451 / 572
第432話 ナイトとムーンと人災のミズガルズ2
しおりを挟む
植物が一つと無い荒野をナイトは高速で移動する。そんなナイトの背後には巨大な土ぼこりが立っている。しかしその土埃はどこかおかしい。まるでナイトを追いかけているようだ。
『ムーン・いやぁ…キモいね。あれ全部ダニとか微生物でしょ?いやぁ……マジキモい。』
ムーンは目をこらしながら背後から迫る土埃のようなダニの群れをよく見る。種類的には何種類かいるのだろうが、種類による見た目はそこまで大きな違いはない。そしてこの人災のミズガルズの地上部にはこのダニ以外の生物が存在しない。
おそらくこのダニが他のモンスターを全て食ってしまったのだろう。正確には体液を吸い取ったという方が正しいかもしれない。つまりこの人災のミズガルズの地上部の最強のモンスターはこのダニということだ。
そしてこの敵にはナイトも正直困り果てている。なぜならナイトのこれまでの敵は基本的に大きい。ここまで小さなモンスターと戦ったことなどないのだ。そしてこの手の敵はナイトと非常に相性が悪い。
まずお得意の設置型魔法陣、つまり罠魔法は相手が小さすぎてうまく反応しない。肉弾戦闘も相手が小さすぎてうまく殴れないし、手数も足りない。こんな敵ならば広範囲に常時攻撃し続けるような魔法が良い。
例えば煉獄の超高熱、崩神の崩壊魔力、氷神の絶対零度。この手のやつがあれば全く問題なく片付けることができるだろう。しかしナイトにはこれがない。
広範囲魔法をなんども使うことを考えたが、魔法の威力により攻撃がちゃんと当たる前に爆風などで飛び散ってしまい大した効果が見込めない。それにあまりにも数が多すぎて殲滅するのには何十発も必要になるだろう。いや、何十発やったところで殲滅には至らないかもしれない。
このダニの単体の力は優にSSS級はくだらないだろう。高温、低温といったどんな過酷な環境にも耐えられるように進化している。強力な広範囲魔法の直撃でようやく死ぬかどうか。そんなモンスターが地上に溢れかえっている。
しかしナイトは一直線にどこかを目指して走っていく。何かしらの勝算があるからこその動きだ。そんなナイトは目的地にたどり着いたのか急に立ち止まった。
「ムーン。使うから隠れていろ。」
『ムーン・了解。それじゃあ一旦スマホの方に戻っておくよ。』
ムーンはナイトが腰から下げている袋型の簡易拠点からスマホの方に戻る。そんなムーンを確認したナイトの周囲には、大量のダニがまるで一つの生命体のようにうごめいてナイトへと襲いかかる。だがナイトはそんなものには目もくれず地面に手を当てて集中している。
「繋ぐぞ…来い。」
ナイトがそう呟くとナイトの手の先あたりが徐々に赤く光りだす。そしてナイトが地面から手を離すとそこには煮えたぎる溶岩があった。その溶岩は徐々に広がり、周囲を溶岩で包み込み始めた。
だがたかが溶岩だ。このダニにとってはその程度の環境は問題なく耐えられる。だからこそナイトにどんどん襲いかかるダニなのだが、溶岩に触れた瞬間燃え尽きてしまった。
この溶岩はただの溶岩ではない。しかしそんなことを考える脳はこのダニには存在しない。次々とナイトに襲いかかろうとして、そのまま溶岩の中に入り込み、燃え尽きていく。そして1時間ほど経過するとあたり一面煮えたぎる溶岩の沼地へと変貌した。そこには生物の影すら存在しない。
『ムーン・あっつぅ……しんどいわぁ…まだしばらくこのままみたいだから戻っているよ。なんか飲み物いる?』
「アイスコーヒーを頼む。」
『ムーン・はーい。』
袋から頭だけ出していたムーンはすぐに頭を引っ込め、数秒後にアイスコーヒー片手に戻って来た。今度はそのままナイトの肩に飛び乗っている。ナイトはそんなムーンからアイスコーヒーを受け取ると溶岩の様子をそのまま眺めている。
『ムーン・まあこれなら流石に殲滅できたよね。少ししたら溶岩消して中に入っちゃおうか。』
「……生命反応をかすかに感じる。奴らこの環境に適応しようとしている。」
『ムーン・…まじ?煉獄のムスペルヘイムの魔力溜まりで見つけた地獄の溶岩だよ?それに適応って…まあ微生物とかは寿命短いから代替わり早くて環境適応能力早いけど…それでも早すぎじゃない?』
「何をしても対応される可能性が高い。今のうちにダンジョンに潜ろう。仲間たちを呼べるか?」
『ムーン・溶岩がなくなって、あのダニがいないのならなんとか平気だと思うよ。ただ…入り口どこ?溶岩に埋まっちゃって…それに本物の入り口はどこかわからないし…』
「おそらくあの辺りにあった入り口だ。」
『ムーン・獣の感ってやつだね。ナイトが言うんじゃきっとそうだね。それじゃあとっとと攻略始めようか。』
溶岩を消し、人災のミズガルズの攻略を始めたナイトとムーンであったが、想像を絶するほどダンジョン攻略は困難を極めた。それもこれも全て貨幣回収が全く思うようにいかないからだ。
『白之捌佰伍拾・うわぁぁ!また出…』
『ムーン・またやられたか…ナイト、また出たよ。』
「む…片付けたぞ。」
貨幣回収に当たる使い魔たちはどんどん貨幣を収納しようとするのだが、その貨幣の隙間にダニがいるのだ。この人災のミズガルズに出てくるモンスターは極小のものが多く、貨幣によってダンジョンが埋め尽くされても問題なく生きていけるのだ。
そしてそんなモンスターたちによって使い魔たちはどんどんやられていく。いくら補充してもやられていってしまうため、貨幣回収がままならないのだ。
『ムーン・いやぁ…しかし……ここにボスいなくてよかったぁ…』
「そうだな。この場にミチナガがいても完全に守りきれる自信はない。」
流石のナイトもこの環境下でミチナガを守れる自信はないようだ。おそらく9大ダンジョンの中で解放が最難関かもしれない。巨大のヨトゥンヘイムと比べればかなり小さなダンジョンだが、攻略には巨大のヨトゥンヘイムの倍はかかるかもしれない。
しかしこんな表層部でいつまでも時間をかけているのは面倒だ。ナイトも戦って楽しい相手と戦いたい。こんなダニが相手では盛り上がりにもかけるし、楽しさのかけらもない。
『ムーン・もっと上手い攻略方法あればいいんだけどねぇ~。……でもあれ?ここのダンジョンも貨幣で埋まっているってことは、当時は普通に攻略できていたってことだよね?何かしらの攻略方法があるってこと?』
「…確かにそうだな。こんなダニに常に攻撃され、攻撃が当たると疫病にかかる。簡単には攻略できない。しかしそれができたと言うことは……殺虫剤か?」
『ムーン・あ~…可能性あるかも。ドルイドに相談してみようか。』
ムーンはすぐにドルイドに相談すると十分後には数種類の殺虫剤が届いた。物は試しとどんどん使っていくと予想はしていたが、それでも予想外のことが起きた。
『ムーン・全然ダニ被害なくなったんだけど…と言うか時々ポロポロ死骸が落ちて来ているんだけど……この蚊取り線香めちゃめちゃ効くじゃん。』
「これならば問題なく攻略可能だな。」
『ムーン・いやマジで楽勝。今地上でも試しに使ってみたけど、地上のダニにも効いたよ。これ僕たちだけでも攻略可能なんじゃ……』
「……………」
その後、無言のまま淡々と回収作業が進んだ。大量の蚊取り線香を使いながらのダンジョン攻略というのはかなり新しい。ただ使い魔たちの中には本当にこんなに簡単に攻略できて良いのかという気持ちと不安がたっぷりだ。
ただこの蚊取り線香はただの蚊取り線香ではない。材料には世界樹の葉の中でも2年以上経っている青々とした葉が必要で、さらに希少な植物数種類などが必要だ。この蚊取り線香一巻きで金貨1000枚近くの価値がある。
しかしそんな蚊取り線香を使えばこの人災のミズガルズの攻略難易度は当時から9大ダンジョンの中でも最も簡単だ。9大ダンジョンが現役で、世界樹もまだ存命だった頃は年に一度大攻略というお祭りが開かれていたほどだ。
しかし今の世ではそんなことは伝わっていないし、そんな文献も残っていない。だから使い魔たちとムーンとナイトは何かあるのではと緊張しながらダンジョン攻略を進めた。
『ムーン・いやぁ…キモいね。あれ全部ダニとか微生物でしょ?いやぁ……マジキモい。』
ムーンは目をこらしながら背後から迫る土埃のようなダニの群れをよく見る。種類的には何種類かいるのだろうが、種類による見た目はそこまで大きな違いはない。そしてこの人災のミズガルズの地上部にはこのダニ以外の生物が存在しない。
おそらくこのダニが他のモンスターを全て食ってしまったのだろう。正確には体液を吸い取ったという方が正しいかもしれない。つまりこの人災のミズガルズの地上部の最強のモンスターはこのダニということだ。
そしてこの敵にはナイトも正直困り果てている。なぜならナイトのこれまでの敵は基本的に大きい。ここまで小さなモンスターと戦ったことなどないのだ。そしてこの手の敵はナイトと非常に相性が悪い。
まずお得意の設置型魔法陣、つまり罠魔法は相手が小さすぎてうまく反応しない。肉弾戦闘も相手が小さすぎてうまく殴れないし、手数も足りない。こんな敵ならば広範囲に常時攻撃し続けるような魔法が良い。
例えば煉獄の超高熱、崩神の崩壊魔力、氷神の絶対零度。この手のやつがあれば全く問題なく片付けることができるだろう。しかしナイトにはこれがない。
広範囲魔法をなんども使うことを考えたが、魔法の威力により攻撃がちゃんと当たる前に爆風などで飛び散ってしまい大した効果が見込めない。それにあまりにも数が多すぎて殲滅するのには何十発も必要になるだろう。いや、何十発やったところで殲滅には至らないかもしれない。
このダニの単体の力は優にSSS級はくだらないだろう。高温、低温といったどんな過酷な環境にも耐えられるように進化している。強力な広範囲魔法の直撃でようやく死ぬかどうか。そんなモンスターが地上に溢れかえっている。
しかしナイトは一直線にどこかを目指して走っていく。何かしらの勝算があるからこその動きだ。そんなナイトは目的地にたどり着いたのか急に立ち止まった。
「ムーン。使うから隠れていろ。」
『ムーン・了解。それじゃあ一旦スマホの方に戻っておくよ。』
ムーンはナイトが腰から下げている袋型の簡易拠点からスマホの方に戻る。そんなムーンを確認したナイトの周囲には、大量のダニがまるで一つの生命体のようにうごめいてナイトへと襲いかかる。だがナイトはそんなものには目もくれず地面に手を当てて集中している。
「繋ぐぞ…来い。」
ナイトがそう呟くとナイトの手の先あたりが徐々に赤く光りだす。そしてナイトが地面から手を離すとそこには煮えたぎる溶岩があった。その溶岩は徐々に広がり、周囲を溶岩で包み込み始めた。
だがたかが溶岩だ。このダニにとってはその程度の環境は問題なく耐えられる。だからこそナイトにどんどん襲いかかるダニなのだが、溶岩に触れた瞬間燃え尽きてしまった。
この溶岩はただの溶岩ではない。しかしそんなことを考える脳はこのダニには存在しない。次々とナイトに襲いかかろうとして、そのまま溶岩の中に入り込み、燃え尽きていく。そして1時間ほど経過するとあたり一面煮えたぎる溶岩の沼地へと変貌した。そこには生物の影すら存在しない。
『ムーン・あっつぅ……しんどいわぁ…まだしばらくこのままみたいだから戻っているよ。なんか飲み物いる?』
「アイスコーヒーを頼む。」
『ムーン・はーい。』
袋から頭だけ出していたムーンはすぐに頭を引っ込め、数秒後にアイスコーヒー片手に戻って来た。今度はそのままナイトの肩に飛び乗っている。ナイトはそんなムーンからアイスコーヒーを受け取ると溶岩の様子をそのまま眺めている。
『ムーン・まあこれなら流石に殲滅できたよね。少ししたら溶岩消して中に入っちゃおうか。』
「……生命反応をかすかに感じる。奴らこの環境に適応しようとしている。」
『ムーン・…まじ?煉獄のムスペルヘイムの魔力溜まりで見つけた地獄の溶岩だよ?それに適応って…まあ微生物とかは寿命短いから代替わり早くて環境適応能力早いけど…それでも早すぎじゃない?』
「何をしても対応される可能性が高い。今のうちにダンジョンに潜ろう。仲間たちを呼べるか?」
『ムーン・溶岩がなくなって、あのダニがいないのならなんとか平気だと思うよ。ただ…入り口どこ?溶岩に埋まっちゃって…それに本物の入り口はどこかわからないし…』
「おそらくあの辺りにあった入り口だ。」
『ムーン・獣の感ってやつだね。ナイトが言うんじゃきっとそうだね。それじゃあとっとと攻略始めようか。』
溶岩を消し、人災のミズガルズの攻略を始めたナイトとムーンであったが、想像を絶するほどダンジョン攻略は困難を極めた。それもこれも全て貨幣回収が全く思うようにいかないからだ。
『白之捌佰伍拾・うわぁぁ!また出…』
『ムーン・またやられたか…ナイト、また出たよ。』
「む…片付けたぞ。」
貨幣回収に当たる使い魔たちはどんどん貨幣を収納しようとするのだが、その貨幣の隙間にダニがいるのだ。この人災のミズガルズに出てくるモンスターは極小のものが多く、貨幣によってダンジョンが埋め尽くされても問題なく生きていけるのだ。
そしてそんなモンスターたちによって使い魔たちはどんどんやられていく。いくら補充してもやられていってしまうため、貨幣回収がままならないのだ。
『ムーン・いやぁ…しかし……ここにボスいなくてよかったぁ…』
「そうだな。この場にミチナガがいても完全に守りきれる自信はない。」
流石のナイトもこの環境下でミチナガを守れる自信はないようだ。おそらく9大ダンジョンの中で解放が最難関かもしれない。巨大のヨトゥンヘイムと比べればかなり小さなダンジョンだが、攻略には巨大のヨトゥンヘイムの倍はかかるかもしれない。
しかしこんな表層部でいつまでも時間をかけているのは面倒だ。ナイトも戦って楽しい相手と戦いたい。こんなダニが相手では盛り上がりにもかけるし、楽しさのかけらもない。
『ムーン・もっと上手い攻略方法あればいいんだけどねぇ~。……でもあれ?ここのダンジョンも貨幣で埋まっているってことは、当時は普通に攻略できていたってことだよね?何かしらの攻略方法があるってこと?』
「…確かにそうだな。こんなダニに常に攻撃され、攻撃が当たると疫病にかかる。簡単には攻略できない。しかしそれができたと言うことは……殺虫剤か?」
『ムーン・あ~…可能性あるかも。ドルイドに相談してみようか。』
ムーンはすぐにドルイドに相談すると十分後には数種類の殺虫剤が届いた。物は試しとどんどん使っていくと予想はしていたが、それでも予想外のことが起きた。
『ムーン・全然ダニ被害なくなったんだけど…と言うか時々ポロポロ死骸が落ちて来ているんだけど……この蚊取り線香めちゃめちゃ効くじゃん。』
「これならば問題なく攻略可能だな。」
『ムーン・いやマジで楽勝。今地上でも試しに使ってみたけど、地上のダニにも効いたよ。これ僕たちだけでも攻略可能なんじゃ……』
「……………」
その後、無言のまま淡々と回収作業が進んだ。大量の蚊取り線香を使いながらのダンジョン攻略というのはかなり新しい。ただ使い魔たちの中には本当にこんなに簡単に攻略できて良いのかという気持ちと不安がたっぷりだ。
ただこの蚊取り線香はただの蚊取り線香ではない。材料には世界樹の葉の中でも2年以上経っている青々とした葉が必要で、さらに希少な植物数種類などが必要だ。この蚊取り線香一巻きで金貨1000枚近くの価値がある。
しかしそんな蚊取り線香を使えばこの人災のミズガルズの攻略難易度は当時から9大ダンジョンの中でも最も簡単だ。9大ダンジョンが現役で、世界樹もまだ存命だった頃は年に一度大攻略というお祭りが開かれていたほどだ。
しかし今の世ではそんなことは伝わっていないし、そんな文献も残っていない。だから使い魔たちとムーンとナイトは何かあるのではと緊張しながらダンジョン攻略を進めた。
10
お気に入りに追加
545
あなたにおすすめの小説
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる