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第308話 そっとしまい込む
しおりを挟む「(はぁ~結局無駄足で終わったね……)」
マリアは小さくため息を漏らし、集合場所へと向かう為に近道でもしようかと細道へと入り込んだ。
そんなマリアを見て、焦り始める人物たちがいた。
それはジェーンやイェレナたちだちだった。
「やばい! マリアが集合場所に戻るぞ! 全員即刻撤退!」
「ジェーン、私たちも行くよ。マリアに本気で移動されたら、私たちでも勝てない」
「ほぉ~誰に本気で移動されたら勝てないって?」
「「え?」」
ジェーンとイェレナが振り返ると、そこには何故かマリアが腕を組み笑顔で見下ろしていたのだった。
まさかの状況に2人は固まってしまい何も話す事が出来ずにいると、マリアが続けて口を開く。
「な~にをしてるのかな~2人は?」
「い、いや~偶然。超偶然。ちょっと屋根の上から街を見ていたら、マリアにここで会うとは思わなくて」
「そそ、そうそう。偶然じゃん。マリアは何してたの?」
と、2人は咄嗟に言い訳をし更には話を変えようとするも、マリアは全てを知った顔で何も言わず笑顔の圧を掛け続けたのだった。
「わわ、私たちはただ街を眺めていただけで、決して悪い事はしないよ」
「そうそう。ちょ~と上から街を眺めてみたいな~と思って」
「……」
「確かに屋根に勝手に昇ったのは謝るよ。バレたらやばいしね」
「でも好奇心には勝てなかったて言うか、何て言うか……バレないかな~って」
「……」
するとそこで遂に2人もマリアからの圧に耐えられなくなり黙り込んでしまう。
そんな2人に夕日が当たり続けていると、ツーっと冷や汗が流れ落ちる。
その直後、2人は同時にマリアに対して頭を下げて正直に告白し始めたのだった。
「すいませんでしたー! つい好奇心を抑えられず尾行してました!」
「辞めよう、辞めようと思っていたんだけど、あと少しだけと言う気持ちが止められませんでした!」
「……ほぉ~それで」
「マリアが年上好きと知って超テンションが上がりました! 隅に置けないなって!」
「しかもお忍びデートとかやる~って思いましたし、急に街中で腕を組んだ時は叫びそうになりました!」
「ぅっっ……で?」
「デートコース回って相手の年上彼氏とイチャイチャしてる光景に悶絶してました! マジ最高っす!」
「マリアも乙女なんだなって実感しました! あの鬼のマリアが恋をするって言う本書けそうな勢いです!」
「っっっっ……よ~く、分かった。遺言はそれでいいか?」
「「悔いはありません!」」
次の瞬間、2人の脳天にマリアの拳が叩き込まれるのだった。
そして引きずられて集合場所へと戻るのだった。
「さて、お前たち。何故整列させられているか、分かるか?」
マリアは集合場所に到着すると馬車の入口付近に腰を掛け、正面にジェーンとイェレナ以外の全員を整列させていた。
ちなみにジェーンとイェレナは、マリアの足元で正座をさせられていたのだった。
「ジェシカ?」
「……すいません。止めきれませんでした……」
「フェルマにシェラ?」
「すいません……」
「……」
「ウィルソンにジャックも」
「すまん……」
「言い訳は何もせずに、全てを受け入れます」
マリアは各自の反応を見てから深くため息をついた。
「(全く、まさか全員に見られてたとはね。途中からこの2人の変な感じには気付いていたのだけど……)」
するとマリアは正座しているジェーンとイェレナの前に立ち目線を落とした。
「2人は帰りの御者お願いね」
「「……はい」」
そして振り返り口を開く。
「今回の件については、屋敷で後日ミーティングを開く。そこで諸々と話す事とする。ひとまず今は、もうすぐ日が沈む。その前に屋敷に戻り次第、各自物を急ぎ運ぶ様に。それでは各自各々の場所に乗って直ぐに出発だ」
その後マリアが入る馬車に乗る人物は、残りの皆で平等にくじ引きで決め乗り込み御者となったジェーンとイェレナが馬を動かし、屋敷への帰路に就くのだった。
馬車内では最初は緊張した雰囲気が流れていたが、マリアは「今は休んでおけ」と優しく伝えると緊張の糸が切れたのか、マリアと一緒に乗っていた皆は眠りについてしまう。
そしてマリアは1人で馬車内から見える夕日に染まる外の景色に目を向けた。
「(結局の所、皆は自由に出来たのだろか? ジェーンとイェレナに付き合わされただけなんじゃ?)」
と、疑問に思っていると服のポケットに何か入っている事にそこで初めて気付く。
マリアはそのままポケットに手を入れて握って取り出すと、それは見た事のないネックレスだった。
「何だこれ? こんな物入っていっけ?」
