俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨

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1章 魔法少女とは出逢わない

1章12 Out of Gate ②

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 結局無視された格好の“サータリ”たちだが特に怒り出すような様子はない。ただでさえ目力の強烈な希咲がガンギマリの瞳を向けていきなり立ち上がろうとしたものだから、虚を突かれた上に気圧されて半歩身を引くような体勢になっていた。


 遅れて、自身がビビっていたことを自覚した彼らはそれを誤魔化すように若干引き攣った笑みを浮かべて口を開く。


「……へっ。な、なんだよ……聴こえてんじゃねーか……」

「スッ、スカしてんじゃねーよ、このヤリ――ヒッ……っ⁉」

「…………チッ」


 またも最低な言葉を口出しそうになったヒデを反射的に睨みつけてしまい、希咲は自分が下手を打ったことを自覚し、そして舌を打って観念した。


「なによ? 話しかけないで欲しいんだけど」


 この時点で彼らは希咲に対して若干ビビっていたが、それでも学園でトップクラスに可愛いと評判のギャルがおしゃべりしてくれたことでテンションが上がる。

 気を取り直して再びにやにやと卑しい笑みを浮かべた。


 性欲は時に恐怖を凌駕するのだ。


「へへ、オメーこんなとこでなにしてんだよ?」

「カンケーないでしょ」

「ツレネーこと言うなよ。オレらよー、これからカラオケ行くんだ。一緒に来いよ」

「イヤ」

「そう言うなよ。ちょっとだけだからよ。付き合えよ」

「絶対にイヤ」


 にべもなく断られるのだが彼らはこの程度のことではヘコたれない。


 希咲としては僅かな望みも抱かせないように分かりやすく冷たく対応するように心掛けているのだが、こと女をモノにしたいという欲望に関しては彼らはアスリート並みのメンタルを誇っていた。


「こんなとこでボーっとしてんだからよ、どうせヒマなんだろ? ちょっとくれーいいじゃねーか。試しに遊んでみようぜ?」

「ヒマじゃないわ。人待ってんの。どっか行ってよ」

「あぁ? なんだ? オトコでも待ってんのか?」

「カンケーないでしょ。ほっといて」

「オトコじゃねーなら女が来るのか。ちょうどいいじゃねーか、そいつらも一緒に連れて来いよ」

「…………カレシ待ってんの。勝手に期待されても合コンみたいなのには協力しないから」


 普通は待ち合わせをしていると言えば引いてくれるものなので適当にあしらったら、思ってもみなかった方向に展開される。まかり間違っても他の女の子を巻き込むようなことにはしたくはないので方針を変えて嘘を吐く。


「あぁ? 彼氏だぁ? マサトくん来んのかぁ?」

「だから付き合ってねーっての。それに聖人は部活」

「んだぁ? じゃあ浮気かよ」

「なんでそうなんのよ。聖人とはカンケーないって言ってんじゃん」

「へへっ。まぁ、知ってっけどな。なんせ前に一緒に合コンしたもんなぁ~?」

「だからなによ。あれは仕方なくだから」

「一回やってんだからいいじゃねーか。また遊ぼうぜ」

「キモいんだけど……あんたもわかんないヤツね。あの時はあの子たちにどうしてもってお願いされたから仕方なく行っただけ。もう二度としないって言ったでしょ」


 以前に女友達に頼まれてこの連中との合コンに嫌々参加したことがあったのだが、その時のことが希咲には苦い経験となっていた。

 数合わせのつもりで行ったら、参加していた男連中のほとんどが希咲狙いだったのだ。

 はじっこで終わるまでボーっとしてやり過ごそうと思っていたのに、引っ切り無しに次から次へと違う男に絡まれ、必然的に他の女子たちは男連中から放置気味になり、結果として彼女らからも恨まれるハメになったのだ。


 その時の経験から、合コンなどの類にはもう二度と参加しないと心に決めていた。


「一回も二回も変わんねーだろ?」

「しつこい。言ったでしょ? カレシがいるって。聖人じゃなくて、別にちゃんとしたひとがいるの。あんたなんかと絡んでて変な誤解されたくないからあっち行ってよ」

「あぁ? おい、マジな話なのかよ。いつの間にオトコできたんだよ」

「カンケーないでしょ」

「なんだよ。絶対ぇオレの方がイイからよ? 一回試してみようぜ?」

「クソウザ。マジでありえねーから。キモすぎ。あんたと、とか絶対ねーわ」

「絶対とまで言うとは相変わらず強気じゃねーか。あんまチョーシのんなよ?」

「チョーシのってんのはどっちよ? 話しかけんな。つまんねーのよ、あんた」


 しつこく誘いをかけてくる連中に希咲の苛立ちは募り、口の悪さが加速していく。

 そしてメンタルが強かろうとも無駄にプライドの高い男たちも、生意気な女の態度に剣呑な空気を発し始める。


「……テメー。ヒルコくんやマサトくんの手前オレらが何も出来ねーとでもタカくくってやがんのか?」

「はぁ? 知ったこっちゃねーわよ。あんたらが勝手にあいつらにビビってるだけでしょ。ダサっ」

「そうかよ…………テメーがそういう態度とんならオレらにも考えがあるぜ……?」

「勝手にすれば? てか、いちいち報告してくんな。キョーミねーっつーのよ」

「……上等だよ」

「つかさ、あんた誰? あたし、あんたの名前も覚えてないんだけど? 知らないヤツとはあたしもう喋んないから。どっかいって」

「テメェ……ナメんのも大概にしとけよ……?」

「…………」


 言葉通り希咲はもう会話には応じない。


 目の前でスゴんでいるのにも関わらずまるで自分の周りには誰も存在していないかのようにスマホを操作し出した彼女の態度に不良たちはヒクっと頬を引き攣らせた。

 反射的に怒鳴りそうになるが寸でで飲み込み、代わりに“サータリ”は仲間たちに目配せする。

 そして彼らは再び下卑た笑みを浮かべて希咲を取り囲んだ。


 彼らへ目も向けずに宣言通り無視している希咲だが、当然そんな彼らの動きには気が付いている。


(まぁ、そうなっちゃうわよね……)


 ある意味予測通りではあるので、心中で溜め息を吐き、穏便に済ませることはもう諦めた。




 スマホを操作してメッセンジャーアプリであるedgeを使い、特に意味もないスタンプを特別な相手と送り合う。

 たったそれだけのことで、無為な時間すら特別なものになる。


 そのはずなのに、大好きな親友の愛苗ちゃんとコミュニケーションをしたのに、希咲 七海きさき ななみはどこか浮かない気分だ。

 それどころか、むしろ彼女は激しくイライラしている。


 それは――なにか用事にとりかかったのか――少し前から水無瀬からの返信スタンプが途切れたことだけが理由ではない。


 というのも――



「――だからよぉ、言ってんだろぉ? とりあえずベロつっこんでカキ回してやりゃあいいんだよ!」

「ギャハハハハッ! マジかよ“サータリ”!」
「やっぱ“サータリ”くんはサスガだよなっ!」
「ちくしょう! 俺らも行けばよかったぜ!」

「こういうのはよ、気合いがダイジなんだよ。とりあえず強気に出ときゃいいんだよ」

「……そういや、強気といえばよ……このままでいいのかよ、“サータリ”くん?」

「あぁ? どうしたヒデ?」

「どうもこうもねーぜ! “モスケ”のヤローだよ!」

「なんだぁ? ヤローがなんだってんだ?」

「あのヤロー最近チョーシこきすぎだぜ! 聞くところによるとよぉ、あいつ“サータリ”くんに上等くれてたらしいぜ!」

「…………ほぉ」

「オレぁ許せねえよ! あのヤロー、“サータリ”くんがヤるってんならいつでもヤってやるってフキあがってるみてえなんだ!」
「あぁっ⁉ そりゃマブかよヒデェっ!」
「ナメやがってあのクソガキャァ!」

「……あいつも随分エラくなったもんじゃねーか」

「頼むよ“サータリ”くん! あのガキ、シメてくれよ!」
「おぉ! ヤっちまおうぜ“サータリ”! オメーがヤんならオレもヤるぜ!」
「そうだぜ! オメーらがヤるってんならオレもヤるぜ!」

「まぁまぁ、落ち着けよオメーら」

「“サータリ”くん⁉」
「テメー! ビビってんのかよ“サータリィ”!」
「テメーがシキれねえってんならオレがシキってやってもいいんだぜ⁉」

「だから落ち着けって。誰もイモひくなんて言ってねーだろ?」

「どういうことなんだよ、“サータリくん”⁉」

「いいか? “モスケ”のヤローはシメる。が、それは今すぐじゃあねえ」

「だからなんでなんだよ⁉」

「キレんなよコーイチィ。まぁ聞けって。あのな? ちょっとムカついたからってソッコーでボコりにいくとかそんなのは三下のすることだぜ? こういうのはよ、先にケンカ売った方がダセェんだ。ヨユーのねえヤつほどすぐにキレっだろ? わかるよな? “カク”が下がるっつーかよ」

「お、おぉ……なんか大物っぽいぜ!」
「カ、カッケーよ、“サータリ”くん!」
「ま、まぁ? オレはわかってたけどよ……」

「とはいえだ。直接ケンカ売られたらもちろんそん時はオレも黙ってねえ。“モスケ”のヤローがよ、どうしてもこのオレとヤるってんならぁいつでもタイマンはってやんよ!」

「そん時はオレもヤるぜ!」
「オレも連れてけよ!」
「“サトル”のヤローはオレに任してくれよな! “サータリ”くん!」

「……へっ。オメーら……。オレはいいダチを持ったぜ。ま、そういうわけだからよ、オメーらもバンっと構えておいて、その時が来たらオレに“イノチ”預けてくれや! 頼むぜ‼‼」


「――うるさーーーーーーいっ‼‼」


 サータリの呼びかけに仲間たちが「応」と威勢よく応えようとしたが、その声をあげる前に横合いから非難の大声があがる。

 仲間同士で友情を確かめ合っていた時に突然希咲に大声で怒鳴られた彼らは驚き、その目を一斉に彼女へと向けた。


「あんたたちなんなの⁉ わざわざ人の近くにたむろって、大声でサイテーな会話しないでよ! クッソうざいんだけど!」


 もう何を話しかけられても無視するからとっとと何処かへ行けと、少し前に希咲が彼らに告げよもや一触即発かというような剣呑な雰囲気になった。

 しかし不良たちは、希咲に対して実力行使に出るわけでもなく勿論どこかへ行くわけでもなく、ただガードレールに腰掛ける希咲の近くに座り込んで「あーでもないこーでもない」と何の意味もないどうでもいい駄弁りの時を仲間たちと共有していた。


 しかし、それは特別に想い合う者同士だからこそ楽しめるものであり、何の関係もない他人からしてみたら、そんなものをすぐ間近で聞かされるのは苦痛以外のなにものでもない。


 つまりは、嫌がらせだった。


「どっか行けって行ったでしょ⁉ あんたたちの話、聴いてるだけでイライラしてくるんだけど!」

「なんだぁ? オレらと話したくなったのかぁ? 何言われても無視するとも言ってたよなぁ?」

「クソウゼー」


 希咲が反応を示してくれたことで彼らは嬉しそうにニヤニヤとした笑みを浮かべ煽りにかかるが、想定していたよりもずっと低い声がかえってきて、さらに彼女の眼光が強烈だったために、ウンコ座りをしたままジリジリと僅かに後退った。


「待ち合わせしてるって言ったでしょ。あんたらなんかと絡んでるとこ見られたくないのよ。何回も言わせんな」

「あぁ、オトコ待ってんだろ? オレが見極めてやんよ。オメーに似合わねえ、しょーもねーダサ坊だったら別れさせてやんよ」

「はぁ? キショ。余計なお世話っつーか、あんたなんかに首つっこまれる筋合いないんだけど? 言ったでしょ? あんたごとき名前も覚えてないって」


 言い捨てて、しかし言葉とは裏腹に内心で面倒なことになったと舌を打つ。


 目の前の連中に遊びに誘われて、待ち合わせをしているからと言って断った。人を待っているのは嘘ではない。

 そうしたら、待ち人は女友達だと思われ、その人たちも一緒に遊びに行こうと誘われた。

 万が一ここに居る自分に、下校してきた知り合いや友達の女の子たちが通りがかりに声をかけてきて、その彼女らが待ち人だと誤解をされこの状況に巻き込んでしまうことを避けるために、待っているのは男子生徒だと伝えた。そして、それも嘘ではない。


「覚えてねえことはねーだろうが! 合コンの時にオレのケーバンとID書いたメモ渡しただろうがよ!」


 こういった手合いに現在のように下心満載で絡まれるのは、希咲にとっては割とよくあることではある。

 しかし、その中でもこの連中は何をそんなに自分に執着してくるのか、見かける度にしつこくしてくる。

 本音を言えば、いい加減に目障りだ。


 だが、それよりも今の問題は、この後この場に来るであろう待ち人とこの連中を絶対に関わらせたくないことである。

 ある意味で、女友達たちよりも『あいつ』とこいつらを鉢合わせることの方がよっぽど憚られる。

 そしてさらにしくじったのが、待ち人が『彼氏』であると言ってしまったことだ。


 手っ取り早く諦めさせて追い払うために、待っているのは『彼氏』だと嘘を吐いたのだが、まさかここまで強硬手段にでる程に自分に執着をしているとまでは思っていなかった。

『あいつ』とこいつらが遭遇するだけでも面倒そうなのに、さらにアレと付き合っていると思われるのは非常によろしくない。自分にとっては致命的だ。


 自分が吐いた嘘のせいではあるが、どうも悪手というか裏目というか、昨日から調子がよくない。


「こ、ここでシカトかよ……っ! このアマどこまでもナメくさりやがって……!」


 本当に面倒なことになったと頭を抱えたくもなるが、あまり悠長なこともしていられない。


 待ち人が来るまで、恐らくもうそこまでの時間の猶予はないだろう。

 彼が現れるまでにはこの連中を退場させねばならない。

 そうしなければ、きっと今よりももっと面倒なことになる。


「オイ、テメェっ! 聞いてんのかよ!」


(あまり形振り構ってもいられないわね……)


 そう切り替える。


「うっさいわね。聴こえてるわよ。汚い声で怒鳴るな」

「ナ、ナメやがって。テメェ、昨日もシカトしやがったよなぁ?」

「昨日? なんのこと?」

「バックレてんじゃねえぞ! 昨日カラオケ屋の前で声かけただろうが!」

「はぁ? 知らねーってば。あと、なんだっけ? メモ……? あんたの番号とか登録するわけないし、IDもソッコーでブロックしたっつーの」


 目論みどおり、ちょっと煽ってみたらわかりやすく彼らの表情に苛立ちや怒りが表れ始める。

 先程は随分と厭らしい嫌がらせを仕掛けてきたが、昨日絡んできた法廷院 擁護ほうていいん まもるたち程には性格も人格も捻じ曲がってはいないようで直情的で助かると、その点においては幸いだと感じる。

 決して感謝はしないが。


「……オマエ…………女だからって何でも許されると思うなよ?」

「あんたこそ。不良ぶってればビビってみんな言うこと聞くとでも思ってんの? それで許されてると勘違いしてるとか、バッカじゃないの?」

「あぁっ⁉ んだコラ、このクソアマぁっ!」

「うるさい。声のデカさだけはいっちょまえね。つか、マジでどっかいけ。優しく言ってあげるのはこれで最後よ。痛い目見てから泣いて後悔したいわけ?」

「ふざけんなボケがぁっ! 随分強気にでるじゃねえか、ええおい? テメェ、男4人相手に上等こくたぁいくらなんでもチョーシのりすぎじゃあねえのか? あぁ?」


 希咲の物言いにいよいよ男たちも激昂し始める。


「あんたこそ。そんなイキがってもいいの? 弱っちいくせに」

「あぁ⁉ 誰が弱いってぇっ⁉」


 ついには立ち上がった彼らから暴力の雰囲気が伝わってくる。


 しかし、希咲はそれに全く臆することなく、少し表情を和らげて自身の顎を指でちょんちょんと指しながらコテンと首を傾げてみせる。


「あんた。D組の猿渡、だっけ? アゴ、だいじょぶ? 昨日“いいの”もらって道でひっくり返ってたわよね?」

「テ、テメェ……! 見てやがって…………つーか、やっぱ気付いてたんじゃねーか!」

「あんだけみっともなく騒いでりゃ嫌でも目に入るっつの。恥かきたくないんなら大人しくしてなさいよ。ザコいんだから」

「……おい、テメェら…………」


 仲間に目で合図を送り、彼らは希咲を包囲するように位置取りをする。

 今回はさっきのように遠回しな嫌がらせなどしてこないだろう。

 彼らの目は誰が見てもわかるほどに“キレて”いる。


 希咲としても退くつもりは更々ない。


 この後のことを考えてもそうだし、目に余る程にしつこい彼らをいい加減露払いもしてしまうつもりだ。


 それは酷く効率がいい。

 そう思うことにしてトドメを刺しにいく。


 顎を指差していた手を、今度その細長い指を揃えて口元に添えてクスクスと露骨にバカにするように嘲笑いながら言ってやる。


「いいのぉ~? そんな強気に出ちゃってぇ? 昨日みたいにぶっとばされちゃうよぉ~? ちっちゃい子に投げられたヌイグルミみたいにポイってされてたよねぇ~? ぷぷっ、だっさぁ~い」


「テメー、オワッタぞ? クスリ漬けにしてマワしてやるよ! 泣きながらツッコんでくださいってオレにコンガンするようにしてやる……っ!」


「ハッ……! 上等よ。泣きながら『おクスリくださーい』って病院に駆けこむのはあんたらだっつーの」


 威勢よく啖呵を切りながら思考の裏側で遠い目になる。


 自分からこう仕向けたものの、そもそも自分は不良でもないし、おまけに普通の女の子だ。


 それなのに何故このような連中とバトルのようなものを往来でしなければならないのか。それも二日連続で。


 思い悩みそうになる正気の自分を押し込めるために、思考に必要なリソースを戦闘用のそれに明け渡す。


 とりあえず、ぶちのめしてから後で悩めばいい。


 まるで“誰かさん”のような考え方だと心中で苦笑いをした。
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