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第333話 霊薬と管理者
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「…ミチナガ……あんたすごいの持ってきたわね」
「あ、そうなんですか?」
ミチナガはピクシリーに依頼されていた妖精の力の回復薬を完成させて持ってきた。依頼された翌日の昼前には完成品を持ってくるという完成までの早さに驚かされるピクシリーであったが、ミチナガとしてはなんてことはない。なんせスマホで探したら課金欄にレシピがあったのだ。
すぐに金貨200万枚を課金してレシピを入手するとすぐに作成し、完成させた。なかなかの出来だとは思っていたが、どうやらかなりのものであったようだ。ピクシリーは完成品を様々な角度から観察している。
「霊薬の一種なんだろうけど…まさに国宝級ね。これ一本で私の力の10分の1は回復するわ。」
「あ、そんなもんですか。」
「そんなもんって…私が魔神だってこと忘れているの?世界最強の一角の力が10分の1回復する霊薬なんて聞いたことないわよ。」
確かにそう聞けばものすごい代物に聞こえてくる。なお、一般的な妖精ならばこの霊薬一つで半年近くは問題なく力を回復、維持させることが可能だ。まあそこまで持たせる必要はないので、もっと小さな小瓶に分けて価格を下げて販売した方が良いだろう。
「ちょっと味見させてもらうわね。……何これ!!美味しすぎ!!」
「ああ、そのままだと飲みにくいだろうということで聖霊蜂の蜜を混ぜています。それから他にもいくつか果実も…」
あまりの美味しさに驚いたピクシリーはそのまま霊薬を飲み干してしまった。その表情は満足げである。そして次の瞬間。急激に回復された妖精の力がピクシリーの体から溢れ出した。その力は周囲のもの全てに影響を与える。
地面からは様々な妖精界の植物が芽吹き、周囲の妖精たちはピクシリーから溢れ出した力を吸収し、活発的になる。そしてこの妖精の国のある空間自体が広がりを見せる。妖精の国自体がピクシリーの力の影響を受けて成長しているのだ。
「さいっこうね!いつぶりかしら、私の力が完全に回復するのなんて。」
「ひぇぇ…流石は魔神……」
正直ミチナガは妖精という小さな体のせいでピクシリーの力を見誤っていた。ここにいるのはまさに魔神。アレクリアルと同等の力を持った怪物なのだ。にこやかに微笑みを見せるピクシリーが心底恐ろしく思える。
「さてと、これの代金を払わないとだけど…正直見合うものがあるかどうか。とりあえず妖精界にある全ての宝物殿へ入ることを許可するわ。好きなものを持って行って良いわ。それからこの霊薬だけど…どのくらい流通できるの?」
「まあ…この小瓶なら日に100本くらいは。」
「…1日3本で良いわ。それでも分ければ30人分くらいにはなるでしょ?それから私のところにも1日10本納めて。もしもどっかのバカが妖精に攻撃したら私が動けるようにね。妖精が世界へ出るようになったらそれに伴って問題も起こるでしょうから。」
「まあ確かに…一応何かあればミチナガ商会でも対応しますよ。いくつかの国で支店を出しているのでお役に立てると思います。それからもしも霊薬が切れたらミチナガ商会に来てくれれば補充可能です。」
「それは良いわね。じゃあしばらくはミチナガ商会の店舗がある国のみに行くことを許しましょう。さぁて、これから忙しくなるわよ。新しい妖精伝説の幕開けね。」
それからわずか2日後、ミチナガ商会、妖精の国店が開店した。取り扱う品物は妖精の力を回復させる霊薬のみ。しかも店舗は持たず、妖精の国の新たな要職につく形だ。霊薬を売るのは毎日行われる抽選で当選したもののみ。初日から数千の妖精から応募があった。
「そんなにみんな人間の国に行きたいんですか。」
「私たちにとっても夢だからね。これほど胸踊ることはないわ。さて、さっさと選考するわよ。」
選考方法は応募用紙の中から適当に選ぶ。行きたい妖精は多いのに何かを理由に選ぶことはできない。そして本当に適当に30人の妖精を選び、当選者はその日の内に発表される。当選した妖精は霊薬と人間の国に行く権利を得る。
