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第477話 vsアキュス・クリスティー
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アキュスの目の前で何事もなかったかのように立ち上がる使い魔。先ほどまでの満身創痍の様子が嘘のようだ。アキュスはその様子を見ているが先ほどと何か変わった様子はない。
「まだ隠し球でもあるのかい?もう飽きたから終わりにしたいんだけど。」
『名無し・ええ、こちらとしても十分時間は稼げましたから。終わりにしましょう。』
使い魔は再びエヴォルヴを召喚する。しかしそれは先ほどまでのものとはまるで違う。それはミチナガが神域のヴァルハラに閉じ込められている間に作られた最新世代。先ほどまでの機体とは性能がまるで違う。
量産型汎用機第9世代エヴォルヴ。神域のヴァルハラに閉じ込められている間に使い魔たちがたどり着いたその力は搭乗した瞬間に全て理解した。そして賢者の石による武装を装着する。
『これなら…全力でも問題なさそうだ。』
「へぇ?今まで全力じゃなかったと?面白い冗談だ。それならまた突っ立っていてあげるから好きに攻撃すると良い。」
アキュスは再び余裕の笑みを見せる。しかしアキュスは余裕を見せる際に一瞬使い魔から目を外してしまった。その数瞬の間に使い魔は目の前から消え去り、アキュスの側頭部に重い蹴りを放っていた。
アキュスは魔力で防御を最大限まで固めていた。しかしその防御をいともたやすく貫き、アキュスを吹き飛ばした。あまりの衝撃に一瞬思考が停止するアキュスだが、すぐに思考を再開し先ほどまでの油断を解く。
だがその判断を下す前に使い魔による拳の一撃が腹部を捕らえ、流れるような連撃が始まる。わずかな時間の間にアキュスはボコボコにされていく。しかしアキュスも好きにやられているわけにはいかない。すぐにその場を離れる。
完全に臨戦態勢に入られたアキュスに距離を取られる。しかしその前に思う存分殴ることが出来た。使い魔はスカッとした気持ちで気分が高揚する。
「よくも…お前は今すぐに殺す。」
『殺されてもすぐに蘇るよ?なにせ使い魔だからね。』
からかう使い魔。しかしアキュスはそれに乗らずに冷静に対応する。使い魔は新しいエヴォルヴの機体のおかげで全ての機能面で向上している。肉弾戦等なら膨大な経験値と知識をマザーから送られているためアキュスよりも明らかに分がある。
そして単純なアキュスの魔法では使い魔には効かない。アキュスにできることは使い魔の適応値を超える魔法のみとなった。そしてその魔法のレベルを考えるとアキュスに取れる方法は限りなく少ない。
「間違いなくお前は天敵だ。遊ばずにとっとと殺せばよかったと後悔しているよ。だからお前に敬意を評して最強の魔法を使ってやる。」
アキュスは宣言通り魔法の行使を始める。その魔法はこの空間に存在する魔力を引き寄せ突風を生み出している。膨大な魔力は空間を歪め、光すら飲みこもうとしている。
「歴代の妖精神ですらこの魔法は使ったことがないだろうな。魔力を回復するすべがない妖精神にとってこの魔法の行使は命をかけるに等しい。だが…この僕なら問題ない。」
アキュスの言うことはあながちハッタリではない。これほどの魔力を消費する魔法はそう簡単に使えるものではない。これほどの魔法を受ければ間違いなく使い魔は即死だ。
すぐにその魔法の行使を阻止するために使い魔は動き出す。しかしアキュスも警戒は怠らない。目の前の使い魔を魔力壁で囲い、接近を妨げている。単純な魔法だがこれが一番厄介だ。
近づくことのできぬ使い魔。突風を生み出すほどの魔力収束を見せるアキュス。そしてアキュスの魔法が完成するその時、アキュスの魔力収束による突風の中に白い影が見えた。その白い影は風の中を舞いながらアキュスの元へ引き寄せられ、アキュスへと張り付いた。
『名無し#1・無事到着。』
「な、なんだお前は!あいつの仲間か!」
『眷属と言って分身体の一つです。それじゃあ後は任せます。』
『名無し#1・任されました。』
使い魔はエヴォルヴの機体を脱ぎ、そして眷属の元へ転送する。そしてアキュスの背後にエヴォルヴに乗った眷属が現れ、アキュスを羽交い締めにした。
「クソが!!だがもう魔法は完成した。お前とどちらが耐えられるか勝負しようじゃないか。命がけの勝負だ!!」
『面白そうですがお断りします。』
眷属は賢者の石の能力を解放する。賢者の石はその所有者が求める最適な力を与える兵器。これまでの身体能力強化はあくまで副産物でしかない。この使い魔が求めた力は他にある。
羽交い締めにするエヴォルヴの機体から蟻の如く蠢く賢者の石はアキュスの体にまとわりつき硬質化した。そしてその瞬間アキュスの魔法が解けていく。
「何が…お、お前まさか!!」
『端から魔神であるあなたに勝てるとは思っていませんよ。そんなのは思い上がりも甚だしい。私が求めたのは一つ。あなたの封印です。』
使い魔はアキュスを打倒するために管理者によって6年もの歳月を経た。しかしその途中で魔神に勝つことなどできないと言う結論に達した使い魔は倒すためではない違う力を望んだ。それが封印能力。アキュスの魔法行使を防ぎ、動きを封じることに特化させた。
しかし最初のエヴォルヴの機体では耐久度の面で賢者の石の力が満足に発揮できないと悟った。しかしこの新しいエヴォルヴの機体ならばそれを可能にする。そして現にアキュスの魔法行使を防ぎ、動きを封じ込めた。しかし…
「この程度で封じることができると思うなぁぁ!!」
暴れるアキュスによって徐々に封印が緩もうとしていく。さすが魔神と呼ばれるだけのことはある。後十数秒しか保たない。だがそれだけあれば十分であった。
『名無し・一生封じることができるとは思っていませんよ。ですが…今の状態なら抵抗できないでしょう?』
「さようなら…お父様。」
管理者は転移魔法を行使する。本来であればアキュスによって妨害されるはずのこの魔法も封印されているこの状況なら妨害することはできない。そして一瞬のうちにアキュスは転移させられる。そこは先ほどまで居たピクシリーとの戦場であった。
しかし違うところがいくつかある。それは蘇った妖精の群れが一掃されていること。そしてもう一つ。ピクシリーたち妖精から尋常じゃない妖精魔力を感じることだ。その光景を見て青ざめるアキュス。その前でピクシリーは満足げに小瓶を投げ捨てた。
「ふう…美味しいし力も戻るし最高ね。それに……この力を全てぶつけられる相手もいることだし、言うことないわ。」
「お前…一体どうやってそこまで回復を…」
「人間の商会、ミチナガ商会から大量の回復薬が届いてね。どうせだからみんなで飲み干しちゃった。今なら…あの魔法使っても問題ないわね。」
「女王陛下、私たちにも手伝わせてください。」
「ええ、もちろんよ。」
ピクシリーの掛け声のもと魔法の構築が始まる。それはまさに先ほどアキュスが行使しようとした魔法。しかしその規模ははるかに違う。大勢の妖精たちによって構築されるその魔法はすぐに完成した。
それを見たアキュスはすぐに逃げようともがく。しかし使い魔によって封じられているアキュスが逃げることは叶わない。そしてアキュスがもがいている間に準備は完了した。
「ねぇ、この魔法使いたいんだけど巻き込んじゃって大丈夫?」
『問題ありませんよ。死んでも復活するので。』
「待て…やめろ。悪かった。僕が悪かった…だから…」
「そう?それじゃあ思う存分やらせてもらうわね。それじゃあ…さようなら。」
「やめろ…やめてくれぇ!!僕は手に入れるんだ!全てを!僕だけが手に入れるんだぁぁ!!」
「あなたが手に入れるのは2つ。敗北と死よ。」
「やめろぉぉぉぉ!!!!」
「妖精の鎮魂歌」
ピクシリーから放たれる魔法がアキュスと眷属を飲み込む。その魔法は美しい調べを奏でながら破壊の限りを尽くす。そしてその魔法が消えた時、そこには何も残っていなかった。
「まだ隠し球でもあるのかい?もう飽きたから終わりにしたいんだけど。」
『名無し・ええ、こちらとしても十分時間は稼げましたから。終わりにしましょう。』
使い魔は再びエヴォルヴを召喚する。しかしそれは先ほどまでのものとはまるで違う。それはミチナガが神域のヴァルハラに閉じ込められている間に作られた最新世代。先ほどまでの機体とは性能がまるで違う。
量産型汎用機第9世代エヴォルヴ。神域のヴァルハラに閉じ込められている間に使い魔たちがたどり着いたその力は搭乗した瞬間に全て理解した。そして賢者の石による武装を装着する。
『これなら…全力でも問題なさそうだ。』
「へぇ?今まで全力じゃなかったと?面白い冗談だ。それならまた突っ立っていてあげるから好きに攻撃すると良い。」
アキュスは再び余裕の笑みを見せる。しかしアキュスは余裕を見せる際に一瞬使い魔から目を外してしまった。その数瞬の間に使い魔は目の前から消え去り、アキュスの側頭部に重い蹴りを放っていた。
アキュスは魔力で防御を最大限まで固めていた。しかしその防御をいともたやすく貫き、アキュスを吹き飛ばした。あまりの衝撃に一瞬思考が停止するアキュスだが、すぐに思考を再開し先ほどまでの油断を解く。
だがその判断を下す前に使い魔による拳の一撃が腹部を捕らえ、流れるような連撃が始まる。わずかな時間の間にアキュスはボコボコにされていく。しかしアキュスも好きにやられているわけにはいかない。すぐにその場を離れる。
完全に臨戦態勢に入られたアキュスに距離を取られる。しかしその前に思う存分殴ることが出来た。使い魔はスカッとした気持ちで気分が高揚する。
「よくも…お前は今すぐに殺す。」
『殺されてもすぐに蘇るよ?なにせ使い魔だからね。』
からかう使い魔。しかしアキュスはそれに乗らずに冷静に対応する。使い魔は新しいエヴォルヴの機体のおかげで全ての機能面で向上している。肉弾戦等なら膨大な経験値と知識をマザーから送られているためアキュスよりも明らかに分がある。
そして単純なアキュスの魔法では使い魔には効かない。アキュスにできることは使い魔の適応値を超える魔法のみとなった。そしてその魔法のレベルを考えるとアキュスに取れる方法は限りなく少ない。
「間違いなくお前は天敵だ。遊ばずにとっとと殺せばよかったと後悔しているよ。だからお前に敬意を評して最強の魔法を使ってやる。」
アキュスは宣言通り魔法の行使を始める。その魔法はこの空間に存在する魔力を引き寄せ突風を生み出している。膨大な魔力は空間を歪め、光すら飲みこもうとしている。
「歴代の妖精神ですらこの魔法は使ったことがないだろうな。魔力を回復するすべがない妖精神にとってこの魔法の行使は命をかけるに等しい。だが…この僕なら問題ない。」
アキュスの言うことはあながちハッタリではない。これほどの魔力を消費する魔法はそう簡単に使えるものではない。これほどの魔法を受ければ間違いなく使い魔は即死だ。
すぐにその魔法の行使を阻止するために使い魔は動き出す。しかしアキュスも警戒は怠らない。目の前の使い魔を魔力壁で囲い、接近を妨げている。単純な魔法だがこれが一番厄介だ。
近づくことのできぬ使い魔。突風を生み出すほどの魔力収束を見せるアキュス。そしてアキュスの魔法が完成するその時、アキュスの魔力収束による突風の中に白い影が見えた。その白い影は風の中を舞いながらアキュスの元へ引き寄せられ、アキュスへと張り付いた。
『名無し#1・無事到着。』
「な、なんだお前は!あいつの仲間か!」
『眷属と言って分身体の一つです。それじゃあ後は任せます。』
『名無し#1・任されました。』
使い魔はエヴォルヴの機体を脱ぎ、そして眷属の元へ転送する。そしてアキュスの背後にエヴォルヴに乗った眷属が現れ、アキュスを羽交い締めにした。
「クソが!!だがもう魔法は完成した。お前とどちらが耐えられるか勝負しようじゃないか。命がけの勝負だ!!」
『面白そうですがお断りします。』
眷属は賢者の石の能力を解放する。賢者の石はその所有者が求める最適な力を与える兵器。これまでの身体能力強化はあくまで副産物でしかない。この使い魔が求めた力は他にある。
羽交い締めにするエヴォルヴの機体から蟻の如く蠢く賢者の石はアキュスの体にまとわりつき硬質化した。そしてその瞬間アキュスの魔法が解けていく。
「何が…お、お前まさか!!」
『端から魔神であるあなたに勝てるとは思っていませんよ。そんなのは思い上がりも甚だしい。私が求めたのは一つ。あなたの封印です。』
使い魔はアキュスを打倒するために管理者によって6年もの歳月を経た。しかしその途中で魔神に勝つことなどできないと言う結論に達した使い魔は倒すためではない違う力を望んだ。それが封印能力。アキュスの魔法行使を防ぎ、動きを封じることに特化させた。
しかし最初のエヴォルヴの機体では耐久度の面で賢者の石の力が満足に発揮できないと悟った。しかしこの新しいエヴォルヴの機体ならばそれを可能にする。そして現にアキュスの魔法行使を防ぎ、動きを封じ込めた。しかし…
「この程度で封じることができると思うなぁぁ!!」
暴れるアキュスによって徐々に封印が緩もうとしていく。さすが魔神と呼ばれるだけのことはある。後十数秒しか保たない。だがそれだけあれば十分であった。
『名無し・一生封じることができるとは思っていませんよ。ですが…今の状態なら抵抗できないでしょう?』
「さようなら…お父様。」
管理者は転移魔法を行使する。本来であればアキュスによって妨害されるはずのこの魔法も封印されているこの状況なら妨害することはできない。そして一瞬のうちにアキュスは転移させられる。そこは先ほどまで居たピクシリーとの戦場であった。
しかし違うところがいくつかある。それは蘇った妖精の群れが一掃されていること。そしてもう一つ。ピクシリーたち妖精から尋常じゃない妖精魔力を感じることだ。その光景を見て青ざめるアキュス。その前でピクシリーは満足げに小瓶を投げ捨てた。
「ふう…美味しいし力も戻るし最高ね。それに……この力を全てぶつけられる相手もいることだし、言うことないわ。」
「お前…一体どうやってそこまで回復を…」
「人間の商会、ミチナガ商会から大量の回復薬が届いてね。どうせだからみんなで飲み干しちゃった。今なら…あの魔法使っても問題ないわね。」
「女王陛下、私たちにも手伝わせてください。」
「ええ、もちろんよ。」
ピクシリーの掛け声のもと魔法の構築が始まる。それはまさに先ほどアキュスが行使しようとした魔法。しかしその規模ははるかに違う。大勢の妖精たちによって構築されるその魔法はすぐに完成した。
それを見たアキュスはすぐに逃げようともがく。しかし使い魔によって封じられているアキュスが逃げることは叶わない。そしてアキュスがもがいている間に準備は完了した。
「ねぇ、この魔法使いたいんだけど巻き込んじゃって大丈夫?」
『問題ありませんよ。死んでも復活するので。』
「待て…やめろ。悪かった。僕が悪かった…だから…」
「そう?それじゃあ思う存分やらせてもらうわね。それじゃあ…さようなら。」
「やめろ…やめてくれぇ!!僕は手に入れるんだ!全てを!僕だけが手に入れるんだぁぁ!!」
「あなたが手に入れるのは2つ。敗北と死よ。」
「やめろぉぉぉぉ!!!!」
「妖精の鎮魂歌」
ピクシリーから放たれる魔法がアキュスと眷属を飲み込む。その魔法は美しい調べを奏でながら破壊の限りを尽くす。そしてその魔法が消えた時、そこには何も残っていなかった。
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