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第534話 簒奪者
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「…ミチナガ、あれはなんだ?」
「そうだな…まあわかりやすく言うなら……この世界の神だ。」
目の前の圧倒的な存在に対してイッシンもフェイも驚き、固まった。そしてミチナガの突拍子も無いような言葉もどこか信じることができる。ただこう言う時、どう対応して良いかわからない。だからこそミチナガに全て任せた。
「理解の早い人間は好きだよ。そう、この私こそがこの世界の神だ。君たちのことは知っているよ。神剣イッシン、神魔フェイミエラル。そして二神、セキヤ・ミチナガ。商神と軍神の二つを名乗る魔神が現れるのは実に素晴らしい。その力を見せて欲しい。」
「ああ、いいだろう。お前ら、出てこい。」
ミチナガが合図を出す。すると瞬く間にこの神の空間を埋め尽くすほどのエヴォルヴたちが現れた。10万や100万では効かない。その数倍は優に存在する。それを目の当たりにした神も驚いたようで声を上げている。
「一国の王でもこれほどの兵力は持たない。実に素晴らしい。しかもその全てが粒ぞろいだ。魔王クラス…魔帝クラスに匹敵するものも多いな。それに…魔神の一歩手前くらいのも見えるな。この軍事力と商売で得た金があれば君は間違いなく世界を統一できるな。」
「この力を地上で使う気は無い。この二人を敵に回したくは無いしな。」
「確かにそうだね。間違いなく君たち3人はこの世界創造から現在…いや未来においても君たち3人を超える存在は現れないだろう。武の頂点イッシン。魔の頂点フェイミエラル。そして…智の頂点ミチナガ。人間の可能性を感じたよ。本当に素晴らしい。」
その言葉に嘘偽りはない。本心からのものだ。確かにイッシンに勝てる武術の使い手は今後も存在しないだろう。フェイミエラルに勝てる魔法の使い手も存在しないだろう。そしてミチナガに勝てるような資金量と軍事力を持つ存在も現れないだろう。
まさにこの時代が生み出した3人の頂点。この3人が同じ時代に揃うことなどまず奇跡だろう。神による心からの賞賛。だがその言葉を聞いても誰も喜んでいない。なにせ目の前の神と名乗る存在はこの3人よりも上だと言わんばかりの雰囲気を漂わせている。
それにイッシンもフェイも何か嫌な雰囲気をずっと感じている。それは目の前の白い神と名乗る存在からではない。その背後の空間からだ。
そして沈黙が続く中、唐突にミチナガが笑い出した。初めは堪えるような笑い方。しかしやがて我慢できなくなったのかその場で腹を抱えて大笑いし始めた。静かなこの世界でミチナガの声だけが響き渡る。
「やめだやめ。お前みたいなやつにいつまでも神だなんだと言えるかよ。さて…始めまして。俺の名はセキヤ・ミチナガ。お前もとっとと名乗れよ。普通にな。この盗人め。」
「盗人とは酷い言い方だね。君の気配は実に掴みづらかったんだけど…どうやら全てを知っているようだね。」
「ああ、あいつらから全て教えてもらった。この世界に何が起きたのか。なぜ異世界からの人間がこの世界に来ているのかもな。だから…ちゃんと名乗れよ。初代神魔。そしてそれに連なる魔神たち。」
「初代神魔?それってこの世界の魔法形態を作り出したとか言う…現代の魔法の父と言われている…」
「ああ、そして世界で初めて9大ダンジョン全てを踏破して…始めて神と相まみえた男。そして…神を簒奪した男。そして奴に賛同した魔神たちだ。」
ミチナガは瞳を閉じて大きく息を吐く。冷静さを取り戻そうとするミチナガだが、口元は笑ってしまっている。
なんせミチナガはかつてこの世界創造のおとぎ話を聞いた際に冗談めかしてだが、この真実を口にしていた(第141話参照)。この世界の神は1000年以上前に初代神魔たちによって奪われていた。
今の世はこの簒奪者たちが神となり支配している。だがそれが悪なのかと言われれば難しいところだ。人間が住む世界を人間が神となり治める。それを正しいと思う人間も多くいるだろう。現に法国と龍の国はこの簒奪者からのお告げによって動いていた。
法国と龍の国が共同で起こそうとしていた世界大戦。その指示を出したのはこいつだ。しかしそれを悪と言えるのだろうか。正しき神による正しい治世。そのための世界大戦。多くの人間が死に絶えるが、その後世界が統一されれば正しい世界になり未来永劫平和が訪れる。
しかしそれはあくまで正しいと言う前提があってのものだ。
「俺はお前たちからこの世界を取り戻すために来た。」
「なぜ?その必要があるのかな?」
「あるに決まってんだろこのヘボが。お前らは所詮神の器ではない。現に世界は滅びへと向かっている。あと数百年もすればこの世界はお終いだ。」
「ミチナガ、それってどういう…」
「簡単な話だ。能無しが神を奪ったものだから綻びが起きた。世界っていうのはな…俺たちが思っている以上に完璧だったんだ。それを横から奪って手を加えたもんだからエラーが起こる。それが形となったのがエラー物質。このエラー物質は神の力の淀みだ。そんなものが世界に蔓延すれば…世界はいともたやすく滅んでしまう。本来は世界樹で対応できるレベルのエラー物質しかなかったが、こいつらが手を加えたせいで対処しきれない量が絶えず生まれている。」
「酷い言い草だな。まあでも問題ないよ。今は少しずつ世界の変革が起こっているからそうなってしまっただけだ。もう直ぐ安定する。世界が滅ぶなんてことは起こらないよ。」
「誰がその言葉を信じられるんだよ。冗談も大概にしろ。これ以上無能が手を出したら余計酷いことになるだけだ。」
「……さっきからうるさいな。お前は元の神を知らないからそんなことが言えるんだ。」
「だいたいの予想はついているよ。お前と違って俺は優秀なんでな。そもそも大前提として神が人間であることの方がおかしい。神とはそもそも無形。なんの形にも囚われない。そして…その思考に感情はない。何か一つの生物に傾倒すれば世界が揺らぐ。つまり神とは…世界を模るだけの機械的なシステムだ。」
「…そこまで理解しているのならなぜ我々のことがわからない!あんななんの意思もない愚物が治める世界になんの価値がある!ただしき世界へ導くために我々選ばれた人間が世界を生まれ変わらせるのだ!我々こそが神にふさわしいのだ!」
「世界を崩壊に導いている奴がよく言うぜ。笑う気力も失せるわ。」
「……確かにこれまでの我々では足りなかったかもしれない。しかし君たち3人が加わればそれも全て解決する。どうだ?我らが同朋にならないか?我々でこの世界を治めるのだ。」
「興味ない。そもそもな話…なぜ人間本位で物事を考える。世界には虫も魚も牛も豚も馬もいる。モンスターだっている。俺たちが知らない生き物が山のようにいる。それなのになぜ人間本位で考える。」
「何をバカなことを…そんなものと人間を同列で考えるな。」
「そこさ。お前らと元の神との決定的な違いは。元の神はなんの差別もなかった。草も動物もモンスターもただの生き物。そこに違いはない。」
「違う!元の神も我々人間を想う心がわずかにあった!だからこそ人間に知性を与えた。我々人間こそがこの世界の支配者なのだ!」
「知性か。そんなものはたまたま獲得しただけだ。数百、数千のたまたまな偶然が起こり、人間が生まれた。いや、もしかしたらたった一つの偶然から生まれたかもな。人間なんてそんなもんだよ。それに知性があっても…所詮人間も動物だ。それどころか世界中で数多くの生物を絶滅に追いやるような害悪だ。」
「お前は…なんて愚かなんだ。人間の素晴らしさもわからず、我々の崇高なる想いをも踏みにじるか。」
「崇高なる想いね。それこそ鼻で笑っちまう。人間は確かに害悪だが、良いところもある。ただし、お前らは本物の害悪だ。崇高なる想い?違うね、お前らはある意味人間らしいよ。我が身のことしか考えず、弱者から搾取し虐げる。もしも違うと言うのならお前らのその背後に隠している本体を見せてみろ。」
ミチナガがそう言うと簒奪者はピタリと動きを止めた。まさか誰も気がついていないと思ったのだろうか。ミチナガたちは最初からその気配に気がついている。その隠している何かからは醜悪さが滲み出ている。
「この世界に誰も来たことがなかったから気が付かなかったのか?吐き気がするほど臭ってくるぞ。イッシン、奴の背後を思いっきり切ってくれ。」
