96 / 564
第95話 大運動会⑮~兄と弟~
しおりを挟む
開始前にオービンがルークに話し掛ける。
「まさか、お前と当たるとはな」
「白々しい。どうせ、こっちの出場順の情報を得て、そっちは当てる相手を決めたんだろ」
「何だ、分かっていたのか。だったら」
「俺は別に、そんな事どうでもいいんだよ。俺は、兄貴とこうやって直接勝負出来る場を、兄貴の方から作ってくれたことに感謝してるんだ」
「感謝?」
「そうだ。こんな大勢の前で、兄貴に勝てば俺の凄さを全員に認めてもらえるからな!」
「なんだお前、まだそんな子供みたいな事を言ってるのか」
「っ!」
突然オービンの雰囲気がガラッと変わり、威圧感が増しピリピリして来た空気感を肌で感じ、音を立ててごくりと生唾を飲むルーク。
「もしかして、今ので怖気づいたのか? いや、さすがにそれはないよな。なんたって、お前は俺の弟なんだからな」
「うっ! 当たり前だ! 今日俺はあんたを倒して、あんたの醜態を晒してやるんだよ!」
「お前が俺に勝つ? ふっ、馬鹿も休み休み言えよ。落ちこぼれのお前が、俺に勝てる訳ないだろう」
「言いたい事言いやがって!」
「嘘じゃないだろ。それがお前の今の評価だ。それを変えたいなら、簡単だぞ。証明して見せればいいんだよ、お前が俺より強いって事をさ」
「言われずともやってやるよ!」
すると、『代表戦』第5戦目の開始の合図が鳴り響いた。
すぐさまルークがオービンへと突っ込んで行くかと思われたが、ルークはその場で深く深呼吸を繰り返していた。
それを終えるとルークは、オービンへと視線を向けた次の瞬間だった。
一瞬で、オービンとの距離を詰め右拳に『アイス』の魔法を使い、氷のガントレットを纏い殴り掛かった。
オービンは左手でルークの右拳を軽々く弾くと、ルークはそのまま左足に『サンダー』を纏わせた蹴りを振り抜いた。
だが、それもオービンは右腕で防いだ。
しかしルークの攻撃はそれで終わりでなく、更に右手をオービンの顔の前に突き出し『バースト』の魔法を最大威力で放った。
周囲は『バースト』の爆発で煙に覆われてしまう。
すると先にその煙から後退する様に出て来たのは、ルークだった。
そして徐々に煙が晴れ、露わになったオービンの姿は無傷であり、体の前にうっすらと空気の盾が出来ているのが確認できた。
「(あの一瞬で、空気と魔力を合わせて魔力の盾を創ったのか。そんな芸当が出来るのは、兄貴だけだよ。全くいつ見ても、嫌って程力の違いを見せて来るな)」
ルークは、すぐさま次の攻撃に移ると、『ブリザード』『サンダー』『フレイム』の魔法融合を開始し、同時に魔力分類の創造・技量・質量も使い一体のドラゴンを創りだし、オービンへと放った。
その攻撃は、第一期期末試験で見せた物よりも更に威力と精度も増しており、さすがにオービンも無傷じゃ済むようなものでないと誰しもが思っていた。
しかしオービンは、避ける事すらせずに両手を下から上へとゆっくり上げると背後に、『ブリザード』『サンダー』『フレイム』のそれぞれの魔法を使った3体のドラゴンが瞬時に創りだされる。
その光景にルークも驚いていると、オービンは更にその3体のドラゴンを一斉に放つと途中で混ざり合い、ルークの放った攻撃を相殺したのだった。
「お前に出来る事が、俺に出来ないと思ったか? 魔法融合に魔力分類の3つ同時使用、出来るのはお前だけじゃない」
「うっ……」
だが、ルークの目は死んでおらず、一度深呼吸をすると観客や生徒たちも驚くような姿勢を取り始めた。
それは、子供がよくやる様な銃の様なポーズを右手でとると、左手で右腕を抑えたのだ。
思いもよらない姿勢に、ざわめくがその中でも一部の人たちは身に覚えがある行動だと思っていた。
その中には、クリスも含まれておりルークがとった姿勢が、完全に以前アバンと戦った時に見せたポーズそのままであったのだ。
そしてオービンも、異様な集中力と魔力の流れを感じ取っていた。
「(あの構え。まさか……な)」
するとルークの銃の様な構えで突き出した、右人差し指に目ではっきりと見える魔力の塊が創りだされる。
大きさにすると直径1センチ程の球体であった。
直後ルークは、小さな声で呟いた。
「バン」
その言葉を発し終わると同時に、右人差し指に出来た魔力の塊がオービンに向かい放たれる。
その速さは正に弾丸と同じ速度であったが、オービンはもしかしたらと感じ、既に空気と魔力を合わせた障壁を目の前に何枚も展開させていた。
しかし、ルークの放った魔力の弾丸は、その障壁で止まる事無く貫き続け、最後の障壁も貫きオービンの顔面へと向かう。
が、障壁でほんの多少スピードと軌道がズレた事もあり、オービンは咄嗟に右に顔を逸らすと魔力の弾丸は頬を擦って行った。
「(まさかルークが、アバンさんの魔力弾丸を使うとは。教えてもらった? いや、そんな事されても教える人じゃないね。てことは、自力で閃き辿り着いたか、何かでアバンさんの魔力弾丸を見て、見様見真似でやったかか)」
オービンはそんな事を考えていると、小さく笑った。
一方でルークは、一気に魔力を使った為か肩で息をしていた。
「(うまくいったのに、かわされるとはね。ついてない……さすがに二発目は撃てない。だけど、傷を初めてつけたぞ)」
ルークも初めてオービンに攻撃を当てられたので、無意識に口角が小さく上がっていた。
暫く互いに動かず静寂な時間が過ぎると、オービンが擦った頬から垂れて来た血を手の甲で拭き取ると、突然地面に両手を付けた。
するとオービンは地面から、3つの大きな塊を創りだすとそこから武装状態のゴーレムを3体創造した。
「お前に、これが出来るか?」
あからさまな挑発だとルークは分かっていたが、こんな所で自分から敵わないと認める訳にはいかないと思いつつも、出来ないとも思っていなかった。
そしてルークは直ぐに、オービンと同じように地面に両手を付き、同じ手順でゴーレム3体を創り始める。
だが、オービンの様に同時に3体を創りだすのは難しく時間は少しかかったものの、3体の武装状態のゴーレムを創りだしたのだった。
「はぁ……はぁ……俺だって、兄貴が出来る事くらい出来るんだよ……」
ルークはそう言いつつも、息切れをしており更には鼻血が出るも、直ぐに手で拭った。
「創っただけじゃ、ただの飾りだぞ!」
オービンはそう言って、創った3体のゴーレムを同時に操作し、ルークのゴーレムへと突撃させる。
ルークも呼吸を整えてから、3体のゴーレムを何とか操り対抗するのだった。
その戦いに、観客も生徒たちも中継を見ている人々も、完全に目が離せない状態になっていた。
「まさか、お前と当たるとはな」
「白々しい。どうせ、こっちの出場順の情報を得て、そっちは当てる相手を決めたんだろ」
「何だ、分かっていたのか。だったら」
「俺は別に、そんな事どうでもいいんだよ。俺は、兄貴とこうやって直接勝負出来る場を、兄貴の方から作ってくれたことに感謝してるんだ」
「感謝?」
「そうだ。こんな大勢の前で、兄貴に勝てば俺の凄さを全員に認めてもらえるからな!」
「なんだお前、まだそんな子供みたいな事を言ってるのか」
「っ!」
突然オービンの雰囲気がガラッと変わり、威圧感が増しピリピリして来た空気感を肌で感じ、音を立ててごくりと生唾を飲むルーク。
「もしかして、今ので怖気づいたのか? いや、さすがにそれはないよな。なんたって、お前は俺の弟なんだからな」
「うっ! 当たり前だ! 今日俺はあんたを倒して、あんたの醜態を晒してやるんだよ!」
「お前が俺に勝つ? ふっ、馬鹿も休み休み言えよ。落ちこぼれのお前が、俺に勝てる訳ないだろう」
「言いたい事言いやがって!」
「嘘じゃないだろ。それがお前の今の評価だ。それを変えたいなら、簡単だぞ。証明して見せればいいんだよ、お前が俺より強いって事をさ」
「言われずともやってやるよ!」
すると、『代表戦』第5戦目の開始の合図が鳴り響いた。
すぐさまルークがオービンへと突っ込んで行くかと思われたが、ルークはその場で深く深呼吸を繰り返していた。
それを終えるとルークは、オービンへと視線を向けた次の瞬間だった。
一瞬で、オービンとの距離を詰め右拳に『アイス』の魔法を使い、氷のガントレットを纏い殴り掛かった。
オービンは左手でルークの右拳を軽々く弾くと、ルークはそのまま左足に『サンダー』を纏わせた蹴りを振り抜いた。
だが、それもオービンは右腕で防いだ。
しかしルークの攻撃はそれで終わりでなく、更に右手をオービンの顔の前に突き出し『バースト』の魔法を最大威力で放った。
周囲は『バースト』の爆発で煙に覆われてしまう。
すると先にその煙から後退する様に出て来たのは、ルークだった。
そして徐々に煙が晴れ、露わになったオービンの姿は無傷であり、体の前にうっすらと空気の盾が出来ているのが確認できた。
「(あの一瞬で、空気と魔力を合わせて魔力の盾を創ったのか。そんな芸当が出来るのは、兄貴だけだよ。全くいつ見ても、嫌って程力の違いを見せて来るな)」
ルークは、すぐさま次の攻撃に移ると、『ブリザード』『サンダー』『フレイム』の魔法融合を開始し、同時に魔力分類の創造・技量・質量も使い一体のドラゴンを創りだし、オービンへと放った。
その攻撃は、第一期期末試験で見せた物よりも更に威力と精度も増しており、さすがにオービンも無傷じゃ済むようなものでないと誰しもが思っていた。
しかしオービンは、避ける事すらせずに両手を下から上へとゆっくり上げると背後に、『ブリザード』『サンダー』『フレイム』のそれぞれの魔法を使った3体のドラゴンが瞬時に創りだされる。
その光景にルークも驚いていると、オービンは更にその3体のドラゴンを一斉に放つと途中で混ざり合い、ルークの放った攻撃を相殺したのだった。
「お前に出来る事が、俺に出来ないと思ったか? 魔法融合に魔力分類の3つ同時使用、出来るのはお前だけじゃない」
「うっ……」
だが、ルークの目は死んでおらず、一度深呼吸をすると観客や生徒たちも驚くような姿勢を取り始めた。
それは、子供がよくやる様な銃の様なポーズを右手でとると、左手で右腕を抑えたのだ。
思いもよらない姿勢に、ざわめくがその中でも一部の人たちは身に覚えがある行動だと思っていた。
その中には、クリスも含まれておりルークがとった姿勢が、完全に以前アバンと戦った時に見せたポーズそのままであったのだ。
そしてオービンも、異様な集中力と魔力の流れを感じ取っていた。
「(あの構え。まさか……な)」
するとルークの銃の様な構えで突き出した、右人差し指に目ではっきりと見える魔力の塊が創りだされる。
大きさにすると直径1センチ程の球体であった。
直後ルークは、小さな声で呟いた。
「バン」
その言葉を発し終わると同時に、右人差し指に出来た魔力の塊がオービンに向かい放たれる。
その速さは正に弾丸と同じ速度であったが、オービンはもしかしたらと感じ、既に空気と魔力を合わせた障壁を目の前に何枚も展開させていた。
しかし、ルークの放った魔力の弾丸は、その障壁で止まる事無く貫き続け、最後の障壁も貫きオービンの顔面へと向かう。
が、障壁でほんの多少スピードと軌道がズレた事もあり、オービンは咄嗟に右に顔を逸らすと魔力の弾丸は頬を擦って行った。
「(まさかルークが、アバンさんの魔力弾丸を使うとは。教えてもらった? いや、そんな事されても教える人じゃないね。てことは、自力で閃き辿り着いたか、何かでアバンさんの魔力弾丸を見て、見様見真似でやったかか)」
オービンはそんな事を考えていると、小さく笑った。
一方でルークは、一気に魔力を使った為か肩で息をしていた。
「(うまくいったのに、かわされるとはね。ついてない……さすがに二発目は撃てない。だけど、傷を初めてつけたぞ)」
ルークも初めてオービンに攻撃を当てられたので、無意識に口角が小さく上がっていた。
暫く互いに動かず静寂な時間が過ぎると、オービンが擦った頬から垂れて来た血を手の甲で拭き取ると、突然地面に両手を付けた。
するとオービンは地面から、3つの大きな塊を創りだすとそこから武装状態のゴーレムを3体創造した。
「お前に、これが出来るか?」
あからさまな挑発だとルークは分かっていたが、こんな所で自分から敵わないと認める訳にはいかないと思いつつも、出来ないとも思っていなかった。
そしてルークは直ぐに、オービンと同じように地面に両手を付き、同じ手順でゴーレム3体を創り始める。
だが、オービンの様に同時に3体を創りだすのは難しく時間は少しかかったものの、3体の武装状態のゴーレムを創りだしたのだった。
「はぁ……はぁ……俺だって、兄貴が出来る事くらい出来るんだよ……」
ルークはそう言いつつも、息切れをしており更には鼻血が出るも、直ぐに手で拭った。
「創っただけじゃ、ただの飾りだぞ!」
オービンはそう言って、創った3体のゴーレムを同時に操作し、ルークのゴーレムへと突撃させる。
ルークも呼吸を整えてから、3体のゴーレムを何とか操り対抗するのだった。
その戦いに、観客も生徒たちも中継を見ている人々も、完全に目が離せない状態になっていた。
0
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】転生したら少女漫画の悪役令嬢でした〜アホ王子との婚約フラグを壊したら義理の兄に溺愛されました〜
まほりろ
恋愛
ムーンライトノベルズで日間総合1位、週間総合2位になった作品です。
【完結】「ディアーナ・フォークト! 貴様との婚約を破棄する!!」見目麗しい第二王子にそう言い渡されたとき、ディアーナは騎士団長の子息に取り押さえられ膝をついていた。王子の側近により読み上げられるディアーナの罪状。第二王子の腕の中で幸せそうに微笑むヒロインのユリア。悪役令嬢のディアーナはユリアに斬りかかり、義理の兄で第二王子の近衛隊のフリードに斬り殺される。
三日月杏奈は漫画好きの普通の女の子、バナナの皮で滑って転んで死んだ。享年二十歳。
目を覚ました杏奈は少女漫画「クリンゲル学園の天使」悪役令嬢ディアーナ・フォークト転生していた。破滅フラグを壊す為に義理の兄と仲良くしようとしたら溺愛されました。
私の事を大切にしてくれるお義兄様と仲良く暮らします。王子殿下私のことは放っておいてください。
ムーンライトノベルズにも投稿しています。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる