485 / 572
第466話 勇者カナエ・ツグナオ
しおりを挟む
暗闇。真っ暗な暗闇の中をもがく。その死者はバタバタともがきながら土をかき分ける。そしてようやく地面から這い出たその死者はサンサンと照らす太陽を見ていた。その死者は何が起きているのかまだ理解していない。
しかしその頭の中ではずっと声が聞こえる。それはまるでスピーカーの前で聞き耳をたてるかのような頭がおかしくなる爆音。その音はずっと同じことを伝えてくる。
殺せ
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
どうしようもないほどの殺戮衝動を植え付けようとするその声は一切鳴り止まない。今蘇った死者たちが人々を襲うのもこの殺戮衝動によるものだ。その衝動は魔神であったとしても耐えられるものではない。
しかしその蘇った死者は腕を伸ばしながらあくびをする。まるでその殺戮衝動なんてないかのように。そして肩を軽く回すと手のひらで頭を軽く小突いた。
その瞬間、殺戮衝動は消え去った。彼はいともたやすくその殺戮衝動に打ち勝って見せたのだ。ありえないほどの精神力。ありえないほどの自我の強さ。しかしその死者の頭の中には再び音が鳴り始めた。だがその音は殺戮衝動ではない。それは人々の声であった。
女の悲鳴、子供の泣き声、男の絶望する声、必死に戦う兵士の声、老人たちの諦めの声。その声は様々だ。しかし意味は一つにまとめてしまうことができる。人々は助けを待っている。人々は絶望の中にいて、希望を求め続けている。
その死者は拳を握りしめた。そして笑みを見せる。苦しい時ほど笑わなくてはならない。どんな絶望の中にいても明るくいなくてはならない。絶望は苦しむ人の顔が好きだ。苦しそうにしていれば余計に絶望は増していく。
だから笑う。それは彼が憧れた英雄のように、ヒーローのように、そして勇者のように。どんな時でも諦めない。どんな時でもくじけない。彼には頼りにできる仲間がいるのだから。彼に力がなくても構わない。きっと彼女が助けになってくれる。
その死者は歩き出した。一番深い絶望の中にいる者の元へ。彼では力にならないかもしれない。しかし彼は諦めない。彼は最後の言葉を思い出す。彼の最も愛した人が言ってくれた言葉を。そしてその言葉を裏切らぬために彼は困難へと立ち向かう。
街の通りの中心を歩く彼の周りには絶望する人々がいる。明るい未来を見出せず自暴自棄になる人々の姿。そしてそんな人々は彼を見た。蘇った死者である彼を。
人々は手当たり次第に武器を持った。一人でも多くの敵である死者を殺すために。しかし人々は武器を持ったままその場で動かなくなった。そしてしばらく見つめたのちに歩き去る彼の後ろをついていく。
そんな彼の前に一人の泣きじゃくる子供とその母親が現れた。子供は突如現れた死者に恐怖する。さらに近づく死者に恐怖で動けなくなる。そして死者はその手を伸ばし、泣きじゃくる子供の頭を撫でた。
にっこりと微笑む死者。その見た目はおぞましい。しかし子供は泣くのをやめた。そして子供が泣くのをやめると死者は先を急いだ。子供はその死者の後ろ姿を見た。その姿はこの国の中心に飾られているあの銅像に、誰しもが憧れるあの男にそっくりであった。
「ママ……勇者様だよ…」
子供と母親は他の人々と同じようにその死者の、勇者の後ろを付いて行った。それはまるで光に集まる虫のようだ。しかしこの例えは例えのようでいてそのままの事実である。人々は勇者という光に夢中になり群がったのだ。
勇者は進む。最も絶望の中にいる者の元へ。そして勇者は閉ざされた城門の前までたどり着いた。ガッチリと閉ざされた城門は外にいる敵を中に入れぬために強固に閉ざされている。しかし目的地はこの先だ。
「うあ゛…あ゛?…」
開けてもらうように頼もうとして、今ようやく自分がちゃんと喋れないことに気がついた。それに肉体の所々が腐っていることにも。その事実に驚きつつも身振り手振りで城門を開けてもらえないか聞いてみる。
するとうまく伝わったようで城門が開き出した。しかしうまく伝わったからといって戦闘中にこの門を開くことは本来ありえない。しかし兵士たちはあまりにも自然に門を開けていた。拒否とか悩むそぶりもなくごく自然に。
そして開いた城門の先に勇者はようやくこの国で一番助けを求めている男を見つけた。その男はこちらを見てさらなる絶望で立つことすら叶わなくなっている。そんな絶望する男の手に懐かしいものが見えた。
それはかつての自分の相棒、神剣だ。懐かしさのあまりそこに視線が集中する。そして一歩、また一歩と近づきその神剣に触れた。すると神剣から輝きが消え、元の姿のおもちゃの剣に戻っていく。そしてその時、おもちゃの剣から声が伝わった。
『所有者の変更を許諾。所有者権限の確認を開始…権限最高レベル。英雄ポイント一定値を超えたため能力の自動獲得が行われます。さらに偉業の達成を始めます。…全偉業の達成を確認。新たな能力が解放されます。全能力の取得を開始…取得完了。能力が完全開放されました。以上で更新を終えます。…………お帰りなさい。勇者ツグナオ。』
「ただいま。また力を貸してくれるかい?」
おもちゃの剣から溢れる力によりツグナオの肉体は全盛期の若かりし頃に戻っている。いや、過去の全盛期をはるかに凌駕する。その姿を間近で見た絶望していたアレクリアルは呆然としている。
「もう大丈夫だよ。さぁ…立てるかい?」
「え…あ……は、はい!」
その瞬間から勇者神アレクリアルは少年アレクリアルへと戻ってしまった。憧れの勇者王を目の前にしてアレクリアルは王としての地位も魔神としての地位も忘れ、ただの少年の心に戻っている。
ツグナオは周囲を見渡す。わかるのは今は戦争の渦中にいるということ。そして戦う力を持たないツグナオではこの現状は解決できない。しかしこのおもちゃの剣があればなんとかなる。ツグナオは解放されたおもちゃの剣の新たな能力を使用する。
「僕の声が聞こえるかい。聞こえたなら来てくれ。英雄たちよ。人々の声を聞き集え、英雄たちよ。森羅万象ことごとく、我が願いを聞き届けたならこの地に集え!我が英雄たちよ!!」
おもちゃの剣はツグナオの声に呼応し光り輝く。それは大規模な召喚術。その効果はこのおもちゃの剣に認められた英雄のみを召喚する能力。ツグナオはこの能力にて黒騎士だけを呼び出すつもりであった。
なぜなら生前唯一慕ってくれていた英雄は黒騎士だけだからだ。だから黒騎士しか召喚できないと考えていた。しかしツグナオは大きな間違いを起こした。自分が死んでから何があったか、そして何年経っているか。ツグナオは何も知らないのだ。今や自分が世界最高の勇者であるということを。
おもちゃの剣の能力はこの世界全てに作用した。そして一人、また一人とツグナオの呼びかけに呼応する。蘇った死者たちがツグナオの声だけに反応した。それは待ち望んでいたかのように。この時来るのを待っていたかのように。
おもちゃの剣の輝きが収まった時、ツグナオの目にはありえない光景が見えた。それは1000を超える英雄たちの姿。過去、現在全ての英雄たちがツグナオの呼びかけに答え、この地に馳せ参じたのだ。死者の肉体ではない。彼ら英雄の全盛期の姿だ。
英雄たちは全員、ツグナオの姿を視認するとその場で膝をついた。最高の勇者に、最高の王に対して一切の無礼がないように。この地にいる英雄全てがツグナオを慕っている。勇者王として崇めている。
そしておもちゃの剣から記憶が伝わる。ツグナオが死んだのちに何があったか。なぜツグナオの呼びかけに応じてなぜこれだけの英雄たちが集まったのか。
ツグナオはようやくなれたのだ。夢にまで見た憧れの英雄に。蔑称ではなく、最高の英雄を意味する勇者に彼は至ったのだ。そしてこの時、ツグナオの知らぬところでもう一つの異変が起きた。
それは魔神の石碑。全て文字化けし、何の意味をなさなかった魔神の石碑が更新されていく。それはこの混沌の世界の中でも彼だけは間違いないとそう判断したのだ。そして魔神の石碑に一人の名前が刻まれる。
英雄は死なない。人々が英雄を敬い信じ続ける限り死ぬことはない。魂が尽き、肉体が滅びても英雄の心は永遠に残り続ける。だから彼は寿命を終えても永遠に生き続けた。永遠に成長を続けた。
生前の彼は英雄には至れなかったのかもしれない。しかし死後、彼は英雄となった。英雄として生き続け、そして彼は大英雄とまで呼ばれるようになった。今やこの世界で彼の名を知らぬ者はいない。かの英名をバカにする者はいない。
世界で最も有名で、世界で最も偉大で、世界で最も勇敢で、そして世界で最も彼は優しき心を持ち続けた。世界で最も勇気ある男、英雄たちの祖にして、英雄たちの父。
今こそかの名を呼ぼう。心の底から溢れるこの思いを言葉にしよう。我らが偉大なる英雄を讃えよう。かの者は勇者王。偉大なる英雄の国の初代勇者にして偉大なる英雄。その名はカナエ・ツグナオ。
魔神第1位、勇者王カナエ・ツグナオ。
しかしその頭の中ではずっと声が聞こえる。それはまるでスピーカーの前で聞き耳をたてるかのような頭がおかしくなる爆音。その音はずっと同じことを伝えてくる。
殺せ
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
どうしようもないほどの殺戮衝動を植え付けようとするその声は一切鳴り止まない。今蘇った死者たちが人々を襲うのもこの殺戮衝動によるものだ。その衝動は魔神であったとしても耐えられるものではない。
しかしその蘇った死者は腕を伸ばしながらあくびをする。まるでその殺戮衝動なんてないかのように。そして肩を軽く回すと手のひらで頭を軽く小突いた。
その瞬間、殺戮衝動は消え去った。彼はいともたやすくその殺戮衝動に打ち勝って見せたのだ。ありえないほどの精神力。ありえないほどの自我の強さ。しかしその死者の頭の中には再び音が鳴り始めた。だがその音は殺戮衝動ではない。それは人々の声であった。
女の悲鳴、子供の泣き声、男の絶望する声、必死に戦う兵士の声、老人たちの諦めの声。その声は様々だ。しかし意味は一つにまとめてしまうことができる。人々は助けを待っている。人々は絶望の中にいて、希望を求め続けている。
その死者は拳を握りしめた。そして笑みを見せる。苦しい時ほど笑わなくてはならない。どんな絶望の中にいても明るくいなくてはならない。絶望は苦しむ人の顔が好きだ。苦しそうにしていれば余計に絶望は増していく。
だから笑う。それは彼が憧れた英雄のように、ヒーローのように、そして勇者のように。どんな時でも諦めない。どんな時でもくじけない。彼には頼りにできる仲間がいるのだから。彼に力がなくても構わない。きっと彼女が助けになってくれる。
その死者は歩き出した。一番深い絶望の中にいる者の元へ。彼では力にならないかもしれない。しかし彼は諦めない。彼は最後の言葉を思い出す。彼の最も愛した人が言ってくれた言葉を。そしてその言葉を裏切らぬために彼は困難へと立ち向かう。
街の通りの中心を歩く彼の周りには絶望する人々がいる。明るい未来を見出せず自暴自棄になる人々の姿。そしてそんな人々は彼を見た。蘇った死者である彼を。
人々は手当たり次第に武器を持った。一人でも多くの敵である死者を殺すために。しかし人々は武器を持ったままその場で動かなくなった。そしてしばらく見つめたのちに歩き去る彼の後ろをついていく。
そんな彼の前に一人の泣きじゃくる子供とその母親が現れた。子供は突如現れた死者に恐怖する。さらに近づく死者に恐怖で動けなくなる。そして死者はその手を伸ばし、泣きじゃくる子供の頭を撫でた。
にっこりと微笑む死者。その見た目はおぞましい。しかし子供は泣くのをやめた。そして子供が泣くのをやめると死者は先を急いだ。子供はその死者の後ろ姿を見た。その姿はこの国の中心に飾られているあの銅像に、誰しもが憧れるあの男にそっくりであった。
「ママ……勇者様だよ…」
子供と母親は他の人々と同じようにその死者の、勇者の後ろを付いて行った。それはまるで光に集まる虫のようだ。しかしこの例えは例えのようでいてそのままの事実である。人々は勇者という光に夢中になり群がったのだ。
勇者は進む。最も絶望の中にいる者の元へ。そして勇者は閉ざされた城門の前までたどり着いた。ガッチリと閉ざされた城門は外にいる敵を中に入れぬために強固に閉ざされている。しかし目的地はこの先だ。
「うあ゛…あ゛?…」
開けてもらうように頼もうとして、今ようやく自分がちゃんと喋れないことに気がついた。それに肉体の所々が腐っていることにも。その事実に驚きつつも身振り手振りで城門を開けてもらえないか聞いてみる。
するとうまく伝わったようで城門が開き出した。しかしうまく伝わったからといって戦闘中にこの門を開くことは本来ありえない。しかし兵士たちはあまりにも自然に門を開けていた。拒否とか悩むそぶりもなくごく自然に。
そして開いた城門の先に勇者はようやくこの国で一番助けを求めている男を見つけた。その男はこちらを見てさらなる絶望で立つことすら叶わなくなっている。そんな絶望する男の手に懐かしいものが見えた。
それはかつての自分の相棒、神剣だ。懐かしさのあまりそこに視線が集中する。そして一歩、また一歩と近づきその神剣に触れた。すると神剣から輝きが消え、元の姿のおもちゃの剣に戻っていく。そしてその時、おもちゃの剣から声が伝わった。
『所有者の変更を許諾。所有者権限の確認を開始…権限最高レベル。英雄ポイント一定値を超えたため能力の自動獲得が行われます。さらに偉業の達成を始めます。…全偉業の達成を確認。新たな能力が解放されます。全能力の取得を開始…取得完了。能力が完全開放されました。以上で更新を終えます。…………お帰りなさい。勇者ツグナオ。』
「ただいま。また力を貸してくれるかい?」
おもちゃの剣から溢れる力によりツグナオの肉体は全盛期の若かりし頃に戻っている。いや、過去の全盛期をはるかに凌駕する。その姿を間近で見た絶望していたアレクリアルは呆然としている。
「もう大丈夫だよ。さぁ…立てるかい?」
「え…あ……は、はい!」
その瞬間から勇者神アレクリアルは少年アレクリアルへと戻ってしまった。憧れの勇者王を目の前にしてアレクリアルは王としての地位も魔神としての地位も忘れ、ただの少年の心に戻っている。
ツグナオは周囲を見渡す。わかるのは今は戦争の渦中にいるということ。そして戦う力を持たないツグナオではこの現状は解決できない。しかしこのおもちゃの剣があればなんとかなる。ツグナオは解放されたおもちゃの剣の新たな能力を使用する。
「僕の声が聞こえるかい。聞こえたなら来てくれ。英雄たちよ。人々の声を聞き集え、英雄たちよ。森羅万象ことごとく、我が願いを聞き届けたならこの地に集え!我が英雄たちよ!!」
おもちゃの剣はツグナオの声に呼応し光り輝く。それは大規模な召喚術。その効果はこのおもちゃの剣に認められた英雄のみを召喚する能力。ツグナオはこの能力にて黒騎士だけを呼び出すつもりであった。
なぜなら生前唯一慕ってくれていた英雄は黒騎士だけだからだ。だから黒騎士しか召喚できないと考えていた。しかしツグナオは大きな間違いを起こした。自分が死んでから何があったか、そして何年経っているか。ツグナオは何も知らないのだ。今や自分が世界最高の勇者であるということを。
おもちゃの剣の能力はこの世界全てに作用した。そして一人、また一人とツグナオの呼びかけに呼応する。蘇った死者たちがツグナオの声だけに反応した。それは待ち望んでいたかのように。この時来るのを待っていたかのように。
おもちゃの剣の輝きが収まった時、ツグナオの目にはありえない光景が見えた。それは1000を超える英雄たちの姿。過去、現在全ての英雄たちがツグナオの呼びかけに答え、この地に馳せ参じたのだ。死者の肉体ではない。彼ら英雄の全盛期の姿だ。
英雄たちは全員、ツグナオの姿を視認するとその場で膝をついた。最高の勇者に、最高の王に対して一切の無礼がないように。この地にいる英雄全てがツグナオを慕っている。勇者王として崇めている。
そしておもちゃの剣から記憶が伝わる。ツグナオが死んだのちに何があったか。なぜツグナオの呼びかけに応じてなぜこれだけの英雄たちが集まったのか。
ツグナオはようやくなれたのだ。夢にまで見た憧れの英雄に。蔑称ではなく、最高の英雄を意味する勇者に彼は至ったのだ。そしてこの時、ツグナオの知らぬところでもう一つの異変が起きた。
それは魔神の石碑。全て文字化けし、何の意味をなさなかった魔神の石碑が更新されていく。それはこの混沌の世界の中でも彼だけは間違いないとそう判断したのだ。そして魔神の石碑に一人の名前が刻まれる。
英雄は死なない。人々が英雄を敬い信じ続ける限り死ぬことはない。魂が尽き、肉体が滅びても英雄の心は永遠に残り続ける。だから彼は寿命を終えても永遠に生き続けた。永遠に成長を続けた。
生前の彼は英雄には至れなかったのかもしれない。しかし死後、彼は英雄となった。英雄として生き続け、そして彼は大英雄とまで呼ばれるようになった。今やこの世界で彼の名を知らぬ者はいない。かの英名をバカにする者はいない。
世界で最も有名で、世界で最も偉大で、世界で最も勇敢で、そして世界で最も彼は優しき心を持ち続けた。世界で最も勇気ある男、英雄たちの祖にして、英雄たちの父。
今こそかの名を呼ぼう。心の底から溢れるこの思いを言葉にしよう。我らが偉大なる英雄を讃えよう。かの者は勇者王。偉大なる英雄の国の初代勇者にして偉大なる英雄。その名はカナエ・ツグナオ。
魔神第1位、勇者王カナエ・ツグナオ。
9
お気に入りに追加
545
あなたにおすすめの小説
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
好色一代勇者 〜ナンパ師勇者は、ハッタリと機転で窮地を切り抜ける!〜(アルファポリス版)
朽縄咲良
ファンタジー
【HJ小説大賞2020後期1次選考通過作品(ノベルアッププラスにて)】
バルサ王国首都チュプリの夜の街を闊歩する、自称「天下無敵の色事師」ジャスミンが、自分の下半身の不始末から招いたピンチ。その危地を救ってくれたラバッテリア教の大教主に誘われ、神殿の下働きとして身を隠す。
それと同じ頃、バルサ王国東端のダリア山では、最近メキメキと発展し、王国の平和を脅かすダリア傭兵団と、王国最強のワイマーレ騎士団が激突する。
ワイマーレ騎士団の圧勝かと思われたその時、ダリア傭兵団団長シュダと、謎の老女が戦場に現れ――。
ジャスミンは、口先とハッタリと機転で、一筋縄ではいかない状況を飄々と渡り歩いていく――!
天下無敵の色事師ジャスミン。
新米神官パーム。
傭兵ヒース。
ダリア傭兵団団長シュダ。
銀の死神ゼラ。
復讐者アザレア。
…………
様々な人物が、徐々に絡まり、収束する……
壮大(?)なハイファンタジー!
*表紙イラストは、澄石アラン様から頂きました! ありがとうございます!
・小説家になろう、ノベルアッププラスにも掲載しております(一部加筆・補筆あり)。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる