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第331話 妖精の国
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「だから本当に迷い込んだだけなんだってぇ~~ちょっと近道しようとしただけなんだってぇ~」
「いいから黙ってついてこい!お前たちの処分は評議会で決められる。」
ミチナガたちは両手を妖精界の植物の蔦によって封じられている。か細い植物の蔦なのにまるでちぎれそうにない上に体の力がうまく入らなくなっている。そんなミチナガたち一行は妖精たちの注目の的だ。滅多にどころか数百年単位でこの国に人間が入ったことはない。
中には初めて人間の姿を見る妖精もいるようで、こちらを好奇の視線で眺めている。ミチナガはとにかく妖精たちの指示に従っている。下手にことを荒立てても人間と妖精では法律も違えば思想も違う。余計な問題を起こして不利になるのはミチナガたちの方だ。
そんなミチナガたちは評議会の建物に連れてこられたのだが、問題が発生した。そもそも人間サイズに作られていないので建物の中に入ることができないのだ。これにはどうしたものかと妖精の衛兵たちも頭を悩ませている。
やがて1時間ほど議論を続けたのちにようやく話がついたらしい。待ちくたびれたミチナガたちはいつの間にか近づいて来た妖精たちから差し入れをもらってくつろいでいた。
「あ、このジュース美味しいね。でも人間サイズだと量が少ないなぁ…」
「人間が来るのなんて初めてだからそれ以上大きな器はないわ。けど人間ってこんなに大きいのね。ねえねえ、もっといろんなお話を…」
「お前たち下がれ下がれ。おい人間、お前たちの処分は城で決められることになった。女王様が直々にお前たちから話を聞くとのことだ。」
「え~また移動?全くしょうがないな。ああ、お話はまた後でしようね。それじゃあちょっと女王様とお話しして来ま~す。」
「いってらっしゃい。あ、女王様に会ったら美味しいパイ焼けたから後で持っていくって言っておいて。」
「おっけ~」
ミチナガは再び移動させられる。城にはすぐにたどり着いたのだが、全員入ることはできない。大きさ的に一人入るのでようやくだ。代表としてミチナガだけが入ることになったのだが、少し準備が必要らしい。その間また暇なので寄って来た妖精とおしゃべりをしている。
「へぇ~それじゃあ誰でも妖精が見えるのはこの空間の影響なんだ。」
「この空間は私たち妖精の力が溜まっているから人間にも可視化されるの。まあ私も知らなかったけどね。人間に会うのなんて初めてだもの。」
本来人間には妖精の姿は見えない。かつてのミチナガはスマホのカメラ機能を使って妖精視を得ていたが、この妖精の国では妖精たちの力が溜まっているため普通に視ることができるらしい。ただ妖精を見ることのできる空間なんていうものは世界でもそうないものだ。
「そういえばさっき他の妖精さんから言われたんだけど、女王様にパイを持っていくっていうことは女王様はご飯食べるの?妖精ってご飯は食べないっていう風に聞いたんだけど。」
「女王様と一部の方々だけよ。妖精界で取れたものを体内で力に変えることができるの。これができるのは一部の妖精だけ。まあそれにもしできても働き者の妖精しかそんなことしないわ。だって力を消費するようなことしないもの。私たちは自由。やりたいことだけやって生きていくの。それにしても妖精について詳しいわね?妖精と会ったことあるの?」
「昔に…まあ妖精感覚なら最近かな?妖精の隠れ里に入って妖精喰いを釣り上げてその体内から妖精を取り出したことがあるよ。その時に色々聞いたんだ。」
「あら!じゃあ私たちの恩人ね。もしかしたらその時に祝福を受けたのかも。この国に入ることができたのはそれが原因かもね。」
「おい!準備ができた。入れ。」
「はいはい。あ、それじゃあ呼ばれたから行ってきます。けど祝福か…そんなのされたっけ?」
ミチナガは記憶を探りながら一人歩いていく。たどり着いた先には今までの妖精とは別格な、妖精たちの重鎮たちが並んでいた。そしてその中に一人、若そうな妖精でありながら他を圧倒的に超えるオーラを放つ妖精が鎮座していた。
「おい人間!妖精女王の御前であるぞ!」
「あ、すいませ…妖精女王?」
ミチナガはその言葉を聞いて記憶が蘇ってきた。妖精女王、それは間違いでなければ現魔神、妖精神を表すものであると。魔神の中でも最も歴史が深い、ずっと昔から続く魔神の家系だ。これが本当ならばあそこに鎮座しているのが魔神第4位妖精神ということになる。
「どうやって人間がこの領域に入ってきたのかしら。この辺りは幻影で隠されているはずだけど。許可を得た妖精しか入れない領域よ。どうやって入ったか説明しなさい人間。」
「えっと…私自身よくわかっていないのですが……そういえば昔出会った妖精に何かされて…その時に祝福されたのかもしれません。」
「妖精の祝福?バカ言わないで。そこらの妖精の祝福で入れる領域じゃないのよ。それにあんたから祝福された力は見えないわ。」
「あ、俺じゃなくてこれにです。」
ミチナガはスマホを取り出した。妖精女王の話を聞いて思い出したのだが、かつて妖精喰いの中から助けた一人の妖精にスマホへキスをされた。きっとそれが祝福というやつだったのだろう。ミチナガ自身あれから妖精と関わることがなかったため忘れていた。
スマホを取り出して妖精女王によく見せると少し難しい顔をした後に、額に汗が浮かんできた。よく見ると手も若干震えている。
「ちょ…あ、あんた…その妖精って…黒くなかった?」
「ええ、そうだったと思います。」
ミチナガが同意した途端、周囲の妖精たちが騒ぎ始めた。一体何事かと思うミチナガをよそに頭を抱えた妖精女王はため息を吐いていた。
「まさか叔母さまの祝福なんて…それならここに入るのも不思議じゃないわ。叔母さまは…その妖精とはどこで出会ったの?」
「妖精喰いを釣り上げて腹を開いたら出てきました。外に出たのは30年ぶりだって。」
「そんなところに隠れていたのね。それなら見つからないわけだわ。ああ、あんたは無罪よ無罪。むしろあの叔母さまを見つけてくれたんだから感謝しないと。」
「えっと…その叔母さまって…黒い妖精って一体何者だったんです?結構親切にしてくれたんですけど何者とか聞いてなくて。」
「私の叔母にあたる妖精で先代の妖精女王の際には宰相として国の運営に関わっていた方よ。先代の妖精女王が崩御された際に辞めるって言い出してどっかに行ってしまったの。辞めた今でも事実上妖精界のNo.2よ。」
それほどの重鎮と出会っていたなんてまるでわからなかった。ミチナガは単純にいろんな噂好きの妖精くらいにしか考えていなかった。なんせあの妖精から妖精に関することを色々と教えてもらってもいる。
「はぁ…事情はわかったからどっかの人里に返してあげる。だけど今後はここに近づかないこと。それともう2度とあの森には入らないこと。あそこは9大ダンジョンの一つ、悪戯のアルヴヘイム。世界屈指の危険地帯よ。」
「それで危険そうなモンスターが山ほど…」
あんな森の中に危険そうなモンスターが山ほどいる理由がよくわかった。9大ダンジョンの魔力溜まりならばあの程度は当然だ。むしろ結界の一番外側だからあれでも比較的弱いモンスターしかいなかった。奥に行ったらもっとすごかったのだろう。
「人里に帰る前に今日はもう遅いですし、一泊か二泊だけでもさせてもらえませんか?」
「ダメよ。いくら叔母さまの祝福でも人間をここに留めて良い理由にはならないわ。だから…」
「そういえばおねしょは治ったんですか?」
「…は?」
「いや、その妖精からおねしょしていたって…」
「そ、そんなのずっと昔の赤ちゃんの頃よ。」
「でも20年前って…」
「そんなわけないじゃない!もう50年は前のことよ!」
「あ、そっか。30年妖精喰いの中にいて20年前だから50年前…でも俺が出会ってから数年経っているから60年前になるはず…どっかで隠して…」
「ちょっと人間。あのババアから何聞いたか教えてもらおうかしら。あのババア私のことをあちこちで言いふらして…」
「いいですよ。そういえば後で美味しいパイを持っていくってさっき出会った妖精が言っていましたよ。そのパイでも食べながら話をしましょうか。」
どうやらこれならば一泊くらいはできそうだ。なんせその叔母さんから聞いた妖精女王の秘密は山ほどあるのだから。
「いいから黙ってついてこい!お前たちの処分は評議会で決められる。」
ミチナガたちは両手を妖精界の植物の蔦によって封じられている。か細い植物の蔦なのにまるでちぎれそうにない上に体の力がうまく入らなくなっている。そんなミチナガたち一行は妖精たちの注目の的だ。滅多にどころか数百年単位でこの国に人間が入ったことはない。
中には初めて人間の姿を見る妖精もいるようで、こちらを好奇の視線で眺めている。ミチナガはとにかく妖精たちの指示に従っている。下手にことを荒立てても人間と妖精では法律も違えば思想も違う。余計な問題を起こして不利になるのはミチナガたちの方だ。
そんなミチナガたちは評議会の建物に連れてこられたのだが、問題が発生した。そもそも人間サイズに作られていないので建物の中に入ることができないのだ。これにはどうしたものかと妖精の衛兵たちも頭を悩ませている。
やがて1時間ほど議論を続けたのちにようやく話がついたらしい。待ちくたびれたミチナガたちはいつの間にか近づいて来た妖精たちから差し入れをもらってくつろいでいた。
「あ、このジュース美味しいね。でも人間サイズだと量が少ないなぁ…」
「人間が来るのなんて初めてだからそれ以上大きな器はないわ。けど人間ってこんなに大きいのね。ねえねえ、もっといろんなお話を…」
「お前たち下がれ下がれ。おい人間、お前たちの処分は城で決められることになった。女王様が直々にお前たちから話を聞くとのことだ。」
「え~また移動?全くしょうがないな。ああ、お話はまた後でしようね。それじゃあちょっと女王様とお話しして来ま~す。」
「いってらっしゃい。あ、女王様に会ったら美味しいパイ焼けたから後で持っていくって言っておいて。」
「おっけ~」
ミチナガは再び移動させられる。城にはすぐにたどり着いたのだが、全員入ることはできない。大きさ的に一人入るのでようやくだ。代表としてミチナガだけが入ることになったのだが、少し準備が必要らしい。その間また暇なので寄って来た妖精とおしゃべりをしている。
「へぇ~それじゃあ誰でも妖精が見えるのはこの空間の影響なんだ。」
「この空間は私たち妖精の力が溜まっているから人間にも可視化されるの。まあ私も知らなかったけどね。人間に会うのなんて初めてだもの。」
本来人間には妖精の姿は見えない。かつてのミチナガはスマホのカメラ機能を使って妖精視を得ていたが、この妖精の国では妖精たちの力が溜まっているため普通に視ることができるらしい。ただ妖精を見ることのできる空間なんていうものは世界でもそうないものだ。
「そういえばさっき他の妖精さんから言われたんだけど、女王様にパイを持っていくっていうことは女王様はご飯食べるの?妖精ってご飯は食べないっていう風に聞いたんだけど。」
「女王様と一部の方々だけよ。妖精界で取れたものを体内で力に変えることができるの。これができるのは一部の妖精だけ。まあそれにもしできても働き者の妖精しかそんなことしないわ。だって力を消費するようなことしないもの。私たちは自由。やりたいことだけやって生きていくの。それにしても妖精について詳しいわね?妖精と会ったことあるの?」
「昔に…まあ妖精感覚なら最近かな?妖精の隠れ里に入って妖精喰いを釣り上げてその体内から妖精を取り出したことがあるよ。その時に色々聞いたんだ。」
「あら!じゃあ私たちの恩人ね。もしかしたらその時に祝福を受けたのかも。この国に入ることができたのはそれが原因かもね。」
「おい!準備ができた。入れ。」
「はいはい。あ、それじゃあ呼ばれたから行ってきます。けど祝福か…そんなのされたっけ?」
ミチナガは記憶を探りながら一人歩いていく。たどり着いた先には今までの妖精とは別格な、妖精たちの重鎮たちが並んでいた。そしてその中に一人、若そうな妖精でありながら他を圧倒的に超えるオーラを放つ妖精が鎮座していた。
「おい人間!妖精女王の御前であるぞ!」
「あ、すいませ…妖精女王?」
ミチナガはその言葉を聞いて記憶が蘇ってきた。妖精女王、それは間違いでなければ現魔神、妖精神を表すものであると。魔神の中でも最も歴史が深い、ずっと昔から続く魔神の家系だ。これが本当ならばあそこに鎮座しているのが魔神第4位妖精神ということになる。
「どうやって人間がこの領域に入ってきたのかしら。この辺りは幻影で隠されているはずだけど。許可を得た妖精しか入れない領域よ。どうやって入ったか説明しなさい人間。」
「えっと…私自身よくわかっていないのですが……そういえば昔出会った妖精に何かされて…その時に祝福されたのかもしれません。」
「妖精の祝福?バカ言わないで。そこらの妖精の祝福で入れる領域じゃないのよ。それにあんたから祝福された力は見えないわ。」
「あ、俺じゃなくてこれにです。」
ミチナガはスマホを取り出した。妖精女王の話を聞いて思い出したのだが、かつて妖精喰いの中から助けた一人の妖精にスマホへキスをされた。きっとそれが祝福というやつだったのだろう。ミチナガ自身あれから妖精と関わることがなかったため忘れていた。
スマホを取り出して妖精女王によく見せると少し難しい顔をした後に、額に汗が浮かんできた。よく見ると手も若干震えている。
「ちょ…あ、あんた…その妖精って…黒くなかった?」
「ええ、そうだったと思います。」
ミチナガが同意した途端、周囲の妖精たちが騒ぎ始めた。一体何事かと思うミチナガをよそに頭を抱えた妖精女王はため息を吐いていた。
「まさか叔母さまの祝福なんて…それならここに入るのも不思議じゃないわ。叔母さまは…その妖精とはどこで出会ったの?」
「妖精喰いを釣り上げて腹を開いたら出てきました。外に出たのは30年ぶりだって。」
「そんなところに隠れていたのね。それなら見つからないわけだわ。ああ、あんたは無罪よ無罪。むしろあの叔母さまを見つけてくれたんだから感謝しないと。」
「えっと…その叔母さまって…黒い妖精って一体何者だったんです?結構親切にしてくれたんですけど何者とか聞いてなくて。」
「私の叔母にあたる妖精で先代の妖精女王の際には宰相として国の運営に関わっていた方よ。先代の妖精女王が崩御された際に辞めるって言い出してどっかに行ってしまったの。辞めた今でも事実上妖精界のNo.2よ。」
それほどの重鎮と出会っていたなんてまるでわからなかった。ミチナガは単純にいろんな噂好きの妖精くらいにしか考えていなかった。なんせあの妖精から妖精に関することを色々と教えてもらってもいる。
「はぁ…事情はわかったからどっかの人里に返してあげる。だけど今後はここに近づかないこと。それともう2度とあの森には入らないこと。あそこは9大ダンジョンの一つ、悪戯のアルヴヘイム。世界屈指の危険地帯よ。」
「それで危険そうなモンスターが山ほど…」
あんな森の中に危険そうなモンスターが山ほどいる理由がよくわかった。9大ダンジョンの魔力溜まりならばあの程度は当然だ。むしろ結界の一番外側だからあれでも比較的弱いモンスターしかいなかった。奥に行ったらもっとすごかったのだろう。
「人里に帰る前に今日はもう遅いですし、一泊か二泊だけでもさせてもらえませんか?」
「ダメよ。いくら叔母さまの祝福でも人間をここに留めて良い理由にはならないわ。だから…」
「そういえばおねしょは治ったんですか?」
「…は?」
「いや、その妖精からおねしょしていたって…」
「そ、そんなのずっと昔の赤ちゃんの頃よ。」
「でも20年前って…」
「そんなわけないじゃない!もう50年は前のことよ!」
「あ、そっか。30年妖精喰いの中にいて20年前だから50年前…でも俺が出会ってから数年経っているから60年前になるはず…どっかで隠して…」
「ちょっと人間。あのババアから何聞いたか教えてもらおうかしら。あのババア私のことをあちこちで言いふらして…」
「いいですよ。そういえば後で美味しいパイを持っていくってさっき出会った妖精が言っていましたよ。そのパイでも食べながら話をしましょうか。」
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