俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨

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1章 魔法少女とは出逢わない

1章16 出会いは突然⁉ ⑤

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 目の前で揺れる猫を追って、水無瀬は目線を左右に動かす。


 この少女に質問の意図が一度で伝わることの方が少ないので、俺はもう一度問いを重ねる。


「水無瀬、こいつはなんなんだ?」

「? この子はメロちゃんだよ?」


 二度でも伝わらなかったので我慢強く三度目のチャレンジをする。


「名前を聞いているのではない。これはどういう存在なんだ? 猫の“ゴミクズー”なのか?」

「誰がゴミクズじゃボケェーッス! オマエめっちゃ失礼だなッス!」
「“ゴミクズー”さんじゃないよ? “ゴミクズー”さんは喋らないし。メロちゃんはネコさんだよ」


 猫擬きが怒りを露わにしているがとりあえず無視をする。


「そうか。だがな、水無瀬。俺の持つ知識と常識ではな、猫に近い形をしていたとしても、羽が生えていて宙を飛び、人語を発声するようなモノを猫とは呼ばないんだ。もう一度聞くぞ? これはナニだ?」

「あっ。そういう意味か。えっとね――」


 ようやく彼女も理解を見せる。

 最初からそういう意味でしか訊いてねえんだよ。


「――あのね。メロちゃんはネコ妖精さんなの!」

「……ネコ……妖精、だと…………?」


 くそっ……! どういう意味なんだ。


「うん! ネコの妖精さんなんだよ!」


 二度言われようともあまりに理解し難く、確認のため、俺は指で首の皮を摘まんだ猫を自分の目線の高さに吊るし、俺の知識にある妖精のイメージと比較する。


 妖精? 愚かなニンゲンめとか言ってなかったか?


 ドッドッ――と耳の裏で響く心臓の音が眼球の奥を加熱していく幻痛を意識の端にやり、そのネコ妖精とやらをよく視る。


「ゔっ――⁉」


 細めた俺の視線に晒された猫が怯んだ様子を見せたが、構わずに上から下まで視線で撫でつけていく。


「マ、マナぁっ! 助けてマナぁっ! コワイコワイ……っ! コイツめっちゃコワイッス!」


 酷く怯えたソイツはジタジタと藻掻きながら水無瀬へ助けを求める。

 鬱陶しいので俺は目線を外し、飼い主に返してやろうと水無瀬の方へ差し出した。


(……コイツ――)


 再び自身の顏の前でプラプラ揺れる猫を見て、水無瀬はそいつの身体をはしっと掴んだ。

 そしてそのまま両手で腹を揉み始めると、先程の怯えようはどこへやら、ソイツは上機嫌にクルクルと喉を鳴らしだした。

 俺は溜め息をひとつ吐く。


「そうじゃない。受け取れ」


 それを伝えてようやく意図が伝わり、水無瀬は両手で猫を引き取ってから胸の前で抱いた。


「うあぁぁぁっ! マナぁーっ! 恐かったッスよー!」

「どうしたの、メロちゃん? 弥堂くんは恐くないよ?」


 すると、途端に猫は水無瀬の胸に顏をつっこみ泣きつく。

 水無瀬はそれをあやしながら優しい声をかけた。


「コワイッスよ! あいつ目ぇヤバすぎッス! 前に間違って捕まった保健所の人たちもあんなコワイ目してなかったッス!」


 妖精が保健所に摑まってんじゃねーよ。


「えっ⁉ 保健所っ⁉ メロちゃん大丈夫だったの⁉」


 大丈夫じゃなかったら今ここに居ないだろうが。


 今の話の論点はそこではないはずだが、猫は何故か得意げに胸を張る。


「フフン。そッスね。そんじょそこらのアマチュアのネコ妖精ならぶっ殺されてたところッスけど、ジブンはプロフェッショナルッスからね!」

「わぁ。そうなんだ。メロちゃんスゴイんだね!」

「本当なら喋れるのがバレるとヤバイんスけど、黙ってたらぶっ殺されちまうッスからね。なんかやたら病んだ目ぇしてたスタッフさんがいたんで、『あと何回ボクたちをコロすのー?』って裏声で話しかけてやったら発狂して檻の鍵落っことして逃げてったッス!」

「え……? かわいそう……」

「しかしッス! そこでこれ幸いと逃げ出すのはトウシロッス! その点ジブンは違うッス! 空けられるだけ他の檻を空けて間抜けな野良猫どもを大量に施設内に放ってやったッス!」

「あわわわわ……、なんか大変なことに……」

「その混乱に乗じて見事ジブンだけ逃げおおせたってワケッスよ!」

「メロちゃんが無事なのはよかったけど……うぅ、他のネコさんどうなったんだろ……」


 大惨事じゃねーか。保健所の方に迷惑かけてんじゃねーよ。

 飼い主として責任を感じているのか、水無瀬も「保健所のみなさんゴメンなさい……」と涙ぐんでいる。


「おい、お前のペット、本当はゴミクズなんじゃないのか」

「クラァーーーッス! 誰が“ゴミクズー”かぁッス!」


 猫が何か文句を言っているが、人間に迷惑をかける化け物が“ゴミクズー”だと説明したのはお前らだろうが。


「えと、メロちゃんはペットじゃないよ? お友達だよ?」

「……友達、ね……」


 コテンと首を傾げる水無瀬へ、話の中で新たに浮かび上がった疑問を投げかける。


「これは本来訊く予定だった質問ではないんだが、訊いてもいいか?」

「……? うん、いいよ。なんでもきいてっ!」


 訊かれたら困ることばかりな立場のはずだが、彼女は快諾する。

 何も考えていないのか、それともどうしようもない程にそういった性質の人間なのか。


「……そのお友達、とやらは元々“そう”だったのか?」

「……もともと?」

「お前が飼ってた猫が何かしらのきっかけで、ネコ妖精とやらに為ったのか? それとも、ある日お前の元にそいつが現れたのか?」


 質問をするとほぼ同時に水無瀬の態度が変わる。


「えっ、えっと…………それは、その……メロちゃんが私のところに来てくれて……」

「それで? ソイツが自分でお前に『自分はネコ妖精だ』と、そう名乗ったのか?」

「う、うん…………、そう、です……」

「ちなみに。それはいつのことだ?」

「あ……、えっと…………、私が……その、小学生……、の時、に……」


 彼女は口ごもる。


 よほど言い辛いのか、それとも言いたくないのか。


 それは俺にはわからないが、先程までのように慌ててパニックになり答えられないといったものとは明らかに様子が違った。


 歯切れ悪く、言葉は萎んでいき、表情は沈んで、やがてその顔を俯けた。


 まるで痛みでも伴ったかのような沈黙が訪れる。


 俺は決して彼女について詳しいと謂えるわけではないが、しかしこんな彼女の――水無瀬 愛苗の姿は見たことがなかった。


 熟考するまでもなく、何かある。


 やがて、彼女が胸に抱いた友達が労わるように水無瀬の頬を舐める。


「……ニンゲン」

「なんだ?」

「悪いんスけど、この話はここまでにして欲しいッス」

「……何故だ?」

「ジブンとマナの出会いを知りたいなら、プリメロみたいなもんと思ってもらって構わねえッス。普通の女の子のところに不思議なマスコットキャラがある日偶然現れて友達になって、変身アイテムを渡して悪者退治を手伝ってもらう。まんまそんな感じッス」

「…………」

「なにか後ろめたいことがあるってわけじゃないッス。ただこれ以上は……、なんていうかプライベートな事情というか……、マナも気乗りしないみたいだし今日のところはカンベンして欲しいッス」
「メロちゃん、私なら――」
「――マナ。無理して言うことじゃないッス。コイツがマナにとってどういう存在なのかジブンにはわかんねぇーッスけど、言うならちゃんと言いたくなった時の方がいいッスよ」

「ふむ……」


 何やら気を遣い合う様子の彼女らを尻目に考える。


 一応、この件に関しては訊きたいことはひとまず訊けた、といったところだろうか。

 この先は訊いてもいいし、訊かなくてもいい。少なくとも今のところは。


 ただ、偽猫の分際で『プライベートな事情』などと人間くさい発言をしたのが鼻につくので、嫌がらせ目的で事細かに問い質してやりたい気分ではあるが……。


 さて、どうするかと水無瀬に眼を向けると彼女と目が合った。


 彼女はにへらと笑った。


(……気に食わないな)


 いつもと違う笑顔。


 どこか誤魔化すような愛想笑いに近い、傷ついたことを隠すための造られた笑顔。


 知らない彼女の笑顔。


 その顔が非常に癇に障り、俺は気分を害したので、彼女と言葉を交わす時間を可能な限り短くしようと決めた。


「いいだろう。今日のところはその話についてはこれ以上の追及はやめてやる」


 俺の言葉に対して水無瀬と猫の反応は対照的だった。


 水無瀬は顔を曇らせ、猫は表情を明るくする。


「なんだ、ニンゲン。オマエもいいとこあるじゃないッスか。見直したッスよ!」

「……弥堂くん……あの、ゴメンね……?」


 おずおずと目を向ける水無瀬へ俺は言葉を返さず肩を竦めるに留めた。

 言葉数を減らすと決めたからだ。


「では、3つ目の質問に移ろうか」


 追及をしないと決めた以上、場を停滞させる理由がないので話を進める。


 しかし――


「おい、ニンゲン。順番を守るッスよ。今オマエが訊いたんだから今度はウチらの番っス」


 そんな約束をした覚えはないんだがな。


「チッ、めんどくせえな。さっさとしろ」

「うわっ、態度ワルっ! ニンゲン、オマエ絶対友達いねーだろ?」

「少なくとも猫の友達はいないな」

「なんてクチの減らねえ男ッスか!」

「うるさい黙れ。さっさと進めないと水をかけるぞ」

「み、水はカンベンしてほしいッス……」


 ビクビクと怯えだした猫はようやく本題に戻る。


「んじゃ、訊くッス。ニンゲン。そもそもオマエ、ここにどうやって入ってきたッスか?」

「? 質問の意図がわからんな。普通に徒歩で来たが?」

「歩きで来たかとか、チャリで来たかとかってことを聞いてるんじゃねぇッス。ここには普通の人間は這入ってこれないようになってたはずッス」

「……どういう意味だ」


 視線を細める。


「ゔっ――⁉ だ、だからその目はコエェからやめて欲しいッス……」

「どうでもいい。どういう意味かと訊いた。さっさと答えろ」

「な、なんでジブンが詰められてんスか……? 質問したのはこっちなのに……」


 猫がブツブツと愚痴を溢し、代わりに水無瀬が話を引き取った。


「あのね、弥堂くん。ここには結界を張ってたの」

「……結界?」

「うん。“ゴミクズー”さんと戦う時にね、間違って普通の人が近づいてきちゃったら危ないじゃない? だからそうならないように魔法で結界を作ってその中で戦うの」

「……つまり、先程は俺もその結界の中に居たということか?」

「えと、うん。そうなの。だからメロちゃんがおかしいなーって言ってたの」


 結界。


 日常生活では聞き覚えのない言葉のはずだが、廻夜部長から資料として渡される数々の作品のおかげで覚えがあるというか、自然にスッとイメージが出来てしまう。

 しかし、それらはあくまで創作物だ。

 こいつらの言う結界とは齟齬があるかもしれないし、きちんと聞いておかねばならないだろう。


「その結界とやらはどういったものなんだ?」

「えっとね……こう、魔力をパァーって拡げて……、それから空間というか世界をギュッとして、えいってするの!」

「……おい、猫。通訳しろ」


 なに言ってんだこいつ。


「あーー、マナは天才タイプッスからね。凡人にはちょっと難しかったッスかねぇー?」

「黙れ。さっさと答えろ。お前の家の玄関に唐辛子を撒くぞ」

「や、やめてくれッス。そんなことされたらジブンお家に帰れなくなって野良になっちまうッス。なんて恐ろしいことを考えるヤツなんスか……」


 プルプルと震えながら猫は詳細を語りだす。


「まぁ、ジブンも結界を張れるわけじゃないッスから簡単に説明するッス。結界の効果は大きく2つッス。一つは周囲の認識を阻害すること。もう一つは空間の隔離ッス」


(空間の……隔離だと――?)


 チラリと横目で水無瀬を見遣る。


 彼女は初めて習うことを教わる授業を聞くように「ふむふむ」と頷きながら猫の話を聞いていた。


 お前の魔法じゃねえのかよ。


「まず、認識阻害。これはなんとなくわかると思うッスけど。結界を張った場所に他のヤツが近づかないようにするものッス。広範囲に撒く催眠とかテレパスみたいな感じっつーか、結界の近くを無意識に避けたくなったり、興味を持たないように働きかける効果ッスね」

「……もう一つは?」

「な、なんッスか。コエェ顏しないでほしいッス。さっきバカにしたことは謝るッスから――」

「――そんなことはどうでもいい。さっさと進めろ」

「え、えとそれじゃ2つ目っスけど。空間の隔離。これはちょっとジブンには使えねえからよくわかんねえんスけど。例えばこの広場に結界を張るとするッス。そしたらここを丸ごとコピーした空間を作って現実の空間から切り離すんッス」

「空間をコピー?」

「そッス。そんで隔離されたその別空間で起きたことはコピー元の現実には影響しないって寸法ッス。だから結界内で激しい戦闘があったとしても現実には被害がでないってことになるッスね」

「……それはさっきの戦闘で出来た壁や地面の破壊跡が消えたことか?」

「そッスね。なかなか呑み込みが早いじゃないッスか…………つーか、オマエ色々呑み込みがよすぎないッスか? ジブンで言うのもなんスけど猫が喋ってるんスよ? 他にもネズミのバケモンとか魔法少女とか、少しは驚いたり信じらんねーってならないんスか?」

「俺が信じようが信じまいが目の前で起こっている現象は変わらんだろう。だったらとっととそういうものだと割り切って先に進めた方が効率がいい」

「……マナぁ。コイツ絶対頭おかしいッスよ」

「メロちゃん。そんなこと言っちゃダメだよ」


 一人と一匹が雑談をしている間に今得た情報を整理する。


 認識阻害。これは別にいい。

 やろうと思えばクスリ漬けにすれば大体同じことは出来る。


 だが、空間の隔離だと?


 なんだそれは。


 現実をコピーして別の空間を創り出し、そこに自分や他者を引きずり込む。


 それはまるで『世界』の創造。


 或いは世界を渡ること。


 魔法少女というものがどれほどの存在なのかはわからないが、果たしてそんなことが人間に可能なのか?


 だとしたら、水無瀬 愛苗、こいつは――
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