195 / 572
第190話 現状維持か降格か
しおりを挟む
『本来は呼び出して話をするべきなのだが…それでは時間もかかる。早いうちに報告が必要だと思ってね。』
「ありがとうございます陛下。」
とうとう来てしまった勇者神のこの森の価値に関する査察の結果発表だ。この結果発表次第で俺の運命が大きく変わる。せっかくもらったこの世界貴族の地位がなくなってしまうかもしれない重要な話だ。
『まずは学術的な話からしよう。この森には数多くの新種、さらには危険性も低いため調査、研究のやりやすさもある。しかも精霊が住む森ということで非常に価値は高い。評価はSと言えるだろう。』
「ありがとうございます。」
『しかし商業的な価値は低い。確かに物珍しい果実などは存在する。調査次第ではさらなるものが出てくる可能性もある。しかし現時点では特に目立ったものはない。薬草なども珍しいものなどは少ない。まあそれでも評価するのなら…Bといったところだろうか。』
「はい…」
『精霊がいるということで今後モンスターの心配はないだろう。安全性はS。この評価だけで言えばかなりのものだ。しかし君がやったことは重大な国家の危機につながる。魔力の膨れ上がりかたは異常だった。もしもあれが暴走していたら…あまりにも恐ろしいことだ。』
この森の評価はかなり高い。しかしそれ以上に俺の失態がある。差し引きしても俺の軽率な行動による失態の方が大きいのだ。せめて商業的な価値がもう少し高ければもう少し考慮する余地はあるのだろう。
『さて…このまま今回の沙汰を申してもいいのだが…何かあるか?』
「で、では陛下。私の個人的な調査報告をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
俺は必死にこの森の価値を上げるために様々な報告をした。この森の地下にある多量の魔力が溶け込んだ地底湖の話、綺麗な羽根に透き通るような声で鳴く鳥、他にも様々な報告をしたがどれも満足してもらうことはできなかった。
『話はそれだけか?確かに興味深い話だが、その程度は発見できることも考慮している。残念だが…』
「それから菌を発見しました。」
俺は苦し紛れに嘘をついた。この菌はこの森で見つけたものではない。この間のバベルの塔の報酬だ。しかしそれでも助かるためにはこれしかなかった。勇者神もこれには少し興味を持ったようだった。
「この森は特異的な誕生をしました。それに伴い菌類も特別な誕生をしています。」
『なるほどな。確かにわかる。その菌はどんな菌だ?』
「その菌を用いることで子牛を用いることなくチーズを作ることが可能になりました。」
『なに?』
俺がバベルの塔の報酬で得たチーズ作成の知識と菌、それはちょっとした革命だ。実はチーズを作るためには牛や山羊、羊などの子供の胃袋が必要なのだ。まあ厳密にいうと胃袋にある酵素が必要だ。
そのため、チーズを作るために何頭も子牛や子羊を屠殺した。そんなことは地球でも1960年代前まではごくごく当たり前のことだった。しかし1960年以降に日本でとある菌が発見された。それが今回勇者神にも報告した菌、リゾムコールだ。
畜産をやるものには子牛や子羊を屠殺することはそこそこの痛手だ。育てれば十分な金になる可能性があるのにその可能性を潰すことになるのだ。しかしこのリゾムコールを培養できればその痛手はなくなる。そして培養方法も俺はチーズ作成知識と共に入手した。
しかし俺が売り込みたいことはこれだけではない。これは売り込むことのとっかかりだ。
「以前報告致しましたが、この地はかつて異世界人が築き上げたオリンポスの跡地。その土地に私の能力によって生まれた使い魔が精霊として居着いています。この土地は私の元の世界、異世界の影響を強く受けています。故に調査次第ではこの世界では発見できないものが発見できる可能性が大いにあります。」
『なるほど…その価値を今回の査定に加えてほしいと。確かにその菌は役に立つ。さらにこの世界ではあり得ないものを生み出す可能性があるということか。なるほどな、それは考慮する価値があるだろう。』
俺の心臓は跳ね上がるように脈動している。これ以上の隠し球はもうない。つまりここまでの結果でうまく勇者神をやりこまないといけない。あとは神に祈るだけというやつだ。先ほどから汗が止まらない。そんな俺を前に勇者神はゆっくりと考えている。
『ふう…ここまで材料が出来上がれば……なんとかなるかもしれないな。顔をあげろミチナガ伯爵。随分と頑張ったようだな。これだけの情報さえあれば皆を納得させられるだろう。よかった。』
勇者神の顔にも安堵の表情が出ている。一体どうしたのかと思うと勇者神は愚痴のように話してくれた。
実は俺の今回の伯爵位には多くの貴族達からの反発があったらしい。今までは直接文句をいうことはなかったのだが、今回の俺の一件で他の貴族達から俺を降格か除名しろと言われたらしい。
勇者神としても任命したのにこんな短期間で降格も除名もできないと思った。しかし騒ぎが大きくなりすぎて何かしないと大きな問題につながると感じていたのだ。
そこで森を調査して何か他の貴族達を説得できる材料を探していたのだが、誰もがぐうの音も出ない説得材料がないのでどうしようもなかったらしい。
『正直君を男爵まで降格させて事態を収拾させようと思っていたのだが…これならなんとかなりそうだ。しかしこういうことはちゃんと連絡するように!次は庇えないかもしれないぞ。……君には期待しているんだ。無茶はしないでくれ。』
「も、申し訳ありませんでした……」
まさかそんな騒ぎになっているとは思いもしなかった。どうやら俺は伯爵という上位の貴族位で喜んでいたが、多くの敵を作ってしまったようだ。こんな元砂漠という辺境だから気がつかなかった。もう少し情報をちゃんと収拾したほうがいいだろう。
俺のために勇者神は色々頑張ってくれているようだ。俺はこの恩に報いなければならないのに、無駄に問題を起こして迷惑をかけてしまった。なんと詫びていいのかわからない。
『それから!……嘘をつくときは表情に気をつけたまえ。君はまだまだ商人として甘いところがある。細かいところも気をつけないといつか痛い目にあう。』
「あ…気がついて…じゃ、じゃなくて!ごめんなさい!あ!も、申し訳ありません。じゃなくてなんのことでしょ…」
『テンパるのも良くないぞ。それに私は王だ。人を見る目を養わなければやっていけないからな。すぐにわかるさ。』
この勇者神には何一つとして勝てる気がしないな。ちょっとくらい勝てるところがあれば良いと思ったのだが、どうやら無理のようだ。
『そういえばミチナガ伯爵は北のほうに行くという話をこの使い魔くんから聞いたのだが?』
「は、はい。幻の果実というものを見に行きたくて…」
『ならとっとと行きたまえ、君の失態をなんとかする過程で他の貴族達がちょっかいかける可能性がある。誰にも気がつかれないようにこっそり魔導列車に乗って行ってしまえ。戻ってくるまでに全て片付けておこう。』
「ッハ!ありがとうございます。」
『お土産を忘れないように』
「は、はい!わかりました。」
この借りはでかいな。いつか返すことができたら良いのだが、相手が相手なだけに難しいだろう。それでもやれるだけのことはやってみよう。しばらくの俺の目的はこの優しくて偉大な勇者神に恩を返すことだ。
「ありがとうございます陛下。」
とうとう来てしまった勇者神のこの森の価値に関する査察の結果発表だ。この結果発表次第で俺の運命が大きく変わる。せっかくもらったこの世界貴族の地位がなくなってしまうかもしれない重要な話だ。
『まずは学術的な話からしよう。この森には数多くの新種、さらには危険性も低いため調査、研究のやりやすさもある。しかも精霊が住む森ということで非常に価値は高い。評価はSと言えるだろう。』
「ありがとうございます。」
『しかし商業的な価値は低い。確かに物珍しい果実などは存在する。調査次第ではさらなるものが出てくる可能性もある。しかし現時点では特に目立ったものはない。薬草なども珍しいものなどは少ない。まあそれでも評価するのなら…Bといったところだろうか。』
「はい…」
『精霊がいるということで今後モンスターの心配はないだろう。安全性はS。この評価だけで言えばかなりのものだ。しかし君がやったことは重大な国家の危機につながる。魔力の膨れ上がりかたは異常だった。もしもあれが暴走していたら…あまりにも恐ろしいことだ。』
この森の評価はかなり高い。しかしそれ以上に俺の失態がある。差し引きしても俺の軽率な行動による失態の方が大きいのだ。せめて商業的な価値がもう少し高ければもう少し考慮する余地はあるのだろう。
『さて…このまま今回の沙汰を申してもいいのだが…何かあるか?』
「で、では陛下。私の個人的な調査報告をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
俺は必死にこの森の価値を上げるために様々な報告をした。この森の地下にある多量の魔力が溶け込んだ地底湖の話、綺麗な羽根に透き通るような声で鳴く鳥、他にも様々な報告をしたがどれも満足してもらうことはできなかった。
『話はそれだけか?確かに興味深い話だが、その程度は発見できることも考慮している。残念だが…』
「それから菌を発見しました。」
俺は苦し紛れに嘘をついた。この菌はこの森で見つけたものではない。この間のバベルの塔の報酬だ。しかしそれでも助かるためにはこれしかなかった。勇者神もこれには少し興味を持ったようだった。
「この森は特異的な誕生をしました。それに伴い菌類も特別な誕生をしています。」
『なるほどな。確かにわかる。その菌はどんな菌だ?』
「その菌を用いることで子牛を用いることなくチーズを作ることが可能になりました。」
『なに?』
俺がバベルの塔の報酬で得たチーズ作成の知識と菌、それはちょっとした革命だ。実はチーズを作るためには牛や山羊、羊などの子供の胃袋が必要なのだ。まあ厳密にいうと胃袋にある酵素が必要だ。
そのため、チーズを作るために何頭も子牛や子羊を屠殺した。そんなことは地球でも1960年代前まではごくごく当たり前のことだった。しかし1960年以降に日本でとある菌が発見された。それが今回勇者神にも報告した菌、リゾムコールだ。
畜産をやるものには子牛や子羊を屠殺することはそこそこの痛手だ。育てれば十分な金になる可能性があるのにその可能性を潰すことになるのだ。しかしこのリゾムコールを培養できればその痛手はなくなる。そして培養方法も俺はチーズ作成知識と共に入手した。
しかし俺が売り込みたいことはこれだけではない。これは売り込むことのとっかかりだ。
「以前報告致しましたが、この地はかつて異世界人が築き上げたオリンポスの跡地。その土地に私の能力によって生まれた使い魔が精霊として居着いています。この土地は私の元の世界、異世界の影響を強く受けています。故に調査次第ではこの世界では発見できないものが発見できる可能性が大いにあります。」
『なるほど…その価値を今回の査定に加えてほしいと。確かにその菌は役に立つ。さらにこの世界ではあり得ないものを生み出す可能性があるということか。なるほどな、それは考慮する価値があるだろう。』
俺の心臓は跳ね上がるように脈動している。これ以上の隠し球はもうない。つまりここまでの結果でうまく勇者神をやりこまないといけない。あとは神に祈るだけというやつだ。先ほどから汗が止まらない。そんな俺を前に勇者神はゆっくりと考えている。
『ふう…ここまで材料が出来上がれば……なんとかなるかもしれないな。顔をあげろミチナガ伯爵。随分と頑張ったようだな。これだけの情報さえあれば皆を納得させられるだろう。よかった。』
勇者神の顔にも安堵の表情が出ている。一体どうしたのかと思うと勇者神は愚痴のように話してくれた。
実は俺の今回の伯爵位には多くの貴族達からの反発があったらしい。今までは直接文句をいうことはなかったのだが、今回の俺の一件で他の貴族達から俺を降格か除名しろと言われたらしい。
勇者神としても任命したのにこんな短期間で降格も除名もできないと思った。しかし騒ぎが大きくなりすぎて何かしないと大きな問題につながると感じていたのだ。
そこで森を調査して何か他の貴族達を説得できる材料を探していたのだが、誰もがぐうの音も出ない説得材料がないのでどうしようもなかったらしい。
『正直君を男爵まで降格させて事態を収拾させようと思っていたのだが…これならなんとかなりそうだ。しかしこういうことはちゃんと連絡するように!次は庇えないかもしれないぞ。……君には期待しているんだ。無茶はしないでくれ。』
「も、申し訳ありませんでした……」
まさかそんな騒ぎになっているとは思いもしなかった。どうやら俺は伯爵という上位の貴族位で喜んでいたが、多くの敵を作ってしまったようだ。こんな元砂漠という辺境だから気がつかなかった。もう少し情報をちゃんと収拾したほうがいいだろう。
俺のために勇者神は色々頑張ってくれているようだ。俺はこの恩に報いなければならないのに、無駄に問題を起こして迷惑をかけてしまった。なんと詫びていいのかわからない。
『それから!……嘘をつくときは表情に気をつけたまえ。君はまだまだ商人として甘いところがある。細かいところも気をつけないといつか痛い目にあう。』
「あ…気がついて…じゃ、じゃなくて!ごめんなさい!あ!も、申し訳ありません。じゃなくてなんのことでしょ…」
『テンパるのも良くないぞ。それに私は王だ。人を見る目を養わなければやっていけないからな。すぐにわかるさ。』
この勇者神には何一つとして勝てる気がしないな。ちょっとくらい勝てるところがあれば良いと思ったのだが、どうやら無理のようだ。
『そういえばミチナガ伯爵は北のほうに行くという話をこの使い魔くんから聞いたのだが?』
「は、はい。幻の果実というものを見に行きたくて…」
『ならとっとと行きたまえ、君の失態をなんとかする過程で他の貴族達がちょっかいかける可能性がある。誰にも気がつかれないようにこっそり魔導列車に乗って行ってしまえ。戻ってくるまでに全て片付けておこう。』
「ッハ!ありがとうございます。」
『お土産を忘れないように』
「は、はい!わかりました。」
この借りはでかいな。いつか返すことができたら良いのだが、相手が相手なだけに難しいだろう。それでもやれるだけのことはやってみよう。しばらくの俺の目的はこの優しくて偉大な勇者神に恩を返すことだ。
10
お気に入りに追加
545
あなたにおすすめの小説
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
好色一代勇者 〜ナンパ師勇者は、ハッタリと機転で窮地を切り抜ける!〜(アルファポリス版)
朽縄咲良
ファンタジー
【HJ小説大賞2020後期1次選考通過作品(ノベルアッププラスにて)】
バルサ王国首都チュプリの夜の街を闊歩する、自称「天下無敵の色事師」ジャスミンが、自分の下半身の不始末から招いたピンチ。その危地を救ってくれたラバッテリア教の大教主に誘われ、神殿の下働きとして身を隠す。
それと同じ頃、バルサ王国東端のダリア山では、最近メキメキと発展し、王国の平和を脅かすダリア傭兵団と、王国最強のワイマーレ騎士団が激突する。
ワイマーレ騎士団の圧勝かと思われたその時、ダリア傭兵団団長シュダと、謎の老女が戦場に現れ――。
ジャスミンは、口先とハッタリと機転で、一筋縄ではいかない状況を飄々と渡り歩いていく――!
天下無敵の色事師ジャスミン。
新米神官パーム。
傭兵ヒース。
ダリア傭兵団団長シュダ。
銀の死神ゼラ。
復讐者アザレア。
…………
様々な人物が、徐々に絡まり、収束する……
壮大(?)なハイファンタジー!
*表紙イラストは、澄石アラン様から頂きました! ありがとうございます!
・小説家になろう、ノベルアッププラスにも掲載しております(一部加筆・補筆あり)。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる