13 / 37
本編
会計様と生徒会役員達の変化
しおりを挟む
「なぁ、最近おかしいよな。生徒会。」
「だよな。なんか、あの転校生に心奪われてるって噂流れてたけどまじじゃね?」
「ぞっこんなのは会長と副会長と庶務だっけ?」
「そうそう。会計様と書記様はいつも通りらしい。」
「へー、書記様は.......まぁって感じだが会計様もってのが意外だな。」
「だよなー。」
僕は噂話をしているクラスメイトの話を聞いていた。
"最近の生徒会がおかしい"この噂は瞬く間に学校中に広まった。
この噂によってチワワちゃん達は草食系のチワワから肉食系のチワワに代わったぐらいぴりぴりしている。
僕にとって幸いなのは、その噂の中に湊人様が居ないこと。
まだ、心は奪われていないらしい。
「あっ、」
「あ。」
考え事をしながら、廊下を歩いているとばったり湊人様に会った。
その顔は少し疲れているようにも感じた。
「だ、大丈夫ですか?湊人先輩。」
「.....大丈夫だよー。」
にへらっと笑う湊人様は明らかにいつもの湊人様ではない。
僕は緊張とか恥ずかしいとかそういうのよりも心配っというものが大きくなり、少し背伸びをして、湊人様の額に手をつけた。
「熱は.....なさそうですね。でも、心配です。ちゃんと休んでますか?」
僕がそう言うと、少し驚いた顔をする湊人様と目が合い、僕はハッとして手をどけ、口を隠すように手を持ってきた。
「ごめ、ごめんなさい。」
やっちまったーっと頭が混乱していると、頭上からくすりっと笑う音が聞こえた。
「ありがとう瑠衣くん。元気出たよ~」
先程までの笑顔よりも数段キラキラした笑顔を見せてくれた湊人様に僕は、ほっとした。
「じゃあ、俺は行くね。」
「あ、はい!」
いつもより弱って見える背中を見ながら僕は険しい顔をする。
生徒会役員達が転校生に夢中なのは正直僕にとってどうでもいい.....が、その影響で湊人様があのような顔をなされるなど僕は許せない。
「なにが起きてるの、、。」
やっと僕はここで事の重大さに気づいた。
「だよな。なんか、あの転校生に心奪われてるって噂流れてたけどまじじゃね?」
「ぞっこんなのは会長と副会長と庶務だっけ?」
「そうそう。会計様と書記様はいつも通りらしい。」
「へー、書記様は.......まぁって感じだが会計様もってのが意外だな。」
「だよなー。」
僕は噂話をしているクラスメイトの話を聞いていた。
"最近の生徒会がおかしい"この噂は瞬く間に学校中に広まった。
この噂によってチワワちゃん達は草食系のチワワから肉食系のチワワに代わったぐらいぴりぴりしている。
僕にとって幸いなのは、その噂の中に湊人様が居ないこと。
まだ、心は奪われていないらしい。
「あっ、」
「あ。」
考え事をしながら、廊下を歩いているとばったり湊人様に会った。
その顔は少し疲れているようにも感じた。
「だ、大丈夫ですか?湊人先輩。」
「.....大丈夫だよー。」
にへらっと笑う湊人様は明らかにいつもの湊人様ではない。
僕は緊張とか恥ずかしいとかそういうのよりも心配っというものが大きくなり、少し背伸びをして、湊人様の額に手をつけた。
「熱は.....なさそうですね。でも、心配です。ちゃんと休んでますか?」
僕がそう言うと、少し驚いた顔をする湊人様と目が合い、僕はハッとして手をどけ、口を隠すように手を持ってきた。
「ごめ、ごめんなさい。」
やっちまったーっと頭が混乱していると、頭上からくすりっと笑う音が聞こえた。
「ありがとう瑠衣くん。元気出たよ~」
先程までの笑顔よりも数段キラキラした笑顔を見せてくれた湊人様に僕は、ほっとした。
「じゃあ、俺は行くね。」
「あ、はい!」
いつもより弱って見える背中を見ながら僕は険しい顔をする。
生徒会役員達が転校生に夢中なのは正直僕にとってどうでもいい.....が、その影響で湊人様があのような顔をなされるなど僕は許せない。
「なにが起きてるの、、。」
やっと僕はここで事の重大さに気づいた。
0
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

さがしもの
猫谷 一禾
BL
策士な風紀副委員長✕意地っ張り親衛隊員
(山岡 央歌)✕(森 里葉)
〖この気持ちに気づくまで〗のスピンオフ作品です
読んでいなくても大丈夫です。
家庭の事情でお金持ちに引き取られることになった少年時代。今までの環境と異なり困惑する日々……
そんな中で出会った彼……
切なさを目指して書きたいです。
予定ではR18要素は少ないです。
転校してきてクラスメイトになったのが着ぐるみ美少女だった件について
ジャン・幸田
恋愛
転校生は着ぐるみ美少女? 新しいクラスメイト・雛乃は着ぐるみ美少女のマスクを被り一切しゃべることがなかった!
そんな彼女に恋をした新荘剛の恋の行方は? そもそも彼女は男それとも人間なのか? 謎は深まるばかり!
*奇数章では剛の、偶数章では雛乃の心情を描写していきます。
*着ぐるみは苦手という方は閲覧を回避してください。予定では原稿用紙150枚程度の中編になります。

生徒会長親衛隊長を辞めたい!
佳奈
BL
私立黎明学園という全寮制男子校に通っている鮎川頼は幼なじみの生徒会長の親衛隊長をしている。
その役職により頼は全校生徒から嫌われていたがなんだかんだ平和に過ごしていた。
しかし季節外れの転校生の出現により大混乱発生
面倒事には関わりたくないけどいろんなことに巻き込まれてしまう嫌われ親衛隊長の総愛され物語!
嫌われ要素は少なめです。タイトル回収まで気持ち長いかもしれません。
一旦考えているところまで不定期更新です。ちょくちょく手直ししながら更新したいと思います。
*王道学園の設定を使用してるため設定や名称などが被りますが他作品などとは関係ありません。全てフィクションです。
素人の文のため暖かい目で見ていただけると幸いです。よろしくお願いします。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる