと後ろから声が聞こえ、振り向くと書記様が居た。
「でき.......れば、名前で呼んで.......ほし.......。」
最後の方の声が小さくなったが、放課後の誰もいない廊下はそんな声も拾ってくれる。僕はニコッと微笑んだ。
「はいっ!朔夜先輩!!!」
僕がそう呼ぶと、ぱぁっと顔を明るくして笑う書記様にドキッとする。
これは.......魔性の笑顔だなぁっと心の中で思った。
こうして僕は書記様.......青木朔夜様とお友だちになりました。
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