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第470話 数百年ぶりの邂逅
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「久しぶりだね!カナエ・ツグナオ!それに黒騎士も!」
「ひ、人違いです…ね、クロちゃん。」
「え……その…気配は似ているけど…ち、違います。」
名前を呼んで声までかけられたと言うのに人違いだと言い張る黒騎士とツグナオ。その様子を見てリッキーくんは振り上げた手をゆっくりと下ろす。そして戦場に静寂が訪れた。
明らかに見てはいけないものを見てしまったと言わんばかりの表情を浮かべるツグナオと黒騎士。そして無言のまま着ぐるみを着たままのリッキーくん。そしてしばらく続いた静寂を破ったのは素の声のヴァルドールであった。
「久しぶりの再会だと言うのに酷くはないか?」
「くっ…!声が…声があの頃のまま……なんだろうこの気持ち。自分の叔父さんの女装姿を見つけちゃったような感じに似てる…」
「……私…本の中で奴は永遠の宿敵であるとか書いちゃったんだけど…宿敵が…あれって……宿敵…」
まだ戦闘は始まっていないと言うのに強烈な一撃を受ける黒騎士とツグナオは頭を抱えたまま徐々に戦意が喪失する。その様子を遠くから見ている吸血鬼達も固まったまま動かない。その様子を見たヴァルドールは何をして良いかわからずその場で立ち続けている。
あまりにも痛々しい状況にヴァルドールの元へアレクリアルが近づいて行く。この場で一番状況を理解できているのはアレクリアルだ。
「お、おい。なぜその姿でここへ来たんだ。」
「何を言うかと思えば…我は今でも凶悪な犯罪者として名が知れているのだぞ。人前に姿を晒すわけにはいかないだろう。それに…」
「それに?」
「この姿可愛いだろう?」
「……今すぐ着替えなさい。」
アレクリアルに言われ渋々着替え始めるヴァルドール。しかしヴァルドールがリッキーくんの着ぐるみの頭部を外した瞬間に黒騎士は膝から崩れ落ちた。吸血鬼達の中にも同様の姿を見せるものがいる。
それから5分ほどかけて着替え終えたヴァルドールだが、その私服はVMTキャラクターのシャツであった。そのあまりにも痛々しい姿に一度離れていたアレクリアルがもう一度近づく。
「お、おい!それしかないのか!」
「む?ああ、すまん。最近仕事の時もこれだったからな。間違えてパジャマを着てしまった。パーカーくらい着ておくか。これとこれどっちが良いと思う?我的にはこっちのVMTキャラが全員集合しているのがオススメだ。最新モデルでここにさりげなく隠れキャラが…」
「以前私のところに来た時のあの服はどうした…!」
「あれか?あれは着るのが面倒でタンスの奥にしまってしまったぞ。それにあれは戦闘服だ。あんなものを着て下手に警戒されては…」
「警戒された方がマシだ!!わ、私のマント貸してやるからとりあえずこれでなんとかしてくれ。」
「むぅ…あまり趣味ではないのだが……」
「頼むから!本当に頼むから文句を言わずに着てくれ…今度VMTランドへの列車の本数増やすから…」
アレクリアルに必死に頼み込まれて渋々従うヴァルドール。そしてヴァルドールに本来勇者神しか羽織ることが許されないマントが羽織られた。そしてその様子を見ながらようやく気持ちの整理と心が追いついたツグナオがヴァルドールの前に立った。
「ひさし…ぶりだね。ずいぶん変わっちゃったけど…」
「お前は変わらんな。最後にお前を見た時と変わらぬ。だが今や伝説の勇者王か。お互いに様変わりしたようだ。」
「一つ聞きたいんだけど…その服は何?」
「これか?これは最近我が創設したVMTランドのキャラクターの服だ。可愛いだろう?ああ、ツグナオ、お前の分もあるぞ。我と色違いだ。ああ、黒騎士。お前の分もあるぞ。仲間外れにはせぬ。ちゃんとツグナオとお揃いになるように同じ色だ。お前達の気配を感じてな、すぐに飛んで来た。ああ、アレクリアル。我がランドの防衛網は完璧だから心配入らぬぞ。」
「え?あ、ああ。ありがとう。まあ確かに可愛いけど…えっと……あれから今日までずっと生き続けたんだよね?何がどうしてどうなればこんなことに?」
「ふむ…掻い摘んで話せば…数百年引きこもって最近王と運命の出会いをし、今では世界最大のテーマパークの総責任者をしている。」
「重要なところが抜けちゃってる……一番知りたいところが…」
「そんなことよりもせっかくのペアルックだぞ。今着てみてくれ。黒騎士、お前もそんな鎧着ていないでこっちに着替えろ。どうせお前にとって顔を隠す意味しかその鎧を着る意味はないのだから。ああ、心配するなよ。そのパーカーはちゃんと女性用だが、冒険者用で腕や肩周りはゆったりとした作りだ。」
「そんな心配はしていない。それにペアルックは勘弁してくれ…いい歳こいて恥ずかしい…」
「何を恥じる?良いではないか。我がランドには時折80近い老夫婦がペアルックで訪れるぞ。幸せなのは良いことだ。それにお前達は夫婦だと言うのにペアルックなど一度もしたことがないだろう?せっかく生き返ったんだ。今を楽しめ。」
「…確かにそうだね。どうせだから着よっかクロちゃん。」
「ちょ!ほ、本気か!?」
慌てふためく黒騎士の前でツグナオはヴァルドールからパーカーを受け取りその場で着て見せた。そしてかつての宿敵であるヴァルドールと自身の永遠の主君であり夫であるツグナオに詰められ、とうとう観念した黒騎士はその鎧を脱いだ。
その様子を見た元裏切りの英雄達とアレクリアルは驚く。黒騎士の象徴である黒い全身鎧を脱いだそこには絶世の美女と言う言葉にふさわしい女性がいた。アレクリアルは黒騎士が女性であることは知っていたが、ここまでの美女というのは知らなかった。
元裏切りの英雄達に関していえば黒騎士が女性であることすら知らなかったため、その驚きは計り知れない。そんな注目を浴びる中、クロはVMTキャラのパーカーを着た。そしてクロは注目されている中、こんな可愛らしいパーカーを着るという羞恥心に耐えられず、顔を真っ赤にして涙ぐんでいる。
「み、見るな…いっその事殺してくれ……」
「別に裸になったわけでもないし、そこまで恥じることはなかろう。それにいっその事殺せとはな!お前に殺されたことは何度もあるが、そんな言葉を聞いたのは初めてだ!これは愉快!」
「クロちゃん似合ってるよ!可愛い可愛い!」
「や、やめろ…本当に…こういうのはダメなんだ…」
人前ではずっと全身鎧で姿を隠してきたクロにとって人前に姿を晒すというのはレベルが高い。その上こんな服装となるとさらにレベルは上がり、その恥ずかしさは天井を超えている。
「も、もういいだろ!鎧を着させろ!それとヴァルドール!お前は味方ということでいいんだよな!王と運命の出会いを果たしたというのはそこの今代の勇者神のことで良いんだよな!」
「味方…という判別は正しいぞ。だが我が王はそこのボンクラではない。我が王は別にいる。」
「へぇ、そうなんだ。君が主君と仰ぐ王か…是非とも会いたいな。」
「ちなみにそこにいる使い魔の術者だ。今は行方知らずだが…もうすぐ戻る。しかもカナエ、お前と同郷だ。そして我が王ミチナガとお前が揃えばこの戦争の終わりは見える。そしてその時は近いぞ。」
ヴァルドールは笑みを見せる。ミチナガの帰還の時は近い。
一方その頃、9大ダンジョンの一つ神域のヴァルハラを脱出中のミチナガたちは巨大な扉を開いていた。そして扉の先には巨大な空間が広がっていた。しかしそこは予想したくない部屋であった。
「あれ?おいクラウン!これって…」
「どうやらここが最下層のようですね。つまり…」
「道逆じゃん!!」
ミチナガ帰還の時は…近い?
「ひ、人違いです…ね、クロちゃん。」
「え……その…気配は似ているけど…ち、違います。」
名前を呼んで声までかけられたと言うのに人違いだと言い張る黒騎士とツグナオ。その様子を見てリッキーくんは振り上げた手をゆっくりと下ろす。そして戦場に静寂が訪れた。
明らかに見てはいけないものを見てしまったと言わんばかりの表情を浮かべるツグナオと黒騎士。そして無言のまま着ぐるみを着たままのリッキーくん。そしてしばらく続いた静寂を破ったのは素の声のヴァルドールであった。
「久しぶりの再会だと言うのに酷くはないか?」
「くっ…!声が…声があの頃のまま……なんだろうこの気持ち。自分の叔父さんの女装姿を見つけちゃったような感じに似てる…」
「……私…本の中で奴は永遠の宿敵であるとか書いちゃったんだけど…宿敵が…あれって……宿敵…」
まだ戦闘は始まっていないと言うのに強烈な一撃を受ける黒騎士とツグナオは頭を抱えたまま徐々に戦意が喪失する。その様子を遠くから見ている吸血鬼達も固まったまま動かない。その様子を見たヴァルドールは何をして良いかわからずその場で立ち続けている。
あまりにも痛々しい状況にヴァルドールの元へアレクリアルが近づいて行く。この場で一番状況を理解できているのはアレクリアルだ。
「お、おい。なぜその姿でここへ来たんだ。」
「何を言うかと思えば…我は今でも凶悪な犯罪者として名が知れているのだぞ。人前に姿を晒すわけにはいかないだろう。それに…」
「それに?」
「この姿可愛いだろう?」
「……今すぐ着替えなさい。」
アレクリアルに言われ渋々着替え始めるヴァルドール。しかしヴァルドールがリッキーくんの着ぐるみの頭部を外した瞬間に黒騎士は膝から崩れ落ちた。吸血鬼達の中にも同様の姿を見せるものがいる。
それから5分ほどかけて着替え終えたヴァルドールだが、その私服はVMTキャラクターのシャツであった。そのあまりにも痛々しい姿に一度離れていたアレクリアルがもう一度近づく。
「お、おい!それしかないのか!」
「む?ああ、すまん。最近仕事の時もこれだったからな。間違えてパジャマを着てしまった。パーカーくらい着ておくか。これとこれどっちが良いと思う?我的にはこっちのVMTキャラが全員集合しているのがオススメだ。最新モデルでここにさりげなく隠れキャラが…」
「以前私のところに来た時のあの服はどうした…!」
「あれか?あれは着るのが面倒でタンスの奥にしまってしまったぞ。それにあれは戦闘服だ。あんなものを着て下手に警戒されては…」
「警戒された方がマシだ!!わ、私のマント貸してやるからとりあえずこれでなんとかしてくれ。」
「むぅ…あまり趣味ではないのだが……」
「頼むから!本当に頼むから文句を言わずに着てくれ…今度VMTランドへの列車の本数増やすから…」
アレクリアルに必死に頼み込まれて渋々従うヴァルドール。そしてヴァルドールに本来勇者神しか羽織ることが許されないマントが羽織られた。そしてその様子を見ながらようやく気持ちの整理と心が追いついたツグナオがヴァルドールの前に立った。
「ひさし…ぶりだね。ずいぶん変わっちゃったけど…」
「お前は変わらんな。最後にお前を見た時と変わらぬ。だが今や伝説の勇者王か。お互いに様変わりしたようだ。」
「一つ聞きたいんだけど…その服は何?」
「これか?これは最近我が創設したVMTランドのキャラクターの服だ。可愛いだろう?ああ、ツグナオ、お前の分もあるぞ。我と色違いだ。ああ、黒騎士。お前の分もあるぞ。仲間外れにはせぬ。ちゃんとツグナオとお揃いになるように同じ色だ。お前達の気配を感じてな、すぐに飛んで来た。ああ、アレクリアル。我がランドの防衛網は完璧だから心配入らぬぞ。」
「え?あ、ああ。ありがとう。まあ確かに可愛いけど…えっと……あれから今日までずっと生き続けたんだよね?何がどうしてどうなればこんなことに?」
「ふむ…掻い摘んで話せば…数百年引きこもって最近王と運命の出会いをし、今では世界最大のテーマパークの総責任者をしている。」
「重要なところが抜けちゃってる……一番知りたいところが…」
「そんなことよりもせっかくのペアルックだぞ。今着てみてくれ。黒騎士、お前もそんな鎧着ていないでこっちに着替えろ。どうせお前にとって顔を隠す意味しかその鎧を着る意味はないのだから。ああ、心配するなよ。そのパーカーはちゃんと女性用だが、冒険者用で腕や肩周りはゆったりとした作りだ。」
「そんな心配はしていない。それにペアルックは勘弁してくれ…いい歳こいて恥ずかしい…」
「何を恥じる?良いではないか。我がランドには時折80近い老夫婦がペアルックで訪れるぞ。幸せなのは良いことだ。それにお前達は夫婦だと言うのにペアルックなど一度もしたことがないだろう?せっかく生き返ったんだ。今を楽しめ。」
「…確かにそうだね。どうせだから着よっかクロちゃん。」
「ちょ!ほ、本気か!?」
慌てふためく黒騎士の前でツグナオはヴァルドールからパーカーを受け取りその場で着て見せた。そしてかつての宿敵であるヴァルドールと自身の永遠の主君であり夫であるツグナオに詰められ、とうとう観念した黒騎士はその鎧を脱いだ。
その様子を見た元裏切りの英雄達とアレクリアルは驚く。黒騎士の象徴である黒い全身鎧を脱いだそこには絶世の美女と言う言葉にふさわしい女性がいた。アレクリアルは黒騎士が女性であることは知っていたが、ここまでの美女というのは知らなかった。
元裏切りの英雄達に関していえば黒騎士が女性であることすら知らなかったため、その驚きは計り知れない。そんな注目を浴びる中、クロはVMTキャラのパーカーを着た。そしてクロは注目されている中、こんな可愛らしいパーカーを着るという羞恥心に耐えられず、顔を真っ赤にして涙ぐんでいる。
「み、見るな…いっその事殺してくれ……」
「別に裸になったわけでもないし、そこまで恥じることはなかろう。それにいっその事殺せとはな!お前に殺されたことは何度もあるが、そんな言葉を聞いたのは初めてだ!これは愉快!」
「クロちゃん似合ってるよ!可愛い可愛い!」
「や、やめろ…本当に…こういうのはダメなんだ…」
人前ではずっと全身鎧で姿を隠してきたクロにとって人前に姿を晒すというのはレベルが高い。その上こんな服装となるとさらにレベルは上がり、その恥ずかしさは天井を超えている。
「も、もういいだろ!鎧を着させろ!それとヴァルドール!お前は味方ということでいいんだよな!王と運命の出会いを果たしたというのはそこの今代の勇者神のことで良いんだよな!」
「味方…という判別は正しいぞ。だが我が王はそこのボンクラではない。我が王は別にいる。」
「へぇ、そうなんだ。君が主君と仰ぐ王か…是非とも会いたいな。」
「ちなみにそこにいる使い魔の術者だ。今は行方知らずだが…もうすぐ戻る。しかもカナエ、お前と同郷だ。そして我が王ミチナガとお前が揃えばこの戦争の終わりは見える。そしてその時は近いぞ。」
ヴァルドールは笑みを見せる。ミチナガの帰還の時は近い。
一方その頃、9大ダンジョンの一つ神域のヴァルハラを脱出中のミチナガたちは巨大な扉を開いていた。そして扉の先には巨大な空間が広がっていた。しかしそこは予想したくない部屋であった。
「あれ?おいクラウン!これって…」
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