「うん。」
イッシンの神速の一閃が何もない空間を切り裂く。その瞬間空間は揺らぎ、そこに隠されていた簒奪者たちの本当の姿が現れた。
「そうだな…まあわかりやすく言うなら……この世界の神だ。」
目の前の圧倒的な存在に対してイッシンもフェイも驚き、固まった。そしてミチナガの突拍子も無いような言葉もどこか信じることができる。ただこう言う時、どう対応して良いかわからない。だからこそミチナガに全て任せた。
「理解の早い人間は好きだよ。そう、この私こそがこの世界の神だ。君たちのことは知っているよ。神剣イッシン、神魔フェイミエラル。そして二神、セキヤ・ミチナガ。商神と軍神の二つを名乗る魔神が現れるのは実に素晴らしい。その力を見せて欲しい。」
「ああ、いいだろう。お前ら、出てこい。」
ミチナガが合図を出す。すると瞬く間にこの神の空間を埋め尽くすほどのエヴォルヴたちが現れた。10万や100万では効かない。その数倍は優に存在する。それを目の当たりにした神も驚いたようで声を上げている。
「一国の王でもこれほどの兵力は持たない。実に素晴らしい。しかもその全てが粒ぞろいだ。魔王クラス…魔帝クラスに匹敵するものも多いな。それに…魔神の一歩手前くらいのも見えるな。この軍事力と商売で得た金があれば君は間違いなく世界を統一できるな。」
「この力を地上で使う気は無い。この二人を敵に回したくは無いしな。」
「確かにそうだね。間違いなく君たち3人はこの世界創造から現在…いや未来においても君たち3人を超える存在は現れないだろう。武の頂点イッシン。魔の頂点フェイミエラル。そして…智の頂点ミチナガ。人間の可能性を感じたよ。本当に素晴らしい。」
その言葉に嘘偽りはない。本心からのものだ。確かにイッシンに勝てる武術の使い手は今後も存在しないだろう。フェイミエラルに勝てる魔法の使い手も存在しないだろう。そしてミチナガに勝てるような資金量と軍事力を持つ存在も現れないだろう。
まさにこの時代が生み出した3人の頂点。この3人が同じ時代に揃うことなどまず奇跡だろう。神による心からの賞賛。だがその言葉を聞いても誰も喜んでいない。なにせ目の前の神と名乗る存在はこの3人よりも上だと言わんばかりの雰囲気を漂わせている。
それにイッシンもフェイも何か嫌な雰囲気をずっと感じている。それは目の前の白い神と名乗る存在からではない。その背後の空間からだ。
そして沈黙が続く中、唐突にミチナガが笑い出した。初めは堪えるような笑い方。しかしやがて我慢できなくなったのかその場で腹を抱えて大笑いし始めた。静かなこの世界でミチナガの声だけが響き渡る。
「やめだやめ。お前みたいなやつにいつまでも神だなんだと言えるかよ。さて…始めまして。俺の名はセキヤ・ミチナガ。お前もとっとと名乗れよ。普通にな。この盗人め。」
「盗人とは酷い言い方だね。君の気配は実に掴みづらかったんだけど…どうやら全てを知っているようだね。」
「ああ、あいつらから全て教えてもらった。この世界に何が起きたのか。なぜ異世界からの人間がこの世界に来ているのかもな。だから…ちゃんと名乗れよ。初代神魔。そしてそれに連なる魔神たち。」
「初代神魔?それってこの世界の魔法形態を作り出したとか言う…現代の魔法の父と言われている…」
「ああ、そして世界で初めて9大ダンジョン全てを踏破して…始めて神と相まみえた男。そして…神を簒奪した男。そして奴に賛同した魔神たちだ。」
ミチナガは瞳を閉じて大きく息を吐く。冷静さを取り戻そうとするミチナガだが、口元は笑ってしまっている。
なんせミチナガはかつてこの世界創造のおとぎ話を聞いた際に冗談めかしてだが、この真実を口にしていた(第141話参照)。この世界の神は1000年以上前に初代神魔たちによって奪われていた。
今の世はこの簒奪者たちが神となり支配している。だがそれが悪なのかと言われれば難しいところだ。人間が住む世界を人間が神となり治める。それを正しいと思う人間も多くいるだろう。現に法国と龍の国はこの簒奪者からのお告げによって動いていた。
法国と龍の国が共同で起こそうとしていた世界大戦。その指示を出したのはこいつだ。しかしそれを悪と言えるのだろうか。正しき神による正しい治世。そのための世界大戦。多くの人間が死に絶えるが、その後世界が統一されれば正しい世界になり未来永劫平和が訪れる。
しかしそれはあくまで正しいと言う前提があってのものだ。
「俺はお前たちからこの世界を取り戻すために来た。」
「なぜ?その必要があるのかな?」
「あるに決まってんだろこのヘボが。お前らは所詮神の器ではない。現に世界は滅びへと向かっている。あと数百年もすればこの世界はお終いだ。」
「ミチナガ、それってどういう…」
「簡単な話だ。能無しが神を奪ったものだから綻びが起きた。世界っていうのはな…俺たちが思っている以上に完璧だったんだ。それを横から奪って手を加えたもんだからエラーが起こる。それが形となったのがエラー物質。このエラー物質は神の力の淀みだ。そんなものが世界に蔓延すれば…世界はいともたやすく滅んでしまう。本来は世界樹で対応できるレベルのエラー物質しかなかったが、こいつらが手を加えたせいで対処しきれない量が絶えず生まれている。」
「酷い言い草だな。まあでも問題ないよ。今は少しずつ世界の変革が起こっているからそうなってしまっただけだ。もう直ぐ安定する。世界が滅ぶなんてことは起こらないよ。」
「誰がその言葉を信じられるんだよ。冗談も大概にしろ。これ以上無能が手を出したら余計酷いことになるだけだ。」
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「だいたいの予想はついているよ。お前と違って俺は優秀なんでな。そもそも大前提として神が人間であることの方がおかしい。神とはそもそも無形。なんの形にも囚われない。そして…その思考に感情はない。何か一つの生物に傾倒すれば世界が揺らぐ。つまり神とは…世界を模るだけの機械的なシステムだ。」
「…そこまで理解しているのならなぜ我々のことがわからない!あんななんの意思もない愚物が治める世界になんの価値がある!ただしき世界へ導くために我々選ばれた人間が世界を生まれ変わらせるのだ!我々こそが神にふさわしいのだ!」
「世界を崩壊に導いている奴がよく言うぜ。笑う気力も失せるわ。」
「……確かにこれまでの我々では足りなかったかもしれない。しかし君たち3人が加わればそれも全て解決する。どうだ?我らが同朋にならないか?我々でこの世界を治めるのだ。」
「興味ない。そもそもな話…なぜ人間本位で物事を考える。世界には虫も魚も牛も豚も馬もいる。モンスターだっている。俺たちが知らない生き物が山のようにいる。それなのになぜ人間本位で考える。」
「何をバカなことを…そんなものと人間を同列で考えるな。」
「そこさ。お前らと元の神との決定的な違いは。元の神はなんの差別もなかった。草も動物もモンスターもただの生き物。そこに違いはない。」
「違う!元の神も我々人間を想う心がわずかにあった!だからこそ人間に知性を与えた。我々人間こそがこの世界の支配者なのだ!」
「知性か。そんなものはたまたま獲得しただけだ。数百、数千のたまたまな偶然が起こり、人間が生まれた。いや、もしかしたらたった一つの偶然から生まれたかもな。人間なんてそんなもんだよ。それに知性があっても…所詮人間も動物だ。それどころか世界中で数多くの生物を絶滅に追いやるような害悪だ。」
「お前は…なんて愚かなんだ。人間の素晴らしさもわからず、我々の崇高なる想いをも踏みにじるか。」
「崇高なる想いね。それこそ鼻で笑っちまう。人間は確かに害悪だが、良いところもある。ただし、お前らは本物の害悪だ。崇高なる想い?違うね、お前らはある意味人間らしいよ。我が身のことしか考えず、弱者から搾取し虐げる。もしも違うと言うのならお前らのその背後に隠している本体を見せてみろ。」
ミチナガがそう言うと簒奪者はピタリと動きを止めた。まさか誰も気がついていないと思ったのだろうか。ミチナガたちは最初からその気配に気がついている。その隠している何かからは醜悪さが滲み出ている。
「この世界に誰も来たことがなかったから気が付かなかったのか?吐き気がするほど臭ってくるぞ。イッシン、奴の背後を思いっきり切ってくれ。」
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