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1章 魔法少女とは出逢わない
1章34 Sprout! ②
しおりを挟む「【飛翔】ッ!」
飛行魔法を使い地面より僅かに上を水平に奔る。
その後をカラスのゴミクズーが追う。
先程アスが何かの液体を振りかけたら、ゴミクズーの損傷が回復し、加えて元よりも大きく変化した。
さらに、受肉したかのように、元は黒いシルエットだけの影のような見た目だったのが、はっきりとした実体を持って普通のカラスのように肉や毛、目玉に嘴といったパーツが形成されている。
体躯が増したせいか、先程よりも速度と迫力も増したように感じられ、それらは水無瀬にプレッシャーとなって襲いかかる。
「【光の種】ッ!」
その為、撃ち落とすのではなく、近づかれたくない一心で狙いも曖昧に数発の弾をバラまく。
カラスは苦もなく回避をしながらさらに水無瀬へ迫る。
「マナッ! 広場をグルっと回るように奔るッス! そうすれば少なくとも壁とか木に当たる心配はなくなるッス!」
「うん!」
広場内を奔る水無瀬のスピードが上がる。
「よけいな思考を除いて……、こうりつ……、しゅうちゅう……っ!」
「ギュイィィィッ!」
水無瀬がスピードを上げたことで縮まらなくなった距離に焦れて、負けじとゴミクズーも雄たけびをあげて速度を上げる。
「ふむ。高度の操作を放棄することで制御に余裕を持たせている、ですか。いかにもニンゲンらしい効率化と最適化ですね。涙ぐましいことですが、それではダメです」
「…………」
水無瀬の様子を見て評価を口遊むアスの顔を弥堂は横目で見遣る。
戦場に臨む姿勢はボラフとは違うが、しかし戦いの結果に対するスタンスは同じのようだ。
真面目に――というか、そもそも勝とうとしていない。
弥堂の眼にはそのように見える。
勝とうが負けようがどうでもいい。
勝敗そのものよりも、魔法少女とゴミクズーを戦わせること自体が目的のように見える。
もしも勝とうとするなら、わざわざ大して強くもないゴミクズーを嗾けるよりも、既に戦場に来ているのならこのアス自身が戦った方が遥かに効率よく勝利を得られる。
昨日、弥堂を殺害する為にアスが使おうとした光の刃を思い出す。
あれなら水無瀬の謎の防御力を抜けるのではないかと、考える。
実際にどうなるか多少興味があるが、本人にそのつもりがないのなら仕方がないと思考を切り捨て、戦況に目を戻す。
「マナ! 次の角を回ったら距離が長い! チャンスッス!」
「直線上に……、並んだっ――いって! 【光の種】ッ!」
直線的に追ってくるだけの的は狙いやすい。
一発の光弾が真っ直ぐカラスへ撃ち出される。
しかし、真っ直ぐ向かってくるだけの攻撃は相手にとっても避けやすい。
カラスは横に逸れて躱しながら追ってくる。
攻撃魔法に集中を割いたために飛行魔法の速度が落ちていたため、その距離は縮まっていた。
「……一個じゃダメ……、同時に……、じゃない、時間差……、1秒後の場所……、絶対に避けられるなら……っ!」
集中して4発の光弾を創り出す。
再び狙いを付けて射出する。
先ほどと同じく、一発の光弾がカラスへ狙いを付けて真っ直ぐ飛ぶ。
そしてこれも先ほど同様にカラスはそれをあっさりと躱す。
しかし――
「ギュイィッ⁉」
僅かに高度を上げて水無瀬の魔法を逃れたカラスへ吸い込まれるように次弾が迫る。
約1秒の時間差で、左右と上に3発の光弾が撃ち出されていた。
ゴミクズーは寸でのところで無理矢理身を捩ってそれを回避しようとするが、僅かに身を掠めた。
大きくバランスを崩し空中で立て直そうとするその間にまた距離が開く。
「あぁっ……⁉ 惜しいッス!」
「うんっ! もう一回……っ!」
飛行魔法の軌道でカーブを描き水無瀬とその肩にへばりつくネコ妖精のコンビは広場をまた大きく周る。
「チッ」
何故第三波を用意していないと弥堂は舌を打った。
(殺せただろ、今)
心中で不満を吐露するが、戦っているのは弥堂ではないし、そもそも弥堂には魔法は使えないため仕方がない。
「へぇ、お馬鹿さんかと思ってましたが意外と考えて戦ってるんですね」
横からアスの感心したような声がするが、内容としては褒めているのか貶しているのかは微妙なところだ。
「ですが、それはニンゲンの魔術の使い方。魔法の使い方としては落第ですね」
「…………」
「ニンゲンの魔術は己の中で高め、そこから生じ創り出したもので現象を起こし、『世界』に影響を与える……」
(こいつ……、なにを……)
「……一方で、魔法は『世界』との親和。己を拡げ影響し支配権を奪い、直接現象そのものを起こす。もちろん『世界』が許す範囲で、ですが。それが魔法です」
近くにいる弥堂にしか聴こえないような声量で、距離の離れた場所で戦う水無瀬に語り掛けるように喋る。
「影響を高め支配するとは、魔素を支配すること。魔素は有機生命体の体内で生成されるもの、『世界』に満ちているもの――これは簡単に言えば大気中にあるものと考えて下さい。ニンゲンは体外の魔素を取り込み体内で己のものと混ぜ合わせ、己が運用出来る――つまり支配できるものに作り変えます。これが魔力ですね」
「…………」
「これをエネルギーとして運用して行使するものが魔術です。昔はそれが出来るニンゲンが大勢いましたね。さて、では魔法は? まるで同じことを説明しているように聞こえるかもしれませんが明確に違います」
(昔は……?)
