33 / 34
033 決意
しおりを挟む
「ふー……」
「ち、治世……?」
深く、深呼吸をする治世はなんとか冷静さを取り戻そうとしているようだった。
怒りは静まっただろうか、彼女へ言葉を掛ける事さえもちょっとした勇気がいる。
「大丈夫よ……私は大丈夫。ぐずぐずしてないでそれ、取ったら?」
「そうだね、あぁすっごくいたーい……」
「ったく。取ってあげるわ」
あら、なんだか優しい。
なんて一瞬思ったが、治世は間髪容れずに容赦なくケーブル二本を強引に引っこ抜いた。
「ぐほぉ!!」
「抜けたわ」
「抜き方!」
俺の両手に刺さってたのは針なんだよ針、そこいらの雑草を引っこ抜くような扱い方はやめてもらいたいものだね。
「ちっ」
「舌打ち!? ……あの、お、怒ってる?」
「は? 何が?」
ああ、怒ってるね。
その睨むような視線がもはや彼女の心情そのものだ。
「ごめん……」
「……」
「いだだだっ! 無言で頬抓るのやめて~?」
しかしここは彼女の怒りが少しでも静まるのなら、甘んじて受け入れよう。
「私の異能で治すから、手を出して」
「あ、うん。ありがとう」
治世が両手の傷に手を当てるとあっという間に痛みは引いていく。
数秒後、彼女は手を離すと両手の傷はすっかりなくなっていた。
「君の異能は本当にすごいねえ」
「それはどうも」
「わ、私も……」
凛ちゃんが渾身の力を込めて這いずってくる。ゾンビか何かかな?
「今やってあげる」
「感謝」
委員長は気絶している、事態は終結した――が、どこかしっくりこない。
悲劇の回避はできたとは思われるも、なんだろうな……この引っかかる感じは。まだこれも先輩の描く原稿通りな気がしてならない。気のせいであってほしいな。
「……異音が、止まないわね」
「それどころか、音が大きくなっているね」
「装置は破壊するつもりだったけれど……これは躊躇しちゃうわね。破壊するより早くここから離れるべきかしら」
「もしかしたら装置が不具合を起こして暴走してるのかも、なんて」
なんて、と付けて冗談混じりに言うが、案外的を射ているかも。
振動は強くなっていくばかりだ。
「うわっ!?」
その時――足場が不安定になり、足元に亀裂が走っていった。
装置は爆音をあげて、俺達は軽く吹き飛ばされた。
「うぐっ……みんな、無事か!?」
「無事よ!」
「私も無事」
装置を止めなくちゃならないが……装置周辺はもはや炎に包まれ、足場もほとんど不安定な状態になってしまっている。容易くは近づけない。
「あっ、委員長が……」
彼女は装置の近くで倒れたままだ。
このまま炎が広がっていけば委員長は命を落としてしまう。
「もしかして……悲劇の対象は……治世じゃなくて委員長か?」
物見谷先輩の思い描く結末は、そういう事……なのだろう。
敵である委員長が命を落として終わり、と。
……それでいいのか?
いいや、よくない。よくないなそれは。
「――二人は、先に行っててくれ!」
「先にって……お前はどうするのよ!」
「俺は委員長を助けてから出るよ!」
「待って、私も――」
すると俺と治世の間に亀裂が走り、床が崩れた。
崩壊までの猶予はあまりないと思われる。
「治世、行ってくれ! 時間が無い!」
「無茶をするにしてもここは回復の異能を持った私が行くべきよ!」
「でも君がこっちに来るまでに時間が掛かりすぎる! 先に退路を確保していてくれ!」
「ちょっと文弥! 無茶しないで!」
果たして俺の帰り道はあるのかどうか定かではないが、少なくとも一秒でも早く急ぐ必要があるね。
「最後の大仕事といくか」
俺は苦笑いを浮かべつつ、辛うじて残っている床を渡って装置へと向かっていった。
「委員長ー!」
呼び声で意識を取り戻してくれればいいのだが、どうだろう。
視界はかなり悪い、この黒煙が非常に厄介だ。こういう時は姿勢を低くするのがいいんだよな確か。
僅かに装置の輪郭は捉えられてはいるが、目を凝らしてやっとってとこだ。すると、その黒煙中から紙が一枚飛んでくる。
……このタイミングとなれば。
俺は溜息をついて、俺はその紙を掴んだ。
--------------------
装置からの出火によって建物の状況は深刻であった。
あと数分もすれば装置は限界を迎えて停止するが、炎はそうもいかない。
装置の傍で倒れていた望月月子も当然炎に呑み込まれるであろう、彼女はまだ気絶したままだ。
文弥は間に合わないとみて踵を返した。
この物語をよりよく知っている彼ならば当然の判断だ。
危険を冒すわけにはいかない。主人公である彼は――
--------------------
「委員長を見捨てるわけ、ないじゃないか。先輩……!」
途中で読むのをやめて、原稿を捨てた。
まだ何か書かれてはいたがどうせ俺の望まぬ展開が綴られているんだ、読まなくても支障は無い。
こうなったら委員長は何が何でも助けようじゃないか!
