247 / 564
第246話 答えが出ない理由
しおりを挟む
「彼に興味がないなら、断ればいいじゃん」
「そんな急にバッサリと」
「何? それじゃ、マリアは彼に脈ありなの?」
「そう言う訳じゃ……」
私はエリスの言葉に口をもごつかせた。
エリスはそんな私をただじっと見つめて、何も言ってこずに私の言葉を待っていた。
私は暫く頭を悩ませたあげく、思っている事をそのまま言う事にした。
「その、私はあいつの事を異性として見た事もないですが、友達って言いますか、超えるべき目標? 的なライバルとして思ってます。だから嫌いって訳でもないですが、異性として好きって言う訳でもないと言いますか……」
私はうまく自分の気持ちを言葉で表現できず、エリスに話した。
う~~……口に出せばもう少し整った感じで言えると思ったけど、全然ダメだ……
するとエリスはストレートに問いかけて来た。
「それで、結局好きなの? 嫌いなの?」
「いや」
「好き?」
「ですから」
「嫌い?」
「うっ」
「ど・っ・ち?」
徐々に迫りくるエリスに、私は遂に黙って顔を逸らしてしまう。
そんな態度にエリスは小さくため息をついて、元に戻った。
「そこがはっきりしないなら、ずっと考えても答えは出ないわよ」
「……そうなんですかね……」
「そうよ。時間が解決する問題じゃないわ。貴方自身が決めなければ、何も決まらないままよ告白の答えって言うのわね」
「私が決めなきゃいけない……」
このまま何も決めずに先延ばしにしていい事でもないのは分かっている。
でも、どっちかを決めなきゃいけないなんて、今の私には出来ない。
どうしてどっちかしか選べないんだろ。
私はこのままがいいのに。
何でルークは私に告白をして来たの?
私は付き合う未来も、断った後の何とも言えない未来も、どっちかなんて決められない。
……あ~そうか。
私、怖いんだ。
この決断した結果、今の関係性やこの日常が壊れるのが嫌なんだ。
その時、初めて私はどうして答えが出せずにいたのか分かった気がした。
「マリアは、誰かに告白した事ある?」
「えっ、いきなり何ですか?」
「いいから。どうなの?」
「いや、ないですけど」
「そう。ちなみに私はあるわよ」
急にエリスは自分の話をし出した。
それは、中等部くらいの時の事で初めて男子を好きになった時の話であった。
その時は1つ年上の先輩を好きになったらしい。
だが、その時は最初から好きと言う感情ではなく憧れからであったと話した。
その内先輩の事を知っていくうちにもっと知りたい、もっと話したいと思う様になって、他の女子にそれを言ったら恋だと言われて、初めてそれで先輩が好きなのだと理解したらしい。
しかし、エリスも初めは好きと言うものがこんな気持ちとは分からず、否定していたと語った。
「それでどうしたんですか?」
私はエリスの話を聞いているうちに、聞き入っていた。
エリスは私の問いかけに、モヤモヤした気持ちで過ごしているある日、先輩と親しくしている先輩と同学年の女子の姿を見て嫉妬したと答えた。
それでその時の気持ちが先輩の事が好きだと分かった瞬間だったと話した。
その後、その気持ちを先輩に伝えたが先輩にはその場で断られたそうだ。
「今じゃ懐かしいわ。初めての恋に失恋と、一気に2つも体験出来たのだから」
「それで、その先輩とはどうなったんですか?」
「? どうって、何もないわよ。ただの先輩後輩なだけよ」
「その後も話したりしたんですか?」
「いや、それ以来話す事はなかったわね。向うからも話し掛けて来る事はなかったわ」
「そうなんですか……」
「何でマリアが落ち込むのよ。先輩にはその時もう彼女がいたし、私も引きずっていた訳じゃないから普通の事だと思うわよ」
やっぱり、それまでの関係性や日常は変わってしまうんだ。
でも、エリス先輩の告白にどうしてその先輩は直ぐに答えられたの? 関係性や日常が変わるのが怖くなかったの? それとも、別にエリス先輩とはどうなってもいいとか思っていたの?
私はそんな事を考えて、少し難しい顔をしているとエリスは思い出したかの様に話し続けた。
「あ~でも、この前の学院祭で久しぶりにその先輩に会ったわ。その時に久しぶりに話したわね。告白には驚いたってその時に言われたわ。でも、めいいっぱい勇気を振り絞って気持ちをぶつけて来てくれたから、自分も曖昧でなく正直に私に対しての気持ちを伝えられたって何でか感謝されたわ」
「……エリス先輩は、告白して怖くなかったんですか? その人との関係性が変わる事や、日常が変わる事とか」
「それはした後に思ったわ。した時は、そんな事考えてなくて、ただ気持ちを伝えたいと思ったら行動してたわ」
「そうですか」
「確かに、告白云々で関係性とかは変わる。けど、その先どうするかは告白した人と、された人の行動で変わると私は思うわ。どうしたいか決めるのもいいし、何もしないでもいい。私はいい経験をしたと思って前に進めたし、偶然かもしれないけど懐かしい話をその人とも出来た」
私はエリスの話をただ黙って聞き続けた。
「私の話とかで、マリアを前進させたのか後退させたのかは分からないけど、吐き出した事で膠着状態からは変わったんじゃない?」
その問いかけに私はエリスの目を見て「はい、変わりました」と素直に答えられた。
何か答えが出た訳じゃない。
けど、私がどうして答えを出せないのかが分かっただけでも大きな前進だと思う。
「さてと、まだ聞いた話で話してない事はあるけど、とりあえず先にその服を返しに行こうか。そろそろレンタル終了の時間だし」
私はそのままエリスと共に立ち上がり、最初の服屋へと向かった。
その道中では、もう1つの悩み事についても話をした。
「そんな急にバッサリと」
「何? それじゃ、マリアは彼に脈ありなの?」
「そう言う訳じゃ……」
私はエリスの言葉に口をもごつかせた。
エリスはそんな私をただじっと見つめて、何も言ってこずに私の言葉を待っていた。
私は暫く頭を悩ませたあげく、思っている事をそのまま言う事にした。
「その、私はあいつの事を異性として見た事もないですが、友達って言いますか、超えるべき目標? 的なライバルとして思ってます。だから嫌いって訳でもないですが、異性として好きって言う訳でもないと言いますか……」
私はうまく自分の気持ちを言葉で表現できず、エリスに話した。
う~~……口に出せばもう少し整った感じで言えると思ったけど、全然ダメだ……
するとエリスはストレートに問いかけて来た。
「それで、結局好きなの? 嫌いなの?」
「いや」
「好き?」
「ですから」
「嫌い?」
「うっ」
「ど・っ・ち?」
徐々に迫りくるエリスに、私は遂に黙って顔を逸らしてしまう。
そんな態度にエリスは小さくため息をついて、元に戻った。
「そこがはっきりしないなら、ずっと考えても答えは出ないわよ」
「……そうなんですかね……」
「そうよ。時間が解決する問題じゃないわ。貴方自身が決めなければ、何も決まらないままよ告白の答えって言うのわね」
「私が決めなきゃいけない……」
このまま何も決めずに先延ばしにしていい事でもないのは分かっている。
でも、どっちかを決めなきゃいけないなんて、今の私には出来ない。
どうしてどっちかしか選べないんだろ。
私はこのままがいいのに。
何でルークは私に告白をして来たの?
私は付き合う未来も、断った後の何とも言えない未来も、どっちかなんて決められない。
……あ~そうか。
私、怖いんだ。
この決断した結果、今の関係性やこの日常が壊れるのが嫌なんだ。
その時、初めて私はどうして答えが出せずにいたのか分かった気がした。
「マリアは、誰かに告白した事ある?」
「えっ、いきなり何ですか?」
「いいから。どうなの?」
「いや、ないですけど」
「そう。ちなみに私はあるわよ」
急にエリスは自分の話をし出した。
それは、中等部くらいの時の事で初めて男子を好きになった時の話であった。
その時は1つ年上の先輩を好きになったらしい。
だが、その時は最初から好きと言う感情ではなく憧れからであったと話した。
その内先輩の事を知っていくうちにもっと知りたい、もっと話したいと思う様になって、他の女子にそれを言ったら恋だと言われて、初めてそれで先輩が好きなのだと理解したらしい。
しかし、エリスも初めは好きと言うものがこんな気持ちとは分からず、否定していたと語った。
「それでどうしたんですか?」
私はエリスの話を聞いているうちに、聞き入っていた。
エリスは私の問いかけに、モヤモヤした気持ちで過ごしているある日、先輩と親しくしている先輩と同学年の女子の姿を見て嫉妬したと答えた。
それでその時の気持ちが先輩の事が好きだと分かった瞬間だったと話した。
その後、その気持ちを先輩に伝えたが先輩にはその場で断られたそうだ。
「今じゃ懐かしいわ。初めての恋に失恋と、一気に2つも体験出来たのだから」
「それで、その先輩とはどうなったんですか?」
「? どうって、何もないわよ。ただの先輩後輩なだけよ」
「その後も話したりしたんですか?」
「いや、それ以来話す事はなかったわね。向うからも話し掛けて来る事はなかったわ」
「そうなんですか……」
「何でマリアが落ち込むのよ。先輩にはその時もう彼女がいたし、私も引きずっていた訳じゃないから普通の事だと思うわよ」
やっぱり、それまでの関係性や日常は変わってしまうんだ。
でも、エリス先輩の告白にどうしてその先輩は直ぐに答えられたの? 関係性や日常が変わるのが怖くなかったの? それとも、別にエリス先輩とはどうなってもいいとか思っていたの?
私はそんな事を考えて、少し難しい顔をしているとエリスは思い出したかの様に話し続けた。
「あ~でも、この前の学院祭で久しぶりにその先輩に会ったわ。その時に久しぶりに話したわね。告白には驚いたってその時に言われたわ。でも、めいいっぱい勇気を振り絞って気持ちをぶつけて来てくれたから、自分も曖昧でなく正直に私に対しての気持ちを伝えられたって何でか感謝されたわ」
「……エリス先輩は、告白して怖くなかったんですか? その人との関係性が変わる事や、日常が変わる事とか」
「それはした後に思ったわ。した時は、そんな事考えてなくて、ただ気持ちを伝えたいと思ったら行動してたわ」
「そうですか」
「確かに、告白云々で関係性とかは変わる。けど、その先どうするかは告白した人と、された人の行動で変わると私は思うわ。どうしたいか決めるのもいいし、何もしないでもいい。私はいい経験をしたと思って前に進めたし、偶然かもしれないけど懐かしい話をその人とも出来た」
私はエリスの話をただ黙って聞き続けた。
「私の話とかで、マリアを前進させたのか後退させたのかは分からないけど、吐き出した事で膠着状態からは変わったんじゃない?」
その問いかけに私はエリスの目を見て「はい、変わりました」と素直に答えられた。
何か答えが出た訳じゃない。
けど、私がどうして答えを出せないのかが分かっただけでも大きな前進だと思う。
「さてと、まだ聞いた話で話してない事はあるけど、とりあえず先にその服を返しに行こうか。そろそろレンタル終了の時間だし」
私はそのままエリスと共に立ち上がり、最初の服屋へと向かった。
その道中では、もう1つの悩み事についても話をした。
0
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
【完結】転生したら少女漫画の悪役令嬢でした〜アホ王子との婚約フラグを壊したら義理の兄に溺愛されました〜
まほりろ
恋愛
ムーンライトノベルズで日間総合1位、週間総合2位になった作品です。
【完結】「ディアーナ・フォークト! 貴様との婚約を破棄する!!」見目麗しい第二王子にそう言い渡されたとき、ディアーナは騎士団長の子息に取り押さえられ膝をついていた。王子の側近により読み上げられるディアーナの罪状。第二王子の腕の中で幸せそうに微笑むヒロインのユリア。悪役令嬢のディアーナはユリアに斬りかかり、義理の兄で第二王子の近衛隊のフリードに斬り殺される。
三日月杏奈は漫画好きの普通の女の子、バナナの皮で滑って転んで死んだ。享年二十歳。
目を覚ました杏奈は少女漫画「クリンゲル学園の天使」悪役令嬢ディアーナ・フォークト転生していた。破滅フラグを壊す為に義理の兄と仲良くしようとしたら溺愛されました。
私の事を大切にしてくれるお義兄様と仲良く暮らします。王子殿下私のことは放っておいてください。
ムーンライトノベルズにも投稿しています。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
【完結】異世界転生した先は断罪イベント五秒前!
春風悠里
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したと思ったら、まさかの悪役令嬢で断罪イベント直前!
さて、どうやって切り抜けようか?
(全6話で完結)
※一般的なざまぁではありません
※他サイト様にも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる