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病院編
第18話 退院②
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「フフ…貴方とエッチした子、当ててあげる。まずは…川谷美穂ちゃん。それから…篠崎薫ちゃん。あとは…宮本琴美ちゃんね…どう?」
正解だった。何故直美が知っているのか信じられ無かった。
「どうして…知っているの?」
直美が竜也の顔を見て話す。
「女の勘ってヤツかな?今まで絶望的に暗かったり、周囲の人間を目の敵にしてたのに…突然生まれ変わったかの様に明るく優しくなって…、『素敵な恋人が出来た』とか言えば…大体の予想は付くでしょう?」
恐ろしい程までの推測力だ…と、竜也は思った。
「じゃあ…未成年者と性的関係を持った事を警察とかに報告するの?」
「貴方を失わせたりはしないわよ。それにね…ウチの病院は、貴方に対して特例を施してあるのよ」
「え…特例?」
「もう退院だから言うけど…貴方が院内で、職員や患者等と何時何処で性行為しても決して咎め無い…と言う、特例が院内で決定されているの。だから…相手が未成年者でも大丈夫なの。最初に貴方に伝えて、少女達をオカズにされるのもイヤだから言わなかったけどね…」
直美の言葉を聞いて竜也は少し安心したが…ふと、気になるものが一つあった。
「僕に対して何で特例施されているの?」
「貴方の身体には神秘的なモノが備わっていて、それは貴方と性行為した相手に影響が出るの…実際…美穂ちゃんなんか難病だったのに退院出来るまで健康になったし…薫ちゃんや琴美ちゃんも、少し前と比べて健康になって来ているわ。だから…貴方が誰と性行為しても咎めない特例が施してあるのよ」
「そうだったんだ…」
竜也は愛想笑いする。
「だからって…」
直美が上に跨り竜也を見下ろす。
「可愛い女の子ばかり相手にする様だったら私が貴方を許さないからね」
「はい…」
正直、竜也は早くこの状況から逃げ出したかった。
「じゃあ…続きを楽しみましょうか?」
そう言った直後、ポケットに入れて置いた直美のスマホが鳴り出す。
「はい、私です…はい、分かりました」
少し残念そうに直美はスマホを切る。
「お呼び出しが来たから…今日は、この辺にしましょう」
直美はパンツを穿き、カードキーでドアを開ける。
「また、後で貴方の病室に行くわ」
そう言って直美は軽く手を振って足早に廊下を歩いて行く。
1人残った竜也は病室まで戻る。明日退院なので荷物を纏めなければ…と思い病室に戻る。
ふと…病室に入ると、自分のベッドがある近くのイスに誰か座って待っている姿があった。
竜也が病室に入ると、たまたま同じ病室に居た男性が竜也を見つけ、竜也を病室の外まで連れ出す。
「お前…また新しい女を連れ込みやがって…今、お前のベッドで待っているのは何人目なんだ…?」
竜也はベッドの前で待っている人影を見て、それが女性だと気付く。
「全く知らない人だよ。何で僕のベッドの近くにいるのか…こっちが聞きたいよ」
「ほぉ…そうか、じゃあ…あの女を俺が頂いても文句は無いだろ?」
「それは…チョット…」
「何だよ、貴様は何人も女を相手しているだろ、1人くらい俺が貰っても別に構わないだろ?」
「え…と、それは…」
竜也が口ごもる時に、後方から病室に居た女の子の姿が現れる。
「失礼ですが…村石さんと話をしたいのです、宜しいですか?」
女の子は自分よりも身の丈の大きい男性に向かって言う。
「やあ…可愛い子ちゃん、俺と一緒にならない?たくさん気持ち良い事してあげるからさ…」
「そうですね…性的関係を要求しない、人としてのモラルを一脱しない、こちらの要求は全て受け入れる。あと…女性に対しての恥辱行為はさせない…と、言った事を全て受け入れて戴くのであれば少しは考えてあげますよ」
「何だよソレ、エッチは無しって遠回りに言っているのと同じじゃないか?」
「そうですよ…貴方の様な人とは肉体関係を一切求め無い、その上で私の要求を全て聞き入れてくれれば少しは考えてあげます。あくまでも考えるだけですけどね…、ちなみに交際とは別ですので」
女の子は相手を見下す様な笑みで男性を見る。
イラついた男性は竜也押し倒して「クソッ!」と、声を荒げて病室に戻って行く。
「大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう」
「良ければ、待合室で話をしませんか?」
「はい」
竜也は見知らぬ女の子と一緒に待合室へと行く。そこで2人は飲料水を購入して、テーブルを挟んで向かい合った形で椅子に座り話を始める。
「初めまして。私は漆畑梨花(うるしばた りか)と言います」
「初めまして、自分は…」
「あ…大丈夫です。貴方の事は存じ上げていますので…」
梨花は竜也の自己紹介を遮った。
「そうですか…」
「はい」
梨花は、そう言って少し竜也から離れる。
「すみません…貴方と距離が近いと私ドキドキしてしまいます。私には恋人がいるので…その方と将来も約束しているので、貴方との個人的な関係はしない方向で話をしたいと思います」
それを聞いて竜也は安心した。これ以上女性との関係を増やしたくは無かったから…。それ以上に、もし…今、この場で他の女の子達に見られたらどうしようか…?と言う不安もあった。
「分かりました。それで話とは何ですか?」
「私の妹を助けて欲しいのです」
「はい?」
正解だった。何故直美が知っているのか信じられ無かった。
「どうして…知っているの?」
直美が竜也の顔を見て話す。
「女の勘ってヤツかな?今まで絶望的に暗かったり、周囲の人間を目の敵にしてたのに…突然生まれ変わったかの様に明るく優しくなって…、『素敵な恋人が出来た』とか言えば…大体の予想は付くでしょう?」
恐ろしい程までの推測力だ…と、竜也は思った。
「じゃあ…未成年者と性的関係を持った事を警察とかに報告するの?」
「貴方を失わせたりはしないわよ。それにね…ウチの病院は、貴方に対して特例を施してあるのよ」
「え…特例?」
「もう退院だから言うけど…貴方が院内で、職員や患者等と何時何処で性行為しても決して咎め無い…と言う、特例が院内で決定されているの。だから…相手が未成年者でも大丈夫なの。最初に貴方に伝えて、少女達をオカズにされるのもイヤだから言わなかったけどね…」
直美の言葉を聞いて竜也は少し安心したが…ふと、気になるものが一つあった。
「僕に対して何で特例施されているの?」
「貴方の身体には神秘的なモノが備わっていて、それは貴方と性行為した相手に影響が出るの…実際…美穂ちゃんなんか難病だったのに退院出来るまで健康になったし…薫ちゃんや琴美ちゃんも、少し前と比べて健康になって来ているわ。だから…貴方が誰と性行為しても咎めない特例が施してあるのよ」
「そうだったんだ…」
竜也は愛想笑いする。
「だからって…」
直美が上に跨り竜也を見下ろす。
「可愛い女の子ばかり相手にする様だったら私が貴方を許さないからね」
「はい…」
正直、竜也は早くこの状況から逃げ出したかった。
「じゃあ…続きを楽しみましょうか?」
そう言った直後、ポケットに入れて置いた直美のスマホが鳴り出す。
「はい、私です…はい、分かりました」
少し残念そうに直美はスマホを切る。
「お呼び出しが来たから…今日は、この辺にしましょう」
直美はパンツを穿き、カードキーでドアを開ける。
「また、後で貴方の病室に行くわ」
そう言って直美は軽く手を振って足早に廊下を歩いて行く。
1人残った竜也は病室まで戻る。明日退院なので荷物を纏めなければ…と思い病室に戻る。
ふと…病室に入ると、自分のベッドがある近くのイスに誰か座って待っている姿があった。
竜也が病室に入ると、たまたま同じ病室に居た男性が竜也を見つけ、竜也を病室の外まで連れ出す。
「お前…また新しい女を連れ込みやがって…今、お前のベッドで待っているのは何人目なんだ…?」
竜也はベッドの前で待っている人影を見て、それが女性だと気付く。
「全く知らない人だよ。何で僕のベッドの近くにいるのか…こっちが聞きたいよ」
「ほぉ…そうか、じゃあ…あの女を俺が頂いても文句は無いだろ?」
「それは…チョット…」
「何だよ、貴様は何人も女を相手しているだろ、1人くらい俺が貰っても別に構わないだろ?」
「え…と、それは…」
竜也が口ごもる時に、後方から病室に居た女の子の姿が現れる。
「失礼ですが…村石さんと話をしたいのです、宜しいですか?」
女の子は自分よりも身の丈の大きい男性に向かって言う。
「やあ…可愛い子ちゃん、俺と一緒にならない?たくさん気持ち良い事してあげるからさ…」
「そうですね…性的関係を要求しない、人としてのモラルを一脱しない、こちらの要求は全て受け入れる。あと…女性に対しての恥辱行為はさせない…と、言った事を全て受け入れて戴くのであれば少しは考えてあげますよ」
「何だよソレ、エッチは無しって遠回りに言っているのと同じじゃないか?」
「そうですよ…貴方の様な人とは肉体関係を一切求め無い、その上で私の要求を全て聞き入れてくれれば少しは考えてあげます。あくまでも考えるだけですけどね…、ちなみに交際とは別ですので」
女の子は相手を見下す様な笑みで男性を見る。
イラついた男性は竜也押し倒して「クソッ!」と、声を荒げて病室に戻って行く。
「大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう」
「良ければ、待合室で話をしませんか?」
「はい」
竜也は見知らぬ女の子と一緒に待合室へと行く。そこで2人は飲料水を購入して、テーブルを挟んで向かい合った形で椅子に座り話を始める。
「初めまして。私は漆畑梨花(うるしばた りか)と言います」
「初めまして、自分は…」
「あ…大丈夫です。貴方の事は存じ上げていますので…」
梨花は竜也の自己紹介を遮った。
「そうですか…」
「はい」
梨花は、そう言って少し竜也から離れる。
「すみません…貴方と距離が近いと私ドキドキしてしまいます。私には恋人がいるので…その方と将来も約束しているので、貴方との個人的な関係はしない方向で話をしたいと思います」
それを聞いて竜也は安心した。これ以上女性との関係を増やしたくは無かったから…。それ以上に、もし…今、この場で他の女の子達に見られたらどうしようか…?と言う不安もあった。
「分かりました。それで話とは何ですか?」
「私の妹を助けて欲しいのです」
「はい?」
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