俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨

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1章 魔法少女とは出逢わない

1章46 4月22日 ②

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 カツ、カツと――


 ロッジのダイニングスペースの空気をそんな硬質な音が穿つ。


 紅月 望莱あかつき みらいは満足げな笑顔を浮かべながらその音を鳴らす主を眺めている。


 視線の先に居るのは希咲 七海きさき ななみだ。


 丈の短いショートパンツからスラっと伸びる細長い脚を組み、お行儀悪くテーブルに肘をつけ、その手の甲に顎を乗せている。

 空いている右手もテーブルの上に乗せられており、ほぼ一定のリズムで人差し指が動く。


 カツ、カツと――


 その指の動きに合わせてテーブルに置かれたスマホの黒い画面に、綺麗に伸びた爪の先が当たり硬質な音を鳴らしている。

 あくまでも本人にその音を奏でる目的はなく、それが副次的なものであることは、不機嫌そうに歪んだ眉と細められた瞼を見ればわかる。


 全くを以て意味のない行動・仕草であるし、それは希咲本人も自覚している。

 なにより――


 チラリと目線を動かすと視界に映った望莱がニコっと笑う。


――なにより、この生意気な妹分がそんな自分を見て面白がっていることも理解している。


(ま、確かにこうしててもしょうがないわよね……)


 気分を切り替えようと鼻から嘆息をすると、溜息を殺しきれずに弾みで「んぅ……」と喉からか細い声が漏れてしまった。


「七海ちゃんがえっちな声だしました」

「だしてない」

「健康になっちゃったんですか?」

「は? けん……? え……?」

「いいえ。なんでもありません」


 本気で意味が理解できず自分聞き間違いかと疑問符を浮かべる希咲に望莱はニコやかに笑いかける。


 意味は理解出来ないが邪悪な思惑はなんとなく感じ取り、ジロリと目線で咎めるも、そんなことで望莱のいつもどおりの人を食ったような笑顔は変わりはしない。


 良くも悪くも慣れている希咲は、『この子の言うこと一つ一つ理解しようとしてもしょうがないわよね』と、今度は胸中でだけ溜息をついて、組み合わせた両手を天井へと伸ばし「んーー」っと背伸びをしてから姿勢を正した。


「七海ちゃんがまた――」

「――えっちな声なんて出してない」

「えー?」

「いいから。大人しく待ってなさいよ」

「おなかすきました……」

「あんたが悪いんでしょ」

「ごはん食べたら一緒に健康になりましょうね」

「はいはい、わかったわかった」

「…………」

「なっ、なによ……⁉」


 適当にあしらう返事を返すと興奮したみらいさんがカッと目を見開き、そのまま無言で自分を凝視してくるので、その気合に気圧されて希咲はたじろいだ。



 現在の時刻は午前10時半頃。


 彼女たち二人が何をしているのかを一言で説明するのなら、食事の完成を待っているところだ。

 朝食にしては遅く昼食にしては早いので、ブランチと洒落こむ形だ。


 しかし、ということは必然的に本日の食事回数は二食になることだろう。

『一日三食摂るべき説』を推す希咲としては若干それが気に食わなかった。


 なので、元々は旅行中の炊事は希咲の担当だということもあり、事実として昨日までは旅行中だというのに朝早くに一人起きて、計6名分の朝食をせっせと作っていた。

 だが、休暇中だというのをいいことに、朝食が出来てもいつまでたっても起きてこない不届き者が若干2名ほどいたのだ。


 紅月 望莱とマリア=リィーゼの二人だ。


 出掛ける予定の時間まで彼女らが起きなかったり、昼食になるまで寝ていたりなどの理由で、せっかく作った朝食を無駄にするという問題が起きた。

 それについて希咲が正当なクレームを述べたところ、協調性など持ち合わせていないお嬢様2名に逆ギレされ諍いが勃発したのだ。


『ちゃんと起きてよ』という希咲の要求に対し、甘やかされて育った二人からは『個別に朝食を作れ』という要求が返された。

『二度手間でしょ』『じゃあ置いておいて温めなおして』『電気とガスのムダでしょ』『ケチ』という言葉が応酬されたところで、『ふざけんなー!』と七海ちゃんがガーっとキレた。


 ここは紅月家が管理する半無人島だ。

 東京湾から公表出来ない距離を移動した場所にあり、本土からの電線は届いていない。

 その為、島内の各建物に小型の発電機が備え付けられているのだが、今回彼女たちが来島するまで暫くの間使われておらず、碌に電力が蓄えられていない。

 食材を保管する冷蔵庫が最優先として、朝に起きてこない二人が夜更かしする分の電気も考慮すると、無駄使いする余裕はない。

 ガスに関しても発電機のない場所に泊まることになれば出番が増えるので、当然こちらもなるべくなら温存したい。


 つまり、希咲の言うとおり節約する必要があるのだ。


 しかし、高貴なる血筋をひくマリア=リィーゼ様は、チリンとベルを鳴らせば欲しい物は何でも何処から誰かが持ってきてくれるものだと思って生きているので、そんな俗世の事情は理解できない。

 キャーキャーにゃーにゃーと希咲とリィゼが言い合いをし、当事者のくせに面白半分で望莱が横から二人ともを煽った結果、そろそろキャットファイトに発展しそうになったところで外野から『待った』がかかった。


 仲裁に入ったのはこの『紅月ハーレム』の主たる紅月 聖人あかつき まさとである。


 平時においては女の言うことに「NO」と言えない男は、女3人の言うことを「うんうん」と頷きながらよく聞いた結果、『じゃあ間をとって一日二食にしよう』『午前は僕が作るから』といった沙汰を下した。


 こうして特に誰も得をしないことになり、こうして彼女たちは聖人の調理が終わるのを待っている、というのが現状だ。


「わたし、七海ちゃんのごはんが食べたかったです……」

「あんたが悪いんでしょ」

「七海ちゃんがもっと抵抗すればよかったんです」

「だって、そしたら絶対『じゃあ僕も手伝うよ』ってなるじゃん」


 テーブルにぐでーっと上体を投げ出し、ジタジタと腕を動かして責任転嫁してくる望莱を希咲は胡乱な瞳で見る。


『いつも七海にばかりやらせるのも悪いから……』と自分も料理を受け持つと申し出る聖人に、希咲も最初はやんわりと断りを入れた。

 あまり強く拒否をすると、前述のとおり『じゃあ手伝うから一緒にやろう』と言い出すのはわかりきっていたからだ。


 そうすると当たり前のように料理スキルゼロのマリア=リィーゼがセットで着いてきて、聖人の気を惹くために『わたくしも手伝いますわー』と言い出すのは目に見えている。

 米は洗剤で洗ってはいけないという常識を知らない足手まといを抱えたままやいのやいのと騒がしくしていれば、次は望莱がやってきて状況を混ぜっ返すのもわかりきっている。


 その結果どうなるかというと、一人でやるよりも効率が落ちるどころか逆に手間が増える。マイナスだ。そしてストレスが半端なくなるのだ。

 ここまでの彼ら彼女らとの付き合いで、希咲にはそれがよくわかっているので、『自分が料理する』という聖人の好きにさせることにしたのだ。


「でも遅くないですかー?」

「……まぁ、ちょっと時間かかってるわね」

「きっとキッチンでえっちしてるんですよ!」

「んなわけあるか。あんたそんなことばっか言うのやめなさい」

「だって高校生ですし……」

「高校生をなんだと思ってるのよ……。つか、あいつ料理できるしだいじょぶでしょ」

「兄さんが作ると女ウケ全振りのメニューになるから気に食わないです」

「見た目も味も悪くはないから別にいいじゃん」

「わたしは肉食系女子なので葉っぱは食べたくないんです。肉さえあればそれでいい」

「ダメよ。ちゃんと野菜も食べなさい」

「えー?」

「あと肉食系女子の意味が違うから。本物の肉食系女子はお肉より野菜好きアピールするから」

「つまり七海ちゃんは肉食系女子ということでよろしいか?」

「よろしくねーよ。お肉好きだし野菜も好きだし」

「七海ちゃんが作ってくれないと野菜食べれません」

「だからあんたが悪いんじゃん……、って、話が戻ってきたし」


 ニコーっと確信犯的に笑う望莱に、これ以上は付き合ってあげないと希咲はツンと視線を逸らす。

 その仕草にほっこりとしたみらいさんは、伸ばした腕を上機嫌にパタパタさせながら唇をプチュプチュッと鳴らし求愛行動をした。


「あ、こら。行儀悪いからクチャクチャお口鳴らさないの」

「えー? 投げキスのつもりだったんですけどー」

「投げキスってそうじゃないでしょ。つか、投げてもないし」

「えー? じゃあお手本を見せてください」

「お手本……?」


「んー?」と考えながら希咲は右手の人差し指と中指を伸ばして口元に持っていく。

 みらいさんは真顔でその動作を見守った。


 そして細長い指を離す動作と共に窄めた唇を僅かに開き、チュッと音を鳴らした。


「オレの子を産んでくれぇぇぇーーっ!」

「わっ⁉ な、なんなの……⁉ いきなりっ……!」


 興奮したみらいさんは衝動のままに希咲に襲いかかった。


「七海ちゃんが……、七海ちゃんがえっちなのがいけないんです……っ!」

「なに言って……、って、ヘンなとこ触んな!」

「こんなに生足を剥き出しにして……っ! 誘ってんだろ⁉ ちくしょう……っ! ちくしょう……っ!」

「こんくらいフツーでしょ! もうっ! 離れろ、このバカっ!」


 しばらく二人にゃーにゃーと揉み合って、やがてみらいさんが落ち着くとそれぞれ席に座り直す。


「次はウィンク付きでお願いします」

「や。もう絶対やんない」

「じゃあミニスカ穿いて下さい」

「『じゃあ』の意味わかんないし」

「ミニスカ以外穿いていいなんてオレは許可してねーぜ?」

「なんなの? そのオラつき彼氏ムーブ。あとイケボやめろ」

「トゥンク……、イケボって思っててくれたんだ……、すき……」

「はいはい。イケボイケボ」

「じゃあミニスカに着替えてください」

「『じゃあ』の意味」

「えー?」

「だいたい、こんな森の中でミニスカ穿くバカいないでしょ」

「…………」


 みらいさんはショートパンツから剥き出しにされた希咲のふとももをジッと見た。


「確かに森でミニスカはないですね」

「でしょ?」

「こんなとこでアンヨ剥き出しとか自然をナメてるとしか思えません! バカのすることですよ! バカ女の!」

「……あんた何が言いたいわけ?」

「えー?」


 自身に向けられた皮肉と煽りに気付いた希咲がジロッと睨むと望莱はまたニコッと笑う。

 そして、布地の少ない希咲のショートパンツから剥きだされた彼女の足を撫でまわそうと手を伸ばすが、あえなくペチっと叩き落とされた。


「でも実際危ないですよ? この綺麗なアンヨに傷が付いてしまったら、わたしうっかり世界を滅ぼしてしまいそうです」

「魔王かあんたは。やりかねないのがコワイし」

「うふふふ」

「コワイわっ! てか、あたしは大丈夫だし。わかってるでしょ?」

「じゃあミニスカでもいいじゃないですか!」

「わっ⁉ なんなのよ!」

「じゃあミニスカでもいいじゃないですか!」

「もっかい叫べなんてゆってない!」

「じゃあミニスカでも――」

「――しつこいっ! ミニスカだとパンツ見えるのとか気にしないとだから動きづらくてイヤなの!」

「見せろよ!」

「うっさい! おっきな声出さないでっていつも言ってるでしょ!」

「七海ちゃんがパンツ見せてくれないのが悪いんです」

「意味わかんない。つか、見たいんなら部屋行ってきなさいよ。昨日穿いてたのが、あんたのパンツと一緒に洗って干してあるから」

「そういうことじゃないんです! わたしがこんなに七海ちゃんが穿いてる状態のパンツを見たいって思ってるのに、どうしてわかってくれないんですか⁉」

「メンヘラ彼女風に言ったって意味わかんないから」

「もういいですっ!」

「なんであたしが悪い風にあんたがキレんのよ! あたしだってもういいからっ!」


 プイっと顔を背けて逆ギレする望莱に、希咲もプイっと顔を背けた。


「もう構ってあげないんだから」と無視しようとしたが、すぐに隣でガタガタと物音が鳴る。


 プイっとした状態でお尻をもぞもぞ動かした望莱が、希咲の座る椅子に自分の椅子を動かしてピタっとくっつけて、そのままスリスリとふとももを擦り合わせてくる。


「仕方ないわね」とため息をつくと、もぞもぞ動く彼女の膝頭が白いスカートの裾から覗くのが目に入った。


「てか、あんたも森に向かない服じゃん。動きづらそうだし」

「確かにそうなんですが、でもわたしお嬢さまだから仕方ないんです」

「は?」

「ここには森だけじゃなくて海もあります」

「あるけど?」

「海辺のお嬢さまといえば白のワンピースじゃないですか?」

「昨日は水着だったじゃん」

「最初はその上にワンピース着てたからセーフです」

「セーフって……、別にあんたがワンピ着てなくても誰も怒んないでしょ」

「いいえ。お嬢さまとしてそれは許されません」


 確固たる決意を秘めた瞳で眼差しを強める望莱に、『またおバカなこと言い出したぞ』と希咲は呆れる。


「惜しむらくは麦わら帽子がないことです」

「ん? あんた昨日の朝は帽子かぶってたじゃん。どこやったのよ」

「あるじゃないですか? 海辺で佇んでいたら急な風に麦わら帽子飛ばされるってやつ。あれやったら海に落ちてそのまま波に攫われていきました」

「海を汚すなっ。あんたすぐ物壊したり失くしたりするんだから気を付けなさいよ。森入る時もズボン穿きなさいよね」

「いいえ。いくら七海ちゃんの言うこととはいえ、お嬢さまとしてそれは出来ません」

「あんたいつもあたしの言うこときかないじゃん」

「みんなの期待を背負ってるんです。わたし……、お嬢さまですから……っ!」

「誰もお願いしてないでしょ」

「お嬢さまなのに……?」

「なんなの? あんたのそのお嬢さまに対する責任感みたいなの。もっと他の大事なことに責任もってよ」


 ジロリと胡乱な目を向けると望莱はニコっと笑う。


「どうせまた適当なこと言ってふざけてんでしょ?」

「えー?」

「あたしで遊ぶんじゃないわよ。あんた年下のくせに生意気っ」

「いいえ。わたしは七海ちゃんと遊んでるんです」

「しらないっ。もうおわりっ」


 またもプイっとしてしまった年上の可愛いお姉さんに萌えながら、望莱はしばらくの間ニコニコとしながら彼女を眺めた。
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