首を傾げた後、まだ何か入っていないかとポケットの中を探していると、小さな紙が出て来た。
そこには何やら文字が書いてあり目を凝らして読んだ。
「これは約束のお礼だ。大事に使えよ。タツミより……はぁ!?」
突然の声に寝ていた者たちが驚き、体をビクッとさせていた。
マリアは何でもないと釈明し、皆を落ち着けた後手に握り締めたネックレスと小さな紙をポケットへと勢いよく突っ込んだ。
「(あいつ! いつの間にこんな事を……次見かけたらこれ投げつけて返してやる)」
と、心に決めるマリアであった。
そうして無事にマリアたちは屋敷に辿り着き、買って来た物を無事に全て屋敷に運び慌ただしい1日が終わるのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「うぅ~~っっ。いい朝だ~」
私はスッキリとした気持ちで朝を迎えていた。
昨日は誕生会ではしゃぎ過ぎてしまい、だらっとした1日を過ごしてしまった。
だけども、たまにはそんな日も悪くないなと実感した。
「おはようございます、アリスお嬢様」
「おはようマリア」
「今日は、いつもよりお早いお目覚めですね」
「やっぱり? 昨日だら~とした1日を過ごしたからか、物凄く体が元気なんだよね」
私はマリアに凄く調子がいい事を体で表現した。
「それは良かったです」
そう言ってマリアは、華麗に私の表現をスルーしていつもの様に全ての窓のカーテンを開け始め、朝の仕事を開始した。
スルーか、ちょっと辛いな……
私は少し心が傷ついたが、一度背伸びをし今日どうするかを思い返し始めた。
実を言うと、昨日のうちに残り少ない今年をどう過ごすか改めて決め直したのだ。
そして私はマリアに向かって今日の予定を伝えた。
「マリア、ちょっといい?」
「はい、何でしょうかアリスお嬢様」
「今日、街に行きたいんだけど付き合ってくれない?」
その直後、マリアが今まで見た事のない微妙な表情を一瞬だけ見せたが、直ぐにいつも冷静な表情で「分かりました」と返して来た。
な、何だったんだ今の顔は? 私の見間違え? いや、あれは見間違えとかじゃなくて、はっきりと「えっ……」って顔してた。
私は信じられない事に頭を悩ませたが、マリアに訊いても答えてくれる訳もないので、あれは私の奥深くにそっとしまい込み見なかった事としてシャワーを浴びる為に部屋を後にした。
マリアは小さくため息を漏らし、集合場所へと向かう為に近道でもしようかと細道へと入り込んだ。
そんなマリアを見て、焦り始める人物たちがいた。
それはジェーンやイェレナたちだちだった。
「やばい! マリアが集合場所に戻るぞ! 全員即刻撤退!」
「ジェーン、私たちも行くよ。マリアに本気で移動されたら、私たちでも勝てない」
「ほぉ~誰に本気で移動されたら勝てないって?」
「「え?」」
ジェーンとイェレナが振り返ると、そこには何故かマリアが腕を組み笑顔で見下ろしていたのだった。
まさかの状況に2人は固まってしまい何も話す事が出来ずにいると、マリアが続けて口を開く。
「な~にをしてるのかな~2人は?」
「い、いや~偶然。超偶然。ちょっと屋根の上から街を見ていたら、マリアにここで会うとは思わなくて」
「そそ、そうそう。偶然じゃん。マリアは何してたの?」
と、2人は咄嗟に言い訳をし更には話を変えようとするも、マリアは全てを知った顔で何も言わず笑顔の圧を掛け続けたのだった。
「わわ、私たちはただ街を眺めていただけで、決して悪い事はしないよ」
「そうそう。ちょ~と上から街を眺めてみたいな~と思って」
「……」
「確かに屋根に勝手に昇ったのは謝るよ。バレたらやばいしね」
「でも好奇心には勝てなかったて言うか、何て言うか……バレないかな~って」
「……」
するとそこで遂に2人もマリアからの圧に耐えられなくなり黙り込んでしまう。
そんな2人に夕日が当たり続けていると、ツーっと冷や汗が流れ落ちる。
その直後、2人は同時にマリアに対して頭を下げて正直に告白し始めたのだった。
「すいませんでしたー! つい好奇心を抑えられず尾行してました!」
「辞めよう、辞めようと思っていたんだけど、あと少しだけと言う気持ちが止められませんでした!」
「……ほぉ~それで」
「マリアが年上好きと知って超テンションが上がりました! 隅に置けないなって!」
「しかもお忍びデートとかやる~って思いましたし、急に街中で腕を組んだ時は叫びそうになりました!」
「ぅっっ……で?」
「デートコース回って相手の年上彼氏とイチャイチャしてる光景に悶絶してました! マジ最高っす!」
「マリアも乙女なんだなって実感しました! あの鬼のマリアが恋をするって言う本書けそうな勢いです!」
「っっっっ……よ~く、分かった。遺言はそれでいいか?」
「「悔いはありません!」」
次の瞬間、2人の脳天にマリアの拳が叩き込まれるのだった。
そして引きずられて集合場所へと戻るのだった。
「さて、お前たち。何故整列させられているか、分かるか?」
マリアは集合場所に到着すると馬車の入口付近に腰を掛け、正面にジェーンとイェレナ以外の全員を整列させていた。
ちなみにジェーンとイェレナは、マリアの足元で正座をさせられていたのだった。
「ジェシカ?」
「……すいません。止めきれませんでした……」
「フェルマにシェラ?」
「すいません……」
「……」
「ウィルソンにジャックも」
「すまん……」
「言い訳は何もせずに、全てを受け入れます」
マリアは各自の反応を見てから深くため息をついた。
「(全く、まさか全員に見られてたとはね。途中からこの2人の変な感じには気付いていたのだけど……)」
するとマリアは正座しているジェーンとイェレナの前に立ち目線を落とした。
「2人は帰りの御者お願いね」
「「……はい」」
そして振り返り口を開く。
「今回の件については、屋敷で後日ミーティングを開く。そこで諸々と話す事とする。ひとまず今は、もうすぐ日が沈む。その前に屋敷に戻り次第、各自物を急ぎ運ぶ様に。それでは各自各々の場所に乗って直ぐに出発だ」
その後マリアが入る馬車に乗る人物は、残りの皆で平等にくじ引きで決め乗り込み御者となったジェーンとイェレナが馬を動かし、屋敷への帰路に就くのだった。
馬車内では最初は緊張した雰囲気が流れていたが、マリアは「今は休んでおけ」と優しく伝えると緊張の糸が切れたのか、マリアと一緒に乗っていた皆は眠りについてしまう。
そしてマリアは1人で馬車内から見える夕日に染まる外の景色に目を向けた。
「(結局の所、皆は自由に出来たのだろか? ジェーンとイェレナに付き合わされただけなんじゃ?)」
と、疑問に思っていると服のポケットに何か入っている事にそこで初めて気付く。
マリアはそのままポケットに手を入れて握って取り出すと、それは見た事のないネックレスだった。
「何だこれ? こんな物入っていっけ?」
首を傾げた後、まだ何か入っていないかとポケットの中を探していると、小さな紙が出て来た。
そこには何やら文字が書いてあり目を凝らして読んだ。
「これは約束のお礼だ。大事に使えよ。タツミより……はぁ!?」
突然の声に寝ていた者たちが驚き、体をビクッとさせていた。
マリアは何でもないと釈明し、皆を落ち着けた後手に握り締めたネックレスと小さな紙をポケットへと勢いよく突っ込んだ。
「(あいつ! いつの間にこんな事を……次見かけたらこれ投げつけて返してやる)」
と、心に決めるマリアであった。
そうして無事にマリアたちは屋敷に辿り着き、買って来た物を無事に全て屋敷に運び慌ただしい1日が終わるのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「うぅ~~っっ。いい朝だ~」
私はスッキリとした気持ちで朝を迎えていた。
昨日は誕生会ではしゃぎ過ぎてしまい、だらっとした1日を過ごしてしまった。
だけども、たまにはそんな日も悪くないなと実感した。
「おはようございます、アリスお嬢様」
「おはようマリア」
「今日は、いつもよりお早いお目覚めですね」
「やっぱり? 昨日だら~とした1日を過ごしたからか、物凄く体が元気なんだよね」
私はマリアに凄く調子がいい事を体で表現した。
「それは良かったです」
そう言ってマリアは、華麗に私の表現をスルーしていつもの様に全ての窓のカーテンを開け始め、朝の仕事を開始した。
スルーか、ちょっと辛いな……
私は少し心が傷ついたが、一度背伸びをし今日どうするかを思い返し始めた。
実を言うと、昨日のうちに残り少ない今年をどう過ごすか改めて決め直したのだ。
そして私はマリアに向かって今日の予定を伝えた。
「マリア、ちょっといい?」
「はい、何でしょうかアリスお嬢様」
「今日、街に行きたいんだけど付き合ってくれない?」
その直後、マリアが今まで見た事のない微妙な表情を一瞬だけ見せたが、直ぐにいつも冷静な表情で「分かりました」と返して来た。
な、何だったんだ今の顔は? 私の見間違え? いや、あれは見間違えとかじゃなくて、はっきりと「えっ……」って顔してた。
私は信じられない事に頭を悩ませたが、マリアに訊いても答えてくれる訳もないので、あれは私の奥深くにそっとしまい込み見なかった事としてシャワーを浴びる為に部屋を後にした。
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