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本編
会計様!僕、人助けしました!なのに、下僕になりました。
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「や、やめ!」
「ふざけんなよてめぇ!!」
「きっもいんだよ!」
「はぁ、はぁ。え?なに?」
僕が、体育館奥へと向かっている途中の校舎裏で、何やら争いが起きているようだった。僕は足の向きを変え、校舎裏をチラリと除けば、5人くらいの男が1人の少年を囲んでいた。
「てかなんだよ!その見た目!」
「きっもいわぁほんと!」
「生きてる価値ないんじゃない?」
「.......お前らみたいな奴らにそんな事言われたくない!!」
「んだとてめぇ!」
「.......っ!?痛い!痛い!やめて!」
蹴られたり、殴られたりしている様を僕は影から見つめていた。
ど、どうすれば.......、僕は焦っていた。
今、この場を離れて、風紀に報告するにしても1度この場を離れるのは怖い。
囲まれて居る子の安全が確保されていないから。かと言って僕があの間に入ったとしても僕もボコボコにされる気しかしない。僕がうーんっと唸っている間も少年は暴力を受けていた。
僕は一旦、スマホを取りだし、カメラ機能をオンにしパシャパシャと犯行現場を撮った。
「なぁ。こいつ犯せば傷物になんじゃね?」
「確かに。他のやつに抱かれた奴なんて気持ち悪いしな。」
「ま、まって!触んないで!」
少年は声をあげるが、男達は屈しない。
流石の僕も額に汗が滲む。
よしっ!っと意を決して声をあげた。
「風紀委員さん!!こっちです!!!」
僕は校舎裏いっぱいに響くように声をかければ、やべぇぞ!逃げろ!っと5人は逃げていった。
作戦が成功し僕は、はぁぁぁっと深いため息をつく。怖かった.......。
僕がこんな想いをしたのだから、被害者の少年はもっと傷ついているだろうと座り込んでいる少年に駆け寄った。少年は、もじゃもじゃ頭に黒縁のでかいダサいメガネをかけていた。
あ、あれ?転校生.......?僕は疑問を持ったが、今はそれどころじゃないと声をかけた。
「だ、大丈夫??!」
僕はすぅっと手を差し伸べる。
少年は、僕の方に顔を向け、じーっとこちらを見ていたが、ちっと舌打ちが聞こえ、パシッと手を払われた。
え?なんで?僕はきょとんとした顔で少年を見れば、少年は険しい顔をした。
「なに?なんか用?」
衣服を整え始めた少年に僕は唖然とした。え、ぇぇぇえええ!?
「い、いや。さっき、暴力受けてたから。」
「ふぅん。見てたのに助けてくれなかったんだね。」
僕はギクッと身体が硬ばった。
いや、確かにその通りだけども....。
「ご、ごめん。でも、僕、頑張って声.....出したんだ...ごめん。」
僕は歯を食いしばって謝れば、殴られたところをさすっていた少年はゆっくり口を開いた。
「ふーん。でもさ、見てたのに何もしてくれなかったのは共犯じゃない?」
「.......」
「てことでさ君、今日から俺の下僕ね。」
「..............は?」
「イライラすんだよね。お前みたいなうじうじしてるやつ。」
「.......は、はぁ。」
「て事で、俺の下僕な。俺の名前は蓮。」
「.......瑠衣だけど.......え、え?」
僕は混乱した。
何がどうなってそうなった?
謎の暴論を言ってきた蓮に僕は空いた口が塞がらなかった。
「ふざけんなよてめぇ!!」
「きっもいんだよ!」
「はぁ、はぁ。え?なに?」
僕が、体育館奥へと向かっている途中の校舎裏で、何やら争いが起きているようだった。僕は足の向きを変え、校舎裏をチラリと除けば、5人くらいの男が1人の少年を囲んでいた。
「てかなんだよ!その見た目!」
「きっもいわぁほんと!」
「生きてる価値ないんじゃない?」
「.......お前らみたいな奴らにそんな事言われたくない!!」
「んだとてめぇ!」
「.......っ!?痛い!痛い!やめて!」
蹴られたり、殴られたりしている様を僕は影から見つめていた。
ど、どうすれば.......、僕は焦っていた。
今、この場を離れて、風紀に報告するにしても1度この場を離れるのは怖い。
囲まれて居る子の安全が確保されていないから。かと言って僕があの間に入ったとしても僕もボコボコにされる気しかしない。僕がうーんっと唸っている間も少年は暴力を受けていた。
僕は一旦、スマホを取りだし、カメラ機能をオンにしパシャパシャと犯行現場を撮った。
「なぁ。こいつ犯せば傷物になんじゃね?」
「確かに。他のやつに抱かれた奴なんて気持ち悪いしな。」
「ま、まって!触んないで!」
少年は声をあげるが、男達は屈しない。
流石の僕も額に汗が滲む。
よしっ!っと意を決して声をあげた。
「風紀委員さん!!こっちです!!!」
僕は校舎裏いっぱいに響くように声をかければ、やべぇぞ!逃げろ!っと5人は逃げていった。
作戦が成功し僕は、はぁぁぁっと深いため息をつく。怖かった.......。
僕がこんな想いをしたのだから、被害者の少年はもっと傷ついているだろうと座り込んでいる少年に駆け寄った。少年は、もじゃもじゃ頭に黒縁のでかいダサいメガネをかけていた。
あ、あれ?転校生.......?僕は疑問を持ったが、今はそれどころじゃないと声をかけた。
「だ、大丈夫??!」
僕はすぅっと手を差し伸べる。
少年は、僕の方に顔を向け、じーっとこちらを見ていたが、ちっと舌打ちが聞こえ、パシッと手を払われた。
え?なんで?僕はきょとんとした顔で少年を見れば、少年は険しい顔をした。
「なに?なんか用?」
衣服を整え始めた少年に僕は唖然とした。え、ぇぇぇえええ!?
「い、いや。さっき、暴力受けてたから。」
「ふぅん。見てたのに助けてくれなかったんだね。」
僕はギクッと身体が硬ばった。
いや、確かにその通りだけども....。
「ご、ごめん。でも、僕、頑張って声.....出したんだ...ごめん。」
僕は歯を食いしばって謝れば、殴られたところをさすっていた少年はゆっくり口を開いた。
「ふーん。でもさ、見てたのに何もしてくれなかったのは共犯じゃない?」
「.......」
「てことでさ君、今日から俺の下僕ね。」
「..............は?」
「イライラすんだよね。お前みたいなうじうじしてるやつ。」
「.......は、はぁ。」
「て事で、俺の下僕な。俺の名前は蓮。」
「.......瑠衣だけど.......え、え?」
僕は混乱した。
何がどうなってそうなった?
謎の暴論を言ってきた蓮に僕は空いた口が塞がらなかった。
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