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交差編
第74話 面接④
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右側に男性、左側には女性が座っている。どちらも風格を感じさせる雰囲気があった。彼等は竜也を見るなり席から立ち上がる。
「どうも、はじめまして、こんばんわ。村石竜也と申します」
「はじめまして、ようこそ、お待ちしておりました。鮎川茂と言います。こちらは妻の詩織です」
「はじめまして」
茂は、竜也と会うなり握手をする。詩織は軽く一礼すると席に腰を降ろす。
茂と竜也も腰を降ろした。
茂は、テーブルに置いてあるブランデーを竜也に見せる。
「君はお酒は呑める口かな?」
「はい、少し位なら…」
「10年物の安物だけど、宜しければ乾杯とさせて頂きたいのだが…」
「はい。構いません」
茂は軽く笑みを浮かべて、ブランデーを3つのグラスに注いだ。
3人は軽くブランデーの入ったグラスを掲げて、簡単な乾杯を行いブランデーを軽く一口飲んだ。
「さて…少し堅苦しい話になるのだが…その前に少し、軽く食事でもしようか?良かったら果実も召し上がってくれ、今回の面接用に用意したんだ」
茂はホールに居るギャルソンを呼び、料理を持って来るように指示する。
しばらくして、本格的な西洋料理のフルコースが提供される、竜也はファミレスでのバイトでの経験上、多少料理の知識があり出される料理が本場の料理と同じものだと分かった。
料理が出されて…。3人とも腹も満たされると、茂は面接の話を始める。
「君が我が屋敷に居座っている事は以前から知っていた…と、言うよりも、娘が連れて来た日から、私の所に内藤から知らせを受けていた」
「そうでしたか…ご迷惑お掛けしました」
竜也の言葉に茂は、軽く笑みを浮かべる。
「迷惑だとは思ってはいない。ただ…世間を賑わせている人物が屋敷に居るのは驚きだった。そう言う意味でも、君とは一度話をしたいと思っていたのだよ」
「そうでしたか…」
「聞く所によると、君は私に面接を希望しているそうだね」
「あ、はい…一応履歴書を作成して来ました」
「見せて頂けるかね?」
「はい、こちらが履歴書です、拝見をお願いします」
彼は履歴書の入った封筒を茂に差し出す。
竜也が作成した履歴書は、隣に居た詩織も一緒に拝見した。
「ふむ…面白い経歴の持ち主だね、実に興味深い…」
「そ…そうですか、ありがとうございます」
「ただ、申し訳無いけど、色々な理由で君の採用は今回見送らせて頂きたいのだが…宜しいかな?」
「それは何故でしょうか?」
茂はブランデーを一口飲み、竜也を見て話し出す。
「君は、我が鮎川家に来る前には鬼頭家の娘さんとも会ったね。あの一家と我が家は古くから競合関係があるのだよ。彼女の娘さんが君を欲しがっている中、我が家に君を置いとくのは些(いささ)か分が悪い。先日も数名の少女が君を探しに屋敷に入り込んだとの情報も在った。そう言う意味でも君を家に置くのは、鮎川家を代表する者としては少々困ると思うのだよ。何よりも、君は異性を虜にしてしまう能力があるらしい。正直…娘達を君と繋げる事には親としては見放せない物があるのだよ。分かってくれるかな?」
その言葉に竜也は、少し沈黙を置いてから茂を見た。
「分かりました。では…今回は縁が無かった、と言う事で失礼させて頂きます」
呆気なく相手が引き下がる事に、茂と詩織の両名は拍子抜けの様な表情でいた。2人は相手がもう少し喰い付いて来るのを期待していた様子だった。
「そ…そうなのか、では…君の住んでいたアパートまで、我が家の運転手が付き添ってくれる、くれぐれも達者でな」
茂は愛想笑いしながら、席を立とうとした時、竜也が彼等に声を掛ける。
「すみませんが、お別れする前に貴方達にお見せしたい物がありますので…。それを拝見してくれますか?」
「見せたい物?」
竜也は席を立ち、入って来た扉へと向かう。
「こちらです」
彼は大きな扉を開けた。
扉が開くと、小柄な少女と2人の男性が部屋に入って来る。
その少女を見るなり茂は大声で「凛、お前!」と、叫んだ。更に彼女の隣にいる男性にも彼は見覚えがあった。
「鴉取…」
鴉取は、両手を後ろに縛られた状態で彼等の前に現れた。
「これは一体、どう言う事なのだ?」
唖然とした表情で、茂は竜也を見る。
「気になる様ですので、詳しくお話しを聞かせます」
竜也は、茂と詩織の両名に向かって、今日一日に起きた事柄を話し始める。
~約10時間前…
早朝
ベランダで竜也と凛は話をしていた。
「良かったら、君のその因縁を断ち切らない?」
「え…出来るの?」
「少し僕に考えがあるんだけど…」
「それは…どんな考えなの?」
「鴉取を捕まえて、君の両親に差し出すのだよ」
その言葉に凛は戸惑いを隠せなかった。
「無理よ、そんなこと、だってアイツは見付けても直ぐに逃げ出してしまうのよ!お父様だって彼を捕まえるのに苦労しているわ!」
「確かに僕達だけでは難しいかも知れない、だから…警察達にも協力をお願いしてみたらどうかな?」
「え…?」
「以前、僕達が駅で歩いている時、警察は僕の名前を知って驚いただろ?それに昨日も警察が僕に礼を言いたいと追い掛けて来た程だ、逆に今度は僕達がお願いしてみたら…と、思ってね。本当は、自分に備わった能力を、こんな事に使いたくは無いけど。今回は、お互いの為だから…」
「無理だった場合はどうするの?」
「その時は、その時だよ。まずは相談に持ち掛けるのさ。ちなみに…凛は、その鴉取の連絡先は知っているのだよね?」
「ええ…知っているわ」
「その連絡先は、まだ相手と繋がるよね?」
「大丈夫、アイツが先日屋敷に連絡して来た時、その後…あたしのスマホを見たら、アイツは最初、あたしに電話をして来ていたわ」
「了解、とりあえず…先に警察署に行き、協力してもらえたら、君に掛けて来た連絡先を証拠にするんだ。それを手掛かりにヤツをおびき出すんだ」
説明を聞き終えた凛は、嬉しそうに頷く。
「分かったわ、それで行きましょう!」
警察署へと向かった2人は、総合案内所の受付へと行く。
車から降りてから、凛は竜也の腕に抱き着く様な感じで一緒に歩く。
受付に居る女性警官に竜也は声を掛ける。
「おはようございます」
「はい、おはようございます!」
受付の女性警官は、竜也を見るなり瞳を輝かせる。その様子を凛は見逃さなかった。
「村石竜也と言います。どなたか、手の空いてる方とお話ししたいのですが…」
「はい、む…村石様ですか!しょ…少々お待ちください!」
女性警官が、慌てた様子で何処かへと行く。
しばらくして、息切れをしながら彼女は戻って来た。
「3階の署長室へとお行きください。署長様が貴方をお待ちしております!」
「分かりました」
「あと、あの…」
女性警官が恥ずかしそうに声を掛ける。
「何か?」
「私…その、両親に早く身を固めろと、言われてまして…中々良い人が見付からないのよ…」
女性警官が竜也を誘惑しようとする仕草に凛がムッと不満そうな表情をする。
「公務員が業務中に、異性に色仕掛けするのは宜しく無いかと思いますが?」
凛の言葉に女性警官は「チッ…」と、舌打ちしながら凛を睨んだ。
竜也と凛は3階にある署長室へと向かった。
署長室の前まで来ると、大きな扉をノックする。「どうぞ」と、声が聞こえて扉を開けると、体格の大きい眼鏡を掛けた年配の男性が大きな机を前に、高価な椅子に座っていた。
「はじめまして、村石竜也と申します」
彼は男性に一礼をした。
「ようこそ村石君、君には是非ともお礼をしたかったんだよ」
彼は、室内の中央にあるソファーに手を差し伸べる。
「どうぞ、お座り下さい」
「はい」
竜也と凛は、軽く礼をしてソファーに腰を降ろす。
署長は、向かい側のソファーに座り、嬉しそうな表情で話し掛ける。
「私は、佐野と言います。お見知り置きを」
「宜しくお願いします」
「君の功績は、君が交通事故で病院に入院していた頃から、噂は聞いて居たよ。市の条例で君が異性を治癒する能力を認めるまで、それほど日数が掛から無かったのは驚きだったが、難病の子を癒してしまうのは、私の知り合いの医師でさえ驚いていた程だ。先日も事故や、絶命寸前だった子達を、助けたのを聞いて、君には是非とも署を代表して君に感謝状を送りたいと思っていた程だよ」
彼は嬉しそうに話す。
「後日、式場を用意して、君に救われた人を招き盛大なパーティを開きたいのだが、構わないかな?」
「それは、いずれ機会があれば、こちらからお願いさせて貰います」
「そうですか…?」
「本日、こちらに来たのは、別の要件をお願いしたくて参りました」
「と、申しますと…?」
「ある人物を逮捕させたくて、警察の捜査の協力を求めたく思います」
「その人物とは?」
竜也は隣に座っている凛に手を差し伸べる。
「彼は、こちらに居る少女に複数回、性的なわいせつ行為を行い、更に未成年の少女を凌辱した時の画像を保存しています」
「なるほど…」
「自分は、こちらの少女の親が経営する民宿の面接を本日行う予定ですが…。相手は彼女の両親に対して、娘の凌辱画像を消去する事を交換条件に、僕の不採用を要求して来る可能性が考えられます」
「ふむ…」
話を聞き終えた佐野は少し考え込む。
「どうも、はじめまして、こんばんわ。村石竜也と申します」
「はじめまして、ようこそ、お待ちしておりました。鮎川茂と言います。こちらは妻の詩織です」
「はじめまして」
茂は、竜也と会うなり握手をする。詩織は軽く一礼すると席に腰を降ろす。
茂と竜也も腰を降ろした。
茂は、テーブルに置いてあるブランデーを竜也に見せる。
「君はお酒は呑める口かな?」
「はい、少し位なら…」
「10年物の安物だけど、宜しければ乾杯とさせて頂きたいのだが…」
「はい。構いません」
茂は軽く笑みを浮かべて、ブランデーを3つのグラスに注いだ。
3人は軽くブランデーの入ったグラスを掲げて、簡単な乾杯を行いブランデーを軽く一口飲んだ。
「さて…少し堅苦しい話になるのだが…その前に少し、軽く食事でもしようか?良かったら果実も召し上がってくれ、今回の面接用に用意したんだ」
茂はホールに居るギャルソンを呼び、料理を持って来るように指示する。
しばらくして、本格的な西洋料理のフルコースが提供される、竜也はファミレスでのバイトでの経験上、多少料理の知識があり出される料理が本場の料理と同じものだと分かった。
料理が出されて…。3人とも腹も満たされると、茂は面接の話を始める。
「君が我が屋敷に居座っている事は以前から知っていた…と、言うよりも、娘が連れて来た日から、私の所に内藤から知らせを受けていた」
「そうでしたか…ご迷惑お掛けしました」
竜也の言葉に茂は、軽く笑みを浮かべる。
「迷惑だとは思ってはいない。ただ…世間を賑わせている人物が屋敷に居るのは驚きだった。そう言う意味でも、君とは一度話をしたいと思っていたのだよ」
「そうでしたか…」
「聞く所によると、君は私に面接を希望しているそうだね」
「あ、はい…一応履歴書を作成して来ました」
「見せて頂けるかね?」
「はい、こちらが履歴書です、拝見をお願いします」
彼は履歴書の入った封筒を茂に差し出す。
竜也が作成した履歴書は、隣に居た詩織も一緒に拝見した。
「ふむ…面白い経歴の持ち主だね、実に興味深い…」
「そ…そうですか、ありがとうございます」
「ただ、申し訳無いけど、色々な理由で君の採用は今回見送らせて頂きたいのだが…宜しいかな?」
「それは何故でしょうか?」
茂はブランデーを一口飲み、竜也を見て話し出す。
「君は、我が鮎川家に来る前には鬼頭家の娘さんとも会ったね。あの一家と我が家は古くから競合関係があるのだよ。彼女の娘さんが君を欲しがっている中、我が家に君を置いとくのは些(いささ)か分が悪い。先日も数名の少女が君を探しに屋敷に入り込んだとの情報も在った。そう言う意味でも君を家に置くのは、鮎川家を代表する者としては少々困ると思うのだよ。何よりも、君は異性を虜にしてしまう能力があるらしい。正直…娘達を君と繋げる事には親としては見放せない物があるのだよ。分かってくれるかな?」
その言葉に竜也は、少し沈黙を置いてから茂を見た。
「分かりました。では…今回は縁が無かった、と言う事で失礼させて頂きます」
呆気なく相手が引き下がる事に、茂と詩織の両名は拍子抜けの様な表情でいた。2人は相手がもう少し喰い付いて来るのを期待していた様子だった。
「そ…そうなのか、では…君の住んでいたアパートまで、我が家の運転手が付き添ってくれる、くれぐれも達者でな」
茂は愛想笑いしながら、席を立とうとした時、竜也が彼等に声を掛ける。
「すみませんが、お別れする前に貴方達にお見せしたい物がありますので…。それを拝見してくれますか?」
「見せたい物?」
竜也は席を立ち、入って来た扉へと向かう。
「こちらです」
彼は大きな扉を開けた。
扉が開くと、小柄な少女と2人の男性が部屋に入って来る。
その少女を見るなり茂は大声で「凛、お前!」と、叫んだ。更に彼女の隣にいる男性にも彼は見覚えがあった。
「鴉取…」
鴉取は、両手を後ろに縛られた状態で彼等の前に現れた。
「これは一体、どう言う事なのだ?」
唖然とした表情で、茂は竜也を見る。
「気になる様ですので、詳しくお話しを聞かせます」
竜也は、茂と詩織の両名に向かって、今日一日に起きた事柄を話し始める。
~約10時間前…
早朝
ベランダで竜也と凛は話をしていた。
「良かったら、君のその因縁を断ち切らない?」
「え…出来るの?」
「少し僕に考えがあるんだけど…」
「それは…どんな考えなの?」
「鴉取を捕まえて、君の両親に差し出すのだよ」
その言葉に凛は戸惑いを隠せなかった。
「無理よ、そんなこと、だってアイツは見付けても直ぐに逃げ出してしまうのよ!お父様だって彼を捕まえるのに苦労しているわ!」
「確かに僕達だけでは難しいかも知れない、だから…警察達にも協力をお願いしてみたらどうかな?」
「え…?」
「以前、僕達が駅で歩いている時、警察は僕の名前を知って驚いただろ?それに昨日も警察が僕に礼を言いたいと追い掛けて来た程だ、逆に今度は僕達がお願いしてみたら…と、思ってね。本当は、自分に備わった能力を、こんな事に使いたくは無いけど。今回は、お互いの為だから…」
「無理だった場合はどうするの?」
「その時は、その時だよ。まずは相談に持ち掛けるのさ。ちなみに…凛は、その鴉取の連絡先は知っているのだよね?」
「ええ…知っているわ」
「その連絡先は、まだ相手と繋がるよね?」
「大丈夫、アイツが先日屋敷に連絡して来た時、その後…あたしのスマホを見たら、アイツは最初、あたしに電話をして来ていたわ」
「了解、とりあえず…先に警察署に行き、協力してもらえたら、君に掛けて来た連絡先を証拠にするんだ。それを手掛かりにヤツをおびき出すんだ」
説明を聞き終えた凛は、嬉しそうに頷く。
「分かったわ、それで行きましょう!」
警察署へと向かった2人は、総合案内所の受付へと行く。
車から降りてから、凛は竜也の腕に抱き着く様な感じで一緒に歩く。
受付に居る女性警官に竜也は声を掛ける。
「おはようございます」
「はい、おはようございます!」
受付の女性警官は、竜也を見るなり瞳を輝かせる。その様子を凛は見逃さなかった。
「村石竜也と言います。どなたか、手の空いてる方とお話ししたいのですが…」
「はい、む…村石様ですか!しょ…少々お待ちください!」
女性警官が、慌てた様子で何処かへと行く。
しばらくして、息切れをしながら彼女は戻って来た。
「3階の署長室へとお行きください。署長様が貴方をお待ちしております!」
「分かりました」
「あと、あの…」
女性警官が恥ずかしそうに声を掛ける。
「何か?」
「私…その、両親に早く身を固めろと、言われてまして…中々良い人が見付からないのよ…」
女性警官が竜也を誘惑しようとする仕草に凛がムッと不満そうな表情をする。
「公務員が業務中に、異性に色仕掛けするのは宜しく無いかと思いますが?」
凛の言葉に女性警官は「チッ…」と、舌打ちしながら凛を睨んだ。
竜也と凛は3階にある署長室へと向かった。
署長室の前まで来ると、大きな扉をノックする。「どうぞ」と、声が聞こえて扉を開けると、体格の大きい眼鏡を掛けた年配の男性が大きな机を前に、高価な椅子に座っていた。
「はじめまして、村石竜也と申します」
彼は男性に一礼をした。
「ようこそ村石君、君には是非ともお礼をしたかったんだよ」
彼は、室内の中央にあるソファーに手を差し伸べる。
「どうぞ、お座り下さい」
「はい」
竜也と凛は、軽く礼をしてソファーに腰を降ろす。
署長は、向かい側のソファーに座り、嬉しそうな表情で話し掛ける。
「私は、佐野と言います。お見知り置きを」
「宜しくお願いします」
「君の功績は、君が交通事故で病院に入院していた頃から、噂は聞いて居たよ。市の条例で君が異性を治癒する能力を認めるまで、それほど日数が掛から無かったのは驚きだったが、難病の子を癒してしまうのは、私の知り合いの医師でさえ驚いていた程だ。先日も事故や、絶命寸前だった子達を、助けたのを聞いて、君には是非とも署を代表して君に感謝状を送りたいと思っていた程だよ」
彼は嬉しそうに話す。
「後日、式場を用意して、君に救われた人を招き盛大なパーティを開きたいのだが、構わないかな?」
「それは、いずれ機会があれば、こちらからお願いさせて貰います」
「そうですか…?」
「本日、こちらに来たのは、別の要件をお願いしたくて参りました」
「と、申しますと…?」
「ある人物を逮捕させたくて、警察の捜査の協力を求めたく思います」
「その人物とは?」
竜也は隣に座っている凛に手を差し伸べる。
「彼は、こちらに居る少女に複数回、性的なわいせつ行為を行い、更に未成年の少女を凌辱した時の画像を保存しています」
「なるほど…」
「自分は、こちらの少女の親が経営する民宿の面接を本日行う予定ですが…。相手は彼女の両親に対して、娘の凌辱画像を消去する事を交換条件に、僕の不採用を要求して来る可能性が考えられます」
「ふむ…」
話を聞き終えた佐野は少し考え込む。
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