542 / 572
第523話 至高の一振り
しおりを挟む
『バベル・うわぁぁぁぁん!何でそんなスラスラ解いちゃうの!!』
「え~だってワンパターンだし…ややこしい計算問題はこいつがやってくれるし。」
『ソン・計算ならお任せあれ。あ、そこの答えはこれです。』
「サンキュー」
『バベル・あ~~!!もう半分突破した!もう突破しちゃった!!酷い!!』
ミチナガたちは魔動装甲車に乗り朝から出かけている。今日はリリーはいない。最近ミチナガに夢中で公務が滞っていると言うことで仕事をさせられている。今朝出かける前もミチナガについていけないと半べそをかいていた。
しかし公務は大切な仕事だ。いくら半べそかかれてもサボって良い理由にはならない。ミチナガはのんびりと魔動装甲車に乗ってスマホをいじっている。すでにバベルの塔の最終階層攻略から3日が経過したが、かなり順調に進んでいる。
そんなミチナガが向かっている先はドワーフ街だ。ただ今のドワーフ街は以前とは様変わりしている。明らかに人の数が多いのだ。
「ものすごい人気だな。」
『ポチ・トウショウ影響だよ。今やユグドラシル国のドワーフ街は世界最高の武器が並ぶ鍛冶屋街。毎日のように買い付けに商人が殺到して商品ができたそばから売れていく。一般的な武器具の10倍はするけど、他の国で売ればさらに10倍の値段でもすぐ売れる。』
「一般的な武器具の100倍の値段ってことか?それはすごいな…」
『ポチ・他国から大勢の鍛冶師が弟子入りにくるから、面倒ごとを任せるために鍛冶ギルドができたほどだよ。ちなみにユグドラシル国の税収の半分近くがドワーフ街から取れるほどの勢い。』
「すごいな。…そしてそこの中枢にうちがいるわけか。」
『ポチ・そういうこと。鍛冶ギルドの運営はミチナガ商会が主導。そして生産された武器具の半数はうちの商会に卸してる。まあ代わりに鉱石とかを集めたり、細かいことが全部うち任せだから業務量半端ないけどね。鍛冶ギルド運営に100人雇ってるほどだよ。しかも今度人員追加しようか悩んでたとこ。』
「若手何人か回してしごいてやれ。そういうところできっちり学んだやつは他に行っても役に立つ。有望そうなの何人かいるだろ?ここの魔法学校卒業したやつとかで。」
『ポチ・若すぎて潰れないと良いけどね。…根性ありそうなやつ探しておくよ。目的地着いたよ。』
活気の良いドワーフ街。ミチナガたちはその中でも最も活気のある工房へとたどり着いた。その名はグスタフ工房。工房主であるグスタフはトウショウの弟子であり、現世界最高の鍛冶師だ。
そんなグスタフ工房の隣にはグスタフ金物店があったはずなのだが、今は商人向けの商品の出荷場になっている。数年前まではグスタフ金物店もあったのだが、商品が並んだそばから買われていくため方式を変えようと試行錯誤した結果無くなってしまった。
だがそんなグスタフ工房の敷地内に新たに出来た変わった建物がある。その建物は鍛冶場とは違う。今までグスタフ工房では見なかった建物だ。しかしその建物自体には見覚えがある。ミチナガは嬉しくなったのかその建物の中を覗き込んだ。
「トウ!こっちに来ていたのか。」
「あ?…おお!ミチナガ様じゃねぇか。おいおい懐かしいな。」
そこにいたのはかつて神剣イッシンの近くに住んでいた炭焼き職人にして錬金術師のトウであった。いつの間にかこちらへと引っ越してきたらしい。しかもそこには数人の炭焼きの弟子の姿がある。しかも珍しいことにエルフの姿まである。
「まさかトウと会えるなんて…しかも弟子とったんだ。」
「まあ甥っ子が近くに住んでいるしな。それに…うちの弟弟子が材料欲しがってしょうがない。作った分だけみんななくなるから大忙しだ。」
「そりゃトウショウに認められた…というより免許皆伝を受けた唯一の男だからな。ソーマにも会ったのか。」
「月一で会いに行ってる。まあお互いに忙しい身だから時間作るのは大変だけどな。」
仕事も忙しく、甥っ子のソーマにも会えて順風満帆のようだ。月の半分は炭を焼き、もう半分で合金を作る。その合間に甥っ子に会いに行く。よほど元気でなければ身体が持たない。そんなトウに感心しているとトウは弟子たちに休憩の合図を出した。
「それで今日は何の用だ?俺もついていくぜ。」
「そうしてもらえると助かるかな。とりあえず…グスタフに会いたい。」
「やつならこの時間鍛冶場だ。ついてきな。」
トウに案内されるままついていくと金属の激しくぶつかる音が聞こえてきた。そこでは数十人が一心不乱に金槌を叩きつけている。そんな一人一人の元に訪れ一つ一つ事細かに教えていく一人の姿がある。その人物はこちらに気がついたのかのっしのっしと歩いてきた。
「ようミチナガ様!用事かい?」
「ああ、大切な用事なんだが良いか?」
「大丈夫だ。おい!少し行ってくるからちゃんとやっておけよ。」
グスタフの言葉に一切の返事をしない弟子たち。だがグスタフは一切怒ることはない。むしろそれだけ集中しているということで満足げだ。そして一室に案内されると少し待っていろとグスタフは何処かへ行ってしまった。
そしてそれから10分ほど経った頃、グスタフは大きな風呂敷に包まれた何かと共に現れた。
「お前さんが来たってことはこいつの要件だと思ってな。先に持って来た。」
「話が早くて助かるが…良いのか?」
「お師匠様は言っていた。いずれこいつを必要とする奴が現れるってな。それがお前だってことはなんとなくわかっていた。いつ取りに来るんだと思ったが、今なんだな?」
グスタフはその巨大な何かを手渡そうとして来た。しかしその手は震えている。本心では絶対に渡したくないのだろう。なにせこれは蘇ったトウショウが自身の弟子たちと共に作り上げた史上最高の一振りだ。
「すまない。…だがこれは借りるだけだ。必ず返す。絶対に…絶対に返す。こいつの銘は?」
「名前はない。師匠はあえて銘を打たなかった。その理由はわからない。気をつけろ。こいつは今は複数の封印のおかげで問題はないが、もしも刃先を地面に突き立てればそのままこの星を切っちまう。こいつに切れないものはない。」
「…最新の注意を払うよ。」
あまりに大袈裟な表現。しかしその大袈裟な言葉が大袈裟に聞こえないほど、この一振りから感じられる気配は強大だ。もしもこの一振りをイッシンが使いこなせば間違いなくイッシンこそが史上最強になるだろう。
ただしイッシンは居合しか使えないため、まともに鞘に収めることのできないこの一振りをイッシンが扱えるようになることはないだろう。もう少しイッシンが器用なら良いのだが、無いものを言っても仕方がない。
ミチナガはグスタフから預かったこの一振りをすぐにスマホにしまった。これならば絶対に失くすことはない。
「しかしもう少し時間がかかると思ったんだが…予想以上に用事が終わったな。しばらく見学してから帰ろうかな。」
「それなら近くの公園に立ち寄ってみたらどうだ?うちの儲けのほとんどをつぎ込んで作った公園だ。お前からもらったあの桜を増やしてその公園に植えているんだ。季節になれば満開の桜が見られるぞ。」
「季節になればって…今は季節はずれじゃんか。青々としてるだろ。」
「ああ、おまけに虫が湧いてすごいことになってる。まあ虫は駆除したからほとんどいないとは思うがな。季節になったらまた来いや。」
「…そうだな。季節になったら…また来たいな。」
「え~だってワンパターンだし…ややこしい計算問題はこいつがやってくれるし。」
『ソン・計算ならお任せあれ。あ、そこの答えはこれです。』
「サンキュー」
『バベル・あ~~!!もう半分突破した!もう突破しちゃった!!酷い!!』
ミチナガたちは魔動装甲車に乗り朝から出かけている。今日はリリーはいない。最近ミチナガに夢中で公務が滞っていると言うことで仕事をさせられている。今朝出かける前もミチナガについていけないと半べそをかいていた。
しかし公務は大切な仕事だ。いくら半べそかかれてもサボって良い理由にはならない。ミチナガはのんびりと魔動装甲車に乗ってスマホをいじっている。すでにバベルの塔の最終階層攻略から3日が経過したが、かなり順調に進んでいる。
そんなミチナガが向かっている先はドワーフ街だ。ただ今のドワーフ街は以前とは様変わりしている。明らかに人の数が多いのだ。
「ものすごい人気だな。」
『ポチ・トウショウ影響だよ。今やユグドラシル国のドワーフ街は世界最高の武器が並ぶ鍛冶屋街。毎日のように買い付けに商人が殺到して商品ができたそばから売れていく。一般的な武器具の10倍はするけど、他の国で売ればさらに10倍の値段でもすぐ売れる。』
「一般的な武器具の100倍の値段ってことか?それはすごいな…」
『ポチ・他国から大勢の鍛冶師が弟子入りにくるから、面倒ごとを任せるために鍛冶ギルドができたほどだよ。ちなみにユグドラシル国の税収の半分近くがドワーフ街から取れるほどの勢い。』
「すごいな。…そしてそこの中枢にうちがいるわけか。」
『ポチ・そういうこと。鍛冶ギルドの運営はミチナガ商会が主導。そして生産された武器具の半数はうちの商会に卸してる。まあ代わりに鉱石とかを集めたり、細かいことが全部うち任せだから業務量半端ないけどね。鍛冶ギルド運営に100人雇ってるほどだよ。しかも今度人員追加しようか悩んでたとこ。』
「若手何人か回してしごいてやれ。そういうところできっちり学んだやつは他に行っても役に立つ。有望そうなの何人かいるだろ?ここの魔法学校卒業したやつとかで。」
『ポチ・若すぎて潰れないと良いけどね。…根性ありそうなやつ探しておくよ。目的地着いたよ。』
活気の良いドワーフ街。ミチナガたちはその中でも最も活気のある工房へとたどり着いた。その名はグスタフ工房。工房主であるグスタフはトウショウの弟子であり、現世界最高の鍛冶師だ。
そんなグスタフ工房の隣にはグスタフ金物店があったはずなのだが、今は商人向けの商品の出荷場になっている。数年前まではグスタフ金物店もあったのだが、商品が並んだそばから買われていくため方式を変えようと試行錯誤した結果無くなってしまった。
だがそんなグスタフ工房の敷地内に新たに出来た変わった建物がある。その建物は鍛冶場とは違う。今までグスタフ工房では見なかった建物だ。しかしその建物自体には見覚えがある。ミチナガは嬉しくなったのかその建物の中を覗き込んだ。
「トウ!こっちに来ていたのか。」
「あ?…おお!ミチナガ様じゃねぇか。おいおい懐かしいな。」
そこにいたのはかつて神剣イッシンの近くに住んでいた炭焼き職人にして錬金術師のトウであった。いつの間にかこちらへと引っ越してきたらしい。しかもそこには数人の炭焼きの弟子の姿がある。しかも珍しいことにエルフの姿まである。
「まさかトウと会えるなんて…しかも弟子とったんだ。」
「まあ甥っ子が近くに住んでいるしな。それに…うちの弟弟子が材料欲しがってしょうがない。作った分だけみんななくなるから大忙しだ。」
「そりゃトウショウに認められた…というより免許皆伝を受けた唯一の男だからな。ソーマにも会ったのか。」
「月一で会いに行ってる。まあお互いに忙しい身だから時間作るのは大変だけどな。」
仕事も忙しく、甥っ子のソーマにも会えて順風満帆のようだ。月の半分は炭を焼き、もう半分で合金を作る。その合間に甥っ子に会いに行く。よほど元気でなければ身体が持たない。そんなトウに感心しているとトウは弟子たちに休憩の合図を出した。
「それで今日は何の用だ?俺もついていくぜ。」
「そうしてもらえると助かるかな。とりあえず…グスタフに会いたい。」
「やつならこの時間鍛冶場だ。ついてきな。」
トウに案内されるままついていくと金属の激しくぶつかる音が聞こえてきた。そこでは数十人が一心不乱に金槌を叩きつけている。そんな一人一人の元に訪れ一つ一つ事細かに教えていく一人の姿がある。その人物はこちらに気がついたのかのっしのっしと歩いてきた。
「ようミチナガ様!用事かい?」
「ああ、大切な用事なんだが良いか?」
「大丈夫だ。おい!少し行ってくるからちゃんとやっておけよ。」
グスタフの言葉に一切の返事をしない弟子たち。だがグスタフは一切怒ることはない。むしろそれだけ集中しているということで満足げだ。そして一室に案内されると少し待っていろとグスタフは何処かへ行ってしまった。
そしてそれから10分ほど経った頃、グスタフは大きな風呂敷に包まれた何かと共に現れた。
「お前さんが来たってことはこいつの要件だと思ってな。先に持って来た。」
「話が早くて助かるが…良いのか?」
「お師匠様は言っていた。いずれこいつを必要とする奴が現れるってな。それがお前だってことはなんとなくわかっていた。いつ取りに来るんだと思ったが、今なんだな?」
グスタフはその巨大な何かを手渡そうとして来た。しかしその手は震えている。本心では絶対に渡したくないのだろう。なにせこれは蘇ったトウショウが自身の弟子たちと共に作り上げた史上最高の一振りだ。
「すまない。…だがこれは借りるだけだ。必ず返す。絶対に…絶対に返す。こいつの銘は?」
「名前はない。師匠はあえて銘を打たなかった。その理由はわからない。気をつけろ。こいつは今は複数の封印のおかげで問題はないが、もしも刃先を地面に突き立てればそのままこの星を切っちまう。こいつに切れないものはない。」
「…最新の注意を払うよ。」
あまりに大袈裟な表現。しかしその大袈裟な言葉が大袈裟に聞こえないほど、この一振りから感じられる気配は強大だ。もしもこの一振りをイッシンが使いこなせば間違いなくイッシンこそが史上最強になるだろう。
ただしイッシンは居合しか使えないため、まともに鞘に収めることのできないこの一振りをイッシンが扱えるようになることはないだろう。もう少しイッシンが器用なら良いのだが、無いものを言っても仕方がない。
ミチナガはグスタフから預かったこの一振りをすぐにスマホにしまった。これならば絶対に失くすことはない。
「しかしもう少し時間がかかると思ったんだが…予想以上に用事が終わったな。しばらく見学してから帰ろうかな。」
「それなら近くの公園に立ち寄ってみたらどうだ?うちの儲けのほとんどをつぎ込んで作った公園だ。お前からもらったあの桜を増やしてその公園に植えているんだ。季節になれば満開の桜が見られるぞ。」
「季節になればって…今は季節はずれじゃんか。青々としてるだろ。」
「ああ、おまけに虫が湧いてすごいことになってる。まあ虫は駆除したからほとんどいないとは思うがな。季節になったらまた来いや。」
「…そうだな。季節になったら…また来たいな。」
10
お気に入りに追加
545
あなたにおすすめの小説
ボッチはハズレスキル『状態異常倍加』の使い手
Outlook!
ファンタジー
経緯は朝活動始まる一分前、それは突然起こった。床が突如、眩い光が輝き始め、輝きが膨大になった瞬間、俺を含めて30人のクラスメイト達がどこか知らない所に寝かされていた。
俺達はその後、いかにも王様っぽいひとに出会い、「七つの剣を探してほしい」と言われた。皆最初は否定してたが、俺はこの世界に残りたいがために今まで閉じていた口を開いた。
そしてステータスを確認するときに、俺は驚愕する他なかった。
理由は簡単、皆の授かった固有スキルには強スキルがあるのに対して、俺が授かったのはバットスキルにも程がある、状態異常倍加だったからだ。
※不定期更新です。ゆっくりと投稿していこうと思いますので、どうかよろしくお願いします。
カクヨム、小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる