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本編
会計様の笑顔は胡散臭い?
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「お前の言うさー」
「んー?」
「会計様ってなんか.....笑顔が胡散臭いよなぁ」
「胡散臭い?」
僕が日直の仕事、日誌を書いていたらそれを見ていた晴人が急に変な事をいいだした。
「胡散臭いって何が?」
僕は不思議に思いながら晴人に聞く。
晴人以外がそう言うならば、へーぐらいで流すが、晴人が他人に対してこんな風に言うのは珍しく、時々こんな風に言っては大体当たっている事が多い。
「んー、、目がなぁ笑ってないんだよなぁ」
トンットンッと人差し指で机を叩きながら言う晴人に僕は湊人様の笑顔を思い出していた。
目尻は下がり、口も笑っていたと僕は思うけどなーっと考えたが、笑顔が多い湊人様が笑うのに疲れてそう見えたのかもしれない。ほら、笑いすぎて口角が痛くなってぎこちなくなる.....みたいな!
「気のせい気のせい!」
僕は、ペンを進めながら自分のいいように解釈をした。
「もしさ。もしだけど、会計様がさ本当の性格が違ったりしたら瑠衣はどうすんだ?」
やけに真剣味を帯びている晴人の視線に、少しモヤモヤしつつ僕も真剣に答える事にした。
「んー、でもさ人間の本質って変わんないでしょ?こうやれば皆が喜ぶとか、まぁそんな感じで相手の事を考えて...ほら邪険に扱うとかそういうんじゃなくてさ、嫌々でも優しく接することができるなら本質は変わんないと僕は思うけどねっ!」
僕が軽い口調でそう言い、目の前の晴人を見れば、両腕を挙げ"降参っ"と言った。
「さて、おーわりっ!帰り、アイス買って寮行こ~!」
ガタッと音を立て、立ち上がれば、"奢れよ~"っと後ろから声が聞こえてきたがガン無視してやった。
おめぇ、お坊ちゃんだろうが!!
「あ、そーだった。瑠衣に言うの忘れてた。俺、彼女できたから。」
「へー彼女.......って!?は、は、晴人にかの、彼女!?彼女さん逃げて!!!」
僕は目を見開いて晴人を見れば、おまえなぁっと呆れたような顔でこちらを見つめる晴人が居た。
「え、写メ写メ!可愛いの?」
「さぁな。俺は可愛いと思うよ。」
「ひゅぅ~!惚気けちゃってぇ~!」
「うっせ。この子、この子。」
僕がずいっと晴人のスマホを除けばそこに居たのは.....。
「か、楓にゃんじゃないか!!!」
そこに映っていたのは、今大人気のアイドルグループ、「世界一可愛い私」の桃色担当楓にゃんだった。
な、なんてことだ。晴人がお金持ちで少し芸能界とは縁があるとは思っていたがここまでとは思わなかった。
「おい!彼ピ!楓にゃんの真似しろ!」
「はぁい!世界一可愛い私の超超超可愛い桃色担当楓だよォ~♡楓にゃんって呼んでくれたら嬉しいにゃーん!」
僕は少し白けた目で晴人を見つめた。精一杯頑張ってくれた晴人には悪いが微塵も可愛くはなかった。
「今日は、晴人と楓にゃんの馴れ初めについて教えてもらお~」
っと僕がさっきの楓にゃんの真似をする晴人を無視したら、照れた顔をして晴人は先に行ってしまった。
僕は少し戸惑った風の親友に、にししっと笑い、後を追った。
あの後質問攻めしたのは言うまでもない。
「んー?」
「会計様ってなんか.....笑顔が胡散臭いよなぁ」
「胡散臭い?」
僕が日直の仕事、日誌を書いていたらそれを見ていた晴人が急に変な事をいいだした。
「胡散臭いって何が?」
僕は不思議に思いながら晴人に聞く。
晴人以外がそう言うならば、へーぐらいで流すが、晴人が他人に対してこんな風に言うのは珍しく、時々こんな風に言っては大体当たっている事が多い。
「んー、、目がなぁ笑ってないんだよなぁ」
トンットンッと人差し指で机を叩きながら言う晴人に僕は湊人様の笑顔を思い出していた。
目尻は下がり、口も笑っていたと僕は思うけどなーっと考えたが、笑顔が多い湊人様が笑うのに疲れてそう見えたのかもしれない。ほら、笑いすぎて口角が痛くなってぎこちなくなる.....みたいな!
「気のせい気のせい!」
僕は、ペンを進めながら自分のいいように解釈をした。
「もしさ。もしだけど、会計様がさ本当の性格が違ったりしたら瑠衣はどうすんだ?」
やけに真剣味を帯びている晴人の視線に、少しモヤモヤしつつ僕も真剣に答える事にした。
「んー、でもさ人間の本質って変わんないでしょ?こうやれば皆が喜ぶとか、まぁそんな感じで相手の事を考えて...ほら邪険に扱うとかそういうんじゃなくてさ、嫌々でも優しく接することができるなら本質は変わんないと僕は思うけどねっ!」
僕が軽い口調でそう言い、目の前の晴人を見れば、両腕を挙げ"降参っ"と言った。
「さて、おーわりっ!帰り、アイス買って寮行こ~!」
ガタッと音を立て、立ち上がれば、"奢れよ~"っと後ろから声が聞こえてきたがガン無視してやった。
おめぇ、お坊ちゃんだろうが!!
「あ、そーだった。瑠衣に言うの忘れてた。俺、彼女できたから。」
「へー彼女.......って!?は、は、晴人にかの、彼女!?彼女さん逃げて!!!」
僕は目を見開いて晴人を見れば、おまえなぁっと呆れたような顔でこちらを見つめる晴人が居た。
「え、写メ写メ!可愛いの?」
「さぁな。俺は可愛いと思うよ。」
「ひゅぅ~!惚気けちゃってぇ~!」
「うっせ。この子、この子。」
僕がずいっと晴人のスマホを除けばそこに居たのは.....。
「か、楓にゃんじゃないか!!!」
そこに映っていたのは、今大人気のアイドルグループ、「世界一可愛い私」の桃色担当楓にゃんだった。
な、なんてことだ。晴人がお金持ちで少し芸能界とは縁があるとは思っていたがここまでとは思わなかった。
「おい!彼ピ!楓にゃんの真似しろ!」
「はぁい!世界一可愛い私の超超超可愛い桃色担当楓だよォ~♡楓にゃんって呼んでくれたら嬉しいにゃーん!」
僕は少し白けた目で晴人を見つめた。精一杯頑張ってくれた晴人には悪いが微塵も可愛くはなかった。
「今日は、晴人と楓にゃんの馴れ初めについて教えてもらお~」
っと僕がさっきの楓にゃんの真似をする晴人を無視したら、照れた顔をして晴人は先に行ってしまった。
僕は少し戸惑った風の親友に、にししっと笑い、後を追った。
あの後質問攻めしたのは言うまでもない。
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