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第424話 急変
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――王都内南地区、ポートレス隊担当地区にて。
「さっきからうろちょろと!」
「絶対に背中を見せるな! 互いに護れ! 先程よりも人数が増えているぞ!」
ポートレス隊の兵士たちは、互いに背中を合わせ円を作る様に陣形をとり、数十人のペルトグレットをけん制していた。
ペルトグレットたちは無口のまま、短剣を手にし兵士たちの隙を伺っていた。
いくつの場所で円陣を組む中で、ポートレスが各円陣に指示を出しつつ囲うペルトグレットを一人ずつ撃破していていた。
吹き飛ばされたり、斬られたり、魔法を受けたりしたペルトグレットは大きな反撃もなく倒れると風船の様に弾け消える。
「(何なんだこいつら。一体一体は強くもないし、言葉も発さない。こんなに分身出来る魔法なんて聞いた事ないし、本体が必ずどこかに居るはずだが、この数でそれを探すのも難しい)」
ポートレスは冷静に状況を分析し、着実にペルトグレットの分身体を部下たちと撃破して行く。
だが、分身体は倒しても倒しても次から次へと何処からともなく出現し続け、いたちごっこになりつつあった。
そんな光景を本物のペルトグレットが屋根の上から高みの見物していた。
「おーうまく足止め出来ているみたいだな。これならインクルも文句ないだろ。はぁ~さてと、後は適当に身を隠すかな」
ペルトグレットは屋根の上から裏路地へと降りて行き、ポートレスたちから離れ始める。
そのまま入り組んだ裏路地を、インクルに渡された地図を見ながら歩いて行き、北側へと向かい裏路地を出た時だった。
ペルトグレットの視線の先に二人の人物が立ち塞がった。
「(ん? 誰だあいつら)」
「一人みたいだな。それじゃ、こいつが本体か」
「そうね。そう考えるのが普通よね」
男女の組み合わせの二人の会話を聞き、ペルトグレットはすぐさまポケットに入れていた手をスッと出した。
立ち塞がった男女ペアの正体は、ミカロスとエリスであった。
「突然で申し訳ないのですが、そこの貴方に質問です。貴方は王都の人ですか? それとも、今回のこの騒動の中心人物ですか?」
「……」
「だんまりですか。まあ、王都の人であると言われてもそれはあり得ないので、嘘と分かりますけどね。なんせ、既にこの一帯から王都の人々は王国軍が避難誘導させて誰も残っていませんから」
「そうそう。私はもう確認も何も必要ないと思うんだけど、こっちが念の為って聞かなくて」
「完全な確信じゃなければダメだろ。もしかしたら、逃げ遅れた人かもしれないだろ」
「いやいや、もう王国軍の人たちと戦ってた人と一致しているって話したよね? 聞いてなかったの?」
「それはあくまでエリスが確認しただけであって、俺が見た訳じゃないからな」
「何ミカ、私の事疑ってるの?」
「いやそうじゃなくてだな」
直後、ペルトグレットはミカロスとエリス目掛けて足音も立てずに距離を詰め、短刀を取り出し襲い掛かった。
この時ペルトグレットは二人の見た目から、ちょっとした正義感で戦場に出て来たバカだと思い、排除しようとしていた。
が、その考えが甘かったと近付いて初めて気付くのだった。
取り出した短刀を直ぐに引き戻し、一気に背後へと飛んで回避した。
その瞬間、先程までペルトグレットがいた場所がエリスの背後に出現した風の魔人によって、押し潰されていたのだ。
「(僕とした事が、相手の力を見誤るとはね……少し気を抜き過ぎたな。いや、完全に僕のミスだ。切り替えろ、やる事は変わらないはずだろ)」
ペルトグレットは小さく息を吐き、姿勢を低くし短刀をもう一本取り出し逆手でその一本を握り、二人を観察する様にジッと見つめ始める。
その様子は獲物をじっと待ち、相手の行動を把握し、隙を見逃さずに一瞬で捕らえようとする動物の様であった。
ミカロスとエリスはそんなペルトグレットの変わり様に、息を呑んだ。
先程までの気怠そうな雰囲気から一気に変わり、目つきが鋭く隙を見せたらこっちがやられると察したのだ。
「エリス」
「分かってる。少し甘く考え過ぎてたわよ」
「そうだな。今回ばかりは少し調子に乗り過ぎたな、これは……」
「後悔してる時間なんてないわよ、ミカ。首を突っ込んだんだから、全力で行くわ」
そう口にするとエリスは、背後に炎と雷の魔人を創り出し三体の魔人を背後に出し、戦闘態勢をとる。
その姿を見てミカロスも覚悟を決め、一度小さく深呼吸する。
「……無茶だけは絶対にするなよ、エリス」
「それはお互い様よ、ミカ」
ペルトグレットと二人のにらみ合いが続いた後、西の方から爆発音が聞こえて来た直後、エリスが先に動きペルトグレット目掛けて魔法を放つのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――王都内北地区、インベル隊隊担当地区にて。
「インベル隊長! 周辺の人々の避難誘導完了しました!」
「よし。それであの一帯で突然魂が抜かれた様に立ち尽くしている人々の方の調査はどうだ?」
「はい、それが未だに原因は不明で」
部下の報告に「そうか」とインベルが口にすると、そこへ息を切らして一人の部下がやって来る。
「ほ、報告です!」
「どうした?」
「別の一帯で、に、似た様に立ち尽くしている人々を発見しました!」
「何だと」
すると更に別方向から違う部下がやって来て報告を始める。
「報告! 先程調査をしている部隊との連絡が途絶えました」
「次から次へと」
「ほうこ――ぐっぅ!」
その時だった、新しく部下が向かって来ていたが、その背後から大柄の男がぼこぼこした突起のあるこん棒でその部下を背後から殴り飛ばし、インベルたちの頭上を飛んで行き壁へと直撃する。
突然の事に、周囲にいた兵士たちは何が起こったのか理解出来ずに固まっていたが、インベルはすぐさま腰に下げていた剣を抜いた。
「全員構えろ! 敵だ!」
インベルの言葉でハッと目覚めた兵士たちは、各自戦闘態勢をとる。
そこへ大柄の男がズシズシとやって来て立ち止まる。
「お前が王国軍隊長ってやつか?」
「貴様、何者だ?」
「名などない。ただ王国軍を殺しに来ただけだ」
「(相手は現状一人。主な攻撃手段はあのこん棒、体型からは素早く動けないと現状判断。今起きている魂を抜かれた様な人々とは無関係なただの犯罪者、もしくは事態を起こしている人物の護衛、または関係者もありえるか)」
インベルは即座に相手を見て様々な状況判断を行う。
そしてすぐさま周囲の部下たちに指示を出し、攻撃の陣を作る。
遠距離攻撃を中心とした陣で、魔法部隊を配置し一気に大柄の男目掛けて『ガスト』『ブリザード』『バースト』を同時に放たせる。
攻撃は見事に大柄の男に命中し、大柄の男はその場で倒れて動かなくなる。
「対象沈黙。周囲に仲間もしくは、観察している者を探せ」
インベル隊の中隊長がそう部下たちに指示を出し、捜索出来る範囲で数名で命令に従い動き始める。
その中でインベルは小隊長二名と共に、倒れた大柄の男へと近付く。
「インベル隊長、この人物はどういたしますか?」
「まずは拘束しろ。さすがに死んではいないから、目が覚め次第尋問し、他の仲間などを吐かせる」
「承知いたしました」
小隊長二名はインベルの指示で大柄の男を魔法で拘束を始める。
「(こいつは何故回避しなかった。いや、それ以前に避けられないとしても、本能的に防衛行動をとるはずが、こいつはとらずにあの攻撃を真正面から受けた。何故だ?)」
大柄の男の行動に疑問を思いつつインベルが、大柄の男を見ているとふと背後の方から部下たちの気配が消える感覚がし振り返った。
「!?」
そこで目にした光景は、先程まで動いていた部下たちが突然動かなくなり、その場で魂が抜かれた様に立ち尽くしている姿であった。
インベルは直ぐに周囲を確認し、先程との違和感などを探したが見つからず後ろにいる小隊長に声を掛けた。
「お前たち、周囲を警戒しろ! 明らかに別の敵から――」
と、インベルが振り向くと二人の小隊長も部下たちと同じ様に魂が抜かれた様にその場で動かなくなっていた。
「(何が起きている? 今の今まで普通だったのが、少し目を離した隙に……)」
インベルは咄嗟にその場から後退し、周囲を警戒するが街中は異様な程鎮まりかえっており、不気味な雰囲気に包まれていた。
次の瞬間、倒れていた大柄の男が目を覚ましたのか、中途半端な拘束魔法から抜け出しゆっくりと起き上がった。
が、その大柄の男は先程と少し雰囲気が違い、どこから自分の意志ではない感じであった。
瞳は白目で、首は傾げたままこん棒を引きずり歩き始めたのだ。
インベルはすぐさま剣を振り上げ、魔法で攻撃を仕掛けようとしたが、その背後で同じ様に二人の小隊長が動き始めたのが目に入り、動きを止める。
そして背後からも奥の人の気配を感じ、目を向けると部下たちが自分の方に視線を向けて来ていた姿であった。
「(なるほど、私の敵は余程悪趣味な性格をしているようだな……)」
「さっきからうろちょろと!」
「絶対に背中を見せるな! 互いに護れ! 先程よりも人数が増えているぞ!」
ポートレス隊の兵士たちは、互いに背中を合わせ円を作る様に陣形をとり、数十人のペルトグレットをけん制していた。
ペルトグレットたちは無口のまま、短剣を手にし兵士たちの隙を伺っていた。
いくつの場所で円陣を組む中で、ポートレスが各円陣に指示を出しつつ囲うペルトグレットを一人ずつ撃破していていた。
吹き飛ばされたり、斬られたり、魔法を受けたりしたペルトグレットは大きな反撃もなく倒れると風船の様に弾け消える。
「(何なんだこいつら。一体一体は強くもないし、言葉も発さない。こんなに分身出来る魔法なんて聞いた事ないし、本体が必ずどこかに居るはずだが、この数でそれを探すのも難しい)」
ポートレスは冷静に状況を分析し、着実にペルトグレットの分身体を部下たちと撃破して行く。
だが、分身体は倒しても倒しても次から次へと何処からともなく出現し続け、いたちごっこになりつつあった。
そんな光景を本物のペルトグレットが屋根の上から高みの見物していた。
「おーうまく足止め出来ているみたいだな。これならインクルも文句ないだろ。はぁ~さてと、後は適当に身を隠すかな」
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そのまま入り組んだ裏路地を、インクルに渡された地図を見ながら歩いて行き、北側へと向かい裏路地を出た時だった。
ペルトグレットの視線の先に二人の人物が立ち塞がった。
「(ん? 誰だあいつら)」
「一人みたいだな。それじゃ、こいつが本体か」
「そうね。そう考えるのが普通よね」
男女の組み合わせの二人の会話を聞き、ペルトグレットはすぐさまポケットに入れていた手をスッと出した。
立ち塞がった男女ペアの正体は、ミカロスとエリスであった。
「突然で申し訳ないのですが、そこの貴方に質問です。貴方は王都の人ですか? それとも、今回のこの騒動の中心人物ですか?」
「……」
「だんまりですか。まあ、王都の人であると言われてもそれはあり得ないので、嘘と分かりますけどね。なんせ、既にこの一帯から王都の人々は王国軍が避難誘導させて誰も残っていませんから」
「そうそう。私はもう確認も何も必要ないと思うんだけど、こっちが念の為って聞かなくて」
「完全な確信じゃなければダメだろ。もしかしたら、逃げ遅れた人かもしれないだろ」
「いやいや、もう王国軍の人たちと戦ってた人と一致しているって話したよね? 聞いてなかったの?」
「それはあくまでエリスが確認しただけであって、俺が見た訳じゃないからな」
「何ミカ、私の事疑ってるの?」
「いやそうじゃなくてだな」
直後、ペルトグレットはミカロスとエリス目掛けて足音も立てずに距離を詰め、短刀を取り出し襲い掛かった。
この時ペルトグレットは二人の見た目から、ちょっとした正義感で戦場に出て来たバカだと思い、排除しようとしていた。
が、その考えが甘かったと近付いて初めて気付くのだった。
取り出した短刀を直ぐに引き戻し、一気に背後へと飛んで回避した。
その瞬間、先程までペルトグレットがいた場所がエリスの背後に出現した風の魔人によって、押し潰されていたのだ。
「(僕とした事が、相手の力を見誤るとはね……少し気を抜き過ぎたな。いや、完全に僕のミスだ。切り替えろ、やる事は変わらないはずだろ)」
ペルトグレットは小さく息を吐き、姿勢を低くし短刀をもう一本取り出し逆手でその一本を握り、二人を観察する様にジッと見つめ始める。
その様子は獲物をじっと待ち、相手の行動を把握し、隙を見逃さずに一瞬で捕らえようとする動物の様であった。
ミカロスとエリスはそんなペルトグレットの変わり様に、息を呑んだ。
先程までの気怠そうな雰囲気から一気に変わり、目つきが鋭く隙を見せたらこっちがやられると察したのだ。
「エリス」
「分かってる。少し甘く考え過ぎてたわよ」
「そうだな。今回ばかりは少し調子に乗り過ぎたな、これは……」
「後悔してる時間なんてないわよ、ミカ。首を突っ込んだんだから、全力で行くわ」
そう口にするとエリスは、背後に炎と雷の魔人を創り出し三体の魔人を背後に出し、戦闘態勢をとる。
その姿を見てミカロスも覚悟を決め、一度小さく深呼吸する。
「……無茶だけは絶対にするなよ、エリス」
「それはお互い様よ、ミカ」
ペルトグレットと二人のにらみ合いが続いた後、西の方から爆発音が聞こえて来た直後、エリスが先に動きペルトグレット目掛けて魔法を放つのだった。
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「インベル隊長! 周辺の人々の避難誘導完了しました!」
「よし。それであの一帯で突然魂が抜かれた様に立ち尽くしている人々の方の調査はどうだ?」
「はい、それが未だに原因は不明で」
部下の報告に「そうか」とインベルが口にすると、そこへ息を切らして一人の部下がやって来る。
「ほ、報告です!」
「どうした?」
「別の一帯で、に、似た様に立ち尽くしている人々を発見しました!」
「何だと」
すると更に別方向から違う部下がやって来て報告を始める。
「報告! 先程調査をしている部隊との連絡が途絶えました」
「次から次へと」
「ほうこ――ぐっぅ!」
その時だった、新しく部下が向かって来ていたが、その背後から大柄の男がぼこぼこした突起のあるこん棒でその部下を背後から殴り飛ばし、インベルたちの頭上を飛んで行き壁へと直撃する。
突然の事に、周囲にいた兵士たちは何が起こったのか理解出来ずに固まっていたが、インベルはすぐさま腰に下げていた剣を抜いた。
「全員構えろ! 敵だ!」
インベルの言葉でハッと目覚めた兵士たちは、各自戦闘態勢をとる。
そこへ大柄の男がズシズシとやって来て立ち止まる。
「お前が王国軍隊長ってやつか?」
「貴様、何者だ?」
「名などない。ただ王国軍を殺しに来ただけだ」
「(相手は現状一人。主な攻撃手段はあのこん棒、体型からは素早く動けないと現状判断。今起きている魂を抜かれた様な人々とは無関係なただの犯罪者、もしくは事態を起こしている人物の護衛、または関係者もありえるか)」
インベルは即座に相手を見て様々な状況判断を行う。
そしてすぐさま周囲の部下たちに指示を出し、攻撃の陣を作る。
遠距離攻撃を中心とした陣で、魔法部隊を配置し一気に大柄の男目掛けて『ガスト』『ブリザード』『バースト』を同時に放たせる。
攻撃は見事に大柄の男に命中し、大柄の男はその場で倒れて動かなくなる。
「対象沈黙。周囲に仲間もしくは、観察している者を探せ」
インベル隊の中隊長がそう部下たちに指示を出し、捜索出来る範囲で数名で命令に従い動き始める。
その中でインベルは小隊長二名と共に、倒れた大柄の男へと近付く。
「インベル隊長、この人物はどういたしますか?」
「まずは拘束しろ。さすがに死んではいないから、目が覚め次第尋問し、他の仲間などを吐かせる」
「承知いたしました」
小隊長二名はインベルの指示で大柄の男を魔法で拘束を始める。
「(こいつは何故回避しなかった。いや、それ以前に避けられないとしても、本能的に防衛行動をとるはずが、こいつはとらずにあの攻撃を真正面から受けた。何故だ?)」
大柄の男の行動に疑問を思いつつインベルが、大柄の男を見ているとふと背後の方から部下たちの気配が消える感覚がし振り返った。
「!?」
そこで目にした光景は、先程まで動いていた部下たちが突然動かなくなり、その場で魂が抜かれた様に立ち尽くしている姿であった。
インベルは直ぐに周囲を確認し、先程との違和感などを探したが見つからず後ろにいる小隊長に声を掛けた。
「お前たち、周囲を警戒しろ! 明らかに別の敵から――」
と、インベルが振り向くと二人の小隊長も部下たちと同じ様に魂が抜かれた様にその場で動かなくなっていた。
「(何が起きている? 今の今まで普通だったのが、少し目を離した隙に……)」
インベルは咄嗟にその場から後退し、周囲を警戒するが街中は異様な程鎮まりかえっており、不気味な雰囲気に包まれていた。
次の瞬間、倒れていた大柄の男が目を覚ましたのか、中途半端な拘束魔法から抜け出しゆっくりと起き上がった。
が、その大柄の男は先程と少し雰囲気が違い、どこから自分の意志ではない感じであった。
瞳は白目で、首は傾げたままこん棒を引きずり歩き始めたのだ。
インベルはすぐさま剣を振り上げ、魔法で攻撃を仕掛けようとしたが、その背後で同じ様に二人の小隊長が動き始めたのが目に入り、動きを止める。
そして背後からも奥の人の気配を感じ、目を向けると部下たちが自分の方に視線を向けて来ていた姿であった。
「(なるほど、私の敵は余程悪趣味な性格をしているようだな……)」
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