「魔法の場合は自分を外に拡げる。つまり自分の魔素で周囲の魔素に影響を与え、自分が運用可能なものにする。それが支配するということ。例えば、今、私の声が聴こえていますよね? これだけ離れて戦闘をしているというのにまるで耳元で喋っているかのように……」
水無瀬の方を視てみると、彼女は先ほどと同様に逃げながら戦闘を行い、だが時折りこちらを気にするように視線を送ってきている。確かにアスの声が聴こえているようだ。
「直接アナタの精神に私の意思を送るテレパスの魔法も使えますが、今はわかりやすく耳から声が入って聴こえるようにしています。今、この空間で一番影響力を持つのは私です。この空間の魔素を行使するにあたって、私に優先権があります。それは私が支配をしているということになります。本来、アナタの周囲の魔素に一番影響を与えやすいのはアナタです。ですが、私が支配している為にアナタのすぐ傍に声を飛ばすことが出来ています。物理法則を無視してそこで声が出るように魔法を使っています」
「…………」
「逆にアナタがこれを突っぱねることも出来ます。アナタの周囲の魔素への支配を取り戻し、私の声が届かなくすることも出来ます。魔法の戦いとは究極この支配権の奪い合いと言うことも出来ます」
(存在としての格……)
「勘違いをしてはいけないのが、魔術と魔法は別の技術ではありません。今説明した魔法の使い方は理想です。現実問題、相手の支配権を奪えなければ何も出来ないことになってしまいますが、そんな時に使えるのが魔法の劣化版とも謂える魔術です。周囲を支配できずとも己の中で生み出したものを使って現象を起こせます。影響力や支配力で勝てない時はこれで対抗するわけですね」
(多くの場合は覆せないだろうがな)
「ただ、この魔法を使う。影響し支配をするという感覚は絶対に身に着けるべきです。それが理解できてからが魔法のスタートです。それを今日は少しだけ覚えてみせなさい」
「ピュイィィッ!」
そう言ってアスが指を鳴らすと答えるようにカラスがひと鳴きし、高度を上げる。
「高度の操作を捨てて飛行魔法を一部制御するというのは魔術的な考え方です。急場凌ぎとしてはいいかもしれませんが、それではいつまで経っても上達しませんよ。例えば、こうきたらどうします……?」
水無瀬の上をとったゴミクズーが翼を広げる。
そして羽を弾丸のようにして射出した。
「わっ⁉ わわっ……⁉」
水無瀬は魔法で自分を横に動かしてそれを何とか回避するが、その動作はひどく不安定だ。
「水平方向の移動に限定して追いかけっこをしているだけなら、その運用方法でも問題は少ないですが。しかし、相手に上をとられ、おまけに飛び道具まで使われたらそうもいかないですよね? さぁ、どうします?」
さらに羽の弾丸が撃たれる。
水無瀬はフラつきながらも回避をしようとする。
「さらに、広場の外周を周るようにすることで軌道の操作を簡略化してますよね? 付け加えて、障害物を避けるなどのアドリブが強いられるような回数も極力減らしている。ですが今はそうもいかなくなりましたね。挙動が不安定。そして、その状態で攻撃が出来ますか?」
アスの指摘通り、段々と魔法の制御が覚束なくなっていく。
そしてついには黒い弾丸に被弾をした。
「きゃあぁぁっ⁉」
「マナァッ!」
傷を負うようなことはやはりなかったが、しかし撃たれたショックで飛行魔法の操作は完全に誤り転倒する。
「と、まぁ、このようになりますね。ではどうす――」
「――ギュイィィィッ!」
アスの説明の途中でゴミクズーが奇声をあげ、倒れる水無瀬へ追撃をしかけた。
「マナッ! にげ――」
「だめっ! まにあわ――」
迫りくる羽の弾丸に何の対処も追いつかずに二人は被弾を覚悟しギュッと目を瞑る。
しかし――
水無瀬の前に出現した透明な壁が羽の弾丸を防いだ。
「えっ……?」
「まったく……、まだ説明の途中だというのに何を勝手なことを」
戸惑う水無瀬を他所に、アスはジロリとゴミクズーを見遣る。
その視線を受けてカラスは萎縮したように身を震わせた。
「無能は本当に余計なことをする。私が説明をしているんです。誰がそんなことをしろと言いましたか?」
言いながらゴミクズーの方へ手を翳し、アスの目の奥が赤く光ると、その手から銀色の光弾が数発放たれた。
「ピィィッ⁉」
慌ててそれを回避するが、初弾を避けたところへ二発目が弧を描き吸い込まれるように飛んできて着弾する。そして追撃するように大きく回り込んで飛んできた三発目と四発目が着弾し、吹き飛ばされたカラスはアスの足元へと墜落してきた。
地に堕ちたゴミクズーをアスは踏みつけにする。
「こんなつまらないことでいちいち躾をさせないで下さい。時間の無駄です」
怯えたように細く鳴くゴミクズーの声を水無瀬は呆然と聞いた。
「ちなみに、さっきの攻撃魔法はこうやって撃つといいですよ」
「あ、あの……っ!」
「ん?」
「な、なんで……っ⁉」
何かを問いかけてくる水無瀬にアスが怪訝そうな顔を向ける。
「仲間じゃ、ないんですか……っ⁉」
「仲間……? もしかしてコレのことですか?」
指で指し示す代わりに足で踏みにじる。
「は、放してあげてくださいっ! 仲間なのになんでヒドイことを……っ!」
「仲間なんかではないですよ?」
「えっ……?」
目を見開く水無瀬へ、当たり前のことを説明するように話す。
「コレはただの消耗品です。存在の格が違い過ぎてとても仲間になどなりえません」
「そ、そんな……」
「それに、治せますしね」
足をどかして、先ほどのようにまた試験管の中の液体をかけるとゴミクズーは回復をし再び空へ飛ぶ。
「次はしっかりお願いしますよ」
「ピィィっ」
「……ね? 問題ないでしょう?」
「…………」
僅かに首を傾げてみせて同意を求められるが、水無瀬はショックを受けたように立ち尽くし何も答えられなかった。
弥堂はその姿を無感情に視ていた。
「さて、では続きを再開しましょうか。やりなさい」
「ギュイィィッ!」
「え……っ? あっ――⁉」
再びゴミクズーが羽を撃ち出してくると水無瀬は慌ててメロを抱き上げ、飛行魔法を発動させる。
「【飛翔】ッ!」
その使い方は先ほどまでと同じで、またも地面と平行にホバーリングをしながら奔る。
そしてその結果も同じ、段々と追い詰められていく。
「マナッ! どうするッスか⁉」
「……あの人の言うとおり、上に……、せめてゴミクズーさんと同じ高さまで飛んだ方がいいのかな……⁉」
「で、でもそれじゃあ……、魔法の制御が……っ」
「ど、どうしよう……っ」
焦りつつもどうにか逃げ続け、答えを求めてか無意識に弥堂の方へ視線を向ける。
いつも通りの無表情で、乾いた瞳がつまらなさそうに自分たちを見ていた。
そして自然に、彼の隣にいるアスの姿も視界に映る。
「……あの人の言うとおり……? ――そうだっ!」
「ギィィィィッ!」
「マ、マナっ! 次がくるッス!」
「う、うん……! って、ひぁぁぁっ⁉」
慌てて制御をミスり大きくバランスを崩す。
またも転倒をしてしまうと、メロは投げ出され水無瀬から離れてしまう。
倒れる水無瀬に数発の羽の弾丸が狙いを定めた。
「――だめっ!」
反射的にギュッと強く目を瞑り――
『――目を瞑るのは癖か? 戦いの中でそれは最悪だ。目を瞑ることを許されるのは殺されてからだ』
――瞑りそうになって、今日聞いたばかりのそんな言葉がリフレインされる。
水無瀬はせいいっぱいの勇気を振り絞って迫りくる弾丸をしっかりとその瞳に映した。
「マ、マナぁぁっ!」
メロの叫びも虚しく、全ての弾丸が水無瀬に着弾した。
しかし――
想像をしたような光景は見たくないと反射的に閉じてしまった目をメロが開けると、そこには無事な水無瀬の姿が。
「マナ……っ、それは――っ⁉」
水無瀬の前には薄くピンク色に光る透明な壁が出現していた。先ほど同様にこれがゴミクズーの攻撃を防いだのだろう。
思わずメロはアスの方へ視線を向けるが――
「私じゃないですよ」
彼は無関係だと肩を竦めた。
「じゃ、じゃあ……?」
「ギュイィィィッ!」
メロが水無瀬へ視線を戻すと同時、再びゴミクズーが雄たけびとともに黒い弾丸を先ほどよりも多く発射した。
水無瀬も先ほど同様に、強い光を込めた瞳で自分へ向かってくる弾丸を見ながら、魔法のステッキを突き出す。
「光の……盾…………、おねがい、守って……っ! ――【scudo】ッ!」
言葉と同時に、先ほどよりも強く発光するピンク色の光の盾が現れ、ゴミクズーの放った弾丸をすべて受け止めた。
「へぇ……」
盾に弾丸が撃ち込まれる音に隠れ、アスの興味深げな声が弥堂にだけ聴こえた。
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