「登場人物の――主人公の立場になると作者ってのは時に自分勝手に感じるな」
作者の望む展開のために、登場人物達が振り回される。
俺も物語を書いている時は登場人物達に憎まれる事もあったかもしれないな。
然程崩壊していない壁側に、壁伝いに歩いて進んで装置の近くまでようやくたどり着いた。炎も所々に上がって熱気が激しきなっていく。
額もすっかり汗でべったりだった。
「委員長!」
足元が不安定であるため、慎重に彼女の傍へと近づきケーブルを伝っていった。
意外にこのケーブル、束になっていて頑丈だ。こいつはいい。
「委員長、起きて!」
「……うぅ、文弥……君?」
「動ける? 帰るよ、さあ立って」
「私は、敵ですよ……」
「今はどうでもいい!」
「あぅっ」
頭にチョップを食らわせた。
時間が無いんだ、早く逃げようじゃないか。先輩も流石に主人公ごと委員長を炎に呑み込もうと展開を進めないよな? 大丈夫だよな?
「さあ、手を回して」
「文弥君、私は……貴方に、怪我までさせて……」
「そうだね、痛かったよ! でも治世にもう治してもらったしラスボスが敗北して落ち込んでしんみり展開は別に今はいいから行くよ! 壁側だとまだなんとか歩ける、足元に気をつけて!」
「あの……」
「まだ何か言いたい事でもあるの!? 無駄口叩かないで逃げる事に優先したいんだけど!」
治世に殴られたのがまだ効いているのか、委員長の体は若干ふらついていた。
彼女を支えながら壁側へと移動する、後は来た道を戻るだけだ。
彼女が落ちて呑み込まれるという展開も未だに無きにしもあらずだ、ここは……よし、いい事を思いついた。
「まだ足元が覚束ないな、背中を貸すよ!」
「えっ、でも……」
「いいからいいから!」
彼女の手を引いて背中へと乗せる。
一人くらい俺だって背負えるんだぜ、疲れても後はもう気合だ。これで委員長とは不離一体、落ちるなら俺も一緒に落ちる事になるぞ先輩。
「これに懲りたら特異に手出ししないでね! 異能教の人達も説得してね!」
「考えておきます……」
急げ、急ぐんだ。
道を塞がれたら詰みだ。
装置についていたいくつものケーブルが音を立てて切れていく、装置の音も徐々に小さくなっていっていた。
けれども熱気がすごい、周りのガラクタにも炎が移ってしまっている。
「やばいよなあこれ!」
「私は文弥君とならば、一緒に死んでも構いませんよ」
「嬉しい事言ってくれるけど残念ながら死ぬつもりはないよ!」
呼吸は速くなる一方だが両足は動く。動かすしかない、兎に角。
出口はそれほど遠くはない。
治世と別れたあたりは亀裂が阻んでいたよな、迂回すればきっと、大丈夫だ。
すぐそこのはず――だが、足が止まった。
「くそっ、床が……」
「万事休す、ですか」
「まだ諦めるな、何かあるはずだ……絶対に、何か手はあるはずなんだ……!」
そうだ、今こそ試すべきか。
――特異を。
「ち、治世……?」
深く、深呼吸をする治世はなんとか冷静さを取り戻そうとしているようだった。
怒りは静まっただろうか、彼女へ言葉を掛ける事さえもちょっとした勇気がいる。
「大丈夫よ……私は大丈夫。ぐずぐずしてないでそれ、取ったら?」
「そうだね、あぁすっごくいたーい……」
「ったく。取ってあげるわ」
あら、なんだか優しい。
なんて一瞬思ったが、治世は間髪容れずに容赦なくケーブル二本を強引に引っこ抜いた。
「ぐほぉ!!」
「抜けたわ」
「抜き方!」
俺の両手に刺さってたのは針なんだよ針、そこいらの雑草を引っこ抜くような扱い方はやめてもらいたいものだね。
「ちっ」
「舌打ち!? ……あの、お、怒ってる?」
「は? 何が?」
ああ、怒ってるね。
その睨むような視線がもはや彼女の心情そのものだ。
「ごめん……」
「……」
「いだだだっ! 無言で頬抓るのやめて~?」
しかしここは彼女の怒りが少しでも静まるのなら、甘んじて受け入れよう。
「私の異能で治すから、手を出して」
「あ、うん。ありがとう」
治世が両手の傷に手を当てるとあっという間に痛みは引いていく。
数秒後、彼女は手を離すと両手の傷はすっかりなくなっていた。
「君の異能は本当にすごいねえ」
「それはどうも」
「わ、私も……」
凛ちゃんが渾身の力を込めて這いずってくる。ゾンビか何かかな?
「今やってあげる」
「感謝」
委員長は気絶している、事態は終結した――が、どこかしっくりこない。
悲劇の回避はできたとは思われるも、なんだろうな……この引っかかる感じは。まだこれも先輩の描く原稿通りな気がしてならない。気のせいであってほしいな。
「……異音が、止まないわね」
「それどころか、音が大きくなっているね」
「装置は破壊するつもりだったけれど……これは躊躇しちゃうわね。破壊するより早くここから離れるべきかしら」
「もしかしたら装置が不具合を起こして暴走してるのかも、なんて」
なんて、と付けて冗談混じりに言うが、案外的を射ているかも。
振動は強くなっていくばかりだ。
「うわっ!?」
その時――足場が不安定になり、足元に亀裂が走っていった。
装置は爆音をあげて、俺達は軽く吹き飛ばされた。
「うぐっ……みんな、無事か!?」
「無事よ!」
「私も無事」
装置を止めなくちゃならないが……装置周辺はもはや炎に包まれ、足場もほとんど不安定な状態になってしまっている。容易くは近づけない。
「あっ、委員長が……」
彼女は装置の近くで倒れたままだ。
このまま炎が広がっていけば委員長は命を落としてしまう。
「もしかして……悲劇の対象は……治世じゃなくて委員長か?」
物見谷先輩の思い描く結末は、そういう事……なのだろう。
敵である委員長が命を落として終わり、と。
……それでいいのか?
いいや、よくない。よくないなそれは。
「――二人は、先に行っててくれ!」
「先にって……お前はどうするのよ!」
「俺は委員長を助けてから出るよ!」
「待って、私も――」
すると俺と治世の間に亀裂が走り、床が崩れた。
崩壊までの猶予はあまりないと思われる。
「治世、行ってくれ! 時間が無い!」
「無茶をするにしてもここは回復の異能を持った私が行くべきよ!」
「でも君がこっちに来るまでに時間が掛かりすぎる! 先に退路を確保していてくれ!」
「ちょっと文弥! 無茶しないで!」
果たして俺の帰り道はあるのかどうか定かではないが、少なくとも一秒でも早く急ぐ必要があるね。
「最後の大仕事といくか」
俺は苦笑いを浮かべつつ、辛うじて残っている床を渡って装置へと向かっていった。
「委員長ー!」
呼び声で意識を取り戻してくれればいいのだが、どうだろう。
視界はかなり悪い、この黒煙が非常に厄介だ。こういう時は姿勢を低くするのがいいんだよな確か。
僅かに装置の輪郭は捉えられてはいるが、目を凝らしてやっとってとこだ。すると、その黒煙中から紙が一枚飛んでくる。
……このタイミングとなれば。
俺は溜息をついて、俺はその紙を掴んだ。
--------------------
装置からの出火によって建物の状況は深刻であった。
あと数分もすれば装置は限界を迎えて停止するが、炎はそうもいかない。
装置の傍で倒れていた望月月子も当然炎に呑み込まれるであろう、彼女はまだ気絶したままだ。
文弥は間に合わないとみて踵を返した。
この物語をよりよく知っている彼ならば当然の判断だ。
危険を冒すわけにはいかない。主人公である彼は――
--------------------
「委員長を見捨てるわけ、ないじゃないか。先輩……!」
途中で読むのをやめて、原稿を捨てた。
まだ何か書かれてはいたがどうせ俺の望まぬ展開が綴られているんだ、読まなくても支障は無い。
こうなったら委員長は何が何でも助けようじゃないか!
「登場人物の――主人公の立場になると作者ってのは時に自分勝手に感じるな」
作者の望む展開のために、登場人物達が振り回される。
俺も物語を書いている時は登場人物達に憎まれる事もあったかもしれないな。
然程崩壊していない壁側に、壁伝いに歩いて進んで装置の近くまでようやくたどり着いた。炎も所々に上がって熱気が激しきなっていく。
額もすっかり汗でべったりだった。
「委員長!」
足元が不安定であるため、慎重に彼女の傍へと近づきケーブルを伝っていった。
意外にこのケーブル、束になっていて頑丈だ。こいつはいい。
「委員長、起きて!」
「……うぅ、文弥……君?」
「動ける? 帰るよ、さあ立って」
「私は、敵ですよ……」
「今はどうでもいい!」
「あぅっ」
頭にチョップを食らわせた。
時間が無いんだ、早く逃げようじゃないか。先輩も流石に主人公ごと委員長を炎に呑み込もうと展開を進めないよな? 大丈夫だよな?
「さあ、手を回して」
「文弥君、私は……貴方に、怪我までさせて……」
「そうだね、痛かったよ! でも治世にもう治してもらったしラスボスが敗北して落ち込んでしんみり展開は別に今はいいから行くよ! 壁側だとまだなんとか歩ける、足元に気をつけて!」
「あの……」
「まだ何か言いたい事でもあるの!? 無駄口叩かないで逃げる事に優先したいんだけど!」
治世に殴られたのがまだ効いているのか、委員長の体は若干ふらついていた。
彼女を支えながら壁側へと移動する、後は来た道を戻るだけだ。
彼女が落ちて呑み込まれるという展開も未だに無きにしもあらずだ、ここは……よし、いい事を思いついた。
「まだ足元が覚束ないな、背中を貸すよ!」
「えっ、でも……」
「いいからいいから!」
彼女の手を引いて背中へと乗せる。
一人くらい俺だって背負えるんだぜ、疲れても後はもう気合だ。これで委員長とは不離一体、落ちるなら俺も一緒に落ちる事になるぞ先輩。
「これに懲りたら特異に手出ししないでね! 異能教の人達も説得してね!」
「考えておきます……」
急げ、急ぐんだ。
道を塞がれたら詰みだ。
装置についていたいくつものケーブルが音を立てて切れていく、装置の音も徐々に小さくなっていっていた。
けれども熱気がすごい、周りのガラクタにも炎が移ってしまっている。
「やばいよなあこれ!」
「私は文弥君とならば、一緒に死んでも構いませんよ」
「嬉しい事言ってくれるけど残念ながら死ぬつもりはないよ!」
呼吸は速くなる一方だが両足は動く。動かすしかない、兎に角。
出口はそれほど遠くはない。
治世と別れたあたりは亀裂が阻んでいたよな、迂回すればきっと、大丈夫だ。
すぐそこのはず――だが、足が止まった。
「くそっ、床が……」
「万事休す、ですか」
「まだ諦めるな、何かあるはずだ……絶対に、何か手はあるはずなんだ……!」
そうだ、今こそ試すべきか。
――特異を。
0
あなたにおすすめの小説
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる