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第296話 オープンと出発
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ミチナガ商会港町店オープン初日。運よく大型貨物船が数隻、この港に停留している間に店を開くことができた。そんなミチナガ商会のオープン初日は、まさかの長蛇の列から始まった。
「押さないでくださーい!現在2時間待ちとなっております。入店規制と時間制限が設けられていることをご確認の上、列にお並びくださーい。」
「割り込みは禁止です。そこのあなた、今割り込みしましたね?一番後ろに並んでください。それから揉め事を起こすと入店禁止にしますのでお気をつけくださいね。」
この長蛇の列にはミチナガも驚いている。しかも店の商品が数百単位で売れていくのだ。1時間で金貨数百枚を稼いでいる。他店の一日の売り上げを数時間で稼いでいるほどの好調さだ。
これにはハルマーデイムのおかげもある。事前にハルマーデイムとミチナガはこの辺りで人気のある作物や商品を決め、それを中心に売りさばいていたのだ。ハルマーデイムの知識があれば何が売れるかはすぐにわかる。そしてミチナガの流通網があれば売れる商品はすぐに手に入る。
ただ、それでも価格設定をかなり強気でいったのにこれほどまでの売り上げを出せるのは驚きだ。しかしこの価格設定でも買っていくということは、彼らの海運を用いればさらに高値で売ることができるということなのだろう。
そしてハルマーデイムのロッデイム商会はこの影響をモロで受けていた。ミチナガ商会で商品を大量購入した商人たちが、船に空きスペースを作るために大量の荷物をロッデイム商会に売りにきたのだ。
本来この街では流通しない商品を大量に入手できることで笑みが浮かびそうになるハルマーデイムだが、そこはぐっとこらえて商談に臨んだ。そして結果的にかなり安値で買い叩くことができた。それこそ彼らの元の入荷価格よりも安い値段だろう。
商人側もこれには参ったが、ミチナガ商会の商品を買えばさらに高値で売りさばくことができる。なのでこのくらいの損は妥協するしかない。
それからロッデイム商会とミチナガ商会共同開発のカレールウが本日から発売された。その出だしは好調、というわけにはいかない。そもそもカレーという食べ物を知らない商人たちにカレーを売ろうとしても無意味な話だ。
そこで近くの飲食店の一部を間借りしてカレーの販売を行った。カレーは作ってしまえばその香りで客を呼べる。匂いを食わせて客を呼び込めば後はこっちのものだ。商人などは新しいものに目がない。すぐに注意を引いた商人たちからカレーの注文が入る。
カレーは米にルーをかければ提供できるため、提供までの時間が短い。できる限り素早く提供すると商人たちも驚きを見せる。この提供スピードもカレールウの強みにする。カレーが目の前に来た商人はそれをじっと観察する。
「このカレーというのは随分と茶色いな。匂いも強いし…これはどういうものなんだ?」
「複数のスパイスを合わせたもので…すみません。詳しいことはわからないんです。ミチナガ商会とロッデイム商会の共同開発なので材料などの配合は極秘事項らしいです。」
「そうか。まあ食べてみればわかるだろ。」
商人たちは恐れもせずに一口食べた。そしてその味に驚きを見せる。確かに複数のスパイスとは言われていたが、そこらのハーブやきのみからだと考えていた。しかし商人たちは今味わったスパイスの中に知っているものはない。どれも未知の味だ。
スパイスというものは時には金よりも価値が出る。スパイス一つを手に入れるために貴族が従者に何日、何ヶ月もの旅をさせることすらある。貴族にとって一つのステータスになることだってありうるのだ。
一口食べた商人はこのカレーに金の匂いを嗅ぎつけた。これは間違いなく金になると。しかしそれと同時に貴族には提供しにくいと考えた。このカレーは色味が悪い。米の白とカレーの茶色の2色のみだ。庶民向けの料理であることは間違いない。
