異世界竹取物語…僕が約束を果たすまで…

 「嘘でしょ…」
 異世界で目覚めた竹取霞紅夜。
 そして次々と襲いかかる異形の怪物…魔恩。
 絶体絶命と思いきや、彼は逃げる素振りも見せず、勇猛果敢に立ち向かった。
 「行こう、星屑」
 少年がその手に呼び出したるは、夜を連想させる鋭き異能。
 優雅な模様が刻まれた、菱形の飛剣だった。
 霞紅夜は飛剣をギュッと握りしめ、怪物に向けて勢いよく投げる。
 霞紅夜の意思が通った剣は、縦横無尽に飛び回り、瞬く間に魔恩を殲滅する。
 しかし、戦闘では涼しい顔をしていた霞紅夜だったが、とうとう飢えて力尽きる。
 そんな彼に救いの手を差し伸べたのは、テスと言う名の精霊の少女。
 そして、彼女との出会いが霞紅夜の人生を一変させる。
 ー新たな力。ー新たな出会い。そして別れ。
 異世界で竹取霞紅夜の壮絶な物語の幕が上がる。
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