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1章 魔法少女とは出逢わない
1章58 決着! 悪の幹部! ~さらばボラフ~ ⑥
しおりを挟む「なんだあれは……?」
光沢のない渇いた黒い弥堂の瞳。
その表面にピンク色の光の粒子がキラキラと反射する。
その現象の在処は足元の遥か下。
背の低い廃ビルの屋上に立って、路地裏の路上を視下ろす。
「がんばれーっ!」
「水無瀬ちゃん!」
「ふぃおーれー!」
「がんばえーっ!」
自分たちが存在しているせいで彼女を窮地に追いやっているというのに、恥知らずにも「頑張れ」などと声を大にして叫ぶ足手まといども。
彼らの前に立って、敵の攻撃を受け止めている水無瀬。
その間の空間にピンク色に輝く光の粒子が顕れている。
「がんばれぇーっ!」
そしてその数はどんどんと増えて周囲にまで拡がり始めていた。
「な、なにを……、なにをしてやがる……ッ!」
ボラフとしても未知の現象なのか、僅かに焦りを覚えて魔法少女へ声援を送る人間たちに襲いかかる。
「させない……っ!」
「チィ……ッ!」
水無瀬は魔法弾を撃ち出してその動きを牽制する。
連続で射出される高速の光球が小型蜘蛛を追い立てた。
ピンク色の魔法球の通り過ぎた軌跡に、目標を外して弾けた跡に、キラキラと粒子が舞い拡がっていく。
「追い払うだけじゃ……」
動きを止めるための方法を考える。
不思議と先程よりも思考の速度が上がり、比例してイメージも加速する。
水無瀬がそれを自覚した時に閃きを得た。
つい先日の出来事――
美景川での戦闘――
その時に戦った相手のことを思い出す――
「――アイヴィ=ミザリィちゃん……っ!」
パチリと瞬きをして浮かべたイメージを現実に描き出す。
水無瀬の背後に舞っていた光の粒子が突然指向性を得たように彼女を追い越して辺りに一気に拡散する。
周囲の壁や地面に埋まるように溶け込んでいくと、まるでそれが種だったかのようにその場所から芽が出て花が咲いていく。
「なんだ……っ⁉ なにが起きてる……ッ⁉」
「今っ――【光の蔓】ッ!」
周囲に表れた花の茎からピンク色の光の蔓が伸びていく。
無数のそれらは小型蜘蛛のボラフへ殺到した。
「クソがッ……! なんだってんだ!」
「【光の種】ッ!」
「なに――ッ⁉」
動転したことで反応が遅れたボラフが慌てて光の蔓から逃れようとすると、水無瀬はその動き出しを狙って魔法弾を発射した。
その魔法弾に進路を塞がれたボラフを光の蔓が捉える。
壁を走って逃げようとするが無数の蔓が次々に絡みつき鎌足の付け根に巻き付かれる。段々と自由を奪われていき、終いには8本全ての足を光の蔓に絡めとられ完全に拘束をされてしまった。
「こ、これはアイツの……」
「――BASTAッ!」
「クッ――グゥ……ッ⁉」
その間にチャージが完了していた水無瀬のバスターがついに小型蜘蛛を呑み込んだ。
光線が駆け抜けた後にはその姿は残らない。
「うおぉぉッ! やったぜ!」
「スゲェぜ水無瀬ちゃんっ!」
「見たかオラァッ!」
「“ダイコー”ナメんなァッ!」
そも戦果にモっちゃんたちは俄然勢いづく。
「水無瀬ちゃんナイスだぜ!」
「あと一匹だ!」
「がんばれー!」
リクオたちも更なる声援を水無瀬へ送る。
キラキラと光る粒子がまた辺りに増えていく。
「えへへ、ありがとうっ」
水無瀬はその光を浴びながら微笑む。
「やってくれんじゃあねェか……ッ!」
するといつの間にか砲撃を止めていた元の大型蜘蛛の方からボラフの声が聴こえる。
触手の先端に開いた口が歯を剥いた。
水無瀬はそちらへ正対する。
「ボラフさん、もう……っ!」
「やめねェよ。もうわかってんだろ?」
「……戦えない人たちを巻き込んだこと。狙ったこと……っ、許せません……っ!」
「そうだろうよ! 力で示しな……ッ!」
大蜘蛛のボディから何本かの触手が伸びる。
その先端は人型の手になっており、それには試験管が握られていた。
「それは……っ!」
「もう戻る道はねェ。これで本当に決着だ……ッ!」
ボディの表面に幾つも口が開く。
手を生やした触手たちはそれぞれの口の上で握った試験管を逆さにした。
「――グッ……⁉ ウ、ウオォォォォ……ッ!」
苦悶の叫びを上げながら大型の蜘蛛がさらに肥大化し、歪にそのカタチを変えていく。
ボディ全体が巨大な砲塔となる。両サイドに生えた鎌も巨大化し深々とビルの壁に刺さって空中に砲塔を強く固定する。
道全体を塞ぐほどのサイズの大砲となった。
「最期は真向から力比べだ……ッ!」
砲口に黒い魔力光が集まっていく。
その威容から、そこから放たれるであろう砲撃の威力や規模を否が応でも想像させられた。
だが――
「――私……っ! 逃げません……っ!」
水無瀬の方にも元より退く道はない。
「み、水無瀬ちゃん……!」
「ヤベェよ……!」
彼女の背後には守るべき人たちがいる。
通りの先で強まっていく魔力光から視線を外し、水無瀬は後ろへ振り返ると彼らを安心させるようにニコっと笑った。
「だいじょうぶっ! 私、がんばるから……! だから、みんな私を信じて……、応援して……っ!」
なんとなく理解した気が、掴めた気がしていた。
彼女の声に応えて彼らが再び声援を送り始めると、周囲の魔素がピンク色に色づきその存在を露わにする。
水無瀬はボラフがチャージする魔力には目もくれずに、両手の掌を上に向ける。
降り注ぐ桜の花びらを受け止めるようにして慈しんだ。
「――想いの具現化……?」
ここまでの光景を観察してきて、弥堂の知識にはない、視たことのない現象を眼にして、弥堂は理解を進めるために無意識に言語化を図る。
「霊子との結合……? 他人の想いを自分の魔力で周囲の霊子と結び付け自身の支配下の魔素に換える……?」
「オ、オマエいきなり何言って――」
「――うるさい黙れ」
突然驚きに眼を見開きながら譫言のように意味不明なことを呟き出した弥堂をメロが訝しむが、弥堂は彼女を一蹴して黙らせた。
「他人の想念を取り込んで自己の影響力を拡大……? 既存の票数で支配権をとれないのなら、無投票を全て自分のものにして掻っ攫う? それとも票の母数を無理矢理増やす……、そういうことか?」
そんなこと出来るわけがないと即座に思考が否定するが、口から出る言葉は止まらない。
「感情の物理化……、人の願いに物理力を――実効を持たせる……」
そんなことは聞いたことがないし、不可能だと思う。
だが、なんの確証もないが「恐らくそれで間違いない」という確信が強く在り、同時に「ふざけるな」という強い嫌悪感も湧き上がる。
認めたくない。否定したい。
どれだけそう想ってもその願いは叶えてもらえない。
いくら否定をしても、目の前で起こっている現象以上に説得力のある証拠はなく、この眼にはそれらが総て事実として映っている。
「みんなの想いと、お願いが……、キラキラとくっついて私のチカラに……」
水無瀬は再びボラフへと向き合った。
「ううん……、これは私のものじゃない……、みんなの願い……」
右手に持った魔法のステッキを空へと掲げ――
「みんなの願いを叶える――それが私の魔法……っ!」
胸の宝石が光り輝く。
地面に落ちて溶けた光の粒子が種となり芽が出て花が咲く。
蔓が伸びてモっちゃんたちにへばりついた黒い糸の塊に絡まると、ポンっと弾けて拘束を消し去り彼らを自由にする。
「ありがとう水無瀬ちゃんっ!」
「がんばれっ!」
「負けんなっ!」
顔を見合わせて立ち上がった彼らは逃げない。
全力で水無瀬にエールを送る。
その声で震えた光の粒子たちがポンと弾けて桜色の花びらへと変化した。
「“Blue Wish”、おねがい……っ!」
魔法ステッキの青い宝石が煌めき、水無瀬の全身からピンク色の魔力光が立ち昇ると、オーラのように彼女の身体を覆う。
そして周囲に漂う粒子の花びらが動き出し、吹き荒ぶ風に乗るように螺旋を描いた。
花びらの渦が彼女の胸に飾られたハートの宝石に吸い込まれていく。
水無瀬は掲げた魔法のステッキを振り下ろした。
そして――
そして――弥堂はその瞬間を眼にする。
水無瀬の胸の中心、青いハート型の宝石のその中。
最初に視た時は種で。次に芽が出て。次に莟が出来た。
今この瞬間、開きかけだったその莟が開花し――花と成った。
彼女の『魂の設計図』が変化する。
そして――水無瀬がステッキを振り下ろした瞬間、彼女の背後で魔力が弾け、その光が大きな花を模った。
その花びらはまるで翼のように。
「――フィオーレッ!」
「ボラフさん……っ!」
魔力砲のチャージが完了したボラフが叫ぶ。
水無瀬は名前を呼び返しながら、空手の左手を前方に翳した。
「【光の盾】ッ!」
魔法の盾を創り出す。
その数は一つではない。
自分とボラフとの間の空間を、ドミノのように一列縦隊に並べた大きなシールドで埋め尽くした。
「ブットベやァァァァ……ッ!」
黒い魔力砲が放たれる。
すぐ目の前に置かれていた魔法の盾にぶつかると僅かな拮抗の後にそれを砕き、すぐに次の盾にぶつかった。
一つずつ盾を砕きながら、ボラフの魔力砲はゆっくりと水無瀬の方へ向かってくる。
そうして時間を稼いでいる間に、水無瀬も魔力のチャージを開始する。
片手持ちの短いステッキが光に包まれ、そのカタチを変える。
長尺のロッドへと姿を変えたそれを水無瀬は両手でしっかりと構え、先端を向かってくる黒い魔力光へ向けた。
「Lacryma……ァッ――」
ロッドの先にピンクの極光が収束する。
大きさと輝きを増していく魔力光の目の前、今最後の盾が砕け散る。
「――BASTAァァァァーーッ!」
自身と応援してくれる人の願いをこめて、水無瀬はその光を解き放った。
黒の魔力とピンクの魔力がぶつかる。
「――グォォォォ……ッ!」
「――ァァァァァ……ッ!」
お互い叫びを上げながら砲撃で押し合う。
すると、そう間もなく水無瀬の魔力砲がボラフの魔力砲を押し返し始めた。
「な、なんだとォ……ッ!」
ボラフはより一層の魔力を注ぎ込むが、押し返すことが出来ない。
「みんなを守る……っ、私は負けない……っ!」
それどころかどんどんと水無瀬の魔法の勢いが増し、ピンクの魔力光がボラフへ迫っていく。
「クソッタレがァァァ……ッ!」
巨大な砲塔と化したボディから無数の触手が生える。
その触手は目前まで迫りつつあった水無瀬の魔力砲に次々に取りつくと、また彼女の魔力を吸い込み始めた。
「グァァァァァ……ッ!」
強烈な魔力を体内にとりこむと、砲台のボディが部分的にボコボコと膨れる。
苦しみの絶叫を上げながら、口のついた触手が巨大化し新たな砲塔と為った。
そしてピンク色の魔力砲をその口から吐き出す。
ピンクと黒の二つの魔力砲が水無瀬の砲撃を押し返した。
「――ぅっ……⁉ くぅぅぅ……っ!」
「負けちまいなァ……ッ!」
触手が尚も水無瀬の魔力を吸い続ける。
水無瀬とボラフ、その立ち位置の中間地点まで押し返されてしまった。
水無瀬の砲撃は威力を減衰させていく。
だが、前回の攻防と同じではない。
「がんばれーっ!」
「気合いだァッ!」
「フィオーレー!」
「がんばれーッ!」
自分の勝利を願う人たちが、救いを求める人たちがいる。
願いの声がピンクの粒子と結びつき花びらと為る。
その花びらが彼女へと吸い込まれ、魔法少女ステラ・フィオーレの力となる。
「ぅ……っ……、ぅぁあああぁぁぁぁぁ……っ!」
「ぐっ、ぐぅ……っ⁉ コ、コイツ……ッッ!」
勢いを取り戻した水無瀬の砲撃が再び押し返し始めた。
不利を悟ったボラフはさらに水無瀬の魔力を吸収しようとする。
だが、もう吸収の限界を超えているのか、体表のあちこちが裂け体液が飛び出す。
「ボラフさん……っ! もう……っ」
「ウルセェッ! こっちだって、負けられねェんだ……ッ!」
ボトリと――壁に鎌を突き刺していた足が一本根元から腐り落ちるように千切れて地面に落ちた。
しかし、ボラフの砲撃の勢いは衰えない。
両者の攻撃は拮抗し、中間点でフィフティフィフティを崩し合う。
強いボラフの覚悟から水無瀬は彼の心の痛みを感じ取る。
ぶつかり合い弾け散る魔力の粒子が辺りに蔓延し、それらを通して彼の魂に触れた。
「ボラフさん……、心が……」
「黙れッ! 関係ねェだろ……ッ!」
彼の抱える事情を詳らかに理解したわけではない。
ただ、その苦悩と苦痛だけを感じ取り、水無瀬は逡巡する。
躊躇いを浮かべたことで拮抗していた砲撃の撃ちあいは押され始めた。
水無瀬は迷う。
だが――
「水無瀬ちゃん!」
「がんばれーっ!」
背後から聴こえる声援に水無瀬はハッとする。
どちらかを選ぶということは、もう片方を選ばないということだ。
覚悟は一瞬で決まる。
「“みんな”を――」
救うと選んだ。
翼のように背中に浮かべていた花がより大きく、より輝きを増す。
「ボラフさん……、私は、あなたも……っ!」
救いたいと、願いを魔法にこめた。
「大きな、お世話だ……ッ!」
魂の奥底にこびりついた、存在の根幹となるほどの痛みや苦しみ。
魔法少女の魔法はそれを解放してあげて浄化をする。
水無瀬 愛苗はそう信じている。
水無瀬の魔法が一瞬押し返したが、ボラフも形振り構わずにチカラを注ぎ込んで抵抗する。
躰にガタが出始め、あちこちが崩壊の兆しを見せた。
「もっと……、もっとがんばらなきゃ……っ!」
精一杯魔力をこめるが簡単には押し返せない。
背後の友達を守って、ボラフの魂も救う。
果たしてそれが自分に出来るだろうか?
もしも失敗したら傷つくのは自分だけでは済まない。
自問は一瞬のこと、その守るべき者たちからの声援に押し流された。
それに――
『まぁ、大丈夫だろ』
目を閉じて先程言って貰った言葉を蘇らせる。
『深刻になる必要はない』
不思議とその声が自信をくれた。出来ると思えた。
『水無瀬、お前は勝つ』
なぜなら――
『キミは――』
「――すぅぅぱぁぁぁーーーーっ!」
目を見開いて叫ぶと、無数の花びらが彼女の背後から前方へ駆け抜けていく。それらが通り過ぎると、黒く変色していた壁や地面が塗り変わっていき『世界』が色づいた。
そして、水無瀬のラクリマ・バスターは桁違いに威力を増大させる。
「なんだとォ……ッ⁉」
通りの全てをピンクの奔流で埋め尽くしながらボラフの砲撃を呑み込んでいった。
「クッ、クソがァ……ッ!」
ボラフはなおも抵抗を試みるが押し返すことは出来ない。
水無瀬への声援も俄然勢いづく。
「水無瀬ちゃんがんばれぇぇっ!」
「………………ェよ」
「もうちょっとだァっ!」
「…………せェ……」
「あと少しぃぃ!」
「……るせ……よ」
「がんばれぇぇっ!」
「うるせェよ……ッ!」
その声援にボラフは激しい怒りを感じ叫ぶが、それは何のチカラにもならず、ただ躰の崩壊を速めた。
体表が膨らみ張り裂け体液と吸収した魔力が零れ出ていく。
己の存在を削って魔力を注ぎ込んでも、それは迫りくる水無瀬の砲撃の進行速度を僅かに遅らせただけだった。
掛け値なしの本気で挑み、促成溶液を大量に服用して存在の強度を増幅させても、それでも足りなかった。
巨大化した躰を優に上回る圧倒的な力の奔流が近づいてくる。
「…………あぁ……」
気の抜けた声が漏れる。
砲台の前方にある目玉を動かして、今も必死に魔法少女へ声援を送る男たちを見る。
「水無瀬ちゃーん!」
「フィオーレーッ!」
「がんばれぇーっ!」
魂の根幹がキュッと軋んだ。
「あぁ……、オレもそっちがよかったなァ……」
「ボラフさん……! 私は――っ!」
その言葉は彼女に届いたかどうか。
ボラフは最後にもう一度目玉を動かし、その眩い姿を映す。
変わり果てた異形の身では、どう苦笑いを浮かべていいかわからず、それが心残りとなった。
「強くなっちまったなァ……」
羨望と憐憫――
それがどちらかわからぬままピンクの光が彼の視界を埋め尽くし、終にその巨体を包み込む。
『魂の設計図』の根幹に刻みついた無力感や劣等感が優しく解かれるのをボラフは最期に感じた。
ピンク色の光の奔流は曲がりくねった複雑な路地など関係なしに廃ビル群を突き抜ける。
一帯の黒を一切こそぎ落してそして光が弾けた。
黒の欠片はピンクの粒子に溶け込み、周囲にキラキラと降り注いだ。
激しい光の瞬きに眩んだ視界が回復すると、そこにはもう歪な砲塔の姿は跡形もなく、誰の姿もなかった。
呆然とその光景を目に映した人々は、理解に数秒要し、それから大きな歓声を上げた。
後ろからバタバタと近づいてくる足音を聴きながら、少女は降り注ぐキラキラを掌で受け止め、そしてその胸の中に抱きしめた。
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