259 / 572
第250話 1000年かけたお膳立て
しおりを挟む
「な、なんですと!?!?そ、それでは先生が死ぬというんですか!!こうしてはいられない!急いで先生の元へ駆けつけなくては!」
「落ち着けアンドリュー子爵。今から行ったところで間に合わない。そうだろ?」
『リュー・うん、もう絶賛超ピンチ。僕もこれから簡易拠点築き上げて駆けつけるつもり。』
アンドリュー子爵一行とそこに合流しているミラル一行は使い魔によって現在のミチナガの状況を伝えられた。アンドリュー子爵はミチナガの一大事だと慌てふためいているが、ミラル達は驚きを見せているがどこか落ち着いた様子だ。それはまるで…
『リュー・もしかして……ミラルはこうなること知っていた?考えてみればこんな大事件預言されてないはずがないしね。』
「まあ流石に気がついたか。……ああ、本来の預言とは異なっているが、ミチナガが火の国に行ったらどうなるかは知っていた。本来の歴史。預言された中のミチナガは火の国へ友を助けに行き……そこでその人生を終えている。」
「そ、そんな!み、ミラル殿はこうなることを知っていたのに行かせたというのか!!」
アンドリュー子爵は声を荒げる。ミラルはミチナガがどうなるかを知っていて火の国に行かせた。死にに行かせることを許容したのだ。それは断じて許せるものではない。アンドリュー子爵はあまりにも歯を食いしばるため、何かが割れる音まで聞こえて来た。そんな中、リューは酷く落ち着いた様子でミラルの前に立った。
『リュー・いろいろ聞きたいことはあるけど…簡単に聞くね。なんで止めなかったの?』
「私はまだ預言の全てを受け継いでいない。詳しいことはお婆様が知っている。私が知っているのはミチナガという男は友を助けるために火の国に赴き…そこで力叶わず死するということだけだ。止めなかった理由は……これが必要なことだと深山様が考えたからだ。自らの人生も変えられぬ男に未来は変えられない。我らが悲願は叶えられない。」
「あ、あまりにも無責任だ!そんな無茶を言っても…」
「無茶ではない。我々は…深山様は…私たち白獣はその生涯をかけて…1000年の時をかけてミチナガのためにお膳立てをした。その全貌は私も…お婆様も知らない。だが私たちは命をかけて、人生を…一族全てを賭してミチナガ一人のためにお膳立てを行なった!今日この日は我々の悲願を達成するための下準備にしかすぎない!ミチナガが死ぬ?侮るな!!我々の人生は…我々がかけた1000年の時はそんなに甘いものではない!」
ミラルも、その場にいるギギアールもケイグスもその拳に力を込める。これはミチナガだけの問題ではない。白獣全員の想いなのだ。ミチナガがここでどうなるかによって白獣達のこれまでの努力が、悲願が叶うかどうかがかかっているのだ。
「まさかとは思うが…我々の想い…何一つ受け取っていないわけではないだろう?」
『リュー・まあね。ちゃんと分かっているし受けとっているよ。ただ正直…準備不足は否めないけどね。』
『リュー#1・簡易拠点完成したよ。早く行かないとお祭りに乗り遅れるよ。』
『リュー・はいはい。じゃあちょっと行ってくる。聞きたいことも聞けたしね。それじゃあちょっくら……運命ってやつを変えてくるよ。』
「将軍、お疲れ様です。」
「はぁ…手こずらせたものだ。まさかシャイクス国がここまで強国とは思いもしなかった。隣国として恐ろしく思おう。だがそれも今日この時までだ。城門は破壊した。城壁の上を飛び越えるもよし、城門から入るも良しだ。好きに暴れろ。それがかのお方からのご指示だ。」
城門の前では大勢の兵士達が突入待ちをしている。中には待てないものもいるが、そう言った者達は城壁を飛び越えようとして、未だに頑張る兵士に撃ち落とされて落下死している。まばらに城壁の上を飛び越えるよりも城門から入る方がはるかに安全だ。
しかしそんな時、城門の方で少し騒がしくなった。おそらく必死に抵抗している敵兵にやられたものだと思ったが、なぜかその騒ぎは徐々に大きくなっている。疑問に思った将軍は遠くから目を凝らして確認する。
すると城壁の中に侵入しようとした兵士達が続々と城壁の外に追い出されているではないか。中には何かに投げ飛ばされたかのように飛んでくるものまでいる。
「な、なんだ…何が起こっている……」
何が起こっているか未だにわからない将軍はしばらくしてようやく見た。敵の城壁の中から続々と現れた黒鉄の兵士達を。
「あ、あれはなんだ……一体…シェイクス国は…一体何を隠していたのだ…」
「何が…何が起きているんだ?……」
ミチナガは絶望で溢れたその眼で目の前で起きている現実を見た。小さな、とても小さくてか弱いミチナガの使い魔達。それが突如、ミチナガの身の丈を超える黒鉄の塊の中に入って行った。それは100や200ではない。5000を超える軍勢だ。突如現れた黒鉄の軍勢は城壁内に侵入してきた兵士達を投げ飛ばした。
やがて城壁内に侵入した兵士達は一人残らず城壁の外へと押し出されていく。すると即座に城門を修復しようと動き出している。そしてその中の1人がこちらに向かってやってきた。
「ああボス、ちょっとこっちに来てもらえますか?」
「い、一体何が起きて……」
「あ、これじゃわからないか。ちょっと待ってくださいね。」
そう言うとその人型の黒鉄の兵士の胸のあたりがパカっと開き中から見たことのある使い魔が現れた。
『黒之壱・内緒にしていてごめんなさいボス。まあいくらでも後で説明するのでちょっと城壁の上まで来てもらえますか?』
「あ、ああ…」
そう言うと再び胸の部分は閉まりミチナガをお姫様抱っこして走り出した。硬い装甲のせいであまり抱かれ心地はよくないがそんなことを気にしている余裕はない。それよりももっと気になることがある。
「な、なあ…いつからこれの開発は進んでいたんだ?」
「え?いや僕は新参なのでよくわからないです。だけど割と前からですね。プロジェクトホープっていう研究でずっと行われて来たみたいです。ポチ先輩がいつの日か、ボスを守れるような力を得られるようにするため、ボスに隠れて資金集めしたり色々やって来た計画ですね。気になるなら後でポチさんから聞いてください。っと着きましたよ。」
黒之壱に連れてこられたのは城壁の上。この戦争の最前線だ。多くの兵たちが今なお狂ったように戦っている。しかしそこにはなぜかその場に似合わない楽器を持った黒鉄の人型兵器に搭乗した使い魔たちが並んでいた。
「待っていたよ~早く~始めよう~~」
「身の安全はお任せを。」
「その感じは…オペラにガーディアンだな?一体何を…」
ミチナガの疑問は御構い無しに演奏の準備を始める。こんなところで演奏するのかと不思議に思ったが、下を見ると勇猛苛烈に攻めていた使い魔たちは徐々に押され始めていた。
「我々はまだ初期段階。大量に魔力を消耗すると弱り始める。」
「そういうことか。だけどこの場面にあった曲なんて…って実績を解除してあるのか。」
この戦争の戦闘にまともに加担したため、ミュージックマイライフに新たなる楽曲が追加されている。ミチナガは己の役割を理解しすぐに準備を始める。
「俺の準備はオッケーだぞ!オペラ!いいか!」
「いつでも~~」
ミチナガは新曲、戦場のワルキューレを演奏する。この曲は今までの中でも最高難易度の楽曲だ。1秒間に150タップ、誤差0.0001秒という尋常ではない精度を求められる。まず人間には不可能と思われるこの楽曲をミチナガは今の所オールパーフェクトでこなしている。
「やはり異常…」
「ガーディアン、お前はよく知っているんだろ?それは一体なんなんだ?」
まさかこれほどまで難易度の高いことをやっているにもかかわらず、ミチナガには話すだけの余裕がある。これにはガーディアンも驚きを隠せないが、言われた通りにミチナガに説明を始める。
「原案はかつての超大国オリンポスで開発された異世界人による魔法と科学の完全融合した新兵器開発。しかしそれは開発途中でオリンポスの崩壊とともに消え去った。そしてかの零戦の所有者、ヤマダが能力によってその設計図を完成させた。魔道科学兵器…それがこの研究の名称。とはいえ技術力が足りず我々はまだ第2世代。細かいこと種別は……」
「落ち着けアンドリュー子爵。今から行ったところで間に合わない。そうだろ?」
『リュー・うん、もう絶賛超ピンチ。僕もこれから簡易拠点築き上げて駆けつけるつもり。』
アンドリュー子爵一行とそこに合流しているミラル一行は使い魔によって現在のミチナガの状況を伝えられた。アンドリュー子爵はミチナガの一大事だと慌てふためいているが、ミラル達は驚きを見せているがどこか落ち着いた様子だ。それはまるで…
『リュー・もしかして……ミラルはこうなること知っていた?考えてみればこんな大事件預言されてないはずがないしね。』
「まあ流石に気がついたか。……ああ、本来の預言とは異なっているが、ミチナガが火の国に行ったらどうなるかは知っていた。本来の歴史。預言された中のミチナガは火の国へ友を助けに行き……そこでその人生を終えている。」
「そ、そんな!み、ミラル殿はこうなることを知っていたのに行かせたというのか!!」
アンドリュー子爵は声を荒げる。ミラルはミチナガがどうなるかを知っていて火の国に行かせた。死にに行かせることを許容したのだ。それは断じて許せるものではない。アンドリュー子爵はあまりにも歯を食いしばるため、何かが割れる音まで聞こえて来た。そんな中、リューは酷く落ち着いた様子でミラルの前に立った。
『リュー・いろいろ聞きたいことはあるけど…簡単に聞くね。なんで止めなかったの?』
「私はまだ預言の全てを受け継いでいない。詳しいことはお婆様が知っている。私が知っているのはミチナガという男は友を助けるために火の国に赴き…そこで力叶わず死するということだけだ。止めなかった理由は……これが必要なことだと深山様が考えたからだ。自らの人生も変えられぬ男に未来は変えられない。我らが悲願は叶えられない。」
「あ、あまりにも無責任だ!そんな無茶を言っても…」
「無茶ではない。我々は…深山様は…私たち白獣はその生涯をかけて…1000年の時をかけてミチナガのためにお膳立てをした。その全貌は私も…お婆様も知らない。だが私たちは命をかけて、人生を…一族全てを賭してミチナガ一人のためにお膳立てを行なった!今日この日は我々の悲願を達成するための下準備にしかすぎない!ミチナガが死ぬ?侮るな!!我々の人生は…我々がかけた1000年の時はそんなに甘いものではない!」
ミラルも、その場にいるギギアールもケイグスもその拳に力を込める。これはミチナガだけの問題ではない。白獣全員の想いなのだ。ミチナガがここでどうなるかによって白獣達のこれまでの努力が、悲願が叶うかどうかがかかっているのだ。
「まさかとは思うが…我々の想い…何一つ受け取っていないわけではないだろう?」
『リュー・まあね。ちゃんと分かっているし受けとっているよ。ただ正直…準備不足は否めないけどね。』
『リュー#1・簡易拠点完成したよ。早く行かないとお祭りに乗り遅れるよ。』
『リュー・はいはい。じゃあちょっと行ってくる。聞きたいことも聞けたしね。それじゃあちょっくら……運命ってやつを変えてくるよ。』
「将軍、お疲れ様です。」
「はぁ…手こずらせたものだ。まさかシャイクス国がここまで強国とは思いもしなかった。隣国として恐ろしく思おう。だがそれも今日この時までだ。城門は破壊した。城壁の上を飛び越えるもよし、城門から入るも良しだ。好きに暴れろ。それがかのお方からのご指示だ。」
城門の前では大勢の兵士達が突入待ちをしている。中には待てないものもいるが、そう言った者達は城壁を飛び越えようとして、未だに頑張る兵士に撃ち落とされて落下死している。まばらに城壁の上を飛び越えるよりも城門から入る方がはるかに安全だ。
しかしそんな時、城門の方で少し騒がしくなった。おそらく必死に抵抗している敵兵にやられたものだと思ったが、なぜかその騒ぎは徐々に大きくなっている。疑問に思った将軍は遠くから目を凝らして確認する。
すると城壁の中に侵入しようとした兵士達が続々と城壁の外に追い出されているではないか。中には何かに投げ飛ばされたかのように飛んでくるものまでいる。
「な、なんだ…何が起こっている……」
何が起こっているか未だにわからない将軍はしばらくしてようやく見た。敵の城壁の中から続々と現れた黒鉄の兵士達を。
「あ、あれはなんだ……一体…シェイクス国は…一体何を隠していたのだ…」
「何が…何が起きているんだ?……」
ミチナガは絶望で溢れたその眼で目の前で起きている現実を見た。小さな、とても小さくてか弱いミチナガの使い魔達。それが突如、ミチナガの身の丈を超える黒鉄の塊の中に入って行った。それは100や200ではない。5000を超える軍勢だ。突如現れた黒鉄の軍勢は城壁内に侵入してきた兵士達を投げ飛ばした。
やがて城壁内に侵入した兵士達は一人残らず城壁の外へと押し出されていく。すると即座に城門を修復しようと動き出している。そしてその中の1人がこちらに向かってやってきた。
「ああボス、ちょっとこっちに来てもらえますか?」
「い、一体何が起きて……」
「あ、これじゃわからないか。ちょっと待ってくださいね。」
そう言うとその人型の黒鉄の兵士の胸のあたりがパカっと開き中から見たことのある使い魔が現れた。
『黒之壱・内緒にしていてごめんなさいボス。まあいくらでも後で説明するのでちょっと城壁の上まで来てもらえますか?』
「あ、ああ…」
そう言うと再び胸の部分は閉まりミチナガをお姫様抱っこして走り出した。硬い装甲のせいであまり抱かれ心地はよくないがそんなことを気にしている余裕はない。それよりももっと気になることがある。
「な、なあ…いつからこれの開発は進んでいたんだ?」
「え?いや僕は新参なのでよくわからないです。だけど割と前からですね。プロジェクトホープっていう研究でずっと行われて来たみたいです。ポチ先輩がいつの日か、ボスを守れるような力を得られるようにするため、ボスに隠れて資金集めしたり色々やって来た計画ですね。気になるなら後でポチさんから聞いてください。っと着きましたよ。」
黒之壱に連れてこられたのは城壁の上。この戦争の最前線だ。多くの兵たちが今なお狂ったように戦っている。しかしそこにはなぜかその場に似合わない楽器を持った黒鉄の人型兵器に搭乗した使い魔たちが並んでいた。
「待っていたよ~早く~始めよう~~」
「身の安全はお任せを。」
「その感じは…オペラにガーディアンだな?一体何を…」
ミチナガの疑問は御構い無しに演奏の準備を始める。こんなところで演奏するのかと不思議に思ったが、下を見ると勇猛苛烈に攻めていた使い魔たちは徐々に押され始めていた。
「我々はまだ初期段階。大量に魔力を消耗すると弱り始める。」
「そういうことか。だけどこの場面にあった曲なんて…って実績を解除してあるのか。」
この戦争の戦闘にまともに加担したため、ミュージックマイライフに新たなる楽曲が追加されている。ミチナガは己の役割を理解しすぐに準備を始める。
「俺の準備はオッケーだぞ!オペラ!いいか!」
「いつでも~~」
ミチナガは新曲、戦場のワルキューレを演奏する。この曲は今までの中でも最高難易度の楽曲だ。1秒間に150タップ、誤差0.0001秒という尋常ではない精度を求められる。まず人間には不可能と思われるこの楽曲をミチナガは今の所オールパーフェクトでこなしている。
「やはり異常…」
「ガーディアン、お前はよく知っているんだろ?それは一体なんなんだ?」
まさかこれほどまで難易度の高いことをやっているにもかかわらず、ミチナガには話すだけの余裕がある。これにはガーディアンも驚きを隠せないが、言われた通りにミチナガに説明を始める。
「原案はかつての超大国オリンポスで開発された異世界人による魔法と科学の完全融合した新兵器開発。しかしそれは開発途中でオリンポスの崩壊とともに消え去った。そしてかの零戦の所有者、ヤマダが能力によってその設計図を完成させた。魔道科学兵器…それがこの研究の名称。とはいえ技術力が足りず我々はまだ第2世代。細かいこと種別は……」
10
お気に入りに追加
545
あなたにおすすめの小説
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる