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CHAPTER Ⅳ
第163話 昇級④
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オレたちが都市へ帰ると、武蔵野たち3人に新大阪都市へと戻る命令が出されていた。
実は以前から帰還の催促があったらしいのだが、武蔵野たちが突っぱねていたらしい。
武蔵野たちは3月いっぱいだった新トウキョウ都市への滞在の予定をさらに延長のお願いもしていたらしいのだが、今回 強制的な命令が出されたらしい。
当然、南部開拓任務の為だろう。
オレたちは送別会を開き、東班も呼んで盛大に盛り上がった。
そしてその翌日、武蔵野たちは西部遠征部隊と共に新大阪都市へと帰っていった。
「いやー、ちょっと寂しくなるな」
「そうですね、武蔵野さんたちは賑やかだったから」
「ちょっと賑やか過ぎたけどな」
オレとユウナ、アオイで談笑している脇で、吻野とセイヤが操作端末を見ながら何やら話をしていた。
「どうかしたの? モモさん、セイヤ」
「セイ。いや、昇級試験の確認だ。あと10日もないからな。まずそれを終わらせてから次の任務に向かおうと調整していた」
「ああ」
「それと佐々木くん。昇級試験の後は阿倍野さんとの訓練確認があるでしょ? そこで聞き出すのよ」
吻野がオレに忠告をいれてきた。当然、オレも覚えている。阿倍野からはS級になったら全てを話すと言われていたのだ。
「……そうだね」
今回の昇級でオレがS級に上がるのはほぼ間違いないらしい。
オレは前回任務で単独でのS級グール討伐を成功させた。それが出来た討伐隊員はS級隊員になる。
「いよいよだ」
『まずS級になってくれ』オレは阿倍野の言葉を思い出していた。
そして暦が4月を過ぎ、オレたちは昇級試験を受けた。
今回はオレと、ユウナ、アオイがそれぞれ階級を上げることができた。
佐々木セイ 拳銃術士 S- 15ポイント
結城セイヤ 剣術士 AAA 12ポイント
月城ユウナ 魔術士 AAA 12ポイント
安城アオイ 剣術士 AAA 12ポイント
吻野モモ 魔術士 S+ 25ポイント
吻野を加えたオレたちの部隊階級は、15.4ポイントとなり、S-級部隊、新トウキョウ都市の中でも精鋭部隊となった。
そしてオレたちはギルドマスタールームへと赴き、阿倍野との面談に臨んだ。
セイヤやユウナ、アオイの闘衣の確認、オレの新技の確認も終わり、オレはとうもう阿倍野に本題を切り出した。
「それで、阿部野さん……」
「ああ、分かってる! だけどまだ連絡事項があってね」
(なんだよ……)
「現在、新オオサカ都市主導で南部開拓任務を行っているんだけど、新オオサカ都市は以前からこの任務に向けて色々な準備をしていたんだよ」
「……」
オレたちは黙って話を聞くだけだ。
「具体的に言うと昨年末に新技術の開発、及び新装備の開発に成功している」
「へえ、どんなものが出来たんですか?」
吻野が尋ねた。
「うん、まずは魔導石。ついに特別A級を越えるS級魔導石が完成したんだ」
「S級と言うと?」
「S-級隊員並みの魔素を秘めた魔導石さ」
「それは凄いですね!」
ユウナが驚いている。
だがオレは魔導石は装備出来ないし、早く時間転移の話を聞きたいのであまり興味は沸かなかった。
「だろー? だけどこの魔導石は製造に時間が掛かるらしくてね。3ヶ月に1個しか製造できないんだ」
「するとオレたちに行き渡るまでにはかなり時間が掛かりますね。それに装備できる人員も限られる」
「そうそう。セイヤの言うとおり。昨年の12月期に製造されたS級魔導石は新オオサカ都市の天王寺隊員に、3月期に製造されたものは新センダイ都市のアベルに渡されたよ」
「伊達さんに? まあ、北部都市圏はまだ隊員も少ないでしょうからね」
吻野が1人で納得の声を呟いていた。
「まあそうだね。あとそれと魔導石の生産数が一気に倍加した」
「倍加ですか」
「佐々木くん、君にしてはリアクションが薄いね。設備や生産員の熟練などの要素でね。これも凄いことだよ。それと新装備だ。新しい隊服で、これは討伐用隊服と言う」
「隊服? いまのと違うんですか?」
これにはアオイが反応を示した。
「うん。まあ魔導石と連動した討伐隊員用強化装甲戦闘服とされている。詳しく言うと、今アオイちゃんたちが訓練している闘衣纏身能力と同じ機能を持った隊服だね。魔素回復、身体強化、身体治癒、物理障壁などの能力が自動で着衣者へ展開される」
「は!? 闘衣と同じ!? それじゃ私らがせっかくここまで訓練したの意味なかったんですか?」
アオイが興奮して阿倍野に食って掛かった。確かに長い期間苦しい訓練をして得た能力を隊服ひとつでみんなが会得できると聞いたら冷静ではいられないだろう。
「いやいや。アオイちゃんたちは自身で展開している闘衣と討伐用隊服の効果と二重になるよ。つまりさらに強くなれるって訳」
「え? ああ……、そうなんですね」
「しかし喜ばしい報告ばかりですね。その隊服は無条件でその能力を使えるのですか?」
「いいや、セイヤが気にしている通り。いくつか条件がある。まず、この討伐用隊服の能力は魔導石の魔素を使って展開される。そしてC級魔導石では容量が足りないんだ」
(ええっと、つまりB級魔導石以上じゃないとダメってことか)
「そして着衣者からも少なからず魔素を奪うことになるため、討伐隊員を装備出来る隊員はA級隊員以上となった」
「なるほど。だけど私たちは全員大丈夫ということですね」
「うん、そうだね。そして着衣者の魔素を奪う特性上、セーフティラインが設けられている。ある程度魔素を失った隊員の隊服闘衣は段階的に機能を弱化、最終的には強制的に機能停止される。その段階は装備した魔導石と、隊員本人の魔素によるね」
「そこまでのリスクには感じませんけどね」
「まあモモの言うとおり。そこまでのリスクはないよ。それだけ、この新装備が優れていると言うことだね。この隊服は南部開拓任務に優先投入されているからね。君たちに行き渡るのはまあ、夏頃じゃないかな」
「阿倍野さん、そろそろ……」
オレはさっきから待ち続けて痺れを切らし始めていた。早く時間転移についての話を始めたい。
「あとひとつ!」
(なんだよ!)
「今回の遠征討伐、武蔵野班、吻野班は期待通りの活躍をしたね。ワイズの邪魔が入らなければSS級グールも討伐出来たものと我々は認識している」
「……」
「よって君たち吻野班に、特別A級魔導石を授与する。と、言っても今君たちの中でこれを装備できるのはセイヤだけだ」
「オレですか?」
「ああ。セイヤ、この魔導石とさっき言った討伐隊服。それともうひと押しがあれば、君もS級になれる」
「オレも、S級に……」
「期待している。そして、佐々木くん」
「はい!」
(ようやくか!!)
「君がS級隊員を目指してきた理由は良く分かっている。オレの言葉を信じて努力を続けてくれたんだな。ありがとう。そして今回の昇級、本当におめでとう。君は血反吐を吐きながら、ここまで良く頑張った」
「……はい、ありがとうございます」
「君がS級に達した時、オレの知っているのことを全て話すと約束したつもりだが。そこにナナさんも呼んで一緒に話をしたい」
「え? でもナナは南部開拓任務で新オオサカ都市のさらに遠くまで遠征してますよ?」
「ああ、だがもうすぐ新ヒロシマ都市までの最後の中継地、C地点から新オオサカ都市へと帰還するそうだ。そこで転移によってここに来て貰おう」
「そ、そこまでしてくれるんですか!?」
「もちろんだ。それだけ大事な話だとオレも考えている。宝条さんも一緒にここに来ることになってるよ」
「あ、アイちゃんも!?」
「ああ、そして新センダイ都市からアベル、ゴウタ、セイジンも呼んでいる」
「はあ!? それ、各都市圏のギルドマスターが全員揃うってことですか!? そんなに大げさなことに……!?」
「佐々木くん。それは違う。まずギルドマスターは全員は揃っていない」
「は?」
「南部都市圏、新ヒロシマ都市の美作ゲンスイ。あいつは今回不参加だ」
(げ、ゲンスイ? でもそれは……)
「いや、あいつも生きてるよ。アベルも生き残っていたんだ」
「そ、そうですか……」
「それに、今回の話しはもしかしたらオレたち人類の道筋を決める話になる。だから各都市圏のトップを集めることにした」
「……」
オレは絶句した。
何故、時間転移の話をするのに各都市の代表が集まるのか。
何故、人類の道筋を決めるような話が出てくるのか。
理解はできない。だが、今まで話をするのをためらっていたことに何か関係があるのだろう。
オレは今はそう考えるしかない。
「場が整うのは5日後だ」
実は以前から帰還の催促があったらしいのだが、武蔵野たちが突っぱねていたらしい。
武蔵野たちは3月いっぱいだった新トウキョウ都市への滞在の予定をさらに延長のお願いもしていたらしいのだが、今回 強制的な命令が出されたらしい。
当然、南部開拓任務の為だろう。
オレたちは送別会を開き、東班も呼んで盛大に盛り上がった。
そしてその翌日、武蔵野たちは西部遠征部隊と共に新大阪都市へと帰っていった。
「いやー、ちょっと寂しくなるな」
「そうですね、武蔵野さんたちは賑やかだったから」
「ちょっと賑やか過ぎたけどな」
オレとユウナ、アオイで談笑している脇で、吻野とセイヤが操作端末を見ながら何やら話をしていた。
「どうかしたの? モモさん、セイヤ」
「セイ。いや、昇級試験の確認だ。あと10日もないからな。まずそれを終わらせてから次の任務に向かおうと調整していた」
「ああ」
「それと佐々木くん。昇級試験の後は阿倍野さんとの訓練確認があるでしょ? そこで聞き出すのよ」
吻野がオレに忠告をいれてきた。当然、オレも覚えている。阿倍野からはS級になったら全てを話すと言われていたのだ。
「……そうだね」
今回の昇級でオレがS級に上がるのはほぼ間違いないらしい。
オレは前回任務で単独でのS級グール討伐を成功させた。それが出来た討伐隊員はS級隊員になる。
「いよいよだ」
『まずS級になってくれ』オレは阿倍野の言葉を思い出していた。
そして暦が4月を過ぎ、オレたちは昇級試験を受けた。
今回はオレと、ユウナ、アオイがそれぞれ階級を上げることができた。
佐々木セイ 拳銃術士 S- 15ポイント
結城セイヤ 剣術士 AAA 12ポイント
月城ユウナ 魔術士 AAA 12ポイント
安城アオイ 剣術士 AAA 12ポイント
吻野モモ 魔術士 S+ 25ポイント
吻野を加えたオレたちの部隊階級は、15.4ポイントとなり、S-級部隊、新トウキョウ都市の中でも精鋭部隊となった。
そしてオレたちはギルドマスタールームへと赴き、阿倍野との面談に臨んだ。
セイヤやユウナ、アオイの闘衣の確認、オレの新技の確認も終わり、オレはとうもう阿倍野に本題を切り出した。
「それで、阿部野さん……」
「ああ、分かってる! だけどまだ連絡事項があってね」
(なんだよ……)
「現在、新オオサカ都市主導で南部開拓任務を行っているんだけど、新オオサカ都市は以前からこの任務に向けて色々な準備をしていたんだよ」
「……」
オレたちは黙って話を聞くだけだ。
「具体的に言うと昨年末に新技術の開発、及び新装備の開発に成功している」
「へえ、どんなものが出来たんですか?」
吻野が尋ねた。
「うん、まずは魔導石。ついに特別A級を越えるS級魔導石が完成したんだ」
「S級と言うと?」
「S-級隊員並みの魔素を秘めた魔導石さ」
「それは凄いですね!」
ユウナが驚いている。
だがオレは魔導石は装備出来ないし、早く時間転移の話を聞きたいのであまり興味は沸かなかった。
「だろー? だけどこの魔導石は製造に時間が掛かるらしくてね。3ヶ月に1個しか製造できないんだ」
「するとオレたちに行き渡るまでにはかなり時間が掛かりますね。それに装備できる人員も限られる」
「そうそう。セイヤの言うとおり。昨年の12月期に製造されたS級魔導石は新オオサカ都市の天王寺隊員に、3月期に製造されたものは新センダイ都市のアベルに渡されたよ」
「伊達さんに? まあ、北部都市圏はまだ隊員も少ないでしょうからね」
吻野が1人で納得の声を呟いていた。
「まあそうだね。あとそれと魔導石の生産数が一気に倍加した」
「倍加ですか」
「佐々木くん、君にしてはリアクションが薄いね。設備や生産員の熟練などの要素でね。これも凄いことだよ。それと新装備だ。新しい隊服で、これは討伐用隊服と言う」
「隊服? いまのと違うんですか?」
これにはアオイが反応を示した。
「うん。まあ魔導石と連動した討伐隊員用強化装甲戦闘服とされている。詳しく言うと、今アオイちゃんたちが訓練している闘衣纏身能力と同じ機能を持った隊服だね。魔素回復、身体強化、身体治癒、物理障壁などの能力が自動で着衣者へ展開される」
「は!? 闘衣と同じ!? それじゃ私らがせっかくここまで訓練したの意味なかったんですか?」
アオイが興奮して阿倍野に食って掛かった。確かに長い期間苦しい訓練をして得た能力を隊服ひとつでみんなが会得できると聞いたら冷静ではいられないだろう。
「いやいや。アオイちゃんたちは自身で展開している闘衣と討伐用隊服の効果と二重になるよ。つまりさらに強くなれるって訳」
「え? ああ……、そうなんですね」
「しかし喜ばしい報告ばかりですね。その隊服は無条件でその能力を使えるのですか?」
「いいや、セイヤが気にしている通り。いくつか条件がある。まず、この討伐用隊服の能力は魔導石の魔素を使って展開される。そしてC級魔導石では容量が足りないんだ」
(ええっと、つまりB級魔導石以上じゃないとダメってことか)
「そして着衣者からも少なからず魔素を奪うことになるため、討伐隊員を装備出来る隊員はA級隊員以上となった」
「なるほど。だけど私たちは全員大丈夫ということですね」
「うん、そうだね。そして着衣者の魔素を奪う特性上、セーフティラインが設けられている。ある程度魔素を失った隊員の隊服闘衣は段階的に機能を弱化、最終的には強制的に機能停止される。その段階は装備した魔導石と、隊員本人の魔素によるね」
「そこまでのリスクには感じませんけどね」
「まあモモの言うとおり。そこまでのリスクはないよ。それだけ、この新装備が優れていると言うことだね。この隊服は南部開拓任務に優先投入されているからね。君たちに行き渡るのはまあ、夏頃じゃないかな」
「阿倍野さん、そろそろ……」
オレはさっきから待ち続けて痺れを切らし始めていた。早く時間転移についての話を始めたい。
「あとひとつ!」
(なんだよ!)
「今回の遠征討伐、武蔵野班、吻野班は期待通りの活躍をしたね。ワイズの邪魔が入らなければSS級グールも討伐出来たものと我々は認識している」
「……」
「よって君たち吻野班に、特別A級魔導石を授与する。と、言っても今君たちの中でこれを装備できるのはセイヤだけだ」
「オレですか?」
「ああ。セイヤ、この魔導石とさっき言った討伐隊服。それともうひと押しがあれば、君もS級になれる」
「オレも、S級に……」
「期待している。そして、佐々木くん」
「はい!」
(ようやくか!!)
「君がS級隊員を目指してきた理由は良く分かっている。オレの言葉を信じて努力を続けてくれたんだな。ありがとう。そして今回の昇級、本当におめでとう。君は血反吐を吐きながら、ここまで良く頑張った」
「……はい、ありがとうございます」
「君がS級に達した時、オレの知っているのことを全て話すと約束したつもりだが。そこにナナさんも呼んで一緒に話をしたい」
「え? でもナナは南部開拓任務で新オオサカ都市のさらに遠くまで遠征してますよ?」
「ああ、だがもうすぐ新ヒロシマ都市までの最後の中継地、C地点から新オオサカ都市へと帰還するそうだ。そこで転移によってここに来て貰おう」
「そ、そこまでしてくれるんですか!?」
「もちろんだ。それだけ大事な話だとオレも考えている。宝条さんも一緒にここに来ることになってるよ」
「あ、アイちゃんも!?」
「ああ、そして新センダイ都市からアベル、ゴウタ、セイジンも呼んでいる」
「はあ!? それ、各都市圏のギルドマスターが全員揃うってことですか!? そんなに大げさなことに……!?」
「佐々木くん。それは違う。まずギルドマスターは全員は揃っていない」
「は?」
「南部都市圏、新ヒロシマ都市の美作ゲンスイ。あいつは今回不参加だ」
(げ、ゲンスイ? でもそれは……)
「いや、あいつも生きてるよ。アベルも生き残っていたんだ」
「そ、そうですか……」
「それに、今回の話しはもしかしたらオレたち人類の道筋を決める話になる。だから各都市圏のトップを集めることにした」
「……」
オレは絶句した。
何故、時間転移の話をするのに各都市の代表が集まるのか。
何故、人類の道筋を決めるような話が出てくるのか。
理解はできない。だが、今まで話をするのをためらっていたことに何か関係があるのだろう。
オレは今はそう考えるしかない。
「場が整うのは5日後だ」
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https://ncode.syosetu.com/n5143io/
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