そして人間の国に行けることになった妖精と面談を行い、良さげな国を選別する。妖精によっては暖かい国が良い、雪を見たい、人間っぽい街並みが見たいなど様々な要望がある。そんな要望を聞いて、ミチナガ商会が展開する国の中から要望に合う国を選ぶ。
そして翌日の新たな霊薬の抽選前に当選者は出発する。その際にミチナガたちも同行する。ミチナガたちも急ぐ旅路だ。ピクシリーとしてはもっとミチナガと話をしたいところであったが仕方ない。
「えっと…そういえばここの出口ってどこなんですか?」
「いくつか出口はあるけど…行き先は決まっているんでしょ?ならそこに近い場所に出してあげる。妖精の国は全ての妖精の隠れ里と繋がっているの。何処へだってすぐに向かえるわ。こっちに来て。」
そう言うと広場に案内された。何もない場所だが、ピクシリーが力を込めると植物が成長し、絡み合って門を形成した。ミチナガが軽く門に触れるとふるふると液体のような何かが揺れた。
「ここを通ると中継地点に行くわ。そこにいる妖精に言えば好きな場所に連れて行ってくれる。それじゃあまたねミチナガ。妖精の隠れ里にでも寄ることがあったらまたこの国に遊びに来なさい。」
「是非ともそうさせてもらいます。ピクシリー様もいつでも会いに来てくださいね。」
「それもありね。今後ともよろしくねミチナガ。じゃあね。」
「ええ、それではまた。」
ミチナガは門をくぐった。そして目の前が数秒歪んだのちに一面の花畑の上に立っていた。空間移動の一種だろう。ただルシュール辺境伯の空間移動とは訳が違う。条件はあるが、実に簡単に空間を移動することができる。妖精ならではの魔法ということだ。
ミチナガがぼうっとしていると背後から続々とミチナガの御伴がやってくる。そんな中、一人の男が一点を見つめている。いや見惚れている。何かと思いミチナガもその男が見る方向へ顔を向けるとそこには一人の美女がいた。
「わお、べっぴんさん。」
「ようこそいらっしゃいました。私はここの管理者。あなた方が望む場所へ空間を繋げましょう。」
「ではあなたがピクシリー様の言っていた妖精…人間と変わりないですね。私はミチナガ。よろしくお願いします。それではまずは…」
ミチナガはまずは人間の国に行く妖精たちの行き先を告げる。するとその管理者の妖精はその行き先に合わせた妖精の国への門を形成する。その姿を見たミチナガは心の中で確信した。この管理者はピクシリー並みの、魔神並みの実力者であると。
「終わりました。それでは次はあなた方の番です。行き先はどこですか?」
「その前に一つお伺いしたいことが。相当な実力者とお見受けしますが、あなたはずっとここで管理者を?」
「ええ、私はこの中でしか生きられない。私は妖精と人間を混ぜた存在。あまりにも不安定な生物なのです。この空間から出れば私は死んでしまいます。」
「そうなんです…か…。な、何してんのお前。」
ミチナガが目を向けた先にはタキシードを着て花束を持った使い魔がいた。そしてその管理者に近づくとその花束を差し出した。どうやら惚れてしまったらしい。その様子を見た管理者は使い魔の可愛らしい姿を見て微笑みを見せる。
「ありがとう。でもこの空間は私以外の生物にとって害しかありません。1時間もいれば死に至ります。あなた方も急いでください。」
「え!そうなの!それじゃあ急いで……あ、お前は残りたいの?」
ミチナガがその使い魔を見るとコクリと頷いた。どうやら本気らしい。しかし管理者は微笑を浮かべながら頭を横に振った。
「たとえ仮初めの命であろうとこの空間では関係ありません。ここにいればただ死ぬだけです。」
「まあ残りたいならちゃんと拠点作って、ちゃんと3食食べなさいよ。あとタキシードよりももっと別の服の方が良いと思うぞ。もうちょっとラフな感じの方が…」
「いえ、だからあの…」
「あ、こいつらなら大丈夫です。何度死んでもすぐに復活するんで。それじゃあこいつのことよろしくお願いします。あ、それで俺たちの行き先は…」
「え?あの…ちょっと……」
ミチナガはそのまま勢いで行き先を告げてその場を立ち去った。管理者はただ呆然とするばかりだ。使い魔はというと拠点を作り上げて満足げである。
「行っちゃった…あの…本当に良かったの?」
『名無し・君と共に居られるのなら構いません。』
「はぁ…そうなの。」
困る管理者であったが、それから1時間後にその使い魔が死んで、数分後に復活したのを見ると本当に問題ないのだと納得した。そしてあまり深く考えずに使い魔との生活を楽しんだ。
「あ、そうなんですか?」
ミチナガはピクシリーに依頼されていた妖精の力の回復薬を完成させて持ってきた。依頼された翌日の昼前には完成品を持ってくるという完成までの早さに驚かされるピクシリーであったが、ミチナガとしてはなんてことはない。なんせスマホで探したら課金欄にレシピがあったのだ。
すぐに金貨200万枚を課金してレシピを入手するとすぐに作成し、完成させた。なかなかの出来だとは思っていたが、どうやらかなりのものであったようだ。ピクシリーは完成品を様々な角度から観察している。
「霊薬の一種なんだろうけど…まさに国宝級ね。これ一本で私の力の10分の1は回復するわ。」
「あ、そんなもんですか。」
「そんなもんって…私が魔神だってこと忘れているの?世界最強の一角の力が10分の1回復する霊薬なんて聞いたことないわよ。」
確かにそう聞けばものすごい代物に聞こえてくる。なお、一般的な妖精ならばこの霊薬一つで半年近くは問題なく力を回復、維持させることが可能だ。まあそこまで持たせる必要はないので、もっと小さな小瓶に分けて価格を下げて販売した方が良いだろう。
「ちょっと味見させてもらうわね。……何これ!!美味しすぎ!!」
「ああ、そのままだと飲みにくいだろうということで聖霊蜂の蜜を混ぜています。それから他にもいくつか果実も…」
あまりの美味しさに驚いたピクシリーはそのまま霊薬を飲み干してしまった。その表情は満足げである。そして次の瞬間。急激に回復された妖精の力がピクシリーの体から溢れ出した。その力は周囲のもの全てに影響を与える。
地面からは様々な妖精界の植物が芽吹き、周囲の妖精たちはピクシリーから溢れ出した力を吸収し、活発的になる。そしてこの妖精の国のある空間自体が広がりを見せる。妖精の国自体がピクシリーの力の影響を受けて成長しているのだ。
「さいっこうね!いつぶりかしら、私の力が完全に回復するのなんて。」
「ひぇぇ…流石は魔神……」
正直ミチナガは妖精という小さな体のせいでピクシリーの力を見誤っていた。ここにいるのはまさに魔神。アレクリアルと同等の力を持った怪物なのだ。にこやかに微笑みを見せるピクシリーが心底恐ろしく思える。
「さてと、これの代金を払わないとだけど…正直見合うものがあるかどうか。とりあえず妖精界にある全ての宝物殿へ入ることを許可するわ。好きなものを持って行って良いわ。それからこの霊薬だけど…どのくらい流通できるの?」
「まあ…この小瓶なら日に100本くらいは。」
「…1日3本で良いわ。それでも分ければ30人分くらいにはなるでしょ?それから私のところにも1日10本納めて。もしもどっかのバカが妖精に攻撃したら私が動けるようにね。妖精が世界へ出るようになったらそれに伴って問題も起こるでしょうから。」
「まあ確かに…一応何かあればミチナガ商会でも対応しますよ。いくつかの国で支店を出しているのでお役に立てると思います。それからもしも霊薬が切れたらミチナガ商会に来てくれれば補充可能です。」
「それは良いわね。じゃあしばらくはミチナガ商会の店舗がある国のみに行くことを許しましょう。さぁて、これから忙しくなるわよ。新しい妖精伝説の幕開けね。」
それからわずか2日後、ミチナガ商会、妖精の国店が開店した。取り扱う品物は妖精の力を回復させる霊薬のみ。しかも店舗は持たず、妖精の国の新たな要職につく形だ。霊薬を売るのは毎日行われる抽選で当選したもののみ。初日から数千の妖精から応募があった。
「そんなにみんな人間の国に行きたいんですか。」
「私たちにとっても夢だからね。これほど胸踊ることはないわ。さて、さっさと選考するわよ。」
選考方法は応募用紙の中から適当に選ぶ。行きたい妖精は多いのに何かを理由に選ぶことはできない。そして本当に適当に30人の妖精を選び、当選者はその日の内に発表される。当選した妖精は霊薬と人間の国に行く権利を得る。
そして人間の国に行けることになった妖精と面談を行い、良さげな国を選別する。妖精によっては暖かい国が良い、雪を見たい、人間っぽい街並みが見たいなど様々な要望がある。そんな要望を聞いて、ミチナガ商会が展開する国の中から要望に合う国を選ぶ。
そして翌日の新たな霊薬の抽選前に当選者は出発する。その際にミチナガたちも同行する。ミチナガたちも急ぐ旅路だ。ピクシリーとしてはもっとミチナガと話をしたいところであったが仕方ない。
「えっと…そういえばここの出口ってどこなんですか?」
「いくつか出口はあるけど…行き先は決まっているんでしょ?ならそこに近い場所に出してあげる。妖精の国は全ての妖精の隠れ里と繋がっているの。何処へだってすぐに向かえるわ。こっちに来て。」
そう言うと広場に案内された。何もない場所だが、ピクシリーが力を込めると植物が成長し、絡み合って門を形成した。ミチナガが軽く門に触れるとふるふると液体のような何かが揺れた。
「ここを通ると中継地点に行くわ。そこにいる妖精に言えば好きな場所に連れて行ってくれる。それじゃあまたねミチナガ。妖精の隠れ里にでも寄ることがあったらまたこの国に遊びに来なさい。」
「是非ともそうさせてもらいます。ピクシリー様もいつでも会いに来てくださいね。」
「それもありね。今後ともよろしくねミチナガ。じゃあね。」
「ええ、それではまた。」
ミチナガは門をくぐった。そして目の前が数秒歪んだのちに一面の花畑の上に立っていた。空間移動の一種だろう。ただルシュール辺境伯の空間移動とは訳が違う。条件はあるが、実に簡単に空間を移動することができる。妖精ならではの魔法ということだ。
ミチナガがぼうっとしていると背後から続々とミチナガの御伴がやってくる。そんな中、一人の男が一点を見つめている。いや見惚れている。何かと思いミチナガもその男が見る方向へ顔を向けるとそこには一人の美女がいた。
「わお、べっぴんさん。」
「ようこそいらっしゃいました。私はここの管理者。あなた方が望む場所へ空間を繋げましょう。」
「ではあなたがピクシリー様の言っていた妖精…人間と変わりないですね。私はミチナガ。よろしくお願いします。それではまずは…」
ミチナガはまずは人間の国に行く妖精たちの行き先を告げる。するとその管理者の妖精はその行き先に合わせた妖精の国への門を形成する。その姿を見たミチナガは心の中で確信した。この管理者はピクシリー並みの、魔神並みの実力者であると。
「終わりました。それでは次はあなた方の番です。行き先はどこですか?」
「その前に一つお伺いしたいことが。相当な実力者とお見受けしますが、あなたはずっとここで管理者を?」
「ええ、私はこの中でしか生きられない。私は妖精と人間を混ぜた存在。あまりにも不安定な生物なのです。この空間から出れば私は死んでしまいます。」
「そうなんです…か…。な、何してんのお前。」
ミチナガが目を向けた先にはタキシードを着て花束を持った使い魔がいた。そしてその管理者に近づくとその花束を差し出した。どうやら惚れてしまったらしい。その様子を見た管理者は使い魔の可愛らしい姿を見て微笑みを見せる。
「ありがとう。でもこの空間は私以外の生物にとって害しかありません。1時間もいれば死に至ります。あなた方も急いでください。」
「え!そうなの!それじゃあ急いで……あ、お前は残りたいの?」
ミチナガがその使い魔を見るとコクリと頷いた。どうやら本気らしい。しかし管理者は微笑を浮かべながら頭を横に振った。
「たとえ仮初めの命であろうとこの空間では関係ありません。ここにいればただ死ぬだけです。」
「まあ残りたいならちゃんと拠点作って、ちゃんと3食食べなさいよ。あとタキシードよりももっと別の服の方が良いと思うぞ。もうちょっとラフな感じの方が…」
「いえ、だからあの…」
「あ、こいつらなら大丈夫です。何度死んでもすぐに復活するんで。それじゃあこいつのことよろしくお願いします。あ、それで俺たちの行き先は…」
「え?あの…ちょっと……」
ミチナガはそのまま勢いで行き先を告げてその場を立ち去った。管理者はただ呆然とするばかりだ。使い魔はというと拠点を作り上げて満足げである。
「行っちゃった…あの…本当に良かったの?」
『名無し・君と共に居られるのなら構いません。』
「はぁ…そうなの。」
困る管理者であったが、それから1時間後にその使い魔が死んで、数分後に復活したのを見ると本当に問題ないのだと納得した。そしてあまり深く考えずに使い魔との生活を楽しんだ。
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