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第425話 鋼鉄
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王都内にある展望台と呼ばれる最上階にて、一人の女性が両手を前に突き出し何かを操る様に指先を休ませずに動かし続けていた。
「……」
その女性は執事服で首枷を付けており、それが特徴的であった。
すると無言のまま暫く指を動かし続けた後、足元に配置していた筒状の魔道具を両手で触ると、忙しく動かしていた指を止めた。
「後は、筒に事前に溜めた魔力だけで自動で反応するでしょう」
「貴様! 何故立ち入り禁止の最上階にいる?」
そこへ現れたのは、偶然近くを見回っていた王国軍のインベル隊見習い兵たちであった。
周辺に逃げ遅れた人がいないか、入れる建物の中も確認する様に命令されていたので、各施設や店を数名の班で見回っていたのだった。
雰囲気から明らかに一般人ではないと察した見習い兵たちは、警戒しかまえる。
黙ったまま執事服姿の女性は振り返り、見習い兵を見つめると片腕を前へと突き出し、手を広げた時だった。
彼女の手から細い糸が放たれ見習い兵たちの体を貫くと、次の瞬間には魂が抜かれた様にその場でだらっとし、立ち尽くすのだった。
「あの女の部下か? いや、そんな事どうでもいいか。私は私の使命を全うするまで」
そう口にしながら、見習い兵に突き出した手の指先を暫く動かした後、筒状の魔道具に触れる。
そして執事服の女性はその場からゆっくりと立ち去って行くのだった。
残された見習い兵は、暫くは全くその場から動く様子はなかったが、突然何かに操られる様に動き始め登って来た階段を降りて行くのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――王都内東側地区。
「ぐっはぁっ……」
「おいおい、まだ立てるだろヒビキ? 早く立て」
ヒビキは血を流しながら、壁にもたれ掛かっていた。
既にこの時ヒビキはジーニンに初めは奮闘していたが、徐々に攻撃を受け始め現在では一方的にやられ始めていたのだった。
ヒビキは口元から流れた血を手で拭くと、手を壁に付きながら立ち上がる。
が、フラフラしてしまい、直ぐに近くの壁に手を付く。
「大丈夫だ! まだお前なら向かって来れる! さあさあ、早く俺に向かって来いヒビキ!」
「くっそ野郎だな、お前。一度も女にモテたことねえだろ?」
「女? 何だ急に?」
ヒビキはジーニンの返事にうっすらと笑うと、手を付いていた壁から手を離してその場で自立する。
「独りよがりの奴って相手の事分からねえから、好かれないんだぜ。自分の欲望を通したいなら、相手の気持ちになるのが一番だぜ。学院一のナンパ男からアドバイスしてやるよ」
「何だそれ? 欲望があれば相手なんて関係ねえだろ? それをどう満たすかだけだろ」
「そんな考えだと、誰も近付いて来てくれねえぞ」
「あー! さっきから何が言いてえんだ?」
イラついた様子でジーニンがヒビキに訊ねると、ヒビキは小馬鹿にした表情で答えた。
「いや、絶対お前より俺の方がモテるだろうなってマウントがとりたかっただけだ。所詮戦いが強くても、いい事なんて少ないしな。それにお前、そんな鎧付けて相当顔にでもコンプレックスでもあるのか? 女性と話す時ぐらいはとった方がいいぞ、それ」
「もういい……気が変わった。お前との戦いは終わりだ。お前の首でももぎ取って、あの女に見せつけてやる」
「何、勘にでも触った?」
ジーニンは冷たい声でそれだけ呟くと、もう避けるのも精一杯の状態であるヒビキ目掛けて突進し始めた。
一方でヒビキは立っているので限界で動こうとしなかった。
「この鋼鉄魔法で強化された俺の鎧で圧殺だー!」
ヒビキは死が目の前に迫っているというのに、表情一つ変えず涼しい顔をしていた。
次の瞬間、ヒビキと迫るジーニンの間に地面から間欠泉が噴き出て、ジーニンを弾き返した。
「!?」
何事かと顔を上げると、噴き出した間欠泉が徐々に弱まり、その後ろにグーゲンベルが立っていたのだった。
「グーゲンベル、てめぇまだ息があるのか……」
「当然だ。隊長がそう簡単に倒れる訳ないだろ」
