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1章 魔法少女とは出逢わない
1章43 選別の光 ①
しおりを挟む少女の願いが『世界』を変える。
影響をして書き換え塗り替えようとする。
それを叶える力は魔法。
その魔法にこめられた願いは――
「水の無い世界に愛の花を咲かせましょう――」
その魔法の名は――
「魔法少女ステラ・フィオーレ!」
その意味は――
「みんなの涙、私が全部止めたい!」
その力を持つ者――魔法少女が戦場に降り立った。
弥堂は自身の前に立つ少女を視る。
ピンク色の髪のツインテール。
白とピンクを基調としフリルやリボンで飾られたコスチューム。
その手に持つのは、変身アイテムのペンダントが変形した魔法のステッキ。
つい数秒前までとはまるで別の存在に彼女は変わっていた。
姿・形だけではなく、その存在する強さが、出会った頃よりも、先週よりも、昨日よりも、さらに言うならつい何秒前かよりも――はっきりと強く力を増していると弥堂の眼には視えていた。
自分を守ろうと敵との間に立つ、そんな少女を視て、弥堂はその後頭を引っ叩いた。
「あいたぁーーーっ⁉」
キュルンっと変身バンクをキメて、キラっと登場ポーズをキメていた愛苗ちゃんはびっくり仰天した。
「なんでぶつのぉ……?」
両手で頭を抑えながら振り返りお目めに涙を浮かべて訴えた。
「お前真面目に戦う気になったんじゃねえのか? なんでふざけたポーズして遊んでんだよ」
「だ、だって私、魔法少女だし……」
「意味わかんねえよ。変な動きしながらダラダラ変身しやがって、普通に着替えた方が速いんじゃねえのか?」
「で、でも、変身は一瞬だから大丈夫なんだよ?」
「どこが一瞬……、いや、ちょっと待て……」
どうしても変身バンクに物申したい弥堂はついムキになりかけてしまったが、指で眉間を揉み解し自制しようとする。
対面では「うん、いいよー」と暢気な声で返事をした彼女が笑っている。
その笑顔だけはいつもと同じ笑顔にどうしてか見えた。
どうでもよくなって弥堂は嘆息する。
「……まぁ、いい。やる気になったんだろ? やるならやってこい」
「うんっ! やるからやってくるねっ!」
そう言って水無瀬は両手を身体の前で握りしめ、ふんふんっと鼻息荒く自らのやる気をアピールした。
それから彼女は、ふよふよとそんな情けない音が聴こえてきそうなほどに緩慢にゴミクズーの方へ飛んでいく。
やる気とは裏腹なゆるさだが、しかしその飛行には以前のような不安定さはない。
少し飛んで彼女は振り返り――
「私、いっしょうけんめいがんばるから。見ててね、弥堂くんっ」
――そう言ってもう一度笑った。
離れていく小さな背中を弥堂は見ない。
この後に何が起きるかはもうわかっているからだ。
この先は然程気を張りながら見ている必要はない。
「……オトコ」「……ウバッタ」「……ワタシノ」「……ステタ」「……ワタシヲステタ」「……ユルサナイ」
「違うよ? でも、ごめんね……。弥堂くんは渡せない。お水の中じゃ生きられないの」
憎しみをぶつけてくる狂相に水無瀬は一瞬怯みそうになるが、勇気を振り絞って強く見つめ返した。
「……ドウシテ」「……ヒドイ」「……カエシテ」
「……本当は私もヒドイことはしたくない。でも……、それじゃ弥堂くんを守れない。だから――」
「……ステル」「……ワタシヲステル」「……ウラギッテ」「……ステル」
「だから――ごめんね……っ!」
「……ユルサナイッ!」
アイヴィ=ミザリィは川に髪を突き刺し水を汲み上げると、水無瀬へ目掛けて水砲を放つ。
「【光の盾】ッ!」
それを水無瀬は光のシールドで受け止めた。
続けて無数の髪の束が殺到してくる。
「【飛翔】ッ!」
水無瀬はそれらを回避しながら空へと飛び上がった。
最低限流れ弾に巻き込まれないような位置まで移動していた弥堂はその様子を視界に収める。
「少年っ! 大丈夫っスか⁉」
そこへメロが近寄ってきた。
「歩けるッスか? どっか座れるとこまで移動した方がいいッス」
「…………」
「歩くのキツかったらジブンがどうにか……、な、なんスか? ジッと見て……」
「…………」
「こわいこわいこわいッス……っ!」
焦燥して気遣ってきたネコ妖精を弥堂がよく視ていると、か弱い小動物は本気で怯えた。
「……別に。まるで心配をしているようだなと思って」
「まるでっつーかフツーに心配してるんスけど……。他にどう聞こえるんッスか?」
「さぁ」
「とりあえず川から上がった方がいいッス。溺れたばっかだろッス」
「そうだな」
肯定の意を返しつつも、しかし弥堂は動こうとしない。
「少年? やっぱ歩けねーんスか? 運んでやろうかッス?」
「結構だ」
「じゃあ早く行こうッス。マナの戦いも始まるし離れようッス」
「止めなくていいのか?」
「……聞こえてたんスか」
メロは気まずそうに一度毛繕いをしてから続ける。
「……出来れば戦って欲しくなかったッスけど、もうこうなっちゃったら仕方ねえッス」
「そうか。それは運がなかったな」
「それに、ネームドとはいえあのゴミクズーならマナの方が全然強ぇッス!」
「それは助かるな」
気楽な調子で言うメロに適当に返事をしながら弥堂は自身の左の肘辺りを掴むと――
「……だから少年ももう気を抜いてもだいじょう――」
――ボギンっと、生理的な嫌悪感を誘う音が鳴る。
「――なっ、なななななにやってんッスか⁉」
「肩を填めただけだが?」
グルリと左肩を回してから調子を確かめるように手を握ったり開いたりしている弥堂へメロはギョッとした顔を向ける。
「だが? って……、ニンゲンってそういうの病院行かないとダメなんじゃないんスか……?」
「生憎と戦場にそんなものはないからな」
「少しくらい待ってもよかったんじゃねぇッスか? 多分そんなに時間かかんないッスよ?」
「ここは戦場だ。アホ面で楽観的に構えていたら、あとで病院に行けたとしても診察室ではなく死体安置所に運ばれることになる」
「……そういう性格なんだってのはもうなんとなく把握してるッスけど、でも大丈夫だと思うッスよ? 少年が先に戦ってくれたおかげで大体わかったッス。あれなら絶対マナは負けないッスよ!」
「そうだといいな」
言葉とは裏腹に、やはり弥堂は動かず交戦中の水無瀬とアイヴィ=ミザリィを注視している。
「……マナの方が強いって思うんスけど、そうじゃないんッスか?」
「いや? 俺もそう思うぞ」
「じゃあ、マナが負けるわけないじゃないッスか。なのに男の癖になにをヘラってんスか。キメェッス」
「そうだな」
「あ、怒ったんスか? ゴメンってッス。謝るから教えてくれッス。気になるッス」
「…………」
取り繕うように身体をスリスリしてくるネコを川に投げ捨て、弥堂は戦況へと眼を向けた。
くるりと身を躱しながら髪と髪の間を水無瀬は潜り抜ける。
数日前までまともに飛行魔法を制御出来ていなかった彼女だが、今はそんな素振りは全く見えない。
連続して迫る敵の攻撃を器用に避けながら――
「【光の盾】ッ!」
――避けきれないものはシールドで受け止める。
再び水砲を防がれたアイヴィ=ミザリィが怒りの絶叫をあげた。
ただ、魔法の発動に失敗しなくなったというだけでなく、戦闘状況下において適切に使う魔法を選び、そして成功させている。
素晴らしい成長だと、ゴミクズーの奇声を聴き流しながら弥堂は心中で素直に称賛をした。
しかし、一方で――
(――異常な成長速度だ)
眉を歪めて眼を細める。
水無瀬 愛苗という人物は、見た目の子供っぽさだけではなく思考や言動も幼くて、また鈍くさくて要領が悪いと、そう評価をしていた。
しかし、この一週間ほど見てきた魔法少女としての彼女はどうだろう。
事実として、彼女は同じミスを何度もするし、出来ないことはとことん出来ない。この一年間クラスメイトとして彼女を見てきた上での紛れもない事実だ。
だが、それもある特定分野においてはそうではないようだ。
間違いなく、こと魔法に関しては――
(――こいつは天才だ)
「たくさん……、【光の種】ッ……!」
ヤケクソのように数を増やして襲ってくる髪の針の全てを、たった一つの魔法で創りだした無数の光弾で迎撃する。
その命中率は――100%。
当たる端から敵の攻撃を消し飛ばしていく。
これが出来るようになったのは昨日のことだ。
今では最早、テーブルの上のパンを手に取って千切り口に運ぶ――そんな意識せずとも出来る当たり前の動作のように、事もなげに現象を再現している。
水砲をシールドで受け止めている間に背後から迫った髪が水無瀬を突き刺す。
しかしビクともしない。
肌に刺さることがないのはもちろん、僅かばかりのダメージにすらならない。
高精度且つ高火力な攻撃。
圧倒的な防御性能。
弥堂があれだけ死力を尽くしてもまるで歯が立たなかった敵を全く問題にしない。
彼女は紛れもなく強き存在だ。
魔法。
それを行使することに関しては恐るべきセンスだと弥堂は認めた。
(だが――)
――そうすると、腑に落ちないことがある。
水無瀬と彼女のサポート役であるメロの会話から拾った情報では、少なくとも一年は魔法少女として戦っているようだ。
4月17日に初めて彼女の戦闘を目にした時、彼女は使い物にならないレベルの無能――ポンコツだった。
完全な素人で何回も戦場で生き残ることは不可能だろうと思っていたら、彼女らの会話で一年もやっていると知って驚いたものだ。
だが、この場で弥堂が思い至った腑に落ちない点とは、どうやって彼女らが生き残ってきたのか――ということについてではない。
彼女らの言動や様子から察するに、彼女らはこの一年ほどをずっとポンコツのまま過ごしてきたようだ。
それがこの数日間。
弥堂が行き遭った戦闘では回を重ねるごとに成長をし、昨日に関しては劇的な進化――とも云えるような成長を見せた。
一年もかけて大して変わらなかったものが急に。
人の成長とはそういうものだと謂われればそれまでだが、弥堂はこの点を非常に不審に思い、到底納得が出来なかった。
特に何の理由や根拠もなく、必要な時に必要な力が突然偶然目覚める。
そんな都合のいいことがあるわけがない。
彼女らの今までと、この数日間。
この二つの場面でどこに違いがあるかと考えれば、すぐに浮かぶのは自分――弥堂 優輝の存在である。
だが、それはないだろうと、可能性を一つ捨てる。
確かに水無瀬に対していくつかのことはしたが、こんな結果になるようなことは何もしていないし、また彼女を成長させようという意図も欠片もなかった。
先程彼女に対して厳しいことを言って、その結果彼女が奮い立ち、こうして戦えるようになった。
状況だけ見たらそう見えなくもない。
だが、そんなつもりは弥堂にはサラサラない。
助言や激励どころか、彼女の情けない姿を見て昔のことを思い出し、それで苛立って言う必要のないことを言ってしまっただけのことで、どちらかというと弥堂にとっては恥ずべき振舞いだった。
出来れば彼女にはこの場から離脱して欲しかったというのが弥堂の本音だ。
彼女さえこの場から逃れてくれれば、その後の戦いで弥堂が勝っても殺されても、今日という期間に限っては任務成功ということになる。
だからそうして欲しかったのだが、現状こうなっているのは全くの予想外のことでもある。
だから、彼女の成長に関しては弥堂が影響したものではないと自分ではそう判断している。
さらに、変わったのは水無瀬だけではない。
ここ数日で変化があったと思われるのは敵の方――闇の組織側も同じだ。
これも彼女らの会話からの推測だが、水無瀬はアスとは面識がなかった。
つまりこれまではずっと戦場で相対してきたのは幹部を名乗ってはいるものの実際は使いっパシリとしか思えないのボラフだけということになる。
アスの発言から察するとそのボラフもつい数日前まではずっと不真面目な態度で任務に就いていたようだった。
最初に会った時は、水無瀬やメロと同じようにユルイ雰囲気で遊んでおり、まるで勝つつもりなどないようにしか見えなかった。
その総てがこの数日で――厳密に言うならば、恐らく昨日で変わった。
以上のことから、問題とするべきことは――
――水無瀬が成長をしたから奴らの態度が変わったのか。
――奴らが何か変更したことで水無瀬が成長をしたのか。
(どっちだ……)
そして――魔法少女のお助けキャラであるはずのメロが、水無瀬の成長や進歩を望んでいないように見えること。
付け加えて、敵同士であるはずのメロとボラフに、水無瀬本人や弥堂の知らない共通認識がある。
ここに恐らく、『なにか』がある。
そこまで考えて、弥堂は思考を切り捨てた。
(……関係ないことか)
弥堂の目的は生徒会長からの『生徒を守れ』という命令を熟すことだ。
水無瀬を守ることも、闇の組織を皆殺しにすることも、その目的を達成するための手段の一つでしかない。
彼女らが抱える秘密や事情などどうでもいいことだ。
深入りをして知り過ぎれば、目的を達成する意思の純度が濁る可能性がある。
そこにどんな謎や事情があろうとも、結局水無瀬は家に帰らせるし、邪魔をする者は殺す。
そこに変更を加える余地がないので、知ったところで意味がない。
今、目の前で彼女が戦っていることも、何故成長したのか、どうして戦う気になったのかなど自分には関係のないことだ。
ただ、好都合なことではある。
(ちょうどいい時間稼ぎだ)
今は体力を取り戻し、身体に力を廻らせていく。
自分にとって重要なことは今はそれだけだ。
そして必要なその時を絶対に見過ごさない。
「――【光の種】ッ!」
水無瀬は複数の光弾を放つ。
それはこれまでのような防衛的な攻撃ではなく攻勢的な攻撃。
初弾を避けたことでアイヴィ=ミザリィは放水を止めることを余儀なくされる。
続く数発の光弾で髪の動きを牽制され、それに気を取られていると足元に別の光弾が着弾し地面が弾けた。
アイヴィ=ミザリィは大きくバランスを崩す。
その隙に水無瀬はゴミクズーの頭上に大量の光弾を創りだした。
アイヴィ=ミザリィの髪の隙間から覗く血走った目に絶望の色が混ざる。
「これで……っ! 【光の種】ッ!」
華奢で頼りない女生徒の躰に破壊の雨を降らせる。
破滅の音よりも先にアイヴィ=ミザリィの絶叫が届いた。
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