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第2話 新しい人生の始まり
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「師匠おはようございます!」
「お!よく来たな。よし!じゃあ早速料理人としての第一歩だ。まずは綺麗な服に着替えて手を綺麗に洗うこと!清潔な料理人が料理を作らないとせっかくの料理がダメになる。ちゃんと綺麗に洗うんだぞ。」
「はい師匠!」
師匠に言われた通りに僕は着替えに行く。更衣室には僕専用の真っ白な服が用意されていた。すぐに着替えると見た目だけは立派な料理人だ。鏡の前で2度3度と確認したところで師匠を待たせないようにすぐに更衣室を出る。
更衣室を出てすぐに手を洗おうとしたところで師匠に呼び止められた。料理人たるもの爪は常に綺麗に切っておく必要があると言う。なんでも爪の間に挟まったゴミが料理によくないと言うことだ。爪を切り、そして手首までしっかりと手を洗うと早速作業に入る。
「料理人に必要なのは下準備だ。毎日店を開ける前に下準備を行う。野菜の皮を剥いたり切りそろえておいたりな。そうすることでお客さんに早く料理を出せる。まずはこの芋の皮を剥くぞ。包丁は使ったことあるか?」
「な、ないです師匠。」
「そうか。じゃあいいか、まずはこう持って…ゆっくりと剥くんだ。ああ、力を入れすぎだ。優しく剥いてやれ。それから皮を剥くときは薄くだぞ。そうじゃないと材料が勿体無い。生産者の皆様に感謝しながら剥くんだ。」
「はい師匠!ところで…いくつ剥くんですか?」
「ん?今日は…3000個くらいかな?まあお前は100個も剥けば十分だ。」
100個!1個剥くのがやっとだと言うのにそんなにたくさん剥ける気がしない。すると師匠は目の前でものの数秒で皮を剥いてしまった。その姿にあっけに取られていると師匠はこっちを軽く見て笑っている。
「こういうのは慣れだ。毎日毎日皮を剥いているとな、この芋ならこう剥けばいいっていうのがわかるようになる。芋を持ったら皮を剥いちまうくらい自然にできる。お前も毎日皮を剥けばできるようになる。毎日毎日が勉強だ。俺だって未だに勉強しているからな。」
「が、頑張ります!」
そう言って頑張って皮むきをするが、なかなかうまくいかない。時折力を入れすぎて指を切りそうになる。だけどそういう時は必ず師匠が包丁を止めてくれる。すごい早業だ。
「良いか、包丁を道具だと思うな。包丁を自分の体の一部だと思え。それができれば包丁の先まで自然に動かせるようになる。それから姿勢もちゃんとしないとな。集中しすぎて体が丸まっている。背筋はピシッとしろ。そうじゃないと厨房に立つ時体が動かないぞ。丸まったお祖父ちゃんになっちまう。ガーみたいにな!ナハハハハハ!…あ、これ言うなよ?」
「誰にですかな?」
バッと振り返るとそこにはウェイターのガーランドさんがいる。白髪の老紳士だけどいつも見とれてしまうほど綺麗にウェイターの仕事をこなしている。完璧超人だ。
「が、ガーさん…い、いやぁこれはお茶目なジョークですよ。」
「ホッホッ、そうですか。そんなことより坊ちゃん。正しい姿勢のコツを教えましょう。頭の上に水の入ったコップを置きその水を溢さないようにするのです。ヴィンが実演して見せましょう。」
そう言うとガーランドさんはヴィンランドさんの頭の上に並々に注いだコップを乗せた。少しでも揺れると水が溢れてしまいそうなコップだが、ヴィンランドさんは少しも揺れずに先ほどと変わりない芋の皮むきを見せている。
「どうだ!このくらいのことができるようになったら一人前だぞ。……あ、あれ?ガーさん、なんか頭熱いよ。頭熱いって!コップの底から熱が伝わっているよ!ガーさん?ガーさん!」
「ホッホッホ、溢したら熱湯を被るようにしたのですが、熱伝導のことを忘れていました。いやはや、私もお祖父ちゃんですから物忘れがひどい。」
「絶対嘘だって!ちょ、もう無理!熱い!あ、溢れた!あっつ!ちょ!ガーさん!シャレにならないって!」
「問題ないでしょう?あなたは料理人なのだから表には出ません。焼け爛れても問題ありません。」
「料理に支障が出たらどうすんだよ!全くもう…ああ、ふざけてないで早くやらないとな。俺は他の仕込みがあるから…一人でもできるか?」
「うん…じゃなくてはい!」
そういうとガーランドさんとヴィンランドさんはまたそれぞれの仕事に戻っていった。僕はまた一人で芋を剥き始める。一つ目よりかはましになったと思うけど、師匠に比べればまだまだだ。まだまだ芋はたくさんあるのでどんどん剥いていく。
次第に上手になってきたと思ったところで、油断した僕はまた力を入れすぎてしまった。これは完全に指を切ると思ったその包丁は白く細い指に止められた。
「大丈夫?焦らないでゆっくりやろうね。」
「インドラさん。ありがとうございます。」
このレストランのメイド長のインドラさん。いつも上の空と言った表情を浮かべているがこの人も凄腕だ。ぼんやりしていても細かいところにも手が届く、気の利く人で僕も食事中に何度もお世話になっている。
「もっと優しく…ね?」
「は、はい。もっと優しく…優しく……」
もっと優しく、インドラさんのその言葉で何かコツを掴めた気がする。肩の力が抜けた僕はスルスルと皮を剥くことができた。今までは余計な力が入っていたから余計に手間がかかったんだ。それさえなくなればもっと上手くできる。
それからずいぶん時間をかけて芋の皮を剥いているとお店の開店時間が近づいてきて他の従業員の人たちも増えていく。その人たちに囲まれながら皮むきをしているとお店の開店時間になったため、僕はその場から移動した。
ここからの厨房は戦場なので僕がいると危ないらしい。いつか厨房に立てるその日が来るまで我慢しよう。厨房から出ていくとガーランドさんが他のウェイターとともに食事会場の準備をしていた。無駄な動きがなくて流れるように動いている。
「おや、坊ちゃん。厨房のお仕事はお終いですか?」
「うん、ここから先は危ないからまだだって。みんなすごいや。ガーランドさんは今日もピシッと決まっててかっこいいです。」
「これはお褒めいただきありがとうございます。どうせでしたら…私の仕事も覚えてみますか?まずは簡単な歩き方から。」
「いいんですか!お願いします!」
「よい返事です。それではまずはしっかりと前を見る。下を向いたり上を向くのも無しです。背中を丸めず、肩に力を入れない。よろしいでしょう。それではそのままの状態で歩いてください。」
姿勢を矯正された僕はまた歩いて見るがガーランドさんと同じようにはならない。同じになるように頑張ってみるけど、どこか違う。そうするとガーランドさんは僕の前をお手本として歩いてみてくれた。
「歩幅は広くも狭くもならず、頭の位置を動かさないように歩きます。坊ちゃんは頭の位置が上下に動いてしまっています。一歩一歩を注意すれば綺麗に歩けますよ。」
「頭の位置を動かさないように…なかなか難しいね。これから毎日歩く時注意してみる!」
「良い心がけです。これを覚えればかっこよく歩けますよ。それからもう一つ、ウェイターに必要なことをお教えしましょう。視野を広く持つのです。このホール全体に目が行き届くように。そうすればいつでもお客様の元へ駆け付けることができます。」
「視野を広く…頑張ってやってみる!」
歩く、視野を広く持つ。簡単な二つのことをやっているはずなのに息が上がる。特に歩くだけでこんなにも疲れるとは思いもしなかった。ガーランドさんが言うには歩き方と正しい姿勢に体が慣れていないからだと言うことだ。
その後も歩き続けていると開店時間になってしまったので僕はそこから移動する。このレストランは繁盛店だ。毎日たくさんのお客さんが来る。僕をかかりっきりで見ている時間はない。僕はふらふらと中庭へ移動する。ここはいろんなお花が植えられていて綺麗だ。
「どうしたの?」
「わっ!インドラさん。あ、みんな忙しくなったのでここに来ました。綺麗なお庭だと思って…」
「景観は料理にも大事。美味しい食事を綺麗な景色で食べる。それだけで料理はさらに美味しくなる。」
「そっか!そういうことも大事なんですね。」
「…綺麗なお庭を保つのも大変。草むしりは毎日する。手伝ってくれる?」
「はい!」
僕は汚れても良い服に着替えて草むしりを始める。ただ僕のお腹がつっかえて草むしりも一苦労だ。痩せないと料理人として大変かもしれない。そんなことを思いながら草むしりを続けていると庭はさらに綺麗になって来る。ただ小さな雑草を抜くのは指先が疲れて来る。
それでも一心不乱に草むしりを続け、気がついた頃にはお店の閉店時間だった。なんだか心を無にして夢中になって一つのことへ打ち込めた気がする。何か一つのことをこんなに夢中になってやったのは初めてだと思う。
「おお、こんなところにいたか。ずいぶんと綺麗な庭になったな。疲れただろ、今日はここまでにしておくか?」
「な、なんか…もっとやりたい感じです。何かやることはありませんか?」
「ずいぶんやる気だな。じゃあちょうどよかった。この後皿洗いもあるんだ。やってくれるか?」
「はい!」
こんなにも何か一つのことへ打ち込んでやるのが楽しいことだとは思いもしなかった。おばあちゃん、僕は今おばあちゃんがいなくなってから初めて楽しいと思える時間を過ごしています。
「お!よく来たな。よし!じゃあ早速料理人としての第一歩だ。まずは綺麗な服に着替えて手を綺麗に洗うこと!清潔な料理人が料理を作らないとせっかくの料理がダメになる。ちゃんと綺麗に洗うんだぞ。」
「はい師匠!」
師匠に言われた通りに僕は着替えに行く。更衣室には僕専用の真っ白な服が用意されていた。すぐに着替えると見た目だけは立派な料理人だ。鏡の前で2度3度と確認したところで師匠を待たせないようにすぐに更衣室を出る。
更衣室を出てすぐに手を洗おうとしたところで師匠に呼び止められた。料理人たるもの爪は常に綺麗に切っておく必要があると言う。なんでも爪の間に挟まったゴミが料理によくないと言うことだ。爪を切り、そして手首までしっかりと手を洗うと早速作業に入る。
「料理人に必要なのは下準備だ。毎日店を開ける前に下準備を行う。野菜の皮を剥いたり切りそろえておいたりな。そうすることでお客さんに早く料理を出せる。まずはこの芋の皮を剥くぞ。包丁は使ったことあるか?」
「な、ないです師匠。」
「そうか。じゃあいいか、まずはこう持って…ゆっくりと剥くんだ。ああ、力を入れすぎだ。優しく剥いてやれ。それから皮を剥くときは薄くだぞ。そうじゃないと材料が勿体無い。生産者の皆様に感謝しながら剥くんだ。」
「はい師匠!ところで…いくつ剥くんですか?」
「ん?今日は…3000個くらいかな?まあお前は100個も剥けば十分だ。」
100個!1個剥くのがやっとだと言うのにそんなにたくさん剥ける気がしない。すると師匠は目の前でものの数秒で皮を剥いてしまった。その姿にあっけに取られていると師匠はこっちを軽く見て笑っている。
「こういうのは慣れだ。毎日毎日皮を剥いているとな、この芋ならこう剥けばいいっていうのがわかるようになる。芋を持ったら皮を剥いちまうくらい自然にできる。お前も毎日皮を剥けばできるようになる。毎日毎日が勉強だ。俺だって未だに勉強しているからな。」
「が、頑張ります!」
そう言って頑張って皮むきをするが、なかなかうまくいかない。時折力を入れすぎて指を切りそうになる。だけどそういう時は必ず師匠が包丁を止めてくれる。すごい早業だ。
「良いか、包丁を道具だと思うな。包丁を自分の体の一部だと思え。それができれば包丁の先まで自然に動かせるようになる。それから姿勢もちゃんとしないとな。集中しすぎて体が丸まっている。背筋はピシッとしろ。そうじゃないと厨房に立つ時体が動かないぞ。丸まったお祖父ちゃんになっちまう。ガーみたいにな!ナハハハハハ!…あ、これ言うなよ?」
「誰にですかな?」
バッと振り返るとそこにはウェイターのガーランドさんがいる。白髪の老紳士だけどいつも見とれてしまうほど綺麗にウェイターの仕事をこなしている。完璧超人だ。
「が、ガーさん…い、いやぁこれはお茶目なジョークですよ。」
「ホッホッ、そうですか。そんなことより坊ちゃん。正しい姿勢のコツを教えましょう。頭の上に水の入ったコップを置きその水を溢さないようにするのです。ヴィンが実演して見せましょう。」
そう言うとガーランドさんはヴィンランドさんの頭の上に並々に注いだコップを乗せた。少しでも揺れると水が溢れてしまいそうなコップだが、ヴィンランドさんは少しも揺れずに先ほどと変わりない芋の皮むきを見せている。
「どうだ!このくらいのことができるようになったら一人前だぞ。……あ、あれ?ガーさん、なんか頭熱いよ。頭熱いって!コップの底から熱が伝わっているよ!ガーさん?ガーさん!」
「ホッホッホ、溢したら熱湯を被るようにしたのですが、熱伝導のことを忘れていました。いやはや、私もお祖父ちゃんですから物忘れがひどい。」
「絶対嘘だって!ちょ、もう無理!熱い!あ、溢れた!あっつ!ちょ!ガーさん!シャレにならないって!」
「問題ないでしょう?あなたは料理人なのだから表には出ません。焼け爛れても問題ありません。」
「料理に支障が出たらどうすんだよ!全くもう…ああ、ふざけてないで早くやらないとな。俺は他の仕込みがあるから…一人でもできるか?」
「うん…じゃなくてはい!」
そういうとガーランドさんとヴィンランドさんはまたそれぞれの仕事に戻っていった。僕はまた一人で芋を剥き始める。一つ目よりかはましになったと思うけど、師匠に比べればまだまだだ。まだまだ芋はたくさんあるのでどんどん剥いていく。
次第に上手になってきたと思ったところで、油断した僕はまた力を入れすぎてしまった。これは完全に指を切ると思ったその包丁は白く細い指に止められた。
「大丈夫?焦らないでゆっくりやろうね。」
「インドラさん。ありがとうございます。」
このレストランのメイド長のインドラさん。いつも上の空と言った表情を浮かべているがこの人も凄腕だ。ぼんやりしていても細かいところにも手が届く、気の利く人で僕も食事中に何度もお世話になっている。
「もっと優しく…ね?」
「は、はい。もっと優しく…優しく……」
もっと優しく、インドラさんのその言葉で何かコツを掴めた気がする。肩の力が抜けた僕はスルスルと皮を剥くことができた。今までは余計な力が入っていたから余計に手間がかかったんだ。それさえなくなればもっと上手くできる。
それからずいぶん時間をかけて芋の皮を剥いているとお店の開店時間が近づいてきて他の従業員の人たちも増えていく。その人たちに囲まれながら皮むきをしているとお店の開店時間になったため、僕はその場から移動した。
ここからの厨房は戦場なので僕がいると危ないらしい。いつか厨房に立てるその日が来るまで我慢しよう。厨房から出ていくとガーランドさんが他のウェイターとともに食事会場の準備をしていた。無駄な動きがなくて流れるように動いている。
「おや、坊ちゃん。厨房のお仕事はお終いですか?」
「うん、ここから先は危ないからまだだって。みんなすごいや。ガーランドさんは今日もピシッと決まっててかっこいいです。」
「これはお褒めいただきありがとうございます。どうせでしたら…私の仕事も覚えてみますか?まずは簡単な歩き方から。」
「いいんですか!お願いします!」
「よい返事です。それではまずはしっかりと前を見る。下を向いたり上を向くのも無しです。背中を丸めず、肩に力を入れない。よろしいでしょう。それではそのままの状態で歩いてください。」
姿勢を矯正された僕はまた歩いて見るがガーランドさんと同じようにはならない。同じになるように頑張ってみるけど、どこか違う。そうするとガーランドさんは僕の前をお手本として歩いてみてくれた。
「歩幅は広くも狭くもならず、頭の位置を動かさないように歩きます。坊ちゃんは頭の位置が上下に動いてしまっています。一歩一歩を注意すれば綺麗に歩けますよ。」
「頭の位置を動かさないように…なかなか難しいね。これから毎日歩く時注意してみる!」
「良い心がけです。これを覚えればかっこよく歩けますよ。それからもう一つ、ウェイターに必要なことをお教えしましょう。視野を広く持つのです。このホール全体に目が行き届くように。そうすればいつでもお客様の元へ駆け付けることができます。」
「視野を広く…頑張ってやってみる!」
歩く、視野を広く持つ。簡単な二つのことをやっているはずなのに息が上がる。特に歩くだけでこんなにも疲れるとは思いもしなかった。ガーランドさんが言うには歩き方と正しい姿勢に体が慣れていないからだと言うことだ。
その後も歩き続けていると開店時間になってしまったので僕はそこから移動する。このレストランは繁盛店だ。毎日たくさんのお客さんが来る。僕をかかりっきりで見ている時間はない。僕はふらふらと中庭へ移動する。ここはいろんなお花が植えられていて綺麗だ。
「どうしたの?」
「わっ!インドラさん。あ、みんな忙しくなったのでここに来ました。綺麗なお庭だと思って…」
「景観は料理にも大事。美味しい食事を綺麗な景色で食べる。それだけで料理はさらに美味しくなる。」
「そっか!そういうことも大事なんですね。」
「…綺麗なお庭を保つのも大変。草むしりは毎日する。手伝ってくれる?」
「はい!」
僕は汚れても良い服に着替えて草むしりを始める。ただ僕のお腹がつっかえて草むしりも一苦労だ。痩せないと料理人として大変かもしれない。そんなことを思いながら草むしりを続けていると庭はさらに綺麗になって来る。ただ小さな雑草を抜くのは指先が疲れて来る。
それでも一心不乱に草むしりを続け、気がついた頃にはお店の閉店時間だった。なんだか心を無にして夢中になって一つのことへ打ち込めた気がする。何か一つのことをこんなに夢中になってやったのは初めてだと思う。
「おお、こんなところにいたか。ずいぶんと綺麗な庭になったな。疲れただろ、今日はここまでにしておくか?」
「な、なんか…もっとやりたい感じです。何かやることはありませんか?」
「ずいぶんやる気だな。じゃあちょうどよかった。この後皿洗いもあるんだ。やってくれるか?」
「はい!」
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