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014 クソ雑魚
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「こちらから下手に動くのはやめておいたほうがいいだろう。逆に敵だと分かり切っているのだから、じっくり観察して尻尾を出すのを待とうじゃないか。どうせ釣るなら大物を釣りたいでしょう?」
「美味しくいただけるのなら、小物でも構わないわ」
「はぁ……治世ったらどうしてこんな野蛮な子に育っちゃったのかしら」
「育て親は良かったんだけど育てた親代わりの人が悪かったんじゃない?」
「言ってくれるねえ」
二人の関係性からしてこのやり取りは弄り合いみたいなものなのだろうが、治世の性格が本来のものとは違うためにひやひやする。
「とりあえずは様子見して、慎重にね。あと、彼をちゃんと守るのよ」
「分かってる。こいつを守るのは不本意で面倒でただ大変でだるいだけだけど」
「そんなに言う?」
「ちっ」
「舌打ちやめて?」
俺を守るのが使命だと自ら望んで守ってた性格変更前の君が恋しいよ。
「そうだ文弥君、特異の発動はできるかい?」
「発動、ですか……ど、どうやって?」
「なんて説明すればいいかしらね。んー……そうだなあ、君は異能を自由に操れる異能、だったはずだから、私達に意識を向けて――」
「ちょっと、発動させて大丈夫なの?」
治世は不安そうに俺を見つめてくる。
そんな爆弾でも見るかのような視線はやめてほしいな。
「特異って、あまりにも強力な力で、暴走するかもしれないって話もしてたじゃない」
そうなの?
設定を考えた俺も初耳なんだけどそれは。忘れてるだけかな、うーむ、しっかり思い出していかないとな。
物語を考えた作者として、設定を覚えていないというのは作者失格だぞ俺よ。だから泣かず飛ばずで作家になれなかったんじゃないか、ああ、自分で自分を追い込むのはやめておこう、泣きたくなる。
「すぐに引っ込めれば大丈夫じゃない?」
「……あ、そう」
「さあ、では意識してみよう!」
意識してと言われましても……。
とりあえず、治世のほうを向いてみる。
君の異能を俺の特異で発動させてみたいから……手を、触っていいかな?
「痛いっ」
普通にぺしんっ、と叩かれた。
……どうして?
「こらこら治世~」
「だって、いきなり触ってくるんですもの」
「じゃあそっとならいい?」
「駄目だけど」
「世知辛い!」
分かりましたよ、触らないで意識するだけしてみますよ。
治世の異能を意識して~……。
して~?
思えば、俺には特異が宿っている――とはいっても、その使い方は設定で把握しているのみ。
えーっと……。
魂を、引き出す感じ……だったか、思い出せ、思い出すんだ俺よ。
「最初だから、ゆっくり深呼吸して、自分の中に……そうね、球体があるのをイメージして」
「球体、自分の中に……」
彼女の言葉を反芻し、集中する。
うんうん、そんな感じだったかも。
「次はそれを外に引き出すイメージよ」
「ぬぉぉぉぉお!」
「そんな迫真の声あげなくてもいいから」
「あ、はい」
でもなんか声を出せば出る気がしない?
っと、いかんいかん。集中せねば。
「…………どう?」
「むむむ……」
五分くらい経過したが、何か起きる気配もない。美耶子さんのお茶をすする音が虚しく漂うだけだった。
おかしいな、ちゃんと異能が出るよう意識してやっているんだが。
特異が発動されているのであれば、治世や美耶子さんは違和感を感じるはず。しかし何もないとなると、異能が発動されていないのか……?
「そう簡単にはいかないか」
「こ、こんなはずでは……」
「まだ完全には目覚めてないから発動できないのかもしれないね」
「なら文弥は、今はただのクソ雑魚ね」
「クソ雑魚て」
けれども反論できない自分がいる。
俺の書いた物語の主人公は、特異を持っているだけの一般人。身体能力が高いわけではない。その立ち位置にいる俺も、同様であって。
「まあ、じっくりやっていこうじゃないの。特異は暴走する可能性を考慮するとこのままでもいいのかもしれないし」
「そんな余裕を持っていていいのかしら」
「いいのいいの。やる時やれば、ね? ああ、私の異能も見るかい?」
「是非とも!」
腰が上がりそうになるのを堪えた。
治世の異能もそうだけど、他の異能者の能力は兎に角この目で見たい。
「よーし、じゃあここに五百円玉がありまして~」
親指と人差し指で五百円玉をつまみ、美耶子さんはゆっくりと指を閉じていく。
その際に右腕はまるで筋肉質の男性のように膨張し、見るからに異質。
そして五百円玉はなんの抵抗もなく、いともたやすく曲がってしまった。
「おお……」
「タネも仕掛けもございません、あるのは異能だけってね」
それを俺に投げ渡す。
力を入れてみるも当然、元に戻す事など俺には不可能だ。
「本気を出せばそのまま折る事も破る事も潰す事もできるがね、五百円玉があると煙草一箱買えるからやめておくよ。とりあえず、私の異能は馬鹿力とでも思ってくれ」
美耶子さん、実は十年後には煙草も値上がりして五百円玉のみじゃあ買えなくなるんですよ、なんて。
五百円玉を返すと、美弥子さんはこれまた容易く元通りにしてみせた。
「さぁて、大体の説明は終わったね。何か分からない点はあるかい?」
「いえ、ご説明ありがとうございます」
俺の書いた物語はさらっと大体の状況説明のパートは終えたってとこだ。
「すんなり受け入れるね君」
「さ、最近の若者は感受性高いんですよ」
「すごいねえ最近の若者は」
中身は二十代半ばなんですけどね。
「皆がそうじゃないわ。文弥だけよ、こうも普通にしてられるのは」
「いやあ、非現実的な事が起こりすぎたから受け入れるしかないしさ!」
もうちょっと深刻そうに考え込む様子とか出しておいたほうがよかったかな?
思えば確かに、不自然なほどすんなり受け入れすぎてる。
本来は……公人は説明を聞いて、混乱する中ようやく落ち着いて、一度家に帰るんだったな。
今からでもそうするか?
……逆に不自然か。
「気持ちの整理とか必要かと思ったけど、大丈夫そうだね。安心したよ、けれど文弥くん……何だか前より雰囲気変わったねえ」
「そ、そうですか?」
「こいつ、昨日から様子が変なの。なんかずっとそわそわしてるし、クラスではぎこちないし、今日は文芸部を再建しようだなんて言い出したのよ」
「変なものでも食べた?」
「いえ、ご心配なく!」
そうして美弥子さんとの会話イベントも終えて、俺達は帰路についた。
事務所を出ると外はすっかり夜の帳が下り始めていた。
帰りは治世に送られたわけだが、夜中はあまり出歩かない事、何かあったらすぐに連絡する事など、注意事項を説明されてどこか過保護にされているような気分だった。
なんだか……主人公としては、ただただ守られているような感じだ。もう少し活躍の場面を取り入れればよかったかな。
「美味しくいただけるのなら、小物でも構わないわ」
「はぁ……治世ったらどうしてこんな野蛮な子に育っちゃったのかしら」
「育て親は良かったんだけど育てた親代わりの人が悪かったんじゃない?」
「言ってくれるねえ」
二人の関係性からしてこのやり取りは弄り合いみたいなものなのだろうが、治世の性格が本来のものとは違うためにひやひやする。
「とりあえずは様子見して、慎重にね。あと、彼をちゃんと守るのよ」
「分かってる。こいつを守るのは不本意で面倒でただ大変でだるいだけだけど」
「そんなに言う?」
「ちっ」
「舌打ちやめて?」
俺を守るのが使命だと自ら望んで守ってた性格変更前の君が恋しいよ。
「そうだ文弥君、特異の発動はできるかい?」
「発動、ですか……ど、どうやって?」
「なんて説明すればいいかしらね。んー……そうだなあ、君は異能を自由に操れる異能、だったはずだから、私達に意識を向けて――」
「ちょっと、発動させて大丈夫なの?」
治世は不安そうに俺を見つめてくる。
そんな爆弾でも見るかのような視線はやめてほしいな。
「特異って、あまりにも強力な力で、暴走するかもしれないって話もしてたじゃない」
そうなの?
設定を考えた俺も初耳なんだけどそれは。忘れてるだけかな、うーむ、しっかり思い出していかないとな。
物語を考えた作者として、設定を覚えていないというのは作者失格だぞ俺よ。だから泣かず飛ばずで作家になれなかったんじゃないか、ああ、自分で自分を追い込むのはやめておこう、泣きたくなる。
「すぐに引っ込めれば大丈夫じゃない?」
「……あ、そう」
「さあ、では意識してみよう!」
意識してと言われましても……。
とりあえず、治世のほうを向いてみる。
君の異能を俺の特異で発動させてみたいから……手を、触っていいかな?
「痛いっ」
普通にぺしんっ、と叩かれた。
……どうして?
「こらこら治世~」
「だって、いきなり触ってくるんですもの」
「じゃあそっとならいい?」
「駄目だけど」
「世知辛い!」
分かりましたよ、触らないで意識するだけしてみますよ。
治世の異能を意識して~……。
して~?
思えば、俺には特異が宿っている――とはいっても、その使い方は設定で把握しているのみ。
えーっと……。
魂を、引き出す感じ……だったか、思い出せ、思い出すんだ俺よ。
「最初だから、ゆっくり深呼吸して、自分の中に……そうね、球体があるのをイメージして」
「球体、自分の中に……」
彼女の言葉を反芻し、集中する。
うんうん、そんな感じだったかも。
「次はそれを外に引き出すイメージよ」
「ぬぉぉぉぉお!」
「そんな迫真の声あげなくてもいいから」
「あ、はい」
でもなんか声を出せば出る気がしない?
っと、いかんいかん。集中せねば。
「…………どう?」
「むむむ……」
五分くらい経過したが、何か起きる気配もない。美耶子さんのお茶をすする音が虚しく漂うだけだった。
おかしいな、ちゃんと異能が出るよう意識してやっているんだが。
特異が発動されているのであれば、治世や美耶子さんは違和感を感じるはず。しかし何もないとなると、異能が発動されていないのか……?
「そう簡単にはいかないか」
「こ、こんなはずでは……」
「まだ完全には目覚めてないから発動できないのかもしれないね」
「なら文弥は、今はただのクソ雑魚ね」
「クソ雑魚て」
けれども反論できない自分がいる。
俺の書いた物語の主人公は、特異を持っているだけの一般人。身体能力が高いわけではない。その立ち位置にいる俺も、同様であって。
「まあ、じっくりやっていこうじゃないの。特異は暴走する可能性を考慮するとこのままでもいいのかもしれないし」
「そんな余裕を持っていていいのかしら」
「いいのいいの。やる時やれば、ね? ああ、私の異能も見るかい?」
「是非とも!」
腰が上がりそうになるのを堪えた。
治世の異能もそうだけど、他の異能者の能力は兎に角この目で見たい。
「よーし、じゃあここに五百円玉がありまして~」
親指と人差し指で五百円玉をつまみ、美耶子さんはゆっくりと指を閉じていく。
その際に右腕はまるで筋肉質の男性のように膨張し、見るからに異質。
そして五百円玉はなんの抵抗もなく、いともたやすく曲がってしまった。
「おお……」
「タネも仕掛けもございません、あるのは異能だけってね」
それを俺に投げ渡す。
力を入れてみるも当然、元に戻す事など俺には不可能だ。
「本気を出せばそのまま折る事も破る事も潰す事もできるがね、五百円玉があると煙草一箱買えるからやめておくよ。とりあえず、私の異能は馬鹿力とでも思ってくれ」
美耶子さん、実は十年後には煙草も値上がりして五百円玉のみじゃあ買えなくなるんですよ、なんて。
五百円玉を返すと、美弥子さんはこれまた容易く元通りにしてみせた。
「さぁて、大体の説明は終わったね。何か分からない点はあるかい?」
「いえ、ご説明ありがとうございます」
俺の書いた物語はさらっと大体の状況説明のパートは終えたってとこだ。
「すんなり受け入れるね君」
「さ、最近の若者は感受性高いんですよ」
「すごいねえ最近の若者は」
中身は二十代半ばなんですけどね。
「皆がそうじゃないわ。文弥だけよ、こうも普通にしてられるのは」
「いやあ、非現実的な事が起こりすぎたから受け入れるしかないしさ!」
もうちょっと深刻そうに考え込む様子とか出しておいたほうがよかったかな?
思えば確かに、不自然なほどすんなり受け入れすぎてる。
本来は……公人は説明を聞いて、混乱する中ようやく落ち着いて、一度家に帰るんだったな。
今からでもそうするか?
……逆に不自然か。
「気持ちの整理とか必要かと思ったけど、大丈夫そうだね。安心したよ、けれど文弥くん……何だか前より雰囲気変わったねえ」
「そ、そうですか?」
「こいつ、昨日から様子が変なの。なんかずっとそわそわしてるし、クラスではぎこちないし、今日は文芸部を再建しようだなんて言い出したのよ」
「変なものでも食べた?」
「いえ、ご心配なく!」
そうして美弥子さんとの会話イベントも終えて、俺達は帰路についた。
事務所を出ると外はすっかり夜の帳が下り始めていた。
帰りは治世に送られたわけだが、夜中はあまり出歩かない事、何かあったらすぐに連絡する事など、注意事項を説明されてどこか過保護にされているような気分だった。
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