「よく言う。何度俺の攻撃をその体で受けたと思ってるんだ? 既に骨が何本かいってるだろ? 立っているのも後ろのヒビキよりもきついはずだ」
二人の間に介入して来たグーゲンベルは、ジーニンの言う通りヒビキよりも酷い怪我を負っていたが、それを感じさせない様にふらつく事もなく、堂々と立っていたのだ。
その姿を後ろから見ていたヒビキは、再び壁に寄りかかる。
「(こいつ凄すぎる。俺よりも怪我が酷いはずなのに、どうしてそんな風に立ってられるんだ?)」
ヒビキは先程ジーニンを挑発させるような言葉をかけたのは、グーゲンベルがこちらに向かって地下を通って来ているのが『残留思念』によって見えたからであった。
賭けではあったが、何かグーゲンベルが仕掛けようとしていたのを察し時間を稼ごうとしていたのだ。
しかし、突進して来た時にいつものオービンに向けた悪態つきの癖が出て、言い過ぎたと後悔していた。
が、グーゲンベルが偶然かもしれないが助けてくれた事で、ヒビキは安堵の息をつくのだった。
「まだ動けるか、ヒビキ?」
「っ……爺さんなみにならな」
「そうか。なら十分だ。俺が奴の相手をするから、その間に逃げるんだ。君は一般人なのだから、これ以上戦場に立つ必要はない。ここは俺たち王国軍に任せろ」
「任せろって、その体で言われて――」
と、また悪態をつきそうになり途中で言葉を止めるヒビキ。
その後、残っている力を振り絞り立ち上がり、一歩一歩と進み始め、グーゲンベルの真横に立った。
その行動にはグーゲンベルも驚く。
「な、何をしているんだ! 早く逃げ」
「俺は男が好きじゃないが、貸しを作られるのも嫌いなんだ。特に男になわな! だから、貸しなしでこのまま俺はあんたに協力して、あいつをぶっ飛ばす。まだ顔面殴れてないしな」
グーゲンベルはヒビキの覚悟を察したのか、これ以上「逃げろ」とは言わずに「分かった」と返すのだった。
するとグーゲンベルは、咄嗟にジーニンの周囲に先程と同じ間欠泉を一時的に出現させ、足止めするとヒビキと情報交換を始めた。
出来る事使える魔法など、簡易的であるが協力できる体制を整えるのだった。
その後、間欠泉からびくともせずに飛び出て来たジーニンは二人を目にすると、物凄い速さで突撃して来た。
が、その突撃は二人には当たらず壁へと激突する。
ヒビキはグーゲンベルに対して、受け取っていた小型魔道具を使い予測した行動を瞬時に伝える。
それを踏まえてグーゲンベルが魔力の質を上げた、魔法を放ちジーニンの鎧を破壊しようと続けるのだった。
しかし、ジーニンの鎧は傷が付くどころか、徐々に頑丈に堅くなっていたのだ。
それからも持久戦の様に、攻撃を予測し何とか避け、攻撃をし続ける作戦をとり続けた。
「無駄だと、何故気付かない? 俺の鎧は鋼鉄魔法で徐々に強化され、硬く強くなっているんだ! もう既にそんな弱った力の魔法など何のダメージにはならん!」
「塵も積もれば山となるだよ。小さな積み重ねが、最後に実を結ぶことがあるんだ」
「弱者の言い訳に過ぎない! 叶わない夢を見ても辛いだけだ! 俺がその夢、今砕いてやるよ!」
そう声を上げると、ジーニンの鎧が変化し始め両腕付近が刃の様になり、脚部にも刃が生えるのだった。
すると二人の方を向き、両腕を突き出すと突然装備されていた刃が二人目掛けて放たれた。
思わぬ攻撃に、二人は直撃は避けたものの壁に釘付けにされてしまう。
そして身動きが取れない事をジーニンが確認すると、再び両腕から刃を生やし、二人へと近付く。
「そろそろ魔力も尽きる頃だろ? 何だかは分からないが先を見通していたようだが、それも常に続けている訳ないよな。さてと、先にお前の首から落とすかな」
「ぐっ……」
「待てジーニン! ヒビキをやるなら、俺からにしろ!」
「流石王国軍隊長だな。だが、そんな要望俺が聞くと思うのか?」
「っ! ……」
「心配するな、直ぐにお前の首も撥ねてやるよ。それじゃな、ヒビキ」
そうジーニンが告げ、振り上げた刃はヒビキの首元目掛けて振り抜かけた。
次の瞬間、地面に転がったのはヒビキの首ではなく、振り抜いたはずのジーニンの刃であった。
「!?」
「まさか、ヒビキがいるとはな。一番の驚きだよ」
その声にヒビキは聞き覚えがあり、視線を向ける事無く小さくため息をつき「最悪だ……」と呟き俯いた。
またグーゲンベルもその声の主に思い当たる人物がおり、声がした方へと視線を向けた。
すると、そこに立っていたのはオービンであった。
「……」
その女性は執事服で首枷を付けており、それが特徴的であった。
すると無言のまま暫く指を動かし続けた後、足元に配置していた筒状の魔道具を両手で触ると、忙しく動かしていた指を止めた。
「後は、筒に事前に溜めた魔力だけで自動で反応するでしょう」
「貴様! 何故立ち入り禁止の最上階にいる?」
そこへ現れたのは、偶然近くを見回っていた王国軍のインベル隊見習い兵たちであった。
周辺に逃げ遅れた人がいないか、入れる建物の中も確認する様に命令されていたので、各施設や店を数名の班で見回っていたのだった。
雰囲気から明らかに一般人ではないと察した見習い兵たちは、警戒しかまえる。
黙ったまま執事服姿の女性は振り返り、見習い兵を見つめると片腕を前へと突き出し、手を広げた時だった。
彼女の手から細い糸が放たれ見習い兵たちの体を貫くと、次の瞬間には魂が抜かれた様にその場でだらっとし、立ち尽くすのだった。
「あの女の部下か? いや、そんな事どうでもいいか。私は私の使命を全うするまで」
そう口にしながら、見習い兵に突き出した手の指先を暫く動かした後、筒状の魔道具に触れる。
そして執事服の女性はその場からゆっくりと立ち去って行くのだった。
残された見習い兵は、暫くは全くその場から動く様子はなかったが、突然何かに操られる様に動き始め登って来た階段を降りて行くのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――王都内東側地区。
「ぐっはぁっ……」
「おいおい、まだ立てるだろヒビキ? 早く立て」
ヒビキは血を流しながら、壁にもたれ掛かっていた。
既にこの時ヒビキはジーニンに初めは奮闘していたが、徐々に攻撃を受け始め現在では一方的にやられ始めていたのだった。
ヒビキは口元から流れた血を手で拭くと、手を壁に付きながら立ち上がる。
が、フラフラしてしまい、直ぐに近くの壁に手を付く。
「大丈夫だ! まだお前なら向かって来れる! さあさあ、早く俺に向かって来いヒビキ!」
「くっそ野郎だな、お前。一度も女にモテたことねえだろ?」
「女? 何だ急に?」
ヒビキはジーニンの返事にうっすらと笑うと、手を付いていた壁から手を離してその場で自立する。
「独りよがりの奴って相手の事分からねえから、好かれないんだぜ。自分の欲望を通したいなら、相手の気持ちになるのが一番だぜ。学院一のナンパ男からアドバイスしてやるよ」
「何だそれ? 欲望があれば相手なんて関係ねえだろ? それをどう満たすかだけだろ」
「そんな考えだと、誰も近付いて来てくれねえぞ」
「あー! さっきから何が言いてえんだ?」
イラついた様子でジーニンがヒビキに訊ねると、ヒビキは小馬鹿にした表情で答えた。
「いや、絶対お前より俺の方がモテるだろうなってマウントがとりたかっただけだ。所詮戦いが強くても、いい事なんて少ないしな。それにお前、そんな鎧付けて相当顔にでもコンプレックスでもあるのか? 女性と話す時ぐらいはとった方がいいぞ、それ」
「もういい……気が変わった。お前との戦いは終わりだ。お前の首でももぎ取って、あの女に見せつけてやる」
「何、勘にでも触った?」
ジーニンは冷たい声でそれだけ呟くと、もう避けるのも精一杯の状態であるヒビキ目掛けて突進し始めた。
一方でヒビキは立っているので限界で動こうとしなかった。
「この鋼鉄魔法で強化された俺の鎧で圧殺だー!」
ヒビキは死が目の前に迫っているというのに、表情一つ変えず涼しい顔をしていた。
次の瞬間、ヒビキと迫るジーニンの間に地面から間欠泉が噴き出て、ジーニンを弾き返した。
「!?」
何事かと顔を上げると、噴き出した間欠泉が徐々に弱まり、その後ろにグーゲンベルが立っていたのだった。
「グーゲンベル、てめぇまだ息があるのか……」
「当然だ。隊長がそう簡単に倒れる訳ないだろ」
「よく言う。何度俺の攻撃をその体で受けたと思ってるんだ? 既に骨が何本かいってるだろ? 立っているのも後ろのヒビキよりもきついはずだ」
二人の間に介入して来たグーゲンベルは、ジーニンの言う通りヒビキよりも酷い怪我を負っていたが、それを感じさせない様にふらつく事もなく、堂々と立っていたのだ。
その姿を後ろから見ていたヒビキは、再び壁に寄りかかる。
「(こいつ凄すぎる。俺よりも怪我が酷いはずなのに、どうしてそんな風に立ってられるんだ?)」
ヒビキは先程ジーニンを挑発させるような言葉をかけたのは、グーゲンベルがこちらに向かって地下を通って来ているのが『残留思念』によって見えたからであった。
賭けではあったが、何かグーゲンベルが仕掛けようとしていたのを察し時間を稼ごうとしていたのだ。
しかし、突進して来た時にいつものオービンに向けた悪態つきの癖が出て、言い過ぎたと後悔していた。
が、グーゲンベルが偶然かもしれないが助けてくれた事で、ヒビキは安堵の息をつくのだった。
「まだ動けるか、ヒビキ?」
「っ……爺さんなみにならな」
「そうか。なら十分だ。俺が奴の相手をするから、その間に逃げるんだ。君は一般人なのだから、これ以上戦場に立つ必要はない。ここは俺たち王国軍に任せろ」
「任せろって、その体で言われて――」
と、また悪態をつきそうになり途中で言葉を止めるヒビキ。
その後、残っている力を振り絞り立ち上がり、一歩一歩と進み始め、グーゲンベルの真横に立った。
その行動にはグーゲンベルも驚く。
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グーゲンベルはヒビキの覚悟を察したのか、これ以上「逃げろ」とは言わずに「分かった」と返すのだった。
するとグーゲンベルは、咄嗟にジーニンの周囲に先程と同じ間欠泉を一時的に出現させ、足止めするとヒビキと情報交換を始めた。
出来る事使える魔法など、簡易的であるが協力できる体制を整えるのだった。
その後、間欠泉からびくともせずに飛び出て来たジーニンは二人を目にすると、物凄い速さで突撃して来た。
が、その突撃は二人には当たらず壁へと激突する。
ヒビキはグーゲンベルに対して、受け取っていた小型魔道具を使い予測した行動を瞬時に伝える。
それを踏まえてグーゲンベルが魔力の質を上げた、魔法を放ちジーニンの鎧を破壊しようと続けるのだった。
しかし、ジーニンの鎧は傷が付くどころか、徐々に頑丈に堅くなっていたのだ。
それからも持久戦の様に、攻撃を予測し何とか避け、攻撃をし続ける作戦をとり続けた。
「無駄だと、何故気付かない? 俺の鎧は鋼鉄魔法で徐々に強化され、硬く強くなっているんだ! もう既にそんな弱った力の魔法など何のダメージにはならん!」
「塵も積もれば山となるだよ。小さな積み重ねが、最後に実を結ぶことがあるんだ」
「弱者の言い訳に過ぎない! 叶わない夢を見ても辛いだけだ! 俺がその夢、今砕いてやるよ!」
そう声を上げると、ジーニンの鎧が変化し始め両腕付近が刃の様になり、脚部にも刃が生えるのだった。
すると二人の方を向き、両腕を突き出すと突然装備されていた刃が二人目掛けて放たれた。
思わぬ攻撃に、二人は直撃は避けたものの壁に釘付けにされてしまう。
そして身動きが取れない事をジーニンが確認すると、再び両腕から刃を生やし、二人へと近付く。
「そろそろ魔力も尽きる頃だろ? 何だかは分からないが先を見通していたようだが、それも常に続けている訳ないよな。さてと、先にお前の首から落とすかな」
「ぐっ……」
「待てジーニン! ヒビキをやるなら、俺からにしろ!」
「流石王国軍隊長だな。だが、そんな要望俺が聞くと思うのか?」
「っ! ……」
「心配するな、直ぐにお前の首も撥ねてやるよ。それじゃな、ヒビキ」
そうジーニンが告げ、振り上げた刃はヒビキの首元目掛けて振り抜かけた。
次の瞬間、地面に転がったのはヒビキの首ではなく、振り抜いたはずのジーニンの刃であった。
「!?」
「まさか、ヒビキがいるとはな。一番の驚きだよ」
その声にヒビキは聞き覚えがあり、視線を向ける事無く小さくため息をつき「最悪だ……」と呟き俯いた。
またグーゲンベルもその声の主に思い当たる人物がおり、声がした方へと視線を向けた。
すると、そこに立っていたのはオービンであった。
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