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第五章
038 ハンク・コネット
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暫くして今度は貴族達が続々と話しかけてきた。
やはり王子を差し置いて自分らがすぐに話しかけるのは控えていたようだ。
貴族というのは実際どのようなものなのか――自分の中ではただの金持ちだと思ってたが話を聞いてみるとただそういうわけでもないらしい。
自分の領土に関する業務、定期的にこの国の宗教状態や政治の議論も行っているようだ。
自分の領土では農作物、中でも主に穀物の収穫、それらを管理する魔力石の状態、そして供給などを管理、報告もしているのだという。
そして大体は商業ギルドに登録しているか、登録している人を仕えさせて収入を得ているようだ。
貴族は主に管理者みたいなものかな。
人によってはまあ違ったりもするのだけどそこそこ忙しいっぽい。
貴族の一人がこっそり話してくれたが、今日のような食事会も人脈構築や交流が主な目的らしい。
これも仕事のうち……か。サラリーマン時代を思い出すね。
ギルドに寄せられる依頼の半分は貴族が出していたりもしているようで、冒険者は冒険者で報酬の良い依頼を何か出してはくれないかと相談する場としても利用されている。
俺も何か依頼をせがんでみようかな?
といっても次から次へと押し寄せてはどこから来たどの国から来たアルヴ教についてはうんたらうちの娘との結婚はどうたらと質問攻めで中々そういう話に持ち込めない。
「はぁ……死ぬほど疲れた」
「お疲れ様です。何かお食べになりますか?」
返答しているだけで疲労困憊だ。
「ようやく落ち着いてきたし、そうだな……ケーキでも食べようかな。ハスも一緒に食べない?」
「それではご一緒させていただきますっ。すぐに持ってきますね」
とたとたとハスはケーキの置かれている場所へと向かう。
俺は分かっているぞ、君がちらちらとケーキのほうを見ていたのを。
食べたかったのだろうけれど、まだ心の中に辛うじて住み着いている遠慮が彼女の言葉を喉で留める事があるようだ。
「ハイラアもケーキを食うのか?」
「はわっ……」
来ないと思ったら……冒険者に絡まれてるな。ケーキの皿を手が届かない高さまで持ち上げられてハスは必死にぴょんぴょん跳ねていた。
ガラの悪い見た目だ……。いかにもやんちゃといったような。
長い銀髪を後ろに流し、耳にはピアスがいくつもついており両腕には刺青。首には魔物のものと思われる爪のアクセサリーをじゃらじゃらと下げている。
しかも、エルフ種だ。
エルフ種の、なんというか……不良だ!
うぅん……あんまり近づきたくないがハスが絡まれているのならばここは行かねば。
「あの、彼女が何か?」
「いんや、珍しいもんでちょいとお話をしてたんだよ。なあ嬢ちゃん」
「はひ……」
「ほら、返すよ」
ハスは皿を受け取ってはすぐに俺の後ろへと回り込んだ。
「あらら、嫌われちゃったかなぁ?」
蒼の三白眼がこれまたハスを委縮させていた。
「紹介が遅れたな、俺は北区ギルドで活動してるハンク・コネットだ」
「島津生哉です」
握手に応じ、彼は手近のテーブルから酒瓶を取っては俺のグラスに注いできた。
「さあさあ一杯」
種類が違うもんだから混ざったらなんか妙に毒々しい紫色になったんだが。紫にはあまりいい思い出はないんだが。
「これ、混ぜると意外とうまいんだぜ! 嬢ちゃんもどうだい?」
「わ、私は……結構です」
「もしかしてハイラア族は酒飲まないのか?」
「そういうわけでは……」
興味深そうに俺の後ろを覗き見るもハスは更に隠れてしまった。
「あんた噂の八角形ボードだろ? それがハイラア族を連れてるなんてなあ」
「この子は俺の大切な後方支援なもので」
「へー、後方支援か。依頼についてこれるのかい?」
「ええ勿論、ハスには助けられてばっかりですよ」
「が、頑張ってますっ」
「上位の依頼は大丈夫なのか? 白銀級じゃあ後方支援を連れていく事のほうが危険だぜえ?」
彼の首に下げられている認識票は俺のつけているものと違いがみられる。
白銅以上からは鉄製の枠と小粒の魔力石が取り付けられるようになっている、彼のはまさにそれで、認識票の枠は青く、俺が視線を向けると見せてくれる。
「ああ、俺は白銀二級でね。八角形のあんたならすぐたどり着けるだろうよ。いいねえ、ボードが恵まれていると未来は安泰だ」
「ど、どうも……」
彼が触れると魔力石が反応して認識票の文字が微かに光った。
枠の色は白銅が緑で白銀が青、白金が赤だったかな確か。色には特に意味はなくあくまで識別のためだとか。
にしても見た目によらず冒険者としてはかなりの実力者なのだな彼は。
……酒癖は悪いようだが。
もうどれほど飲んでいるのだろう。酒臭さが若干漂い彼の頬や鼻も少し赤い。それでもまだまだ水のように酒を飲んでいるのだからこの後が心配だ。
「ボードといえば、うちの村には四角形のガキがいてねえ、これがまた弱っちいガキなんだわ。大人として認められるための儀式ってのがあるんだがそいつは認められねえだろうな~」
「へえ、そんな儀式があるんですか」
ちなみにエルフ種は長寿なために五角形ボードが多く、四角形ボードは弱者扱いです――と、ハスが説明を添えた。
「強い魔物を倒さなくちゃならんのよ! 俺は山の大型魔物を仕留めたんだぜ、こーんなでっけえのをな!」
両手で大きさを表してくれるが、グラスから酒が普通に飛び散ってしまっている。近くの冒険者は咄嗟に回避していた。俊敏だ、中々の上位の冒険者に違いない。
絡み酒の気配を察して周りからは人が少し距離を取り始めていた。
どうやら俺を生贄に自分達は安全圏へと逃げ込むつもりのようだ。まあこの手のもんは慣れているから別にいいけどさ。
聞いているふりをしておけばそのうち満足して去ってくれる。俺の元上司もそういうタイプだった。
「認められないと村での地位も下のままだし結婚相手も現れないだろうし、四角形ボードの底辺をずっと彷徨う羽目になるだろうなあ。三角形と変わらんよ」
「……はあ」
「弱いのは駄目だぜほんと。今頃誰かに迷惑を掛けてるに違いねえ。なー、あんたは今誰かとパーティは組んでんのか?」
「いえ、俺はまだ」
「おっ、そうか! あんた強いんだろ? どうよ俺のパーティに!」
「えっ、うーん……」
「なんだいなんだい、悩む事かあ? 俺のパーティだって強者揃いだぜ! 強いのがいればどんな依頼も怖くねえ! 足を引っ張る後方支援を連れる必要もないし帝国の連中に遭遇しても撃退! 金も稼げて万々歳だろ!?」
「いやぁ……」
俺は後方支援が足を引っ張るとは思わないが、こういう時はあまり言葉を返さないほうが吉。
下手に何か言うとその言葉から更に連鎖されて話を広げられてしまう。
俺は酒を飲みながら軽くいなしていた。
……うっ、彼の言う通り確かに混ぜると意外にいける。
「――す、すみませんうちのハンクが!」
するとそこへ慌てて若い男女二人がやってきた。
ハンクのパーティかな?
「いえいえ」
「すぐ連れていきますんで! どうもすみませんでした!」
「おいおいまだ話は終わってねーよ! なあシマヅ! 是非入ってくれよなー!」
仲間達に引きずられながらハンクは去っていった。
彼のそんな様子に笑いが湧く人混みの中へと、最後まで喧しいながらようやくいなくなり俺は安どのため息をついた。
まあ、ああいうのが一人くらいいるのも、パーティの盛り上がりの上では悪くないかもしれない。
「シマヅ様……」
「まいったね。酔ってたようだけど。さあ、ケーキ食べよう」
「その……私はあの方の言う通り、戦闘には役に立たず足を引っ張るだけです。もしシマヅ様が強者の集まるパーティに入りたいかお組になりたいのでしたら、私の事は気にせずそちらを優先してください」
「何を言ってるんだ。別に俺は最強パーティで無双したいわけじゃないし、俺には君が必要だ。君が不要だって言うパーティなら入らないし、そういう考え方を持つ奴が組みたいと言ってきても絶対に断るよ」
俺の言葉を聞き、ハスは照れているのか頬を赤らめていた。ケーキを一口、ぱくりと食べて嬉しそうに頬を緩めている。
……パーティか。
皆で和気藹々と過ごせるパーティなら、組んでみたいものだな。
やはり王子を差し置いて自分らがすぐに話しかけるのは控えていたようだ。
貴族というのは実際どのようなものなのか――自分の中ではただの金持ちだと思ってたが話を聞いてみるとただそういうわけでもないらしい。
自分の領土に関する業務、定期的にこの国の宗教状態や政治の議論も行っているようだ。
自分の領土では農作物、中でも主に穀物の収穫、それらを管理する魔力石の状態、そして供給などを管理、報告もしているのだという。
そして大体は商業ギルドに登録しているか、登録している人を仕えさせて収入を得ているようだ。
貴族は主に管理者みたいなものかな。
人によってはまあ違ったりもするのだけどそこそこ忙しいっぽい。
貴族の一人がこっそり話してくれたが、今日のような食事会も人脈構築や交流が主な目的らしい。
これも仕事のうち……か。サラリーマン時代を思い出すね。
ギルドに寄せられる依頼の半分は貴族が出していたりもしているようで、冒険者は冒険者で報酬の良い依頼を何か出してはくれないかと相談する場としても利用されている。
俺も何か依頼をせがんでみようかな?
といっても次から次へと押し寄せてはどこから来たどの国から来たアルヴ教についてはうんたらうちの娘との結婚はどうたらと質問攻めで中々そういう話に持ち込めない。
「はぁ……死ぬほど疲れた」
「お疲れ様です。何かお食べになりますか?」
返答しているだけで疲労困憊だ。
「ようやく落ち着いてきたし、そうだな……ケーキでも食べようかな。ハスも一緒に食べない?」
「それではご一緒させていただきますっ。すぐに持ってきますね」
とたとたとハスはケーキの置かれている場所へと向かう。
俺は分かっているぞ、君がちらちらとケーキのほうを見ていたのを。
食べたかったのだろうけれど、まだ心の中に辛うじて住み着いている遠慮が彼女の言葉を喉で留める事があるようだ。
「ハイラアもケーキを食うのか?」
「はわっ……」
来ないと思ったら……冒険者に絡まれてるな。ケーキの皿を手が届かない高さまで持ち上げられてハスは必死にぴょんぴょん跳ねていた。
ガラの悪い見た目だ……。いかにもやんちゃといったような。
長い銀髪を後ろに流し、耳にはピアスがいくつもついており両腕には刺青。首には魔物のものと思われる爪のアクセサリーをじゃらじゃらと下げている。
しかも、エルフ種だ。
エルフ種の、なんというか……不良だ!
うぅん……あんまり近づきたくないがハスが絡まれているのならばここは行かねば。
「あの、彼女が何か?」
「いんや、珍しいもんでちょいとお話をしてたんだよ。なあ嬢ちゃん」
「はひ……」
「ほら、返すよ」
ハスは皿を受け取ってはすぐに俺の後ろへと回り込んだ。
「あらら、嫌われちゃったかなぁ?」
蒼の三白眼がこれまたハスを委縮させていた。
「紹介が遅れたな、俺は北区ギルドで活動してるハンク・コネットだ」
「島津生哉です」
握手に応じ、彼は手近のテーブルから酒瓶を取っては俺のグラスに注いできた。
「さあさあ一杯」
種類が違うもんだから混ざったらなんか妙に毒々しい紫色になったんだが。紫にはあまりいい思い出はないんだが。
「これ、混ぜると意外とうまいんだぜ! 嬢ちゃんもどうだい?」
「わ、私は……結構です」
「もしかしてハイラア族は酒飲まないのか?」
「そういうわけでは……」
興味深そうに俺の後ろを覗き見るもハスは更に隠れてしまった。
「あんた噂の八角形ボードだろ? それがハイラア族を連れてるなんてなあ」
「この子は俺の大切な後方支援なもので」
「へー、後方支援か。依頼についてこれるのかい?」
「ええ勿論、ハスには助けられてばっかりですよ」
「が、頑張ってますっ」
「上位の依頼は大丈夫なのか? 白銀級じゃあ後方支援を連れていく事のほうが危険だぜえ?」
彼の首に下げられている認識票は俺のつけているものと違いがみられる。
白銅以上からは鉄製の枠と小粒の魔力石が取り付けられるようになっている、彼のはまさにそれで、認識票の枠は青く、俺が視線を向けると見せてくれる。
「ああ、俺は白銀二級でね。八角形のあんたならすぐたどり着けるだろうよ。いいねえ、ボードが恵まれていると未来は安泰だ」
「ど、どうも……」
彼が触れると魔力石が反応して認識票の文字が微かに光った。
枠の色は白銅が緑で白銀が青、白金が赤だったかな確か。色には特に意味はなくあくまで識別のためだとか。
にしても見た目によらず冒険者としてはかなりの実力者なのだな彼は。
……酒癖は悪いようだが。
もうどれほど飲んでいるのだろう。酒臭さが若干漂い彼の頬や鼻も少し赤い。それでもまだまだ水のように酒を飲んでいるのだからこの後が心配だ。
「ボードといえば、うちの村には四角形のガキがいてねえ、これがまた弱っちいガキなんだわ。大人として認められるための儀式ってのがあるんだがそいつは認められねえだろうな~」
「へえ、そんな儀式があるんですか」
ちなみにエルフ種は長寿なために五角形ボードが多く、四角形ボードは弱者扱いです――と、ハスが説明を添えた。
「強い魔物を倒さなくちゃならんのよ! 俺は山の大型魔物を仕留めたんだぜ、こーんなでっけえのをな!」
両手で大きさを表してくれるが、グラスから酒が普通に飛び散ってしまっている。近くの冒険者は咄嗟に回避していた。俊敏だ、中々の上位の冒険者に違いない。
絡み酒の気配を察して周りからは人が少し距離を取り始めていた。
どうやら俺を生贄に自分達は安全圏へと逃げ込むつもりのようだ。まあこの手のもんは慣れているから別にいいけどさ。
聞いているふりをしておけばそのうち満足して去ってくれる。俺の元上司もそういうタイプだった。
「認められないと村での地位も下のままだし結婚相手も現れないだろうし、四角形ボードの底辺をずっと彷徨う羽目になるだろうなあ。三角形と変わらんよ」
「……はあ」
「弱いのは駄目だぜほんと。今頃誰かに迷惑を掛けてるに違いねえ。なー、あんたは今誰かとパーティは組んでんのか?」
「いえ、俺はまだ」
「おっ、そうか! あんた強いんだろ? どうよ俺のパーティに!」
「えっ、うーん……」
「なんだいなんだい、悩む事かあ? 俺のパーティだって強者揃いだぜ! 強いのがいればどんな依頼も怖くねえ! 足を引っ張る後方支援を連れる必要もないし帝国の連中に遭遇しても撃退! 金も稼げて万々歳だろ!?」
「いやぁ……」
俺は後方支援が足を引っ張るとは思わないが、こういう時はあまり言葉を返さないほうが吉。
下手に何か言うとその言葉から更に連鎖されて話を広げられてしまう。
俺は酒を飲みながら軽くいなしていた。
……うっ、彼の言う通り確かに混ぜると意外にいける。
「――す、すみませんうちのハンクが!」
するとそこへ慌てて若い男女二人がやってきた。
ハンクのパーティかな?
「いえいえ」
「すぐ連れていきますんで! どうもすみませんでした!」
「おいおいまだ話は終わってねーよ! なあシマヅ! 是非入ってくれよなー!」
仲間達に引きずられながらハンクは去っていった。
彼のそんな様子に笑いが湧く人混みの中へと、最後まで喧しいながらようやくいなくなり俺は安どのため息をついた。
まあ、ああいうのが一人くらいいるのも、パーティの盛り上がりの上では悪くないかもしれない。
「シマヅ様……」
「まいったね。酔ってたようだけど。さあ、ケーキ食べよう」
「その……私はあの方の言う通り、戦闘には役に立たず足を引っ張るだけです。もしシマヅ様が強者の集まるパーティに入りたいかお組になりたいのでしたら、私の事は気にせずそちらを優先してください」
「何を言ってるんだ。別に俺は最強パーティで無双したいわけじゃないし、俺には君が必要だ。君が不要だって言うパーティなら入らないし、そういう考え方を持つ奴が組みたいと言ってきても絶対に断るよ」
俺の言葉を聞き、ハスは照れているのか頬を赤らめていた。ケーキを一口、ぱくりと食べて嬉しそうに頬を緩めている。
……パーティか。
皆で和気藹々と過ごせるパーティなら、組んでみたいものだな。
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