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第399話 決断
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「これはまさか闇の帳か?吸血鬼が好んだという古臭い魔法か。面倒な真似を。」
男は悪態をつきながら杖を振るった。すると暗闇だった周囲が晴れ渡り、周囲を見渡せるようになった。闇の帳の対抗魔法である闇祓いの術だ。しかし半径100mほど暗闇は無くなったがそれ以上は暗闇のままであった。
「わしの闇祓いの術でこのレベルだと?先ほど上空を飛んでいたのはよほど高位の吸血鬼ということか。厄介なものだ。おい!全員をここに集めよ。闇の中では奴らに分がある。」
男が指示を出すと声の聞こえたものたちは一斉に集まり、隊列を組みだした。さすがは法国の精鋭というところだろう。わずか1分ほどで陣形を作りだすと動じることなく現れる敵を待ち構えた。
そして待ち構えること3分。地面から響く足音が大きくなっていくと目の前の闇が晴れてそこからエヴォルヴたちが飛び出してきた。そのまま猪突猛進と言わんばかりに突っ込んでいくエヴォルヴたちは待ち構えた法国の精鋭によって破壊されて行った。
『ありゃりゃ…敵さん強いや。むやみに突っ込んでも意味は…っと、魔法撃って来る!防御!!』
幾体かのエヴォルヴたちと白獣たちは正面に強力な魔法防御を展開させる。するとガリウスまでもがその防御魔法に加わってきた。本当は敵の魔帝クラスと万全の状態で戦ってもらうためにも休んでもらいたいのだが、なぜか防御魔法に急に加わった。しかしその理由はすぐに判明した。
幾つも放たれる攻撃魔法。そのほとんどは問題なく防御できるものであったが、その中に一つだけ魔法の規模、威力を巧妙に隠された攻撃魔法が混ざっていたのだ。白獣たち魔王クラスの防御壁を突き破ってきたその攻撃魔法はガリウスの防御魔法により食い止められた。
「あぶなぁ!!何今の!」
「奴の仕業だ。奇術師ゲーテランド。かつては聖人の1人だったが、すでに隠居の身であったはずだ。そんな奴まで引っ張り出したのか。」
「ほう?わしのことを知っておるか…ん?確かお前は裏切り者のガリウスか。お前ならゲゼフの方へ真っ先に行くと思ったのだがな。」
「ゲゼフは死んだぞ。法国の別働隊もあとはお前たちだけだ。」
「あの数の我が兵をやったというのか…つまりそれだけの兵をこちらに動員したということ。陽動には完璧であったな。しかし今いるのはお前たちだけか?よほど兵を消耗したと見える。」
ゲーテランドは背後に控えていたはずの20万を超える自国兵が敗れたことに驚くが、役目は果たしたとどこか満足げであった。その表情を見たミチナガはうっすらと冷や汗を流す。
このゲーテランドは隠居の身ということであったが、実力はいまも魔帝クラスは十分にある。そして表情から察するにこのゲーテランドは死に場所を求めてきた。武人であったが隠居し、生きがいを失ったというのにこうして再び戦場で生きがいを得ている。
ここを自身の死に場所にするつもりであろう。最悪の場合自らを省みずこの周囲一帯全てを巻き込んで自爆する可能性もある。追い詰め過ぎれば何をするかわかったものじゃない。
「しばらく激しい交戦は控えて様子を見よう。敵の洗脳電波の発信源もこの近くのはずだ。そこさえ潰せばヴァルくんも動ける。」
『そうしよっか。ガリウスさん、ゲーテランドは任せても良い?』
「そうしたいところだが難しいな。奴の周りにいるのはどれも魔王クラスの猛者ばかりだ。ゲーテランドは高齢の身。近距離戦闘はできないと近づいてきたものたちは魔王クラスのものたちに任せるのだろう。そこに奴の魔法を合わせられたら…流石に厳しい。」
ゲーテランドは元より近接戦闘は不向きであった。それでも魔法で対抗できるように様々な魔法を扱ったが、高齢のため複雑な魔力操作は体に負担がかかるのだろう。魔法の威力だけは全盛期の頃を維持しているが、奇術師と呼ばれた頃の数多の魔法を巧みに使いこなす戦闘はもうできない。
だがその分を仲間の魔王クラスのものたちとの連携で補っている。こうなると逆に厄介だ。もともと遠距離系の魔法を得意としていたゲーテランドを固定砲台として使うことで本来の実力を発揮することができる。
そうなるとミチナガたちの戦い方は防御魔法を常に使いながら徐々に前線を押し上げて行くしかない。むやみに突撃しようとしてもゲーテランドの魔法でやられることだろう。ゲーテランドに自爆されないためにも敵の魔力消耗によって魔法の勢いが落ちる時まで耐えるのが一番効率的だ。
その間に魔力電波の発生源を調べる。発生源さえ潰せればこの戦いもすぐに終わらせられる。ミチナガは眼前の戦闘に勝つことよりも発生源を潰すことに注力している。そしてその発生源はすぐに特定できた。
「あの天幕…防御魔法がかなり練りこまれているぞ。内部からもかなりの魔力反応がある。」
「さすがですガリウスさん。そこをすぐに叩きましょう。こちらに注意を向けさせている間に闇の中を使い魔たちに移動させて爆発物で一気に破壊します。」
やはり洗脳電波の発生源は壊されてはならない場所であるため厳重に魔法で強化されている。魔力感知さえできればすぐにわかるほどだ。そもそもここに敵が来るとは思ってもいなかったので隠蔽することもしなかったのだろう。
もしかしたら偽物という可能性もあるが、ヴァルドールがこの一帯を闇の帳によって電波を遮断しているという事実からも本物である可能性は十分高い。そしてミチナガが使い魔たちを秘密裏に動かしている時、天幕の入り口が開いた。そしてそこから出て来る人物にミチナガは見覚えがあった。
「ハロ…ルド…?なぜお前がここに…英雄の国内でお前たちは…」
「ハロルドだと?確かラルド・シンドバルの執事で裏切り者の……」
天幕から出てきたのは間違いなくハロルドであった。面識のあるミチナガはすぐにわかった。しかしハロルドたちは英雄の国から脱出する際に多くの兵に取り囲まれたという。
逃げられるはずはない。だが…ミチナガはハロルドたちの捕縛情報や死亡情報などは一切聞いていない。英雄の国内ではあまりにも激しい戦闘があったため、死亡情報などはまだ記録の最中だったのだ。
そんなハロルドは遠くからミチナガを見た。そして不気味な笑みを浮かべると天幕の入り口を大きく開いた。そして天幕内部の光景を見たミチナガは思わず声を失った。だがわずかに出たかすれた声でその眼に映る信じられない光景を、かつての友の姿に驚愕した。
「ラルド…なんで……」
「何!ラルド・シンドバルか!まさか…発生源は奴なのか…」
ミチナガの目に映ったもの、それは様々な魔道具に繋がれたラルドの姿であった。ラルドがこの洗脳電波の発信源にされていたのだ。ラルドは痩せ細り面影はほとんど残っていない。だがそれでもミチナガはすぐにわかった。
その事実は爆弾を仕掛けに行こうとする使い魔たちにも伝わり、その行動を鈍らせた。洗脳電波の発信源にするためには様々な薬物投与や魔法陣を肉体に書き込み、魔道具を埋め込まなければならない。時間のかかる作業ゆえに素体に用いられるのは法国の人間だと勝手に考えていた。
しかし今、目の前にいるのはラルドである。あまりにも変わり果てているがミチナガにはわかった。そしてその事実はミチナガの判断を鈍らせた。そして使い魔たちの判断も狂い始めた。
「ミチナガ何をしている!早く奴を潰さねば洗脳されているものたちが。」
「ま、まだ助けられるかもしれない…そうだ、世界樹を使えば…」
「奴は我が国を裏切った!すでに奴は死罪に値する罪を犯した!…冷静になれミチナガ。奴ひとりの命で50万を超える人々が助かるのだ。」
「あんな状態にされている人が真に裏切ったと言えるのか?無理やりやらされたんだ。それに…ラルドを助ければラルド本人から停止信号を出せる。ラルドを殺すのも助けるのも結果としては…」
「その過程が違う。すぐに奴を殺せばその分だけ早くこの戦いが終わる。味方の死傷者が減るのだ。私はゲーテランドの魔法から味方を守るためにここを動けぬ。ミチナガ、お前の使い魔たちしかいない。」
「でも…俺は助けたいんだ…ごめんガリウス…」
ミチナガは使い魔への指示を変更する。ラルドを見殺しにすることは、ましてや自分たちの手で殺めることはできない。ラルドの救出作戦が始まる。
男は悪態をつきながら杖を振るった。すると暗闇だった周囲が晴れ渡り、周囲を見渡せるようになった。闇の帳の対抗魔法である闇祓いの術だ。しかし半径100mほど暗闇は無くなったがそれ以上は暗闇のままであった。
「わしの闇祓いの術でこのレベルだと?先ほど上空を飛んでいたのはよほど高位の吸血鬼ということか。厄介なものだ。おい!全員をここに集めよ。闇の中では奴らに分がある。」
男が指示を出すと声の聞こえたものたちは一斉に集まり、隊列を組みだした。さすがは法国の精鋭というところだろう。わずか1分ほどで陣形を作りだすと動じることなく現れる敵を待ち構えた。
そして待ち構えること3分。地面から響く足音が大きくなっていくと目の前の闇が晴れてそこからエヴォルヴたちが飛び出してきた。そのまま猪突猛進と言わんばかりに突っ込んでいくエヴォルヴたちは待ち構えた法国の精鋭によって破壊されて行った。
『ありゃりゃ…敵さん強いや。むやみに突っ込んでも意味は…っと、魔法撃って来る!防御!!』
幾体かのエヴォルヴたちと白獣たちは正面に強力な魔法防御を展開させる。するとガリウスまでもがその防御魔法に加わってきた。本当は敵の魔帝クラスと万全の状態で戦ってもらうためにも休んでもらいたいのだが、なぜか防御魔法に急に加わった。しかしその理由はすぐに判明した。
幾つも放たれる攻撃魔法。そのほとんどは問題なく防御できるものであったが、その中に一つだけ魔法の規模、威力を巧妙に隠された攻撃魔法が混ざっていたのだ。白獣たち魔王クラスの防御壁を突き破ってきたその攻撃魔法はガリウスの防御魔法により食い止められた。
「あぶなぁ!!何今の!」
「奴の仕業だ。奇術師ゲーテランド。かつては聖人の1人だったが、すでに隠居の身であったはずだ。そんな奴まで引っ張り出したのか。」
「ほう?わしのことを知っておるか…ん?確かお前は裏切り者のガリウスか。お前ならゲゼフの方へ真っ先に行くと思ったのだがな。」
「ゲゼフは死んだぞ。法国の別働隊もあとはお前たちだけだ。」
「あの数の我が兵をやったというのか…つまりそれだけの兵をこちらに動員したということ。陽動には完璧であったな。しかし今いるのはお前たちだけか?よほど兵を消耗したと見える。」
ゲーテランドは背後に控えていたはずの20万を超える自国兵が敗れたことに驚くが、役目は果たしたとどこか満足げであった。その表情を見たミチナガはうっすらと冷や汗を流す。
このゲーテランドは隠居の身ということであったが、実力はいまも魔帝クラスは十分にある。そして表情から察するにこのゲーテランドは死に場所を求めてきた。武人であったが隠居し、生きがいを失ったというのにこうして再び戦場で生きがいを得ている。
ここを自身の死に場所にするつもりであろう。最悪の場合自らを省みずこの周囲一帯全てを巻き込んで自爆する可能性もある。追い詰め過ぎれば何をするかわかったものじゃない。
「しばらく激しい交戦は控えて様子を見よう。敵の洗脳電波の発信源もこの近くのはずだ。そこさえ潰せばヴァルくんも動ける。」
『そうしよっか。ガリウスさん、ゲーテランドは任せても良い?』
「そうしたいところだが難しいな。奴の周りにいるのはどれも魔王クラスの猛者ばかりだ。ゲーテランドは高齢の身。近距離戦闘はできないと近づいてきたものたちは魔王クラスのものたちに任せるのだろう。そこに奴の魔法を合わせられたら…流石に厳しい。」
ゲーテランドは元より近接戦闘は不向きであった。それでも魔法で対抗できるように様々な魔法を扱ったが、高齢のため複雑な魔力操作は体に負担がかかるのだろう。魔法の威力だけは全盛期の頃を維持しているが、奇術師と呼ばれた頃の数多の魔法を巧みに使いこなす戦闘はもうできない。
だがその分を仲間の魔王クラスのものたちとの連携で補っている。こうなると逆に厄介だ。もともと遠距離系の魔法を得意としていたゲーテランドを固定砲台として使うことで本来の実力を発揮することができる。
そうなるとミチナガたちの戦い方は防御魔法を常に使いながら徐々に前線を押し上げて行くしかない。むやみに突撃しようとしてもゲーテランドの魔法でやられることだろう。ゲーテランドに自爆されないためにも敵の魔力消耗によって魔法の勢いが落ちる時まで耐えるのが一番効率的だ。
その間に魔力電波の発生源を調べる。発生源さえ潰せればこの戦いもすぐに終わらせられる。ミチナガは眼前の戦闘に勝つことよりも発生源を潰すことに注力している。そしてその発生源はすぐに特定できた。
「あの天幕…防御魔法がかなり練りこまれているぞ。内部からもかなりの魔力反応がある。」
「さすがですガリウスさん。そこをすぐに叩きましょう。こちらに注意を向けさせている間に闇の中を使い魔たちに移動させて爆発物で一気に破壊します。」
やはり洗脳電波の発生源は壊されてはならない場所であるため厳重に魔法で強化されている。魔力感知さえできればすぐにわかるほどだ。そもそもここに敵が来るとは思ってもいなかったので隠蔽することもしなかったのだろう。
もしかしたら偽物という可能性もあるが、ヴァルドールがこの一帯を闇の帳によって電波を遮断しているという事実からも本物である可能性は十分高い。そしてミチナガが使い魔たちを秘密裏に動かしている時、天幕の入り口が開いた。そしてそこから出て来る人物にミチナガは見覚えがあった。
「ハロ…ルド…?なぜお前がここに…英雄の国内でお前たちは…」
「ハロルドだと?確かラルド・シンドバルの執事で裏切り者の……」
天幕から出てきたのは間違いなくハロルドであった。面識のあるミチナガはすぐにわかった。しかしハロルドたちは英雄の国から脱出する際に多くの兵に取り囲まれたという。
逃げられるはずはない。だが…ミチナガはハロルドたちの捕縛情報や死亡情報などは一切聞いていない。英雄の国内ではあまりにも激しい戦闘があったため、死亡情報などはまだ記録の最中だったのだ。
そんなハロルドは遠くからミチナガを見た。そして不気味な笑みを浮かべると天幕の入り口を大きく開いた。そして天幕内部の光景を見たミチナガは思わず声を失った。だがわずかに出たかすれた声でその眼に映る信じられない光景を、かつての友の姿に驚愕した。
「ラルド…なんで……」
「何!ラルド・シンドバルか!まさか…発生源は奴なのか…」
ミチナガの目に映ったもの、それは様々な魔道具に繋がれたラルドの姿であった。ラルドがこの洗脳電波の発信源にされていたのだ。ラルドは痩せ細り面影はほとんど残っていない。だがそれでもミチナガはすぐにわかった。
その事実は爆弾を仕掛けに行こうとする使い魔たちにも伝わり、その行動を鈍らせた。洗脳電波の発信源にするためには様々な薬物投与や魔法陣を肉体に書き込み、魔道具を埋め込まなければならない。時間のかかる作業ゆえに素体に用いられるのは法国の人間だと勝手に考えていた。
しかし今、目の前にいるのはラルドである。あまりにも変わり果てているがミチナガにはわかった。そしてその事実はミチナガの判断を鈍らせた。そして使い魔たちの判断も狂い始めた。
「ミチナガ何をしている!早く奴を潰さねば洗脳されているものたちが。」
「ま、まだ助けられるかもしれない…そうだ、世界樹を使えば…」
「奴は我が国を裏切った!すでに奴は死罪に値する罪を犯した!…冷静になれミチナガ。奴ひとりの命で50万を超える人々が助かるのだ。」
「あんな状態にされている人が真に裏切ったと言えるのか?無理やりやらされたんだ。それに…ラルドを助ければラルド本人から停止信号を出せる。ラルドを殺すのも助けるのも結果としては…」
「その過程が違う。すぐに奴を殺せばその分だけ早くこの戦いが終わる。味方の死傷者が減るのだ。私はゲーテランドの魔法から味方を守るためにここを動けぬ。ミチナガ、お前の使い魔たちしかいない。」
「でも…俺は助けたいんだ…ごめんガリウス…」
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