そうなると貴族はこのスパイスの謎を知りたがるだろう。そしてスパイス単品で調べることになる。そうなるとロッデイム商会とミチナガ商会を敵に回しかねない。そうなるとこの港町で食料の補給が難しくなり、海運に支障が出る。
「ふう、こいつは参ったな…」
「大丈夫ですか船長?それにしてもこのカレーってやつはうまいですね。なんでも異国では海軍が曜日感覚を覚えるために食べているらしいですよ。」
「なんだお前随分詳しいな。…その手に持っている紙はなんだ?」
「これですか?さっき外でもらったんですけど、そこに書いてあったんですよ。他にも2日後の夕方に香辛料のオークションするとか書いてありますよ。」
「何!…普通に売りに出しちまうのか。…いや、これも作戦の一貫か。こいつは予想できなかった。」
このカレールウの保護のためにスパイスは外部に漏洩しないと考えていたようだが、ロッデイム商会で売りに出すらしい。どうやらカレーを食べ、それに使われている香辛料を欲しがるところまで予想して動いていたようだ。
ミチナガとハルマーデイムはカレールウに使用されているスパイスの半分以上を今後の流通に出すつもりだ。そんなことをすればカレールウの模倣商品が出回りそうだが、カレーのスパイスの配合はそんな簡単に真似されるものではない。それにもしも模倣されてもスパイスを出荷できるのはミチナガ商会だけだ。つまり他からカレールウが販売されることはない。
そしてチラシには香辛料オークションはカレールウをケース購入した人のみ参加できると書かれている。そうとなったら商人たちはすぐにカレールウを購入する。決して安い値段ではないが、買えばそれ以上の儲けが得られる可能性がある。
しかしこのカレールウは厄介だ。他の街まで持って行ったところですぐには売れない。貴族たちだってこの色味では買わないだろう。そうなるとこれを食べるのは今ここでカレーを食べた船乗りたちだけだ。
ミチナガはこのカレーを一定期間食べてもらえばハマる人が絶対にいると考え、この香辛料オークション参加チケットとの抱き合せ販売を行った。そしてそれは結果的にカレールウ販売の初動に大きく影響を与えた。
とりあえず大量に用意しておいたカレールウの在庫の約3割が香辛料オークションまでの間に売れた。しかしこの抱き合わせ販売が終わればその後は売れ行きが落ち込むだろう。その前にミチナガは他のミチナガ商会の店舗でもカレールウの販売を行った。
とにかくカレールウ工場を完成させたのならば、工場はいつでもフル稼働させる必要がある。稼働率が下がれば下がった分だけ工場の儲けが減る。工場建設の赤字を取り返すためにも大量生産し、生産されたものをミチナガたちでなんとか売るのが最善だ。
ミチナガはいつか来るカレーブームを信じて、こんなに大量に売れるか不安に思うハルマーデイムを働かせる。
それから3日後、香辛料オークションもうまくいき、かなりの儲けと大量の物資を積んだ魔導装甲車の列が街のはずれに並んでいた。そこにはミチナガの姿もある。
「それにしてもすごい荷物の量だな。これ全部売りさばくのか?」
「普段はここまでの量にはならないのですが、今回は香辛料とミチナガ商会の影響で大量の荷下ろしがありましたからね。しかしこの魔動装甲車というのは素晴らしいですね。一度にこれほど大量に荷物を運べるとは。」
「こんなデカイ荷台を牽引させるのは俺も初めてだけどな。…ちなみにこの魔動装甲車はやらんぞ。この10台でミチナガ商会の総収入の半分は行くからな。」
魔動装甲車の後ろには魔動装甲車の倍近い大きさの荷台がつけられている。そしてその荷台には溢れそうなほどの荷物が乗せられている。
初めはミチナガがスマホに全部収納してしまおうかとも考えたのだが、この輸送には多くの人員を伴う。ミチナガがスマホに荷物を収納してしまえばその人員は仕事がなくなってしまう。ミチナガは多くの人に悪影響を与えるスマホの使い方は極力しないように心がけている。
作業を眺めていると積み込みも終わったようで徐々に車内に乗り込み始めている。護衛は普段とは違う移動方法に護衛方法の話し合いを行っているようだ。
「さて、準備も整ったことだし俺たちも乗り込むぞ。次の街までの道案内は頼んだ。」
「お任せください。」
ミチナガとハルマーデイムは魔動装甲車に乗り込む。それからしばらく最終確認を行ったのちに新たなる街へ出発した。
「押さないでくださーい!現在2時間待ちとなっております。入店規制と時間制限が設けられていることをご確認の上、列にお並びくださーい。」
「割り込みは禁止です。そこのあなた、今割り込みしましたね?一番後ろに並んでください。それから揉め事を起こすと入店禁止にしますのでお気をつけくださいね。」
この長蛇の列にはミチナガも驚いている。しかも店の商品が数百単位で売れていくのだ。1時間で金貨数百枚を稼いでいる。他店の一日の売り上げを数時間で稼いでいるほどの好調さだ。
これにはハルマーデイムのおかげもある。事前にハルマーデイムとミチナガはこの辺りで人気のある作物や商品を決め、それを中心に売りさばいていたのだ。ハルマーデイムの知識があれば何が売れるかはすぐにわかる。そしてミチナガの流通網があれば売れる商品はすぐに手に入る。
ただ、それでも価格設定をかなり強気でいったのにこれほどまでの売り上げを出せるのは驚きだ。しかしこの価格設定でも買っていくということは、彼らの海運を用いればさらに高値で売ることができるということなのだろう。
そしてハルマーデイムのロッデイム商会はこの影響をモロで受けていた。ミチナガ商会で商品を大量購入した商人たちが、船に空きスペースを作るために大量の荷物をロッデイム商会に売りにきたのだ。
本来この街では流通しない商品を大量に入手できることで笑みが浮かびそうになるハルマーデイムだが、そこはぐっとこらえて商談に臨んだ。そして結果的にかなり安値で買い叩くことができた。それこそ彼らの元の入荷価格よりも安い値段だろう。
商人側もこれには参ったが、ミチナガ商会の商品を買えばさらに高値で売りさばくことができる。なのでこのくらいの損は妥協するしかない。
それからロッデイム商会とミチナガ商会共同開発のカレールウが本日から発売された。その出だしは好調、というわけにはいかない。そもそもカレーという食べ物を知らない商人たちにカレーを売ろうとしても無意味な話だ。
そこで近くの飲食店の一部を間借りしてカレーの販売を行った。カレーは作ってしまえばその香りで客を呼べる。匂いを食わせて客を呼び込めば後はこっちのものだ。商人などは新しいものに目がない。すぐに注意を引いた商人たちからカレーの注文が入る。
カレーは米にルーをかければ提供できるため、提供までの時間が短い。できる限り素早く提供すると商人たちも驚きを見せる。この提供スピードもカレールウの強みにする。カレーが目の前に来た商人はそれをじっと観察する。
「このカレーというのは随分と茶色いな。匂いも強いし…これはどういうものなんだ?」
「複数のスパイスを合わせたもので…すみません。詳しいことはわからないんです。ミチナガ商会とロッデイム商会の共同開発なので材料などの配合は極秘事項らしいです。」
「そうか。まあ食べてみればわかるだろ。」
商人たちは恐れもせずに一口食べた。そしてその味に驚きを見せる。確かに複数のスパイスとは言われていたが、そこらのハーブやきのみからだと考えていた。しかし商人たちは今味わったスパイスの中に知っているものはない。どれも未知の味だ。
スパイスというものは時には金よりも価値が出る。スパイス一つを手に入れるために貴族が従者に何日、何ヶ月もの旅をさせることすらある。貴族にとって一つのステータスになることだってありうるのだ。
一口食べた商人はこのカレーに金の匂いを嗅ぎつけた。これは間違いなく金になると。しかしそれと同時に貴族には提供しにくいと考えた。このカレーは色味が悪い。米の白とカレーの茶色の2色のみだ。庶民向けの料理であることは間違いない。
そうなると貴族はこのスパイスの謎を知りたがるだろう。そしてスパイス単品で調べることになる。そうなるとロッデイム商会とミチナガ商会を敵に回しかねない。そうなるとこの港町で食料の補給が難しくなり、海運に支障が出る。
「ふう、こいつは参ったな…」
「大丈夫ですか船長?それにしてもこのカレーってやつはうまいですね。なんでも異国では海軍が曜日感覚を覚えるために食べているらしいですよ。」
「なんだお前随分詳しいな。…その手に持っている紙はなんだ?」
「これですか?さっき外でもらったんですけど、そこに書いてあったんですよ。他にも2日後の夕方に香辛料のオークションするとか書いてありますよ。」
「何!…普通に売りに出しちまうのか。…いや、これも作戦の一貫か。こいつは予想できなかった。」
このカレールウの保護のためにスパイスは外部に漏洩しないと考えていたようだが、ロッデイム商会で売りに出すらしい。どうやらカレーを食べ、それに使われている香辛料を欲しがるところまで予想して動いていたようだ。
ミチナガとハルマーデイムはカレールウに使用されているスパイスの半分以上を今後の流通に出すつもりだ。そんなことをすればカレールウの模倣商品が出回りそうだが、カレーのスパイスの配合はそんな簡単に真似されるものではない。それにもしも模倣されてもスパイスを出荷できるのはミチナガ商会だけだ。つまり他からカレールウが販売されることはない。
そしてチラシには香辛料オークションはカレールウをケース購入した人のみ参加できると書かれている。そうとなったら商人たちはすぐにカレールウを購入する。決して安い値段ではないが、買えばそれ以上の儲けが得られる可能性がある。
しかしこのカレールウは厄介だ。他の街まで持って行ったところですぐには売れない。貴族たちだってこの色味では買わないだろう。そうなるとこれを食べるのは今ここでカレーを食べた船乗りたちだけだ。
ミチナガはこのカレーを一定期間食べてもらえばハマる人が絶対にいると考え、この香辛料オークション参加チケットとの抱き合せ販売を行った。そしてそれは結果的にカレールウ販売の初動に大きく影響を与えた。
とりあえず大量に用意しておいたカレールウの在庫の約3割が香辛料オークションまでの間に売れた。しかしこの抱き合わせ販売が終わればその後は売れ行きが落ち込むだろう。その前にミチナガは他のミチナガ商会の店舗でもカレールウの販売を行った。
とにかくカレールウ工場を完成させたのならば、工場はいつでもフル稼働させる必要がある。稼働率が下がれば下がった分だけ工場の儲けが減る。工場建設の赤字を取り返すためにも大量生産し、生産されたものをミチナガたちでなんとか売るのが最善だ。
ミチナガはいつか来るカレーブームを信じて、こんなに大量に売れるか不安に思うハルマーデイムを働かせる。
それから3日後、香辛料オークションもうまくいき、かなりの儲けと大量の物資を積んだ魔導装甲車の列が街のはずれに並んでいた。そこにはミチナガの姿もある。
「それにしてもすごい荷物の量だな。これ全部売りさばくのか?」
「普段はここまでの量にはならないのですが、今回は香辛料とミチナガ商会の影響で大量の荷下ろしがありましたからね。しかしこの魔動装甲車というのは素晴らしいですね。一度にこれほど大量に荷物を運べるとは。」
「こんなデカイ荷台を牽引させるのは俺も初めてだけどな。…ちなみにこの魔動装甲車はやらんぞ。この10台でミチナガ商会の総収入の半分は行くからな。」
魔動装甲車の後ろには魔動装甲車の倍近い大きさの荷台がつけられている。そしてその荷台には溢れそうなほどの荷物が乗せられている。
初めはミチナガがスマホに全部収納してしまおうかとも考えたのだが、この輸送には多くの人員を伴う。ミチナガがスマホに荷物を収納してしまえばその人員は仕事がなくなってしまう。ミチナガは多くの人に悪影響を与えるスマホの使い方は極力しないように心がけている。
作業を眺めていると積み込みも終わったようで徐々に車内に乗り込み始めている。護衛は普段とは違う移動方法に護衛方法の話し合いを行っているようだ。
「さて、準備も整ったことだし俺たちも乗り込むぞ。次の街までの道案内は頼んだ。」
「お任せください。」
ミチナガとハルマーデイムは魔動装甲車に乗り込む。それからしばらく最終確認を行ったのちに新たなる街へ出発した。
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