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何かいる
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カタカタ、カタカタカタカタ
「どれが良いかな…?」
私はあゆみ。今度彼氏とデートするからネットやプログで或人君が喜んでくれる化粧やファッションを調べていた。
あっこのワンピースふりふりしてて可愛い♡
色もピンクの花柄だし。
或人君って確かこの前デートした時に私が小柄で可愛い格好して見たら、めっちゃ照れて喜んでくれてたんだよね!
何日も雑誌とネットの間をにらめっこしながら選んだかいがあったわ!!
よし、今度も可愛い系で攻めて行こうかな。
「あっこれ良いじゃん、あっこれも可愛い!でもこれも。う~ん迷うな~~どれにしたら或人君喜んでくれるかな~。」
ついつい迷ってしまう。
だってどれも或人君好みの可愛い服と小物が結構あるんだよね~。
でももう日がないしここで決めなきゃ……。
ガタガタ…ガタガタガタ…ギギ…
え?なに?
なんか変な音がする。どうしてなの?
私しかいない筈だけど?
だって元々一人暮らしたから彼氏か親友以外にこのアパートに来ないし。
……ネズミが暴れているだけだだよね…多分。
だってこのアパート、少し年季が入ってて時々小さなネズミが箪笥や台所の隙間からちょこまかと走っている姿を見て悲鳴を上げたこともあるし。
でもこのアパートの家賃が凄く安かったんだよね。
だから生活面では結構助かってるから今でも住んでいるけどさ…。
カタカタ、カタカタカタ……
あれ?今度はさっきよりも音が小さく……
ガタガタガタガタガタガタ…ドンドンドンドンドンドン
!!!!
えっなんなの!?なんでさっきよりも大きくなってるのしかも部屋中に…!?
どう見てもネズミの音じゃない…もしかして人が走っている音…みたいだよね……??
嘘でしょ…?嘘…だよね…?
そんなのあるわけ……
ギギギイィィ…ひた…ひた…ズズズ…
あれなんか凄い寒気が……。
後ろを振り向くのが怖い…今までで一番怖い…
体中に冷や汗が流れる。
それでも少しずつ後ろを振り向くと…
白い髪と着物をきた女性が私を見ている。
目玉がなくて異様に青白い女性が……。
きゃあああぁぁ――――――!!!!
やだ、なにこれまさか幽霊!!
嘘でしょ!!嫌よ!!死にたくない!!
私は思わず必死に叫んだが、目の前にいる幽霊はゆっくりゆっくりと私に向かってくる。
嫌!来ないで!!
なんで …なんで体が動いてくれないのよ…嫌…来ないで!!!
ひた…ひた…ひた…ひた…
幽霊が私の前で止まった時、幽霊が……
"あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ…あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙…ギリギリギリギリギリギリ"
不気味な声と激しい歯ぎしりが耳が破裂しそうな程に聞こえてきて……
私は思考を停止したあと激しい目眩に襲われて……。
※※※※
目を開けると近くの病院のベッドで寝ていた。
「起きたかあゆみ!良かった!!」
「えっまさか私…あの後…」
「警察がお前のアパートの前で数人集まってたからさ、本気で心配になって様子を見にきたら死んだように倒れて気絶してたんだよ……でも命に別状はないってお前の担当医から言われて本気でほっとしてるよ……無事で本当に無事で良かった…!!!」
泣きながら安心した或人君を見て私も泣き出し、思わず彼を抱きしめたのだった。
―――それからすぐに私は引っ越しの準備をすることになった。
もう二度あんな怖い思いをすることがないよう心の底から祈りながら……。
「どれが良いかな…?」
私はあゆみ。今度彼氏とデートするからネットやプログで或人君が喜んでくれる化粧やファッションを調べていた。
あっこのワンピースふりふりしてて可愛い♡
色もピンクの花柄だし。
或人君って確かこの前デートした時に私が小柄で可愛い格好して見たら、めっちゃ照れて喜んでくれてたんだよね!
何日も雑誌とネットの間をにらめっこしながら選んだかいがあったわ!!
よし、今度も可愛い系で攻めて行こうかな。
「あっこれ良いじゃん、あっこれも可愛い!でもこれも。う~ん迷うな~~どれにしたら或人君喜んでくれるかな~。」
ついつい迷ってしまう。
だってどれも或人君好みの可愛い服と小物が結構あるんだよね~。
でももう日がないしここで決めなきゃ……。
ガタガタ…ガタガタガタ…ギギ…
え?なに?
なんか変な音がする。どうしてなの?
私しかいない筈だけど?
だって元々一人暮らしたから彼氏か親友以外にこのアパートに来ないし。
……ネズミが暴れているだけだだよね…多分。
だってこのアパート、少し年季が入ってて時々小さなネズミが箪笥や台所の隙間からちょこまかと走っている姿を見て悲鳴を上げたこともあるし。
でもこのアパートの家賃が凄く安かったんだよね。
だから生活面では結構助かってるから今でも住んでいるけどさ…。
カタカタ、カタカタカタ……
あれ?今度はさっきよりも音が小さく……
ガタガタガタガタガタガタ…ドンドンドンドンドンドン
!!!!
えっなんなの!?なんでさっきよりも大きくなってるのしかも部屋中に…!?
どう見てもネズミの音じゃない…もしかして人が走っている音…みたいだよね……??
嘘でしょ…?嘘…だよね…?
そんなのあるわけ……
ギギギイィィ…ひた…ひた…ズズズ…
あれなんか凄い寒気が……。
後ろを振り向くのが怖い…今までで一番怖い…
体中に冷や汗が流れる。
それでも少しずつ後ろを振り向くと…
白い髪と着物をきた女性が私を見ている。
目玉がなくて異様に青白い女性が……。
きゃあああぁぁ――――――!!!!
やだ、なにこれまさか幽霊!!
嘘でしょ!!嫌よ!!死にたくない!!
私は思わず必死に叫んだが、目の前にいる幽霊はゆっくりゆっくりと私に向かってくる。
嫌!来ないで!!
なんで …なんで体が動いてくれないのよ…嫌…来ないで!!!
ひた…ひた…ひた…ひた…
幽霊が私の前で止まった時、幽霊が……
"あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ…あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙…ギリギリギリギリギリギリ"
不気味な声と激しい歯ぎしりが耳が破裂しそうな程に聞こえてきて……
私は思考を停止したあと激しい目眩に襲われて……。
※※※※
目を開けると近くの病院のベッドで寝ていた。
「起きたかあゆみ!良かった!!」
「えっまさか私…あの後…」
「警察がお前のアパートの前で数人集まってたからさ、本気で心配になって様子を見にきたら死んだように倒れて気絶してたんだよ……でも命に別状はないってお前の担当医から言われて本気でほっとしてるよ……無事で本当に無事で良かった…!!!」
泣きながら安心した或人君を見て私も泣き出し、思わず彼を抱きしめたのだった。
―――それからすぐに私は引っ越しの準備をすることになった。
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