我儘な王子と傲慢な妹によって国外追放されてしまいました。

我儘な王子と傲慢な妹によって国外追放されてしまいました。

エリアーナは風景の美しさに心を奪われながら､王宮から追放される苦境に立たされていた。

エドワード王子の裏切りとキァロルの傲慢な振る舞いが、彼女の心を深く傷つける。

エリアーナは心の中で激しい怒りと悲しみを婚約者であるエドワードに向けて言い放つ。

「どういうことですか、国外追放だなんて。いくらなんでも酷すぎます!!これまで私がどれだけあなたを愛し、この国を守って来たのかご存知だったはず…それなのに、この仕打ちはあんまりですわ!!」

泣きながら訴える彼女にエドワードは傲慢な笑みを浮かべる。

「悪いが私は君の事が理解出来ない。すまないが私は君の妹キャロルを本気で好きになってしまったんだ。」

エドワードの言葉にエリアーナは怒りともとれる冷たい笑みで答える。

「エドワード様、もう言葉だけではなく行動が真実を物語っています。もう、あなたに託す事は出来ない。」

キャロルは傲慢な態度で姉に向かって冷たい言葉を投げかける。

「あなたはもう私とエドワード様にとってはもう用済みなのよ分かる??私たちの家を汚すなんて、さっさと追放されて、どこか遠くへと消えて頂戴!!」

二人の態度にエリアーナは決意を固める｡

『あなた達に言われなくても私はこの広い世界で自分の居場所を見つけます。キャロルよ、あなたにはそれが理解出来ないかもしれないわね。』

彼女は新たな冒険へと歩み出す決断を固め、未来への道を進む決心を決めました。

エリアーナが旅に出ている中、エドワードとキャロルは王宮に取り残されていた。

エドワードは贅沢な宴会で自堕落に振る舞っていたが､キャロルは嫉妬と憤慨に心を燃やしている。

そんな二人を毎日のように見続けた貴族達は次第に不満を募らせていく。

特にエドワードは常日頃から政務を重臣達に丸投げをしている間、キャロルと一緒に贅沢三昧の日々を送っていたので、民衆からの支持を失い、デモを起こすようになっていった。

しかも、エリアーナがいなくなってからというもの、数多くの魔物モンスターが跋扈ばっこするようになり、王都まで迫ってくることが多くなっている。

この光景に流石のエドワードも青ざめた後で浮かない顔をする。

「エリアーナを追放したが為に私の国は崩壊する…。この境遇はなんとも不条理だ。」

「あの姉に私の幸福を奪われたのよ、きっとそうに違いないわ…エリアーナ…私はあなたを絶対に許せないわ!!」

今更ながら身勝手な主張をする二人。

しかし､二人は破滅への階段を昇り始めていることに気付いていなかった。

その頃、エリアーナは新たな旅路で心を鍛え、王宮へと向かっていました。

彼女は旅先で知り合った仲間達と一緒にセルフィス王国を救い出す覚悟を決める｡

彼女は旅先で知り合った仲間たちと一緒に培った知識と勇気で数々の魔物モンスターを討伐し、国を救う事に成功した。

エリアーナは国を救った英雄として再び聖女として王都に戻ることが出来た。

民衆だけでなく､貴族達からも歓迎されて、仲間達と力を合わせて国を治めていくことを決めたのだった。

それから数年後、エリアーナは新たな婚約者を迎え入れる。

その婚約者は､彼女が旅路で出会った勇敢な戦士であり、仲間として共に国を救った若い男性である。

一方のエドワードとキャロルはエリアーナが王都に戻るのと同時に国王と重臣達によって国外の危険地帯へと追放されたという｡

エドワードとキャロルは最後まで追放されることに反対していたものの今までの失政と行いの悪さから、国王の激しい怒りを持って可決された。

それから二人はどうなったかは誰も知らない。

エリアーナは婚約者と共に未来へと歩みだし、彼女の勇気と信念が、王国に希望をもたらしたのでした。