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1章 魔法少女とは出逢わない
1章13 Cat on site ①
しおりを挟む淀みのない歩調で帰路を踏む弥堂 優輝は、周囲に騒がしさの名残のようなものを感じ取りながら、特に気にせず足を動かす。
正門を踏み越えて学園の敷地外に出た。
すると、門を出てすぐ右へと進路を向けたところで見知った顏を目にする。
思わず歩を止めて顔を顰めそうになるが、意識して歩調と表情を操作し一定のペースで進み続けた。
歩道と車道を境界するガードレールに腰を預け、まるで弥堂が現れるのがわかっていたかのように正門の方へ身体と視線を向けていたその人物には、特に自分を発見した際の反応のようなものはない。
当然のことのように弥堂を見ている。
バッチリと目が合ってしまっていたのだが、別に顔を合わせる度に何か声をかけあうような関係でもないため、弥堂も特に反応をする必要もないだろうと判断し、そのまま通り過ぎようとする。
だが、『彼女』はそうは思っていないようだった。
「よっ」
弥堂が目の前に近づくタイミングで、片手を顏の横に上げて気安い感じで声をかけられる。
それに対して弥堂も――
「おう」
軽い返事を返して、足は一切止めることなくそのまま希咲 七海の目の前を通過した。
実にお互い馴れた感じでクラスメイトの男子とコミュニケーションをとれた希咲は、自分の顏をまともに見ることもせずに淀みなく通り過ぎて離れていく背中にニコッと笑顔を向けて、顏の横に上げていた手をグパグパと動かすと――
「ちょっと待ちなさいよっ!」
瞬時に眉を斜めにして怒りの声で彼を引き留めた。
諦めのいい弥堂は、どうせ逃げきれないだろうなと足を止めて振り返る。
「なんだ?」
「なによ、そのイヤそうな顏っ!」
「そんなことはない。なんだ?」
「なに普通に無視して通り過ぎようとしてんのよ! バッチリ目が合ったでしょ!」
「無視などしていない。返事をしてやっただろう」
「なにが『おう』だ! エラそうにすんな!」
「…………なにか用か?」
「用がなきゃ声かけるわけないでしょ。あんたを待ってたの!」
『まぁ、そうだろうな』と思いつつ、さっきからその用とやらを聞いているのに中々答えようとしない女に弥堂はうんざりとした心持ちになる。
「なんでもっとイヤそうな顔するわけ? あんたチョーシツレイっ!」
「……それで? わざわざ俺を待ち伏せなどしてどういうつもりだ? 闇討ちするならもっと場所を選んだらどうだ」
「同じガッコの女子が待ってたって言ってんのに、なんでファーストチョイスが闇討ちなのよ。どんな発想してんの? バカじゃないの」
「そう言われてもな。これまでの経験上、放課後に俺を待っている人物の用件の8割は襲撃だ」
「……襲撃を受けることが当たり前の生活なんて改めなさいよ」
つい先程も年端もいかない姿のメイドどもに襲撃のような何かを受けたばかりなので、弥堂としては当然の思考なのだが希咲からはゲンナリとした反応が返ってきた。
「襲撃でないのなら何をそんなに怒っている。そんな態度でコンタクトをとってきて友好的だった奴などいないぞ」
「あんたが無視するから怒ってんじゃん!」
「だから無視してねえって言ってんだろうが」
「あれは世間一般では無視ってゆーのっ! 覚えとけコミュ障!」
「お前がさっさと用件を言えばいいだろうが。めんどくせえんだよ」
「女子にめんどくさいって言うな! あんたがちゃんと立ち止まって『やぁ希咲さんこんな所で会うなんて奇遇だね。もしかしてボクに何か用なのかな?』とかって言えばよかったの!」
「やぁ希咲さんこんな所で会うなんて奇遇だね。もしかして僕に何か用なのかな?」
「バカにしてんのかーーーーっ!」
言われたとおりにしたというのに、希咲に両手を振り上げながら怒鳴りつけられ弥堂はあまりの理不尽さに苛立ってきた。
「お前が言えって言ったんだろうが」
「そのまま繰り返すな! てゆーか顏がムカつくのよ! なんで変顔するわけ!」
「そんな顔はしていない」
「してたじゃん! なんで白目になるわけ⁉ バカにしてるからでしょ!」
「それは誤解だ。あまりに馬鹿馬鹿しくて口に出すことを憚れる言葉を言わなければならない時に、意識して知性を落とすようにしているんだ。理性やプライドが邪魔をするからな。白目はその副作用のようなものだ」
「思ってたよりも数倍バカにしてんじゃねーか、このやろーーっ!」
怒り狂う希咲の様子に弥堂は危機感を覚える。
このままでは昨日の二の舞だ。また無駄な時間を浪費する羽目に陥る。
どうにか軌道修正を試みる。
「わかった。今後は黒目を常駐させるよう配慮しよう。それでいいな?」
「目ん玉よりも他人への配慮を心掛けなさいよ! あんたみたいなシツレーなヤツ見たことないんだけど!」
「そうか。それはいい経験ができ――いや、なんでもない。わかった。善処しよう」
弥堂は反射的に減らず口を叩きそうになったが寸でで堪えた。
このままこいつと口論をしていても仕方がないからだ。
ジッと希咲を視る。
「あによ?」と威嚇をしてくる目の前の少女の様子と過去の経験を照らし合わせる。
これはヒステリー女によく見られる傾向だ。
憂さ晴らしをする為に文句をつけているはずなのに、気分が晴れるどころか喋れば喋るほどに感情が制御できなくなって怒り狂っていくパターンだ。
そして最終的に泣くのだ。
そんな面倒だけは避けなければと、弥堂は主導権を獲りにいく。
先に喋らせてはならないのだ。
相手を気遣う風を装って宥めにかかる。
「お前普段よりも怒りっぽくなってないか? 何かあったのか?」
「はぁっ⁉」
しかし、コミュ障男は適格に地雷を踏んだ。
怒りっぽい人間に、怒りっぽいと言ってはいけない。
「なによ! 誰が怒りっぽいって⁉ あんたが怒らせてるんでしょ!」
だって怒るから。
「……そんな、つもりは、なかった。誤解、だ」
「なんなの! そのカタコトみたいな喋り方っ! やっぱバカにしてんでしょ⁉」
「そんな、つもりは、ない」
弥堂は相手の怒りに釣られて湧き上がってくる自身の苛立ちを努めて抑える。
怒りっぽい人間は相手も怒りっぽくさせるのだ。
普段感情が希薄な弥堂 優輝が、何故かこの少女を相手にするとつい余計な口をきいてしまうのは、きっとそのせいだろうと自身の裡で理由付けた。
「……逆だ。普段理知的で思慮深いキミがそんなにもささくれ立っているのは、俺がここに現れるまでに何か嫌なことでもあったのではないかと、あれだ、心配になったんだ」
「……あんたがそうやってホメてる風な単語口にすると途端に誠意が感じられなくなるのって、なんなの? ねぇ? あたしを騙すか言い包めるかしようとしてんでしょ?」
「……誤解だ」
なんて疑り深くて勘のいい女なんだとうんざりしながら弥堂は希咲の向けてくるジト目から視線を逸らす。
「イヤなことならあったわよ! あんたを待ってる間にガラの悪いヤツらに絡まれたの!」
「……そうか。それは災難だったな」
「ナンパされたうえにパンツみせろっていわれた!」
「……お前、毎日変態にパンツを要求されるような生活は改めたらどうだ?」
「あんたもその変態の一人だろうがーーーっ!」
昨日の今日で何をやっているんだと呆れ、弥堂はつい本音を漏らしてしまった。
それに対して『うがーっ!』と怒りを顕わにする希咲さんは、今日の件に関しては自分からそのように仕向けたという事実はサラっと隠蔽した。
「一応、心中は察するが、だがそれは俺とは関係ないだろう?」
「そう、だけど…………でもあんたが悪いっ!」
「なんでだよ」
「だってあんたが来るのが遅いんだもんっ!」
「あのな……」
希咲を宥めるよう会話をしているつもりだったが、彼女の発言は段々と理不尽さを増していく。
「そもそも別に待ち合わせなどしていたわけではないだろう? 俺も俺で用事を済ませていたんだ。そんなことを言われる筋合いはないぞ」
「そう、だけど……でも、あんたが悪いことしてなきゃ先生に呼び出されたりしないじゃん! もっと早く帰れたじゃん!」
「無茶を言うな」
弥堂の疲労感が増していくに連れて、周囲の者たちの関心は高まっていく。
例によって二人の周辺では野次馬たちが見物をしていたのだが、その者たちからすると希咲の言い分は『はやく一緒に帰りたかったのに! もうっ! ばかばかばかっ!』という風にしか見えていない。
その野次馬たちの存在には弥堂も気が付いていて、昨日希咲とした取り引きのことがあるので、あまり派手なことをして注目を集めたくないという理由もあり、彼女への反論を控えていた。
当然、『昨日の希咲に関連することを誰にも漏らさない』という彼女の取り分について慮ったわけではない。
今後、『希咲に自分の仕事を手伝わせ彼女を便利に使う』という自分の取り分の取り溢しを憂慮した結果だ。
こんなところで自分と関係があると広まるのは一つも得がない。
彼は安定のクズであった。
しかし、もはや半ば以上イチャモンのようになっている希咲の言い分を聞き流すのはそろそろ限界だ。
やはり女に対して必要以上に下手に出るのは調子づかせるだけだなと再確認する。
未だにぶちぶちと言い続けている希咲の文句に自動回答で相槌を打ちながら、またやり過ぎるしかないのかと胸中で溜息を吐いた。
「――てゆーか、あんたマジでなんなの? 今日だけでも、どんだけあたしに迷惑かけたと思ってんのよ。大ごとになんないようにしてあげてんの、ちゃんとわかってるわけ?」
「キミは素晴らしいな」
「ふんっ! あんたなんかにホメられても嬉しくないのよっ。おべっかはいらないからジョーシキ身に付けてよねっ。いっぺん幼稚園とかからやり直したら? うちの妹が通ってる保育園に空きないか聞いたげようか?」
「あぁ」
「は? なにホンキにしてんの? キモいんだけど。てか、あんたなんか教育に悪すぎて園児たちに近付けられるわけないじゃんっ。バッカじゃないの! ……あんたもしかして、ちっちゃい子にまでヘンなことする気?」
「キミの言うとおりだ」
「はぁっ⁉ ……うそでしょ…………マジキモいんだけど……。やっぱヘンタイなんじゃん! 昨日もえっちなつもりであたしにヘンなことしたんでしょ⁉」
「そうだな」
「――っ⁉ ありえないありえないマジありえないっ! 絶対させないから! わかってん――って、ちょっと待って……、あんた、あの写真とか、昨日あたしにしたこと想像して……とか、なんかヘンなことしてないでしょうねっ⁉」
「キミは素晴らしいな」
「マジきもいっ‼‼」
自動回答は弥堂 優輝の数少ない得意技だ。
かつての師であるエルフィーネから課される無茶な修行からの現実逃避で身に付けた、女の話に自動で肯定の相槌を打つという奥義である。
女の話など長いだけで特に内容などなく、またどうせ相手も自分の話など聞いてないだろうという不誠実な見切りをし、無意識下で同意を示してやり過ごす業だ。
相手の声が聴こえていても、それを意味のある言葉だと認識しないように自身の脳に制限をかけることによって精神的な疲労を軽減するのだ。
弥堂自身は極めて有効な技術だと自負しているが、実際のところは別に滞りなく会話を終えられるよう効率化出来ているわけではなく、大抵の場合相手に適当に返事をしていることに気付かれ、それで相手が怒ってしまい話しかけてこなくなるので、結果として彼の望み通り会話が終わってはいるから有効的に作用していると勘違いをしている。
そしてこの場でも、滞りなく取り返しのつかないことになっていた。
「あんたガチでサイテーすぎっ! 大体、朝の写真のこともそうよ! えっちな写真使って脅すとか犯罪だからね! わかっててやってんの⁉」
「そうだな」
「そうだなじゃねーわよ! 相手があたしだったからよかったものの、フツーの女の子にやったら大事件よ!」
「キミは素晴らしいな」
「だからって、あたしにはやってもいいって意味じゃないから勘違いしないでよねっ!」
「あぁ」
「なんでヘンなことばっかすんの? HRでみんなのこと脅したりとかしないでよ。あんなことしたらみんなサガっちゃうでしょ? せっかくガッコ来たのにカワイソーじゃん!」
「キミの言うとおりだ」
「あんたもヤンキーどもみたいに他人を怖がらせてトクイになってるクチ? 勘違いだから! みんな恐れてるんじゃなくて嫌ってるだけだから! わかってる⁉」
「そうだな」
「あんたにはわかんないかもしんないけど、教室の空気サイアクだったんだから! あれ戻すのに結構頑張ったのよ⁉ 感謝しなさいよね!」
「キミは素晴らしいな」
「あと。さっきから適当に返事してるのもあたしちゃんと気付いてるからね」
「キミは素晴らしいな」
「ひっぱたくぞバカヤロー」
通常、弥堂が適当に定型文での返答を繰り返していることに気が付いた相手は大抵怒鳴って捨て台詞を吐いて立ち去ることがほとんどだが、中にはこの少女のように例外もいる。
人間は怒ると文句を言う。
怒っているから文句を言うし、文句を言っているから怒っているとも謂える。
ただごく一部。
怒っているから文句を言ってもいいと、その特権を行使する為に、その権利を維持する為に、怒り続ける人種がいる。
弥堂の脳内のチェックシートに印が入ったため、危機感からオートモードが解除された。
――メンヘラチェックシートだ。
弥堂は脳内で『文句を言うために怒りを持続させようとする』の項目に入ったチェックを認識し、目の前でこちらにジト目を向けながら今もぶちぶちと文句を垂れる少女を視た。
今まで数々のメンヘラと戦ってきた経験をもつ弥堂は警戒感を募らせる。
「ホントなに考えて生きてたらそんなヒジョーシキでシツレーなことしようとか思っちゃうわけ? あやまんなさいよね!」
そら、きた――と、脳内のチェックシートの『男に謝らせることに拘る』の項目に“レ点”が入り、弥堂は僅かに眉を動かした。
(調子にのりやがって、このメンヘラが……)
感じる危機感が増していくと同時に強烈な敵愾心も沸き上がっていく。
今まで数々のメンヘラにひどい目にあわされてきた経験をもつ弥堂は、メンヘラに絡まれたらとりあえず大泣きするまで詰め倒した挙句に謝罪をさせないと気が済まなくなる性質を持っていた。
脳天に巨大なブーメランをぶっ刺したメンヘラ男は、無慈悲に相手の人格を崩壊させるような悪口雑言を口にしそうになるが、寸でで踏みとどまり周囲に視線を走らせる。
(ここでは人目に付く……)
メンヘラを仕留めるには出来れば密室で一対一の状況が望ましい。
努めて自制を働かせながら、この場では軽い報復をするだけに留めることを決める。
可能であれば関わり自体を持ちたくないのだが、一旦関わってしまった以上は相手の好きにさせたままで終わるわけにはいかない。
奴らに一度甘い顏をすれば、『あ、これ許されるんだ』と味を占めて調子にのり、その後も同じように要求をしてくるからだ。
ガードレールに腰掛けたままプンプンと怒るクラスメイトをジロリと見遣る。
何故か年上ぶった口調で説教をしてくるのが気に食わない。
このメスガキをどう躾けてやるかと考えていると、彼女が一際声を荒げた。
「ちょっと! 聞いてんの⁉ ひとが目の前で怒ってるのによくシカトできるわね! そういうとこもマジ非常識っ!」
ガンガンと、足を振って自身が尻を乗せるガードレールを踵で蹴って威嚇の音を立ててくる。
その拍子に露わになる腿裏の白い肌を視て、話を変えてこの場を有耶無耶にするためにとりあえず嫌がらせでもしてやるかと行動を開始する。
「おい、そんなに足を振り回すとまたパンツが見えるぞ」
「なっ――⁉」
絶好調で文句を言い続けていた希咲は、慌てたようにスカートを抑えてバッと足を揃えて閉じる。
「な、なに見てんのよ⁉ へんたいっ!」
「見ていない。まだ、な。だから見えないよう注意しろと指摘したんだ」
「余計なお世話よ! ひとが真剣に怒ってるのになんですぐパンツの話すんの⁉ あんたマジでパンツ好きすぎっ!」
「そのような事実はない。俺はまたお前が泣いてはめんど――可哀想だと思ってな。気を利かせただけだ」
「泣くわけあるか! ふざけんな、変態痴漢風紀委員っ!」
当局を著しく貶めるような発言を聞き流しつつ、弥堂は希咲の顔をジッと視る。
僅かに赤らんだ顔色をよく観察していると、相手は「ゔっ⁉」と怯んだ。どうやら効いているようで目論みどおりに事を進められると手応えを感じた。
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