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第21話
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それから少しの静寂の後、花梨は立ち上がった。
「――私、帰ります」
「分かった。……ん」
桐生も立ち上がり、彼女に手を差し出してきた。
「? なんですか?」
「恋人同士は手をつなぐものだろ?」
「こっ……ぁ……はい」
恋人、という響きがなんとも言えず面映ゆい。
なにせ花梨は男の人とつきあうのは初めてなのだ。二十四にもなって手をつないだことすらなかったのだから、化石のような女性であると自覚はしている。
おずおずと手を出すと、桐生のそれにそっと握られた。
(私とは全然違う……大きくて、少し冷たくて……でも、)
今日伊集院と握手をした時にも少し冷たいと感じたが、それとはまた違う感触だ。桐生の手は冷たさの中にも甘さが存在している気がする。
これが憧れの人と彼氏の違いなのだろうか。
「花梨の手は温かいな」
「お花の仕事をしていると、どうしても手が冷たくなるので、冷え性にならないようにいろいろ気をつけてるんです」
「そうか、この手からあんなきれいな花束が生まれるんだな」
桐生が花梨の手を握るそれに力を込めた。花梨が伊集院に思ったのと同じようなことを、桐生は彼女に対して感じてくれている。
それがたまらなく嬉しかった。
「桐生さんの手は……大きいですね」
「“颯斗”」
「……はい?」
「俺の名前、知ってるな?」
桐生が立ち止まり、花梨の顔を見て尋ねる。
「知ってますけど……」
「呼んでごらん」
「あ……、下の名前を、ですか? 颯斗……さん」
彼の名前を躊躇なく口端に乗せる花梨に、桐生――颯斗が拍子抜けしたように笑った。
「案外あっさりと呼んでくれたな。もっと恥ずかしがるかと思った」
「え、人の名前を呼ぶのに恥ずかしいとかあるんですか?」
彼氏のことを初めて下の名前で呼ぶのに照れる、というシチュエーションは、どうやら花梨には無縁だったようだ。
それから談笑をしながらゆっくりと歩いても、三分ほどで自宅に到着する。二人は門の前で立ち止まり、向かい合った。
「今日はいろいろと疲れただろうから、夜はゆっくり寝るといい」
「はい」
家に入るのに手を離そうとすると颯斗が力を込めてきて。離してくれないので何かあるのかと、その手を見て反応を待っていると、ふいに上から名前を呼ばれた。
「花梨」
「え?」
顔を上げた刹那――くちびるに何かが触れた。温かくて、柔らかくて――初めての感触だった。
それがキスだと分かったのは、颯斗のくちびるが離れて、彼の顔の焦点が合った時だ。
(うそ……)
完全に不意打ちだった。花梨は金魚のようにぱくぱくと口を開いたり閉じたりした。言葉が出て来ない。
「……おやすみ」
まだそんな時間ではないけれど颯斗は穏やかにそう言い残し、駅の方へと向かって行った。
「え、ぁ……」
いきなり何するの、とか。
初めてのキスだったのに、とか。
目を閉じることもできなかった、とか。
いろいろ言いたいことがあったけれど、口に出すことも叶わないまま、花梨は颯斗の背中を見送った。
彼がだいぶ遠くに離れても、そこから動けなくて。
そっと自分のくちびるに触れると、熱を持っているような気になった。
(熱い……)
ここへ来てようやく自覚したのか、頬までもが熱くなってきた。きっと今、自分の顔は真っ赤になっているのだろうと花梨は恥ずかしくなった。
(私……キス、しちゃった……)
花梨はその場で悶絶しそうになったけれど、なんとか耐える。そしてぎくしゃくと足を動かして、玄関へ向かった。
「――わっ」
ドアを開くや否や、上がり框に柚羽が座っているのが目に入り、驚いて声を上げてしまった。くちづけられたことへの緊張感などどこかへ失せたようだ。
「ゆ、柚羽、どうしたの?!」
「……花梨のこと、待ってたのよ」
そういえば、柚羽の前から泣きながら逃げたきりになっていたな、と思い出した。
「あ……待っててくれたの? ごめんね」
「ここじゃなんだから、ご飯食べながら話そ。夕飯まだなんでしょ? 私もなの。昨日のカレーが残ってるから、温めておくね。花梨は手、洗ってきて。あと顔も……お化粧がちょっと酷いことになってるわよ」
柚羽はいつもと同じ優しい表情で立ち上がると、LDKへ向かった。花梨は廊下の少し先にある洗面所へと入った。
「うわ……ほんとに酷い」
涙で化粧が崩れていて、目も当てられない。
(颯斗さん……よくこんな顔にキス……できたなぁ……)
彼には顔のことは何も言われなかった。ひょっとして内心では引いていたかもしれないけれど、花梨が気にしないよう触れないでいてくれたのだろうか。
花梨は棚からクレンジングオイルを取り出し、化粧を落とした後、一旦自分の部屋へ行った。着替えてからLDKへ入ると、柚羽が食事の用意をしてくれていた。
「手伝うよ、柚羽」
花梨は冷蔵庫を開け、サラダスピナーに入っているグリーンサラダを小さなボウルに取り分ける。それを二つ準備し、上にブラックオリーブのスライスを散らした。
テーブルにはカレーライスとサラダと朝に飲んだスープの残りが並んだ。
父母は仕事で遅くなるとメッセージが送られてきていたので、今日の夕食は二人きりだ。昔から二人で食事を済ませることはしばしばあるので、今日が特別なわけではない。
「いただきます」
花梨と柚羽は同時に手を合わせてカレーに手をつける。
「……柚羽、今までごめんね」
ひとくち食べた後、一旦スプーンを置いて花梨が切り出した。姉に向かって頭を下げる。
「謝ることなんて何一つないわよ、花梨」
「私……柚羽に自分のエゴを押しつけていたのよね。ほんとにごめん」
「そんなことない。私の身体を一番心配して一番気遣ってくれているのは他の誰でもない、花梨よ。自分のお店を桜浜病院の近くにしてくれたのも、私のためなのよね?」
桜浜総合病院の近くで物件を探したのは、見舞客を見込んでというのが一番の理由ではあったが、花梨の心の中では、柚羽に何かあった時にすぐに駆けつけられる、というのも大きな理由だった。それを柚羽に話したことはなかったけれど、彼女はちゃんと分かっていたようだ。
「ほんとに今までありがとう。……ただ、もう花梨は自分のことだけ考えてくれたらいいの。こう見えて私、花梨よりは強いつもりよ?」
柚羽が力こぶを作る仕草をする。
今にして思えば、確かに柚羽は自分よりもずっと強かった。幼い頃、身体が弱くていじめられた柚羽を花梨がかばっていたが、柚羽は決して泣かなかった。むしろ花梨の方が泣きながらいじめっ子に反撃していた。
そしてその後は何故か花梨が泣いたまま柚羽の袖口を掴んで離さないので、彼女がいじめられたのかと周囲に勘違いされることもあったのだ。
「……桐生さんにも同じこと、言われた」
「ふふふ、桐生さんって洞察力が鋭いわよね。花梨、あの人とつきあうことになったんでしょ」
そう尋ねられた花梨はわずかに頬を染めてこくんと頷いた。柚羽は満足げにニコニコと笑う。
「……もう分かってると思うけど、私も、眞木先生とおつきあいしてるの。さっきはあんなところ見せちゃってごめんね」
「あれはびっくりしちゃった。ちょっと心臓に悪かったよ、柚羽」
あのシーンが花梨の心の澱を吐き出すトリガーとなったのは間違いなかった。
「……でも私も見ちゃったから、お互い様じゃない?」
「っ、ゆ、柚羽、あ、あれ見たの……?」
颯斗からキスをされた場面を姉に見られてしまったのかと思うと、恥ずかしいなんてものではなく、それこそ悶絶しそうになる。そんな花梨の心境など知ってか知らずか、柚羽は悪びれることもなく舌を出した。
「だって、花梨が帰って来たのかと思ってドア開けたらちょうどその場面だったから……そっと閉めたわ」
「もう……恥ずかしい……」
花梨は両手で火照る顔を覆い、かぶりを振った。
「でも、つきあい始めて一ヵ月の記念日が彼の誕生日なんて、素敵ね、花梨」
「……え?」
柚羽の言葉に、花梨は目を見開いた。
「だって今日が四月十二日でしょ? 桐生さんのお誕生日、五月十二日よ」
「そうなの……? っていうかどうして柚羽がそんなこと知ってるの?」
思わず身を乗り出し、テーブルの向こう側にいる姉に問い糾す。
「今日、眞木先生に頼まれたんだもの。来月桐生さんの誕生日があるから、一緒にプレゼント選んでほしい、って」
「し、知らなかった、私……」
「今日からつきあい始めたのなら仕方がないわよ。でも、ちゃんとお祝いしてあげなさいね、花梨」
「うん……その時までつきあってたら……だけど」
柚羽は自分なんかよりよほど颯斗のことを知っているなと、花梨は苦笑した。
「――私、帰ります」
「分かった。……ん」
桐生も立ち上がり、彼女に手を差し出してきた。
「? なんですか?」
「恋人同士は手をつなぐものだろ?」
「こっ……ぁ……はい」
恋人、という響きがなんとも言えず面映ゆい。
なにせ花梨は男の人とつきあうのは初めてなのだ。二十四にもなって手をつないだことすらなかったのだから、化石のような女性であると自覚はしている。
おずおずと手を出すと、桐生のそれにそっと握られた。
(私とは全然違う……大きくて、少し冷たくて……でも、)
今日伊集院と握手をした時にも少し冷たいと感じたが、それとはまた違う感触だ。桐生の手は冷たさの中にも甘さが存在している気がする。
これが憧れの人と彼氏の違いなのだろうか。
「花梨の手は温かいな」
「お花の仕事をしていると、どうしても手が冷たくなるので、冷え性にならないようにいろいろ気をつけてるんです」
「そうか、この手からあんなきれいな花束が生まれるんだな」
桐生が花梨の手を握るそれに力を込めた。花梨が伊集院に思ったのと同じようなことを、桐生は彼女に対して感じてくれている。
それがたまらなく嬉しかった。
「桐生さんの手は……大きいですね」
「“颯斗”」
「……はい?」
「俺の名前、知ってるな?」
桐生が立ち止まり、花梨の顔を見て尋ねる。
「知ってますけど……」
「呼んでごらん」
「あ……、下の名前を、ですか? 颯斗……さん」
彼の名前を躊躇なく口端に乗せる花梨に、桐生――颯斗が拍子抜けしたように笑った。
「案外あっさりと呼んでくれたな。もっと恥ずかしがるかと思った」
「え、人の名前を呼ぶのに恥ずかしいとかあるんですか?」
彼氏のことを初めて下の名前で呼ぶのに照れる、というシチュエーションは、どうやら花梨には無縁だったようだ。
それから談笑をしながらゆっくりと歩いても、三分ほどで自宅に到着する。二人は門の前で立ち止まり、向かい合った。
「今日はいろいろと疲れただろうから、夜はゆっくり寝るといい」
「はい」
家に入るのに手を離そうとすると颯斗が力を込めてきて。離してくれないので何かあるのかと、その手を見て反応を待っていると、ふいに上から名前を呼ばれた。
「花梨」
「え?」
顔を上げた刹那――くちびるに何かが触れた。温かくて、柔らかくて――初めての感触だった。
それがキスだと分かったのは、颯斗のくちびるが離れて、彼の顔の焦点が合った時だ。
(うそ……)
完全に不意打ちだった。花梨は金魚のようにぱくぱくと口を開いたり閉じたりした。言葉が出て来ない。
「……おやすみ」
まだそんな時間ではないけれど颯斗は穏やかにそう言い残し、駅の方へと向かって行った。
「え、ぁ……」
いきなり何するの、とか。
初めてのキスだったのに、とか。
目を閉じることもできなかった、とか。
いろいろ言いたいことがあったけれど、口に出すことも叶わないまま、花梨は颯斗の背中を見送った。
彼がだいぶ遠くに離れても、そこから動けなくて。
そっと自分のくちびるに触れると、熱を持っているような気になった。
(熱い……)
ここへ来てようやく自覚したのか、頬までもが熱くなってきた。きっと今、自分の顔は真っ赤になっているのだろうと花梨は恥ずかしくなった。
(私……キス、しちゃった……)
花梨はその場で悶絶しそうになったけれど、なんとか耐える。そしてぎくしゃくと足を動かして、玄関へ向かった。
「――わっ」
ドアを開くや否や、上がり框に柚羽が座っているのが目に入り、驚いて声を上げてしまった。くちづけられたことへの緊張感などどこかへ失せたようだ。
「ゆ、柚羽、どうしたの?!」
「……花梨のこと、待ってたのよ」
そういえば、柚羽の前から泣きながら逃げたきりになっていたな、と思い出した。
「あ……待っててくれたの? ごめんね」
「ここじゃなんだから、ご飯食べながら話そ。夕飯まだなんでしょ? 私もなの。昨日のカレーが残ってるから、温めておくね。花梨は手、洗ってきて。あと顔も……お化粧がちょっと酷いことになってるわよ」
柚羽はいつもと同じ優しい表情で立ち上がると、LDKへ向かった。花梨は廊下の少し先にある洗面所へと入った。
「うわ……ほんとに酷い」
涙で化粧が崩れていて、目も当てられない。
(颯斗さん……よくこんな顔にキス……できたなぁ……)
彼には顔のことは何も言われなかった。ひょっとして内心では引いていたかもしれないけれど、花梨が気にしないよう触れないでいてくれたのだろうか。
花梨は棚からクレンジングオイルを取り出し、化粧を落とした後、一旦自分の部屋へ行った。着替えてからLDKへ入ると、柚羽が食事の用意をしてくれていた。
「手伝うよ、柚羽」
花梨は冷蔵庫を開け、サラダスピナーに入っているグリーンサラダを小さなボウルに取り分ける。それを二つ準備し、上にブラックオリーブのスライスを散らした。
テーブルにはカレーライスとサラダと朝に飲んだスープの残りが並んだ。
父母は仕事で遅くなるとメッセージが送られてきていたので、今日の夕食は二人きりだ。昔から二人で食事を済ませることはしばしばあるので、今日が特別なわけではない。
「いただきます」
花梨と柚羽は同時に手を合わせてカレーに手をつける。
「……柚羽、今までごめんね」
ひとくち食べた後、一旦スプーンを置いて花梨が切り出した。姉に向かって頭を下げる。
「謝ることなんて何一つないわよ、花梨」
「私……柚羽に自分のエゴを押しつけていたのよね。ほんとにごめん」
「そんなことない。私の身体を一番心配して一番気遣ってくれているのは他の誰でもない、花梨よ。自分のお店を桜浜病院の近くにしてくれたのも、私のためなのよね?」
桜浜総合病院の近くで物件を探したのは、見舞客を見込んでというのが一番の理由ではあったが、花梨の心の中では、柚羽に何かあった時にすぐに駆けつけられる、というのも大きな理由だった。それを柚羽に話したことはなかったけれど、彼女はちゃんと分かっていたようだ。
「ほんとに今までありがとう。……ただ、もう花梨は自分のことだけ考えてくれたらいいの。こう見えて私、花梨よりは強いつもりよ?」
柚羽が力こぶを作る仕草をする。
今にして思えば、確かに柚羽は自分よりもずっと強かった。幼い頃、身体が弱くていじめられた柚羽を花梨がかばっていたが、柚羽は決して泣かなかった。むしろ花梨の方が泣きながらいじめっ子に反撃していた。
そしてその後は何故か花梨が泣いたまま柚羽の袖口を掴んで離さないので、彼女がいじめられたのかと周囲に勘違いされることもあったのだ。
「……桐生さんにも同じこと、言われた」
「ふふふ、桐生さんって洞察力が鋭いわよね。花梨、あの人とつきあうことになったんでしょ」
そう尋ねられた花梨はわずかに頬を染めてこくんと頷いた。柚羽は満足げにニコニコと笑う。
「……もう分かってると思うけど、私も、眞木先生とおつきあいしてるの。さっきはあんなところ見せちゃってごめんね」
「あれはびっくりしちゃった。ちょっと心臓に悪かったよ、柚羽」
あのシーンが花梨の心の澱を吐き出すトリガーとなったのは間違いなかった。
「……でも私も見ちゃったから、お互い様じゃない?」
「っ、ゆ、柚羽、あ、あれ見たの……?」
颯斗からキスをされた場面を姉に見られてしまったのかと思うと、恥ずかしいなんてものではなく、それこそ悶絶しそうになる。そんな花梨の心境など知ってか知らずか、柚羽は悪びれることもなく舌を出した。
「だって、花梨が帰って来たのかと思ってドア開けたらちょうどその場面だったから……そっと閉めたわ」
「もう……恥ずかしい……」
花梨は両手で火照る顔を覆い、かぶりを振った。
「でも、つきあい始めて一ヵ月の記念日が彼の誕生日なんて、素敵ね、花梨」
「……え?」
柚羽の言葉に、花梨は目を見開いた。
「だって今日が四月十二日でしょ? 桐生さんのお誕生日、五月十二日よ」
「そうなの……? っていうかどうして柚羽がそんなこと知ってるの?」
思わず身を乗り出し、テーブルの向こう側にいる姉に問い糾す。
「今日、眞木先生に頼まれたんだもの。来月桐生さんの誕生日があるから、一緒にプレゼント選んでほしい、って」
「し、知らなかった、私……」
「今日からつきあい始めたのなら仕方がないわよ。でも、ちゃんとお祝いしてあげなさいね、花梨」
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