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交差編
第71話 面接①
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ー翌日、早朝
朝早くから竜也は、厨房に入り朝食の仕込みをしていた。他の調理師達が来る前から彼は、その日に使う食材や前の日に仕込みして居た具材の準備を行なっていた。
彼が厨房に入ってしばらくして、木谷が厨房に入って来た。
「よう、おはよう村石君!中々精が出て良いな君は!」
彼は朝早くから竜也が仕込みして居る姿を見て、嬉しそうな表情で彼を褒めたてる。
「おはようございます。ちょっと早起きしてしまったので…」
「かまわん、頑張る者の姿を見るのは、俺にとっても励みになる!」
「そう言って頂けると、とても嬉しいです」
しばらくして松岡と三松が「おはようございます」と、挨拶しながら入って来た。
彼等が話している時だった。屋敷の使用人が竜也を探していて、厨房まで駆け付けて来た。
「おはようございます。村石様、ちょっとお時間作れますか?」
「はい、何でしょうか…?」
「御主人様が貴方への面接を許可致しましたが…。屋敷以外の場所で面接を指定して来ました。もし…お時間が作れる様でしたら、事務所にファックスが届いてますので…ご確認をしてください」
「分かりました」
使用人は言伝を行うと立ち去って行く。
「ほお…珍しいな」
「珍しい…のですか?」
「俺は、この厨房に長年勤めて居るが、屋敷以外で面接するのは初めて聞くな…。相当、君は我が宗家に余程魅入られているかもしれない…」
「そうでしたか」
「厨房の仕込みは他の人達が来たらやらせるから、面接場所を確認して来い」
「すみません、では…ちょっと確認して来ます」
竜也は嬉しそうに事務所へと向かう。
「私の面接の時は、屋敷で吉川さんと内藤さんが面接の相手だったわ…」
三松が呆気にとられながら言う。
「僕なんて、電話で面接だったけど…」
松岡が呆然とした口調で言う。
事務所に向かった竜也はドアを開けようとした…その時だった。
「どう言う事なのコレはッ!」
突然ドアの向こうから凛の大声が聞こえて、ビクッと驚く。
中で何かあったと思って、竜也は事務所を開けて中に入ると、浴衣姿でまだ寝起きで髪がボサボサの凛と内藤、吉川の姿があった。凛はファックスの白い紙を手にしている。
「やあ、おはよう」
「おはようございます」
凛が少し不機嫌な表情をして居る。
「竜也さん、既に使用人から面接の話は聞きましたか?」
内藤が尋ねると「はい」と、竜也は返事をする。
「お父様は、何を考えてロイヤルホテルの一室を貸し切って面接を決定したの?」
凛の言葉に竜也は驚いた。
「それは、御主人様に直接尋ねるしか分かりません…」
「ロイヤルホテルで面接なの?」
「はい、そうです。正式名称は松華ロイヤルホテルと呼ばれる、国内有数の高級ホテルが面接場所になります。我々も長年、ここに勤めていますが…この様な形式での面接は今回が初となりますね。何か事情がおありなのでしょうか?」
「あたしは断固として反対です!」
凛の言葉に竜也が不思議そうな表情をした。
「別に開催場所が変わるだけじゃない、何がそんなに不服なの?」
「貴方を屋敷から出すのが嫌なの!」
「車に乗って移動するくらい、平気だよ」
「だったら、お父様が屋敷に戻れば良いでしょ。こちらから移動して、竜也さんが誰か見知らぬ女性に連れて行かれたら…どう責任取るのかしら⁈」
(僕は凛に屋敷に連れて来られたけどね…)
竜也が、そう思った瞬間、凛が竜也を睨み付ける。
「後でお仕置きしますからね…覚えて起きなさい」
「まあ…ご主人様なりの考えがあってねの事でしょう。心配なら使用人を数名同行させてホテルに行けば宜しいでしょう」
「同行者が付き添うのでは無く、彼を外に出す事を心配しているのです!」
