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第481話 世界樹の女王
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世界樹の核。それは世界樹がこの世に顕現するために必要不可欠な存在。これがない限り、たとえ世界樹の枝葉を挿し木で増やそうとしてもわずか数年で枯れ果ててしまう。故にこれまでこの世界の世界樹は一定以上成長することができなかった。
しかしその世界樹の核が今、数百年ぶりにあるべき場所へ帰った。だがもう枯れ果てた世界樹は元に戻ることはない。死んだものは蘇らない。しかしそんな世界樹の麓に生えていた苗木たちは違う。
もうこんなことが起こるとは予想だにしていなかった。一度奪われ、そして破壊されたものが戻ってくるとは思いもしなかった。しかし今、間違いなく帰ってきた。ならば再び世界に覇を唱えるべく、世界樹の苗木たちは枯れた親木に絡みつくように成長を始める。
もう二度と奪われぬように、もう二度と失われぬように、大切に、それは大切に元の親木を守るように成長を始める。数十、数百の世界樹の苗木が一つになるように、一つ一つの枝葉を大切にするように成長して行く。
枯れた親木と若々しい苗木が生と死を表すように成長する。この世界の世界樹が再び誕生するのは一瞬のことであった。力はまだ最盛期のかけらほどにも満たないだろう。しかしそれでも復活することに意味がある。
そして再び世界樹の核を狙うゴディアンに対抗するため、世界樹はその対抗措置をとる。自身が一番信頼を置けるものに、この世界でこの場で一番ゴディアンに対抗できる存在にその全てを捧げる。
発光する世界樹に合わせるように世界樹に選ばれた乙女、リリーが発光する。しかしそれだけではまだゴディアンに対抗するのは難しいだろう。だからこそ、もう一つの世界樹、スマホの世界樹も同様に発光し、リリーへと力を授ける。
歴史上初、2つの世界樹に認められた人間の誕生だ。その膨大な力はリリーの体へと溶け込んでいく。そしてリリーの体を精霊体へと変化させていく。
もちろんゴディアンはそれを許すわけがない。そんなものが誕生すれば間違いなく自身を脅かす脅威となる。リリーを殺そうと動くゴディアン。しかしリリーの姿を見た瞬間、涙がとめどなく溢れ、動くことができなくなっていた。
「おお…これが……世界樹の女王…世界の主人のあるべき姿……」
ゴディアンは神々しいリリーの姿を見て歓喜の涙を流していた。そして一つのことを思い出していた。それはゴディアンの生前の頃の話。まだ世界に世界樹があった頃の話だ。
世界の中心と言える世界樹では世界樹を神とした世界樹神教という宗教があった。この世に存在する物の中で最も力強く、もっとも神々しい世界樹を元にした宗教が生まれるのはごく当たり前のことであった。
そしてこの頃から世界樹を神とした世界樹神教と、神という不確かな存在を奉る法国の宗教が世界2大宗教として存在していた。そしてゴディアンは当時の世界樹神教の大神官の息子であり、敬虔な世界樹神教の信徒であった。
ゴディアンの将来は大神官か、もしくは世界樹神教のトップである樹王になるかの2択であった。そしてゴディアンは魔神に匹敵する力を手に入れ、当時の樹王であった樹神の魔神からその地位を授けられた。
ゴディアンは樹神として世界樹神教を率いていこうと考えていた。しかし徐々に内情を知っていくゴディアンは真実を知る。それは世界樹神教の腐敗である。
多額の献金。金さえ払えば世界樹のお告げだとして悪人であっても罪を許し、貴族たちが女子供の人権や命を無視してもて遊ぶことも許した。世界樹のことを金儲けの道具としか思っていなかった。
ゴディアンはすぐにその不正を正そうとした。しかしゴディアン一人ではどうすることもできなかった。腐敗しきった組織を変えることなどもうできなくなっていたのだ。無理矢理にでも正そうとすればゴディアンが乱心したと投獄されることだろう。
たとえ魔神の力を得ようともゴディアン一人で世界樹神教を敵に回せば、おびただしい死体の山を築き上げ、そして自身もそこに加わることになる。だからゴディアンは力を求めた。不正を正すことができるほど強くなろうと。
そしてゴディアンが神樹の魔神と呼ばれるようになった時、ゴディアンは一つの結論を出した。人々が最も死なないで不正を正す方法。それはゴディアン自身が神になるのだ。世界樹を取り込み、ゴディアン自身が世界樹神教の神となればゴディアンの行いは神の裁きとなる。信徒が離れることもない。
だがそれは難題であった。ゴディアンはその方法を模索したが10年、20年と模索し続けてもその方法は一向に分からなかった。一冊の本と出会うまでは。
ある遺跡で見つけた書庫に保存されていた中の一冊の本。それはゴディアンがこれまで時間をかけて調べてきた世界樹に関する知識をはるかに上回るものであった。そしてゴディアンはその本を元に世界樹の核を取り出す方法を編み出した。
そしてゴディアンは世界樹の核を取り込んだ。それはひとえに世界樹神教を正すためであった。より強大な力を手に入れ、あるべき姿に戻そうとした。しかし結果としてゴディアンは世界樹の核が持つエネルギー量に耐えきれず死んでしまった。
そして世界樹は滅び、世界樹神教も滅んでしまった。その際に絶望し、自ら命を絶った信徒は数万ではくだらないという。結果としてゴディアンは最悪の方法を取ってしまった。
そして現代に蘇ったゴディアンは世界樹の力に執着してしまった。死んだ際にゴディアンは狂ってしまったのだ。もう最初の頃に考えていた優しき心は残っていない。
だが、今目の前にリリーという自身の思い描いた理想を体現する存在が現れたことで、その時の気持ちが蘇った。これぞ世界樹神教の樹王のあるべき姿。
もしもあの当時、リリーのような存在さえいれば世界樹神教は腐敗することはなかったかもしれない。ゴディアン自身もリリーの元でならば敬虔な信徒として一生を捧げることができたかもしれない。
しかしそんなものは夢幻だ。もう一生叶うことのない夢。しかしせめて…せめて自分を裁いてくれるのであれば、ゴディアンはその全てを受け入れることを許容した。そしてもしも来世というものがあるのであれば、その時は世界樹に全てを捧げることを許してほしいと願った。
精霊化していくリリーの両手に光が集まる。膨大な魔力は純粋なまでの世界樹の力の塊。そしてそれをリリーはゴディアン目掛けて放つ。
「おお神よ…あなた様を裏切ったわしに…なんたる慈悲を……ありがとう…」
ゴディアンは全てを受け入れ、その一撃を受けた。強力なその一撃はゴディアンのみをチリも残さぬほどに消滅させた。
『おお…遂に終わったのか。世界樹も取り戻し、あやつめも滅ぼした。』
「…どうやらそうみたいです。ですけど…正直勝った気がしません。ゴディアンほどの実力者なら今の一撃も耐えられたはず。今の私の実力なら…ゴディアンはまだ格上の存在でした。」
『あやつにも何か思うところがあったのかもしれんな。しかし…勝利に喜んでいる場合ではないのではないか?まだ戦争は続いておる。』
「そう…ですね。大精霊様たちはこれからどうしますか?」
『われらは消耗しすぎた。一度戻り回復に専念せねばならん。』
『そうね…もうボロボロよ。』
『後は任せるわ。私たちは私たちの居場所を守る役目があるし。それに…あなたたちなら問題ないわ。』
大精霊たちはリリーと使い魔たちならば問題ないとすぐに帰還する。大精霊たちの消耗は想像以上だろう。それこそこの戦争にはもう介入できないほどに。
しかし世界樹の力を手に入れたリリーがいれば問題ない。リリーはすぐに世界樹の力を用いてユグドラシル国に攻め込んできている敵と味方の間に世界樹の根で防壁を築く。
「この国は私が護ります!安心してください!」
リリーの声は世界樹を通し、思念として国民全員に伝わる。世界樹の力を得た魔神、樹神リリーの誕生はこれで全国民に伝わった。
「…そういえばドルイドさんたちのそれが使えるようになったということはミチナガくん…帰ってきたの?」
『帰ってきたよ~より強くなって~』
「そっか…そうなんだ……今なら私…ミチナガくんの隣に居ても問題ないよね?」
『…リリー様……マジ天使…』
『うわ!ドルイドさんの語彙がおかしくなった。けどリリー様…本当に一途…』
『我らが女王~リリ~様~』
しかしその世界樹の核が今、数百年ぶりにあるべき場所へ帰った。だがもう枯れ果てた世界樹は元に戻ることはない。死んだものは蘇らない。しかしそんな世界樹の麓に生えていた苗木たちは違う。
もうこんなことが起こるとは予想だにしていなかった。一度奪われ、そして破壊されたものが戻ってくるとは思いもしなかった。しかし今、間違いなく帰ってきた。ならば再び世界に覇を唱えるべく、世界樹の苗木たちは枯れた親木に絡みつくように成長を始める。
もう二度と奪われぬように、もう二度と失われぬように、大切に、それは大切に元の親木を守るように成長を始める。数十、数百の世界樹の苗木が一つになるように、一つ一つの枝葉を大切にするように成長して行く。
枯れた親木と若々しい苗木が生と死を表すように成長する。この世界の世界樹が再び誕生するのは一瞬のことであった。力はまだ最盛期のかけらほどにも満たないだろう。しかしそれでも復活することに意味がある。
そして再び世界樹の核を狙うゴディアンに対抗するため、世界樹はその対抗措置をとる。自身が一番信頼を置けるものに、この世界でこの場で一番ゴディアンに対抗できる存在にその全てを捧げる。
発光する世界樹に合わせるように世界樹に選ばれた乙女、リリーが発光する。しかしそれだけではまだゴディアンに対抗するのは難しいだろう。だからこそ、もう一つの世界樹、スマホの世界樹も同様に発光し、リリーへと力を授ける。
歴史上初、2つの世界樹に認められた人間の誕生だ。その膨大な力はリリーの体へと溶け込んでいく。そしてリリーの体を精霊体へと変化させていく。
もちろんゴディアンはそれを許すわけがない。そんなものが誕生すれば間違いなく自身を脅かす脅威となる。リリーを殺そうと動くゴディアン。しかしリリーの姿を見た瞬間、涙がとめどなく溢れ、動くことができなくなっていた。
「おお…これが……世界樹の女王…世界の主人のあるべき姿……」
ゴディアンは神々しいリリーの姿を見て歓喜の涙を流していた。そして一つのことを思い出していた。それはゴディアンの生前の頃の話。まだ世界に世界樹があった頃の話だ。
世界の中心と言える世界樹では世界樹を神とした世界樹神教という宗教があった。この世に存在する物の中で最も力強く、もっとも神々しい世界樹を元にした宗教が生まれるのはごく当たり前のことであった。
そしてこの頃から世界樹を神とした世界樹神教と、神という不確かな存在を奉る法国の宗教が世界2大宗教として存在していた。そしてゴディアンは当時の世界樹神教の大神官の息子であり、敬虔な世界樹神教の信徒であった。
ゴディアンの将来は大神官か、もしくは世界樹神教のトップである樹王になるかの2択であった。そしてゴディアンは魔神に匹敵する力を手に入れ、当時の樹王であった樹神の魔神からその地位を授けられた。
ゴディアンは樹神として世界樹神教を率いていこうと考えていた。しかし徐々に内情を知っていくゴディアンは真実を知る。それは世界樹神教の腐敗である。
多額の献金。金さえ払えば世界樹のお告げだとして悪人であっても罪を許し、貴族たちが女子供の人権や命を無視してもて遊ぶことも許した。世界樹のことを金儲けの道具としか思っていなかった。
ゴディアンはすぐにその不正を正そうとした。しかしゴディアン一人ではどうすることもできなかった。腐敗しきった組織を変えることなどもうできなくなっていたのだ。無理矢理にでも正そうとすればゴディアンが乱心したと投獄されることだろう。
たとえ魔神の力を得ようともゴディアン一人で世界樹神教を敵に回せば、おびただしい死体の山を築き上げ、そして自身もそこに加わることになる。だからゴディアンは力を求めた。不正を正すことができるほど強くなろうと。
そしてゴディアンが神樹の魔神と呼ばれるようになった時、ゴディアンは一つの結論を出した。人々が最も死なないで不正を正す方法。それはゴディアン自身が神になるのだ。世界樹を取り込み、ゴディアン自身が世界樹神教の神となればゴディアンの行いは神の裁きとなる。信徒が離れることもない。
だがそれは難題であった。ゴディアンはその方法を模索したが10年、20年と模索し続けてもその方法は一向に分からなかった。一冊の本と出会うまでは。
ある遺跡で見つけた書庫に保存されていた中の一冊の本。それはゴディアンがこれまで時間をかけて調べてきた世界樹に関する知識をはるかに上回るものであった。そしてゴディアンはその本を元に世界樹の核を取り出す方法を編み出した。
そしてゴディアンは世界樹の核を取り込んだ。それはひとえに世界樹神教を正すためであった。より強大な力を手に入れ、あるべき姿に戻そうとした。しかし結果としてゴディアンは世界樹の核が持つエネルギー量に耐えきれず死んでしまった。
そして世界樹は滅び、世界樹神教も滅んでしまった。その際に絶望し、自ら命を絶った信徒は数万ではくだらないという。結果としてゴディアンは最悪の方法を取ってしまった。
そして現代に蘇ったゴディアンは世界樹の力に執着してしまった。死んだ際にゴディアンは狂ってしまったのだ。もう最初の頃に考えていた優しき心は残っていない。
だが、今目の前にリリーという自身の思い描いた理想を体現する存在が現れたことで、その時の気持ちが蘇った。これぞ世界樹神教の樹王のあるべき姿。
もしもあの当時、リリーのような存在さえいれば世界樹神教は腐敗することはなかったかもしれない。ゴディアン自身もリリーの元でならば敬虔な信徒として一生を捧げることができたかもしれない。
しかしそんなものは夢幻だ。もう一生叶うことのない夢。しかしせめて…せめて自分を裁いてくれるのであれば、ゴディアンはその全てを受け入れることを許容した。そしてもしも来世というものがあるのであれば、その時は世界樹に全てを捧げることを許してほしいと願った。
精霊化していくリリーの両手に光が集まる。膨大な魔力は純粋なまでの世界樹の力の塊。そしてそれをリリーはゴディアン目掛けて放つ。
「おお神よ…あなた様を裏切ったわしに…なんたる慈悲を……ありがとう…」
ゴディアンは全てを受け入れ、その一撃を受けた。強力なその一撃はゴディアンのみをチリも残さぬほどに消滅させた。
『おお…遂に終わったのか。世界樹も取り戻し、あやつめも滅ぼした。』
「…どうやらそうみたいです。ですけど…正直勝った気がしません。ゴディアンほどの実力者なら今の一撃も耐えられたはず。今の私の実力なら…ゴディアンはまだ格上の存在でした。」
『あやつにも何か思うところがあったのかもしれんな。しかし…勝利に喜んでいる場合ではないのではないか?まだ戦争は続いておる。』
「そう…ですね。大精霊様たちはこれからどうしますか?」
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大精霊たちはリリーと使い魔たちならば問題ないとすぐに帰還する。大精霊たちの消耗は想像以上だろう。それこそこの戦争にはもう介入できないほどに。
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