137 / 564
第136話 部屋替え
しおりを挟む
収穫祭が終了してから2日後。
私たちが巻き込まれた誘拐事件は世間には公表される事はなく、犯罪組織『モラトリアム』のリーダーであるロバート・ベンズの拘束とその居場所を突き止めた事だけが大々的に公表された。
街の人々は、突然の公表内容にざわついていた。
王国軍は、犯罪組織『モラトリアム』が潜伏していた洞窟の調査を後日行い、数名の残党を捕らえた事も公表した事で街の人々は、これで更に安全に暮らしていけると安堵の表情をしていたのだった。
その話題は学院内でも中心となっており、その話題で盛り上がっている中で私たちはそれを皆と同様に初めて知った様に振る舞っていた。
また一方で、学院ではもう1つの話題で持ちきりであった。
それは、オービン寮の副寮長の追加であり、それに選ばれた人選がヒビキであった。
突然の人員増加に皆驚いていたが、ミカロスからオービンへの仕事量や負担が大きくなっていた事から一時的に仕事量を減らす事が決まり、そこで副寮長としてそこを補う人員を追加したのだと寮内全員への説明がされた。
今回の決定はオービン寮だけの独断ではなく、全寮の寮長と副寮長、そして学院長との話し合いで決まったのだと付け加えてミカロスは説明した。
だが実際の所は、オービンが寮長としての降格であった。
病の事で、今後も今まで通り寮長として行動していけるかは確実ではないとされた為、現副寮長であるミカロスと交代を言い渡されたのだった。
オービン自身もその判断に反論はなかったが、学院内での発表は変更して欲しいと頼み込んだのだった。
その理由は、この時期の寮長変更で病の事が知られるのを避けたいのと今の学院生たちに動揺を広げたくないと言う考え、そして学院対抗戦も近い事を考慮しての頼みであった。
オービンの意見は学院長も一理あるとして、各寮長たちの納得も得られた事で公表はせずにいたのだった。
結果的にはオービンは副寮長としての役割を続ける事になるが、さすがに1人では何かあった際にまた面倒事が起こると発言からもう1人副寮長を任命する事に至ったのだった。
異例ではあるが、それが時間を掛けずに出来る解決策だと同意を得られた為、実施された。
任命に関してはオービン本人の意思により、ヒビキとなったが寮長たちの中には浮かない顔をしている者もいたが、ミカロスの後押しもあり承認されたのだった。
と、学院内では収穫祭後に大きな変化があったが、一番は私の問題である。
何を隠そうとも、同室であるトウマに私が女性だとバレてしまった事だ。
収穫祭終了後から3日後に、少し落ち着いて来た頃に私は部屋でトウマと2人きりでうやむやにしていた事を話そうとしていたが、そこにルークが訊ねて来て3人で何故か話す事になったのだった。
「え~と……何でルークも居るの? てか、何で来たの?」
「何だよ、俺が居ちゃ悪いのか?」
「別にそう言う訳じゃないけど……」
「いや、普通乗り込んでこないでしょ」
とトウマがルークに言うと、ルークは少しムッとした顔でトウマの方を見る。
トウマは「何でそんな顔するんだよ」と呟いた後、小さくため息をつく。
「まぁ、来ちゃったもんはしょうがないだろ。クリス、続きをどうぞ」
「お、おう」
そして私はトウマに、私の事を出来る限り打ち明けた。
アリスと言う名前である事や、この学院に来た目的などを話し、ルークにはそれをもろもろと知られていたり、レオンやタツミ先生にも性別の事だけはバレている事を伝えた。
するとトウマは、全てを真剣に聞き入れてくれ最後には「よ~く分かった」と深く頷きながら答えた。
「要は、今まで通り接していれば問題ないって事だろ。安心しろよ、誰にも言う訳ないだろ」
「トウマ」
良かった~トウマが良い人で。
いや、バレたこと自体は全然良くない事なんだけど、ひとまず秘密は守ってもらえるし一安心かな。
でも私がこのままこの学院に居られればの話だけど……
私は、お母様から直ぐにでも帰って来る様にと言われるのではないかと、ふと以前考えていた事が頭をよぎった。
「と言うか、俺だけ少し仲間外れにされてた感じだよな~」
「そ、それは」
「冗談だよ、クリス。さ~てと」
そう言ってトウマは立ち上がると、ルークに話は終わったから部屋に戻ったらと伝えると、ルークは何故か断固として動こうとしなかった。
トウマと私は首を傾げていると、ルークが口を開く。
「まだ解決すべき問題があるだろう。なぁ、トウマ」
「? 問題? 何かあったか?」
「トウマ、お前はクリスが男ではないと知った。そしたら、こんな男女2人きりの部屋状態を続ける訳には行かないよな」
「っ!?」
ルークの言葉に、トウマは驚愕の表情を向ける。
「ま、待てルーク! 俺はクリスが男じゃないと知ってからも、少し一緒に過ごしていたが間違いはなかったぞ! な、クリス」
「と、当然だろ!」
「ほら~。な、つうことで問題かいけ」
「ダメに決まってんだろうが」
「うっ……」
するとルークは胸の内ポケットに手を突っ込んで、何か紙を取り出しながら話し続けた。
「何もなかったとしても、このまま一緒にいられる訳ないだろうが。つう訳で、部屋交代だ」
「お前それ! いつの間に!?」
ルークが取りだした紙は、部屋交代承認書であった。
基本的に寮内の同室メンバー交代は自由には出来ないが、理由がある際に寮長に申請する事で認められるのであった。
そこにはルークとクリスの部屋替えが書かれて、承認されている文面が記載されていたのだった。
「嘘だ~俺がお前と同室とか~」
とトウマは嘆きつつ、ベッドへと倒れ込んだ。
「クリス、お前は今日からシンと同室だ。部屋はそのままこっちにしろ、シンには伝えて了承も取ってある」
「別にそこまでしなくても」
「ダメだ。ほらトウマ、さっさと荷物まとめろ。今日中に部屋移動するんだから」
トウマは駄々を捏ねつつも、それをルークが急かしてという状況が続き、遂にはシンが先に部屋に到着してしまう。
それからは渋々とトウマが部屋の荷物を片付けて、ルークと一緒に部屋を出て行った。
そんなこんなで、私は今日からシンと同室になったのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
とある一室の浴室でシャワーを浴びている人物がいた。
そしてシャワーを浴び終わると、その人物は浴室から出て頭にタオルを被り、王国が公表した記事に目を通した。
「ふ~ん。拘束したね~これで犯罪にも終息に向かうか、と言う内容か」
その人物は記事を読み終わると、その場に投げ捨て体を拭き服を着始めた。
「まぁ、想定外の事はあったが上々の結果かな。さてと、次はどうするかね」
とそこに、突然扉を叩く音が響き渡る。
その人物は、扉に近付き開くとそこに居たのは、血だらけのフェルトであった。
「はぁ……はぁ……助けて……ください……」
「……」
するとその人物は、扉を開けたまま奥へと歩いて行く。
フェルトは足を引きずりつつ、奥へと進んで行くとその人物の足共に倒れ込んだ。
「どうか……どうか……傷を……」
「何故俺が、お前の傷を治せると思った? 俺はお前の治療する力などない」
「っ!?」
「そもそも、ここまで付けられて来る相手など不要だ」
とその人物が指を鳴らすと、フェルトはその場で泥の様に溶けて行き泥の塊になってしまう。
直後、その部屋に5名の人物が突入して来た。
「動くな! 貴様には、『モラトリアム』メンバーの容疑が掛かっている。おとなしく、我々の指示に……」
と話した後、5名の足共が泥に覆われしまい身動きが取れなくなってしまう。
そしてそのまま泥が足元から徐々に体を飲み込み始めた。
「どうやら、君たちとは相性が良かったらしい。心配するな、君たちは有意義に使わせてもらうからさ」
「な、何だこれ……は……」
そのまま5名は完全に泥に飲み込まれてしまい、地面に泥人形が5体転がる。
「さてと、少し目立ち過ぎたから暫くはおとなしくしているかな。とりあえず、新しい人形の素性を知っておくか」
と言って、その人物が指を鳴らすと5名を覆っていた泥が全て剥げて、その泥が先程の5名の姿へと変わる。
「今回は、ロバートの様に自我が芽生えない事を願うが、あれは擬態する相手が悪かったからだろうな。俺の分身体にシーベルトの擬態をして、更にその上に俺の擬態をさせた実験はうまくいったが、ロバートに殺されてしまって残念だ」
不敵に笑い顔を上げたその人物は、バベッチ・ロウであった。
私たちが巻き込まれた誘拐事件は世間には公表される事はなく、犯罪組織『モラトリアム』のリーダーであるロバート・ベンズの拘束とその居場所を突き止めた事だけが大々的に公表された。
街の人々は、突然の公表内容にざわついていた。
王国軍は、犯罪組織『モラトリアム』が潜伏していた洞窟の調査を後日行い、数名の残党を捕らえた事も公表した事で街の人々は、これで更に安全に暮らしていけると安堵の表情をしていたのだった。
その話題は学院内でも中心となっており、その話題で盛り上がっている中で私たちはそれを皆と同様に初めて知った様に振る舞っていた。
また一方で、学院ではもう1つの話題で持ちきりであった。
それは、オービン寮の副寮長の追加であり、それに選ばれた人選がヒビキであった。
突然の人員増加に皆驚いていたが、ミカロスからオービンへの仕事量や負担が大きくなっていた事から一時的に仕事量を減らす事が決まり、そこで副寮長としてそこを補う人員を追加したのだと寮内全員への説明がされた。
今回の決定はオービン寮だけの独断ではなく、全寮の寮長と副寮長、そして学院長との話し合いで決まったのだと付け加えてミカロスは説明した。
だが実際の所は、オービンが寮長としての降格であった。
病の事で、今後も今まで通り寮長として行動していけるかは確実ではないとされた為、現副寮長であるミカロスと交代を言い渡されたのだった。
オービン自身もその判断に反論はなかったが、学院内での発表は変更して欲しいと頼み込んだのだった。
その理由は、この時期の寮長変更で病の事が知られるのを避けたいのと今の学院生たちに動揺を広げたくないと言う考え、そして学院対抗戦も近い事を考慮しての頼みであった。
オービンの意見は学院長も一理あるとして、各寮長たちの納得も得られた事で公表はせずにいたのだった。
結果的にはオービンは副寮長としての役割を続ける事になるが、さすがに1人では何かあった際にまた面倒事が起こると発言からもう1人副寮長を任命する事に至ったのだった。
異例ではあるが、それが時間を掛けずに出来る解決策だと同意を得られた為、実施された。
任命に関してはオービン本人の意思により、ヒビキとなったが寮長たちの中には浮かない顔をしている者もいたが、ミカロスの後押しもあり承認されたのだった。
と、学院内では収穫祭後に大きな変化があったが、一番は私の問題である。
何を隠そうとも、同室であるトウマに私が女性だとバレてしまった事だ。
収穫祭終了後から3日後に、少し落ち着いて来た頃に私は部屋でトウマと2人きりでうやむやにしていた事を話そうとしていたが、そこにルークが訊ねて来て3人で何故か話す事になったのだった。
「え~と……何でルークも居るの? てか、何で来たの?」
「何だよ、俺が居ちゃ悪いのか?」
「別にそう言う訳じゃないけど……」
「いや、普通乗り込んでこないでしょ」
とトウマがルークに言うと、ルークは少しムッとした顔でトウマの方を見る。
トウマは「何でそんな顔するんだよ」と呟いた後、小さくため息をつく。
「まぁ、来ちゃったもんはしょうがないだろ。クリス、続きをどうぞ」
「お、おう」
そして私はトウマに、私の事を出来る限り打ち明けた。
アリスと言う名前である事や、この学院に来た目的などを話し、ルークにはそれをもろもろと知られていたり、レオンやタツミ先生にも性別の事だけはバレている事を伝えた。
するとトウマは、全てを真剣に聞き入れてくれ最後には「よ~く分かった」と深く頷きながら答えた。
「要は、今まで通り接していれば問題ないって事だろ。安心しろよ、誰にも言う訳ないだろ」
「トウマ」
良かった~トウマが良い人で。
いや、バレたこと自体は全然良くない事なんだけど、ひとまず秘密は守ってもらえるし一安心かな。
でも私がこのままこの学院に居られればの話だけど……
私は、お母様から直ぐにでも帰って来る様にと言われるのではないかと、ふと以前考えていた事が頭をよぎった。
「と言うか、俺だけ少し仲間外れにされてた感じだよな~」
「そ、それは」
「冗談だよ、クリス。さ~てと」
そう言ってトウマは立ち上がると、ルークに話は終わったから部屋に戻ったらと伝えると、ルークは何故か断固として動こうとしなかった。
トウマと私は首を傾げていると、ルークが口を開く。
「まだ解決すべき問題があるだろう。なぁ、トウマ」
「? 問題? 何かあったか?」
「トウマ、お前はクリスが男ではないと知った。そしたら、こんな男女2人きりの部屋状態を続ける訳には行かないよな」
「っ!?」
ルークの言葉に、トウマは驚愕の表情を向ける。
「ま、待てルーク! 俺はクリスが男じゃないと知ってからも、少し一緒に過ごしていたが間違いはなかったぞ! な、クリス」
「と、当然だろ!」
「ほら~。な、つうことで問題かいけ」
「ダメに決まってんだろうが」
「うっ……」
するとルークは胸の内ポケットに手を突っ込んで、何か紙を取り出しながら話し続けた。
「何もなかったとしても、このまま一緒にいられる訳ないだろうが。つう訳で、部屋交代だ」
「お前それ! いつの間に!?」
ルークが取りだした紙は、部屋交代承認書であった。
基本的に寮内の同室メンバー交代は自由には出来ないが、理由がある際に寮長に申請する事で認められるのであった。
そこにはルークとクリスの部屋替えが書かれて、承認されている文面が記載されていたのだった。
「嘘だ~俺がお前と同室とか~」
とトウマは嘆きつつ、ベッドへと倒れ込んだ。
「クリス、お前は今日からシンと同室だ。部屋はそのままこっちにしろ、シンには伝えて了承も取ってある」
「別にそこまでしなくても」
「ダメだ。ほらトウマ、さっさと荷物まとめろ。今日中に部屋移動するんだから」
トウマは駄々を捏ねつつも、それをルークが急かしてという状況が続き、遂にはシンが先に部屋に到着してしまう。
それからは渋々とトウマが部屋の荷物を片付けて、ルークと一緒に部屋を出て行った。
そんなこんなで、私は今日からシンと同室になったのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
とある一室の浴室でシャワーを浴びている人物がいた。
そしてシャワーを浴び終わると、その人物は浴室から出て頭にタオルを被り、王国が公表した記事に目を通した。
「ふ~ん。拘束したね~これで犯罪にも終息に向かうか、と言う内容か」
その人物は記事を読み終わると、その場に投げ捨て体を拭き服を着始めた。
「まぁ、想定外の事はあったが上々の結果かな。さてと、次はどうするかね」
とそこに、突然扉を叩く音が響き渡る。
その人物は、扉に近付き開くとそこに居たのは、血だらけのフェルトであった。
「はぁ……はぁ……助けて……ください……」
「……」
するとその人物は、扉を開けたまま奥へと歩いて行く。
フェルトは足を引きずりつつ、奥へと進んで行くとその人物の足共に倒れ込んだ。
「どうか……どうか……傷を……」
「何故俺が、お前の傷を治せると思った? 俺はお前の治療する力などない」
「っ!?」
「そもそも、ここまで付けられて来る相手など不要だ」
とその人物が指を鳴らすと、フェルトはその場で泥の様に溶けて行き泥の塊になってしまう。
直後、その部屋に5名の人物が突入して来た。
「動くな! 貴様には、『モラトリアム』メンバーの容疑が掛かっている。おとなしく、我々の指示に……」
と話した後、5名の足共が泥に覆われしまい身動きが取れなくなってしまう。
そしてそのまま泥が足元から徐々に体を飲み込み始めた。
「どうやら、君たちとは相性が良かったらしい。心配するな、君たちは有意義に使わせてもらうからさ」
「な、何だこれ……は……」
そのまま5名は完全に泥に飲み込まれてしまい、地面に泥人形が5体転がる。
「さてと、少し目立ち過ぎたから暫くはおとなしくしているかな。とりあえず、新しい人形の素性を知っておくか」
と言って、その人物が指を鳴らすと5名を覆っていた泥が全て剥げて、その泥が先程の5名の姿へと変わる。
「今回は、ロバートの様に自我が芽生えない事を願うが、あれは擬態する相手が悪かったからだろうな。俺の分身体にシーベルトの擬態をして、更にその上に俺の擬態をさせた実験はうまくいったが、ロバートに殺されてしまって残念だ」
不敵に笑い顔を上げたその人物は、バベッチ・ロウであった。
0
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
【完結】転生したら少女漫画の悪役令嬢でした〜アホ王子との婚約フラグを壊したら義理の兄に溺愛されました〜
まほりろ
恋愛
ムーンライトノベルズで日間総合1位、週間総合2位になった作品です。
【完結】「ディアーナ・フォークト! 貴様との婚約を破棄する!!」見目麗しい第二王子にそう言い渡されたとき、ディアーナは騎士団長の子息に取り押さえられ膝をついていた。王子の側近により読み上げられるディアーナの罪状。第二王子の腕の中で幸せそうに微笑むヒロインのユリア。悪役令嬢のディアーナはユリアに斬りかかり、義理の兄で第二王子の近衛隊のフリードに斬り殺される。
三日月杏奈は漫画好きの普通の女の子、バナナの皮で滑って転んで死んだ。享年二十歳。
目を覚ました杏奈は少女漫画「クリンゲル学園の天使」悪役令嬢ディアーナ・フォークト転生していた。破滅フラグを壊す為に義理の兄と仲良くしようとしたら溺愛されました。
私の事を大切にしてくれるお義兄様と仲良く暮らします。王子殿下私のことは放っておいてください。
ムーンライトノベルズにも投稿しています。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる