俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨

文字の大きさ
上 下
381 / 662
1章 魔法少女とは出逢わない

1章54 drift to the DEAD BLUE ⑳

しおりを挟む

 希咲は反論の言葉を探す。


 しかし感情ばかりが先立って効果的な論理が組み立てられず、ともすれば口を開いた途端に怒鳴り散らしてしまうかもしれない。


「ほら、平等にするべきだと思うんです。弥堂先輩だけじゃなく。関係者全てを平等に疑い尽くしましょう」


 黙っていればその間に望莱が次々に言葉を重ねてしまい、その分だけ“そういうこと”にされてしまう。そういう方向に持っていかれてしまう。


「むしろ弥堂先輩よりも怪しいってわたしは思ってます。何故なら弥堂先輩は姿を現して妖と戦ってますからね。彼が潜入した工作員ならそんなことする必要ないですもの」

「……でも、偶然かもしれないって。今回のあたしたちとのこととは別件で、自然災害的な怪異に見舞われちゃっただけかもって……、その可能性もあるわよね?」

「はい。その通りです。もちろんその可能性もあります。わたしはそうじゃなかった場合、わたしたちの件に関わりがある場合――その場合はこういう可能性もありますよねって、そういう話をしています」

「……でも、そっちに傾きすぎで話してない?」

「はい。それにも理由があります。今回の件で想定される被害は大きい順に――美景の地の滅び、郭宮の滅び、学園の崩壊、お家事情的な意味でのわたしたちの任務失敗となっていて、これらがわたしたちが優先して対応しなければならないことです。逆に、これ以外の今回の件に無関係なことは優先度が低くなります」

「……なにが言いたいの?」

「仮に、水無瀬先輩のことが今回の件に関係のないことなのなら、わたしたちにとっては割とどうでもいい――優先度の低い案件になります」

「あんた……っ!」


 自分の親友を突き放されるようなことを言われ、希咲は激昂しかける。


「落ち着いてください。これは社会的な被害、業界的な事情、そういった基準で優先度が低いと判断してます。個人的な感情ではありません」

「…………っ」

「まず社会的な被害を出さないことが最優先です。水無瀬先輩のことは彼女のお気持ちを考えれば心苦しいものはありますが、目に見える人的被害があるわけではありません。人に忘れられるだけで死ぬわけじゃないんです。何万人規模の死人を出す可能性のある美景の地全体のことを解決してから、それから彼女の問題を解消しても遅くはない。それはご理解いただけますよね?」

「…………」

「つまり、水無瀬先輩の件が今回のわたしたちのことに関係していないのなら、今は考慮する必要がない。この場で言及するに値しない問題。そういうことになります」

「…………っ!」


 歯噛みする。

 悔しいが望莱の言うことは正論だった。


 ここに居る一般から外れた彼ら彼女らの事情からすればその通りだった。

 水無瀬のことは希咲の個人的な事情ということになる。

 彼女のことが今回の件に無関係なら確かにこの場で話すことではない。


「なにも見捨てるという意味ではないです。後回しにする。それだけです。ですが、関係があるのならそういうわけにはいかない。放置できない。捨て置くことは出来ない。だから、水無瀬先輩が関係している場合のことをお話しています。ご納得いただけましたか?」

「……わかった、わよ……っ!」


 睨みつけながら心にもない合意をすると、望莱は嬉し気に目を細めた。


「というわけで、水無瀬先輩が怪しいということですが――」


 また望莱が語り始めるその声を希咲は悔し気に聴く。


『ありえる』というだけなら、いくらでも何とでも言えてしまう。

 だが『可能性がない』ということの根拠を示すのはとても難しい――というか、ほぼ不可能だ。

 圧倒的に不利な討論だ。


 おまけに今の自分は酷く感情的になってしまっている。希咲にはその自覚があった。


 それは自身の親友に疑いをかけられることの怒りもある。

 だが、それだけでなく望莱の意図がわからない。そのことへの困惑もあった。


 水無瀬がそうだとは言っていない。彼女の立ち位置にそういう人物が立っていたのなら可能だ。そういう可能性があるか、ないか。そういう話をしている。


 望莱はそのように言ってはいたが、明らかに水無瀬を疑う方向へ持っていこうとしている。そういう論調だ。

 しかし彼女がそうしようとする意図が希咲にはまるで掴めなかった。


 まさか本気で水無瀬が怪しいと考えているのだろうか?


 紅月 望莱は天才だ。

 本人が自称しているだけでなく、紛れもなく高い知能を有していて、またそれを有効的に活用することが出来る。


 もしかしたら彼女には希咲には理解出来ない部分までが見えている可能性もあるが、しかし今回のことはそうとも思えない。

 それにいつものような悪ふざけだとも思えない。

 確実に何かしらの意図を持って、今このように話している。

 それだけは間違いがないと希咲には思えた。


(でも……、そんなこと関係ない……っ!)


 頭の中でスイッチを切り替える。


 望莱の意図はわからない。

 だけど、どんな意図があろうともそれはどうでもいいことだ。


 水無瀬 愛苗は無実だ。

 それも間違いのないことだ。


 望莱が何を考えていたとしても、希咲のすることは変わらない。


 大好きな親友の愛苗ちゃんにかけられた疑いを晴らすことだ。


 あんなにぽやぽやとした、争いや害意とは無縁の女の子が、こんなに怪しくて如何わしい業界の連中に疑われ、注目をされるようなことは断固として阻止しなければならない。


 その為には水無瀬は敵ではないことを、彼女には自分たちの様な特殊な技能がないことを証明しなければならない。


 しかし、先述のとおりそれは難しい。

 無いものは見つからない。

 無いことは証明できない。


 それこそ本人の記憶を覗いて、実際に自分たちに敵対する者たちとの関りがないこと、認識阻害の術やそれに類似するようなことが出来ないこと、それらを直接全て見て確認でもしない限りは。

 他人の記憶が可視化出来ない以上、通常そんなことは不可能だ。


 だが――


(――あたしなら……っ!)


 そのためには――



「――というわけで、わたしたちは予定通りにここでの役目を優先させます。来週の頭には御影も帰っているはずです。彼女に先輩たち二人の尋問は任せましょう。もしもどちらかが内通者だったのならば適切に処理をしてくれるはずですし、そうでなければ特に問題もありません。水無瀬先輩のことが別件の怪異なら、わたしたちが帰ってから対応すればいいでしょう。もしかしたら多少の犠牲は出る可能性はありますが、優先順位を考えればこれが一番効率がいいです」

「――っ!」


『効率がいい』

 まるで誰かのような言い回しにカッと熱が入り、考えが纏まりきる前に声を発してしまう。


「――待ちなさいよ」


 調子よく高説を述べていた望莱はピタっと言葉を止めて希咲の方を見る。


「おや? どうしました? 七海ちゃん」


 飄々とした彼女を希咲は視線で射貫く。


「それだと愛苗のことが手遅れになっちゃうかもしれない」

「そうですね。ですが、仕方ありません。わたしたちの身は一つ。全てを同時には行えません」

「それに、尋問だなんてジョーダンじゃないわ……っ!」

「ですが、仕方ありません。状況が状況です。御影も本気で臨むでしょう。手加減などなしに」

「ざけんな! そんなことさせない!」

「では、どうしましょう? もちろんこのまま帰るまで放置というわけにはいきませんよね?」


 声を荒げる希咲に望莱は変わらず余裕の態度で、どこか面白げに、だがどこか期待をするような表情に見えた。


「――あたしがやる」

「……なにを、ですか?」

「愛苗のことよ」

「と言いますと?」


 静かだが強いやりとりに誰も口を挟めない。


「全部よ。あたしがどうにかする」

「……ですが、七海ちゃんは陰陽術の類などには精通していないですよね?」

「それでもよ! 完璧にそれを解決できなかったとしても、取り返しのつかないことにはならないように、それくらいは出来るかもしれない」

「どうやってですか?」


 先程までとは違い、しっかりと反論をぶつけてくる希咲に、望莱はやはり楽しげに笑う。


「……あたしが絡んだら戻ったって弥堂が言ってた。朝の電話の時よ。あんたも聞いてたでしょ?」

「……なるほど。これ以上悪くなるのは止められるかもしれないと?」

「そうよ。あんたたちがここの仕事終えて戻ってくるまでにそうやって耐えることは出来るかもしれない」

「ですが、さっきまで話していた、水無瀬先輩が自分でやっている場合、彼女が敵だった場合はどうします?」


 その問いにはやはり希咲は一際目つきを険しくする。だが、先程までのように激昂することも、それを露わにしないために黙ることもしなかった。


「……そんなこと考えるまでもないわ」

「へぇ。それはどうしてですか?」


 希咲は視線に籠める力を怒りではなく、別の強い想いで上書きする。


「そんなことありえないからよ」

「…………」

「愛苗があたしたちの敵だなんて、そんなことはありえない。あたしたちみたいなヘンなチカラを持ってるなんてこともない。だから考える必要がないわ」

「ですが。その証拠はない。逆に、わたしは『そうである可能性がある』その根拠を示しましたよね? 無いことは証明出来ない。それが出来ない以上――」

「――出来るわっ」

「え?」


 望莱の言葉を途中で遮る。

 見つめ返した希咲の瞳には強く静かな意思があった。

 決して感情のままに言い張っているわけではない。


「――あたしなら出来る……!」


 確かなその声に望莱の口角が僅かに上がる。


「そうは言いますが、実際難しくないですか?」

「…………」

「水無瀬先輩に特殊なチカラがないことも、業界内外に関わらずわたしたちに敵対する人たちと関係がないこと、それを確認することは――」

「――できる」

「…………」

「あたしには出来るわ」


 先までとは逆に望莱の反論が次々と希咲に潰されていく。

 論理によってではなく、その魂の輝きによって。


 議論としては不利になっていっているはずの望莱はやはり変わらずに楽しげな目をしていた。


「……では百歩譲りましょう。無いことの確認が七海ちゃんに出来たとして、それをどうやって他人――わたしたちに伝えるんですか? 証拠の確保だけでは足りません。それを他人に見せ認めさせなければいけません。悪魔の証明。悪魔が居ないこと――七海ちゃんに証明できますか?」

「出来るわ」


 希咲はやはり即答した。

 自信に満ちた瞳で望莱に対する。


 その希咲の顔を見て、望莱はグッと奥歯を噛んだ。


「……ちなみに、それはどうやって証明するんです?」

「そんなのカンタンよ!」


 実際問題、望莱はかなりの無理難題を言っている。

 通常到底成し得ないことを要求している。

 だが希咲は少しも躊躇することなく、可能だと言い放った。


「聞きましょう」

「聞く必要あんの?」

「えっ?」


 ここで望莱が予想外のことを言われたとばかりに目を丸くする。

 希咲はその顔を見てクスリと満足そうに笑った。


「あんたがさっき自分で言ってたじゃん」

「……? なにを、でしょう?」

「あんたは――あんたたちはあたしに絶大な信頼がある」

「――っ」

「あたしが大丈夫って言えばだいじょぶなんでしょ?」

「…………」

「何が悪魔よ、バッカじゃないの。あたしが直接確認して来て、それで大丈夫って言えばそれで信じられるんでしょ? 違うの?」

「…………」


 奥歯を噛み締め反論はなく俯いた望莱へ、希咲は片腕を振り上げてビシッと指差す。


「――あたしを信じろっ!」


 そしてそう言い放ち、ニカッと気持ちよく笑顔を向けた。


 全く論理的でもなんでもなく、ある種力技のような言葉と笑顔を受けた望莱は――



「――はへぇ……、しゅきぃ……っ」


 だらしなく半開きにした口から涎を零した。


 大好きな七海ちゃんのカッコいいところを見せられ、みらいさんはアヘってしまったのだ。


「わ、わかりまひたぁ……、ききましゅ……、しんじて……、いうことききまひゅぅ……っ」


 そしてあれだけ対立の姿勢を見せていたにも関わらずに秒で陥落した。


 それに希咲はフンっと得意げに鼻を鳴らすが、傍で見ていた蛭子くんはあまりの痴態にギョッとした。


「オ、オイ……、それでいいのかよ……?」


 彼の指摘にみらいさんはスッと表情を落とした。彼女の瞳からハイライトが消える。


「は? 七海ちゃんがいいって言うんならいいんですよ。なにか文句があるんですか?」

「も、文句っつーか……、ベツにオマエの肩を持つわけじゃあねェが、珍しくまともなこと言ってたように思ったんだけどよ。なのに、いくらなんでも理屈がなさすぎじゃあ――」

「はぁー……、うっざ。男のくせに理屈とかキモすぎです。死ねよクソヤンキーが。まさか七海ちゃんのことが信じられないとでも言うんですか? 許されると思っているんですか?」

「い、いや、そういうわけじゃあ……」

「じゃあ、いいじゃないですか。蛮くんのせいでナナイキの余韻が台無しです。次はありませんよ?」

「クッ、クソが……っ」


 自身の知る限り最も頭のおかしいヤベェ女に恫喝され蛭子くんは悔し気に口を噤んだ。


 それを見ていた希咲は『ナナイキ』なるものが一体如何様なものなのかが気になったが、触れたらいけないという直感が働き、同様に口を噤んだ。


 望莱はまたコロッと表情を変える。楽しげではあるがやや真剣なものだ。


「――ということは七海ちゃん。それをするためには……」

「……うん。そういうことだから……」


 少し前から考えていたことではある。

 出来ればとりたくない手段で、彼女らを残していくのは心苦しく心配でもあり、踏み切れないでいた。


 だが、ここに至ってはそれしかない。


「……悪いんだけど、あたしは――」



「――ちょっと待って」



 その決断は遮られる。



 意思は固く確かなものではあった。


 しかし、聴こえたその声に、続けるべき言葉を失った。



「……七海も、みらいもゴメン。みんなも聞いてほしい」


 自然と全員の視線が吸い寄せられる。



「――美景へ帰ろう」



 そこに居たのは、いつもの曖昧さなど欠片もない――真剣な表情の紅月 聖人だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

玲子さんは自重しない~これもある種の異世界転生~

やみのよからす
ファンタジー
 病院で病死したはずの月島玲子二十五歳大学研究職。目を覚ますと、そこに広がるは広大な森林原野、後ろに控えるは赤いドラゴン(ニヤニヤ)、そんな自分は十歳の体に(材料が足りませんでした?!)。  時は、自分が死んでからなんと三千万年。舞台は太陽系から離れて二百二十五光年の一惑星。新しく作られた超科学なミラクルボディーに生前の記憶を再生され、地球で言うところの中世後半くらいの王国で生きていくことになりました。  べつに、言ってはいけないこと、やってはいけないことは決まっていません。ドラゴンからは、好きに生きて良いよとお墨付き。実現するのは、はたは理想の社会かデストピアか?。  月島玲子、自重はしません!。…とは思いつつ、小市民な私では、そんな世界でも暮らしていく内に周囲にいろいろ絆されていくわけで。スーパー玲子の明日はどっちだ? カクヨムにて一週間ほど先行投稿しています。 書き溜めは100話越えてます…

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

7人のメイド物語

モモん
ファンタジー
理不尽な人生と不自由さ…… そんな物語を描いてみたいなと思います。 そこに、スーパーメイドが絡んで……ドタバタ喜劇になるかもしれません。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

WIN5で六億円馬券当てちゃった俺がいろいろ巻き込まれた結果現代社会で無双する!

TB
ファンタジー
小栗東〈おぐりあずま〉 二十九歳 趣味競馬 派遣社員。 その日、負け組な感じの人生を歩んできた俺に神が舞い降りた。 競馬のWIN5を的中させその配当は的中者一名だけの六億円だったのだ。 俺は仕事を辞め、豪華客船での世界一周旅行に旅立った。 その航海中に太平洋上で嵐に巻き込まれ豪華客船は沈没してしまう。 意識を失った俺がつぎに気付いたのは穏やかな海上。 相変わらずの豪華客船の中だった。 しかし、そこは地球では無かった。 魔法の存在する世界、そしてギャンブルが支配をする世界だった。 船の乗客二千名、クルー二百名とともにこの異世界の大陸国家カージノで様々な出来事はあったが、無事に地球に戻る事が出来た。 ただし……人口一億人を超えるカージノ大陸と地球には生存しない魔獣たちも一緒に太平洋のど真ん中へ…… 果たして、地球と東の運命はどうなるの?

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~

トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。 旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。 この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。 こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

処理中です...