「で…ですが、幾ら何でも…無理があるかと…そもそも面接の予定時刻は夕方の5時からで、松華市にあるホテルのイベント会場を貸し切っての面接の様です。御主人様も、相当な気持ちの入れようかと考えられます」
「あたしは、それが反対だと申し上げているのです!今回の件を中止にさせて頂けますか?」
「それは…幾ら何でも無茶かと思います。式場の貸し切りは多額の資金が動きます。個人的な理由での日程の変更は、ホテル側にとってかなりの迷惑になりかねます」
凛は不満そうな表情で内藤を見る。
「それなら…竜也さんの面接には、あたしも同行します」
「お嬢様!」
流石の内藤も呆れを通り越して、事務所の机から立ち上がる。
「ホテルがある松華市は屋敷からだと…有料道路を利用しても片道約最低1時間以上掛かりますよ。学校や稽古の予定を考えると、少し無理がおありかと…」
「その辺の言い訳は、お父様達に申しつけて下さい。彼1人の為に無茶な要求をして来た方が悪いのです。あたしは竜也さんが行くなら何処へでも同行致します」
凛は竜也の腕を掴んだ。
「竜也さん向こうへ行きましょう」
「え…あの…」
竜也は引っ張られる感じで事務所を出て行く。
「やれやれ…ですな」
吉川が呆れた口調で言う。
「ここまで来ると、私達では手の打ちようがありませんね。お嬢様の村石さんへの気持ちは不動の様ですから…」
「下手したらご主人様との衝突も起こりかねないかも?」
「在り得ますね、今回ばかりは…」
2人は事務所を出て行った竜也達の後ろ姿を眺めていた。
「全く…お父様ったら…」
食堂近くまで竜也を連れて来た凛は、ふと…立ち止まって相手の顔を見つめる。
「貴方は、今回の件はどう思うの?」
「え…面接してくれるから、別に良いのでは?」
「気楽なのね…」
凛は溜息混じりに言う。
「何で、そんなに心配なの?」
竜也は小柄な少女を見て言う。
「貴方にだけ正直に言うわ、今回の面接は裏がある可能性が確実に考えられるのよ…」
その言葉に竜也はハッと息を呑んだ。
「どうして分かるの…?」
「貴方を欲しがる人があたし達以外に大勢居るからよ。日曜日に貴方を外出させるのも、貴方を狙って屋敷に忍び込んだ来た連中の目を眩ませる為だったの…相手は、日曜日に貴方を屋敷から連れ出せ無かったから、次の手を使って確実に貴方を屋敷から出させる算段を使って来たの…」
「それが今回の面接なの…?」
凛は黙って頷いた。
「仮に貴方が、どんなにお父様を前に礼儀正しい発言をしても…有名デパートの高級製菓を持参しても、お父様達は貴方の採用を見送るでしょうね」
それを聞いた竜也が、ふと…凛に対して一握りの疑問を感じた。
「どうして、そう言う事が分かっていながら、事前に対策を取らなかったの?まるで何かに操られている様にも思えるけど…」
その言葉に初めて凛が、竜也の前で恥ずかしそうに身を縮める。
「貴方の言う通り、あたしと両親は、ある男性に弱みを握られているのよ。その男性は執念深くあたしに付きまとうの…。本当は、あたし汚れた女なのよ…」
突然の凛の言葉に竜也は驚きを隠せ無かった。
「そうなんだ…」
「今回の一連の全ての計画を企て、裏で操っている人物は、あたしと少し前まで関係があった男性…彼が水面下で計画した可能性が強いわ。そして…彼は過去、あたしを凌辱し、その時に撮影したと思われる画像を持っている筈。多分…あたしの両親はそれを交換条件の理由として貴方を屋敷から追い出す計画をするはず…」
「よく分からないけど…その男性との因縁は、今でも続いていると言う事なんだね?」
凛は黙って頷く。
「良かったら、その男性と君との事を詳しく知りたいけど…話してくれるかな?」
凛は竜也の言葉を聞き、上目遣いで見つめる。その時、何時もなら強気な凛が、彼に対して少女らしい表情を見せる。
「ごめんなさい!」
彼女は戸惑いと苦悶な表情で、両手を股の辺りを押さえて駆け足で何処かへと行ってしまった。
「え…ちょっと!」
追い掛けようとした竜也に、後ろから「しばらく1人にして置いて」と、声が聞こえる。振り返ると、内藤の姿があった。
朝早くから竜也は、厨房に入り朝食の仕込みをしていた。他の調理師達が来る前から彼は、その日に使う食材や前の日に仕込みして居た具材の準備を行なっていた。
彼が厨房に入ってしばらくして、木谷が厨房に入って来た。
「よう、おはよう村石君!中々精が出て良いな君は!」
彼は朝早くから竜也が仕込みして居る姿を見て、嬉しそうな表情で彼を褒めたてる。
「おはようございます。ちょっと早起きしてしまったので…」
「かまわん、頑張る者の姿を見るのは、俺にとっても励みになる!」
「そう言って頂けると、とても嬉しいです」
しばらくして松岡と三松が「おはようございます」と、挨拶しながら入って来た。
彼等が話している時だった。屋敷の使用人が竜也を探していて、厨房まで駆け付けて来た。
「おはようございます。村石様、ちょっとお時間作れますか?」
「はい、何でしょうか…?」
「御主人様が貴方への面接を許可致しましたが…。屋敷以外の場所で面接を指定して来ました。もし…お時間が作れる様でしたら、事務所にファックスが届いてますので…ご確認をしてください」
「分かりました」
使用人は言伝を行うと立ち去って行く。
「ほお…珍しいな」
「珍しい…のですか?」
「俺は、この厨房に長年勤めて居るが、屋敷以外で面接するのは初めて聞くな…。相当、君は我が宗家に余程魅入られているかもしれない…」
「そうでしたか」
「厨房の仕込みは他の人達が来たらやらせるから、面接場所を確認して来い」
「すみません、では…ちょっと確認して来ます」
竜也は嬉しそうに事務所へと向かう。
「私の面接の時は、屋敷で吉川さんと内藤さんが面接の相手だったわ…」
三松が呆気にとられながら言う。
「僕なんて、電話で面接だったけど…」
松岡が呆然とした口調で言う。
事務所に向かった竜也はドアを開けようとした…その時だった。
「どう言う事なのコレはッ!」
突然ドアの向こうから凛の大声が聞こえて、ビクッと驚く。
中で何かあったと思って、竜也は事務所を開けて中に入ると、浴衣姿でまだ寝起きで髪がボサボサの凛と内藤、吉川の姿があった。凛はファックスの白い紙を手にしている。
「やあ、おはよう」
「おはようございます」
凛が少し不機嫌な表情をして居る。
「竜也さん、既に使用人から面接の話は聞きましたか?」
内藤が尋ねると「はい」と、竜也は返事をする。
「お父様は、何を考えてロイヤルホテルの一室を貸し切って面接を決定したの?」
凛の言葉に竜也は驚いた。
「それは、御主人様に直接尋ねるしか分かりません…」
「ロイヤルホテルで面接なの?」
「はい、そうです。正式名称は松華ロイヤルホテルと呼ばれる、国内有数の高級ホテルが面接場所になります。我々も長年、ここに勤めていますが…この様な形式での面接は今回が初となりますね。何か事情がおありなのでしょうか?」
「あたしは断固として反対です!」
凛の言葉に竜也が不思議そうな表情をした。
「別に開催場所が変わるだけじゃない、何がそんなに不服なの?」
「貴方を屋敷から出すのが嫌なの!」
「車に乗って移動するくらい、平気だよ」
「だったら、お父様が屋敷に戻れば良いでしょ。こちらから移動して、竜也さんが誰か見知らぬ女性に連れて行かれたら…どう責任取るのかしら⁈」
(僕は凛に屋敷に連れて来られたけどね…)
竜也が、そう思った瞬間、凛が竜也を睨み付ける。
「後でお仕置きしますからね…覚えて起きなさい」
「まあ…ご主人様なりの考えがあってねの事でしょう。心配なら使用人を数名同行させてホテルに行けば宜しいでしょう」
「同行者が付き添うのでは無く、彼を外に出す事を心配しているのです!」
「で…ですが、幾ら何でも…無理があるかと…そもそも面接の予定時刻は夕方の5時からで、松華市にあるホテルのイベント会場を貸し切っての面接の様です。御主人様も、相当な気持ちの入れようかと考えられます」
「あたしは、それが反対だと申し上げているのです!今回の件を中止にさせて頂けますか?」
「それは…幾ら何でも無茶かと思います。式場の貸し切りは多額の資金が動きます。個人的な理由での日程の変更は、ホテル側にとってかなりの迷惑になりかねます」
凛は不満そうな表情で内藤を見る。
「それなら…竜也さんの面接には、あたしも同行します」
「お嬢様!」
流石の内藤も呆れを通り越して、事務所の机から立ち上がる。
「ホテルがある松華市は屋敷からだと…有料道路を利用しても片道約最低1時間以上掛かりますよ。学校や稽古の予定を考えると、少し無理がおありかと…」
「その辺の言い訳は、お父様達に申しつけて下さい。彼1人の為に無茶な要求をして来た方が悪いのです。あたしは竜也さんが行くなら何処へでも同行致します」
凛は竜也の腕を掴んだ。
「竜也さん向こうへ行きましょう」
「え…あの…」
竜也は引っ張られる感じで事務所を出て行く。
「やれやれ…ですな」
吉川が呆れた口調で言う。
「ここまで来ると、私達では手の打ちようがありませんね。お嬢様の村石さんへの気持ちは不動の様ですから…」
「下手したらご主人様との衝突も起こりかねないかも?」
「在り得ますね、今回ばかりは…」
2人は事務所を出て行った竜也達の後ろ姿を眺めていた。
「全く…お父様ったら…」
食堂近くまで竜也を連れて来た凛は、ふと…立ち止まって相手の顔を見つめる。
「貴方は、今回の件はどう思うの?」
「え…面接してくれるから、別に良いのでは?」
「気楽なのね…」
凛は溜息混じりに言う。
「何で、そんなに心配なの?」
竜也は小柄な少女を見て言う。
「貴方にだけ正直に言うわ、今回の面接は裏がある可能性が確実に考えられるのよ…」
その言葉に竜也はハッと息を呑んだ。
「どうして分かるの…?」
「貴方を欲しがる人があたし達以外に大勢居るからよ。日曜日に貴方を外出させるのも、貴方を狙って屋敷に忍び込んだ来た連中の目を眩ませる為だったの…相手は、日曜日に貴方を屋敷から連れ出せ無かったから、次の手を使って確実に貴方を屋敷から出させる算段を使って来たの…」
「それが今回の面接なの…?」
凛は黙って頷いた。
「仮に貴方が、どんなにお父様を前に礼儀正しい発言をしても…有名デパートの高級製菓を持参しても、お父様達は貴方の採用を見送るでしょうね」
それを聞いた竜也が、ふと…凛に対して一握りの疑問を感じた。
「どうして、そう言う事が分かっていながら、事前に対策を取らなかったの?まるで何かに操られている様にも思えるけど…」
その言葉に初めて凛が、竜也の前で恥ずかしそうに身を縮める。
「貴方の言う通り、あたしと両親は、ある男性に弱みを握られているのよ。その男性は執念深くあたしに付きまとうの…。本当は、あたし汚れた女なのよ…」
突然の凛の言葉に竜也は驚きを隠せ無かった。
「そうなんだ…」
「今回の一連の全ての計画を企て、裏で操っている人物は、あたしと少し前まで関係があった男性…彼が水面下で計画した可能性が強いわ。そして…彼は過去、あたしを凌辱し、その時に撮影したと思われる画像を持っている筈。多分…あたしの両親はそれを交換条件の理由として貴方を屋敷から追い出す計画をするはず…」
「よく分からないけど…その男性との因縁は、今でも続いていると言う事なんだね?」
凛は黙って頷く。
「良かったら、その男性と君との事を詳しく知りたいけど…話してくれるかな?」
凛は竜也の言葉を聞き、上目遣いで見つめる。その時、何時もなら強気な凛が、彼に対して少女らしい表情を見せる。
「ごめんなさい!」
彼女は戸惑いと苦悶な表情で、両手を股の辺りを押さえて駆け足で何処かへと行ってしまった。
「え…ちょっと!」
追い掛けようとした竜也に、後ろから「しばらく1人にして置いて」と、声が聞こえる。振り返ると、内藤の姿があった。
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