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CHAPTER Ⅲ
第116話 未踏領域開拓任務⑥
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「うむ! 順調だ!」
千城は相変わらずシェルターベースの先頭で腕を組み、仁王立ちしていた。
オレは最近、あれはこのシェルターベースの船首だと思うことにしていた。
今回はかなりの兵器を積み込んでいるため、シェルターベースの速度は大分遅くなっていた。前は自転車くらいの速度はあると思っていたが、今は早歩き程度だ。
補助人員をこちらに割いて貰えなかったかわりに、ふんだんに物資を受け取ったらしい。
今は新トウキョウ都市を出発してすでに4日目、今日中には目標のD地点に到着する予定だ。
途中、C級やB級の襲撃はあったが、せいぜい1000体ほどだったので難なく撃退出来ていた。
『皆さん、鈴子です。目標地点までの到達まであと2時間を切りました。日暮れには到着できそうです』
オレはやっとか、とは思ったが決して気を抜くことはできなかった。昨日からイヤな予感が消えないからだ。
恐らく、もうすぐ敵の攻撃を受ける。オレは確信に近い予感めいたものを感じていた。
『皆さん、シェルターベースを一時停止します。ついに来ました……』
(いよいよ来たか……!)
今回搭載された新たな索敵装置は有効距離が3500だ。
かなり離れた位置から敵を確認できる。
『距離は3300、敵の規模は軍格群体です……』
(軍格!?)
グールの群体はその数によって呼び方を変える。
日に日に強大化するグールの大群だが、大規模群体と言う呼び方ひとつでは不便となったため、都市が新たに名付けた名称だ。
100体以上が群体。
500体以上が中規模群体。
1000体以上が大規模群体。
2500体以上が旅格群体。
5000体以上が師格群体。
そして、10000体以上は軍格群体と呼ぶ。
ちなみに25000体以上を旅団格軍体と呼び、50000体以上が師団格群体となる。
さらに、考えたくはないが100000体以上という数になるとその大群は総軍格群体と呼ばれる。
海洋型の出現から現れるグールな数は増す一方だ。
そして、現れたグールを鈴子が軍格群体と報告した。つまり、今回の敵は10000体を越える。
『各等級の数はどう?』
鏑木の冷静な質問にさらに鈴子が返した。
『はい。A級が1500、B級が2500、C級が4000、それ以下が5000。総数はおよそ13000!上級グールが半分以上! と、とてつもない戦力です!』
(A級が1500!!? マジかよ!)
『みんな聞こえるか、千城だ! 皆分かっているか! このグールの大群との戦いは、今回の任務の分水嶺となるぞ!』
(分水嶺?)
『ここで退くか! 戦うかということだ! ここが人類発展の分水嶺、オレは戦うぞ! 皆はどうだ! 逃げても誰も責めんぞ!』
圧倒的な敵を前に、千城はオレたちの意志の確認をしてきた。確かにこの敵を討伐出来なければこの任務は失敗となるだろう。北部都市の奪還は相当な遅れを取ることになる。
オレは正直腰が引けるが、何もせずに逃げ帰るわけには行かないと強く思った。
隊長の千城があんなにやる気なのだ。
オレは戦うと、覚悟を決めていた。
そして班長のセイヤがオレたちの顔を見ながら言った。
「セイ、ユウナ、アオイ。いいな?」
「ええ、もちろんです……!」
「ああ! この戦いに勝って私らのナワバリを拡げるぞ!」
「勝とう! セイヤ!」
オレたちを見ていたセイヤが、ニヤリと笑うと、通信を開いた。
『結城班! 戦闘参加します』
『うむ! 他は!?』
『鏑木班、参加』
『志布志班も参戦します! 宜しくお願いします!』
『柊班も了解、もちろん参加』
『オレたちは皆を援護するのみ! 当然参加だ!』
『みんなアツいねー、分かった分かった! 仕方無い、御美苗班も参加しますよ!』
『うむ! 全員参戦だな! では山崎! 作戦立案を!』
千城は山崎に指示を出したが、すでに山崎班は周囲の環境条件を確認し終わっており、有利に戦いを出来る戦場となる場所を決めていた。
『……今、全員に布陣地点と作戦概要を送った。確認してくれ!』
オレたちは山崎の声にガントレットに装着されている通信装置から立体映像を宙に投影した。少し小高い場所にシェルターベースを停止し、そこから前に離れた場所にオレたちが並ぶように図示されていた。
『いいか? シェルターベースはその位置に停泊。みんなはその位置に陣形を組んでくれ。そして赤い点はこれから発射する砲撃地雷原を表している、あと青い点が携帯結界だ!』
今回は新オオサカ都市から支給された新兵器が多く渡されており、砲撃式の地雷弾、オレたち隊員が近付くだけで起動展開される携帯式の物理障壁などがあった。
オレたちはシェルターベースから500ほどの場所で弓形の陣形を取る。さらにそこから500~300ほどの場所を地雷原として近付くグールを攻撃する算段だ。
オレたちの布陣予定の場所からだと高低差によってグールの軍勢が見渡せるだけでなく、崖地や池地が前方にあり、敵がこちらに進みにくい場所となっていた。
オレは山崎班の仕事ぶりに舌を巻いた。
(さすがだ! 仕事が早い!)
オレたちがシェルターベースから飛び降りて布陣場所に急いでいると、頭の上を何百という砲弾が飛んで行った。あれが砲弾地雷だ。
続けて散発的に発射された砲弾があるが、これは携帯結界だ。これから拡がるであろう戦場に、山崎班が必要になりそうな場所を予測して発射していた。こちらは全部で24発だ。
戦場に着いたオレたちは早速地面に小型拠点装置を設置し、さらに自動迫撃砲を据え付けた。
この装置は結界を作り出す、攻撃を打ち出すのはもちろんだが、あらかじめ吸収しておいた魔素と周囲からも魔素を取り込み機能する。最終的には自爆機能もあり、その威力はA級グールにも致命傷を与えるほどらしい。
拠点装置1基、自動迫撃砲3基を布陣地点にいる全員がそれぞれ設置した。
『敵軍との距離、1500を切りました! ここからは皆さんの布陣地点からの距離報告に切り替えます!』
ローカル通信装置から鈴子の声が響く。
『うむ! いよいよだな! みんなと共に、この強敵と戦えて嬉しいぞ!』
(何だ何だ? フラグみたいなこと言うなよ)
『この戦いは苦戦必至だが、この程度の困難はこれからは当たり前になっていくぞ。この戦いは、この先数ある乗り越えるべき壁のたった一つだ! 強い意志と実力があればどうということはない! いいな! そしてオレたちは強い! それは今までの任務で示してきた! みんなも見てきただろう! オレたちの強さを! 隣に立つ者の強さを! 臆すな! 怯むな! 敵を圧倒しろ!』
千城は弓なりの陣形の中央、一番前で後ろのオレたちに活を入れ始めた。
オレはたまに何でこの適当な人が支部長なんかできていたのかと思う時もあったが、この千城の言葉を聞いていると不思議と勇気が沸いてくる。この人とならこの大群にも勝てると、そういう気持ちになってくる。
迷いなく敵たの先頭に立ち、後ろに続く人間に進むべき道を示せる人というのはそれだけで、長たる資質を持っている。
千城は間違いなくその資質を持っている。
『敵軍との距離、800です!』
『うむ! 絶対に勝つぞ! 砲撃開始!!』
ドドドドド!!!!
千城の号令に、弾かれたようにシェルターベースから何十という大型砲弾が放たれた。
これも今回初搭載された兵器で、弾丸ひとつがまるで太い電柱のようだ。空中でその柱状の物体が弾けるとそれだけで近くにいた飛行型のグールは何体か吹き飛ぶが、さらに何十のいう弾丸に分かれると、一気に加速して地上のグールに突き刺さり、爆発を起こす。
地形の関係でかなり遠くまでグールが吹き飛ぶのが見えるが、敵数があまりにも多くてこの規模の攻撃でも焼石に水に感じる。
だが、こういった攻撃を気が遠くなる程繰り返してオレたちは勝利を掴むしかない。
これが、第一次北部奪還戦争が始まりだった。
千城は相変わらずシェルターベースの先頭で腕を組み、仁王立ちしていた。
オレは最近、あれはこのシェルターベースの船首だと思うことにしていた。
今回はかなりの兵器を積み込んでいるため、シェルターベースの速度は大分遅くなっていた。前は自転車くらいの速度はあると思っていたが、今は早歩き程度だ。
補助人員をこちらに割いて貰えなかったかわりに、ふんだんに物資を受け取ったらしい。
今は新トウキョウ都市を出発してすでに4日目、今日中には目標のD地点に到着する予定だ。
途中、C級やB級の襲撃はあったが、せいぜい1000体ほどだったので難なく撃退出来ていた。
『皆さん、鈴子です。目標地点までの到達まであと2時間を切りました。日暮れには到着できそうです』
オレはやっとか、とは思ったが決して気を抜くことはできなかった。昨日からイヤな予感が消えないからだ。
恐らく、もうすぐ敵の攻撃を受ける。オレは確信に近い予感めいたものを感じていた。
『皆さん、シェルターベースを一時停止します。ついに来ました……』
(いよいよ来たか……!)
今回搭載された新たな索敵装置は有効距離が3500だ。
かなり離れた位置から敵を確認できる。
『距離は3300、敵の規模は軍格群体です……』
(軍格!?)
グールの群体はその数によって呼び方を変える。
日に日に強大化するグールの大群だが、大規模群体と言う呼び方ひとつでは不便となったため、都市が新たに名付けた名称だ。
100体以上が群体。
500体以上が中規模群体。
1000体以上が大規模群体。
2500体以上が旅格群体。
5000体以上が師格群体。
そして、10000体以上は軍格群体と呼ぶ。
ちなみに25000体以上を旅団格軍体と呼び、50000体以上が師団格群体となる。
さらに、考えたくはないが100000体以上という数になるとその大群は総軍格群体と呼ばれる。
海洋型の出現から現れるグールな数は増す一方だ。
そして、現れたグールを鈴子が軍格群体と報告した。つまり、今回の敵は10000体を越える。
『各等級の数はどう?』
鏑木の冷静な質問にさらに鈴子が返した。
『はい。A級が1500、B級が2500、C級が4000、それ以下が5000。総数はおよそ13000!上級グールが半分以上! と、とてつもない戦力です!』
(A級が1500!!? マジかよ!)
『みんな聞こえるか、千城だ! 皆分かっているか! このグールの大群との戦いは、今回の任務の分水嶺となるぞ!』
(分水嶺?)
『ここで退くか! 戦うかということだ! ここが人類発展の分水嶺、オレは戦うぞ! 皆はどうだ! 逃げても誰も責めんぞ!』
圧倒的な敵を前に、千城はオレたちの意志の確認をしてきた。確かにこの敵を討伐出来なければこの任務は失敗となるだろう。北部都市の奪還は相当な遅れを取ることになる。
オレは正直腰が引けるが、何もせずに逃げ帰るわけには行かないと強く思った。
隊長の千城があんなにやる気なのだ。
オレは戦うと、覚悟を決めていた。
そして班長のセイヤがオレたちの顔を見ながら言った。
「セイ、ユウナ、アオイ。いいな?」
「ええ、もちろんです……!」
「ああ! この戦いに勝って私らのナワバリを拡げるぞ!」
「勝とう! セイヤ!」
オレたちを見ていたセイヤが、ニヤリと笑うと、通信を開いた。
『結城班! 戦闘参加します』
『うむ! 他は!?』
『鏑木班、参加』
『志布志班も参戦します! 宜しくお願いします!』
『柊班も了解、もちろん参加』
『オレたちは皆を援護するのみ! 当然参加だ!』
『みんなアツいねー、分かった分かった! 仕方無い、御美苗班も参加しますよ!』
『うむ! 全員参戦だな! では山崎! 作戦立案を!』
千城は山崎に指示を出したが、すでに山崎班は周囲の環境条件を確認し終わっており、有利に戦いを出来る戦場となる場所を決めていた。
『……今、全員に布陣地点と作戦概要を送った。確認してくれ!』
オレたちは山崎の声にガントレットに装着されている通信装置から立体映像を宙に投影した。少し小高い場所にシェルターベースを停止し、そこから前に離れた場所にオレたちが並ぶように図示されていた。
『いいか? シェルターベースはその位置に停泊。みんなはその位置に陣形を組んでくれ。そして赤い点はこれから発射する砲撃地雷原を表している、あと青い点が携帯結界だ!』
今回は新オオサカ都市から支給された新兵器が多く渡されており、砲撃式の地雷弾、オレたち隊員が近付くだけで起動展開される携帯式の物理障壁などがあった。
オレたちはシェルターベースから500ほどの場所で弓形の陣形を取る。さらにそこから500~300ほどの場所を地雷原として近付くグールを攻撃する算段だ。
オレたちの布陣予定の場所からだと高低差によってグールの軍勢が見渡せるだけでなく、崖地や池地が前方にあり、敵がこちらに進みにくい場所となっていた。
オレは山崎班の仕事ぶりに舌を巻いた。
(さすがだ! 仕事が早い!)
オレたちがシェルターベースから飛び降りて布陣場所に急いでいると、頭の上を何百という砲弾が飛んで行った。あれが砲弾地雷だ。
続けて散発的に発射された砲弾があるが、これは携帯結界だ。これから拡がるであろう戦場に、山崎班が必要になりそうな場所を予測して発射していた。こちらは全部で24発だ。
戦場に着いたオレたちは早速地面に小型拠点装置を設置し、さらに自動迫撃砲を据え付けた。
この装置は結界を作り出す、攻撃を打ち出すのはもちろんだが、あらかじめ吸収しておいた魔素と周囲からも魔素を取り込み機能する。最終的には自爆機能もあり、その威力はA級グールにも致命傷を与えるほどらしい。
拠点装置1基、自動迫撃砲3基を布陣地点にいる全員がそれぞれ設置した。
『敵軍との距離、1500を切りました! ここからは皆さんの布陣地点からの距離報告に切り替えます!』
ローカル通信装置から鈴子の声が響く。
『うむ! いよいよだな! みんなと共に、この強敵と戦えて嬉しいぞ!』
(何だ何だ? フラグみたいなこと言うなよ)
『この戦いは苦戦必至だが、この程度の困難はこれからは当たり前になっていくぞ。この戦いは、この先数ある乗り越えるべき壁のたった一つだ! 強い意志と実力があればどうということはない! いいな! そしてオレたちは強い! それは今までの任務で示してきた! みんなも見てきただろう! オレたちの強さを! 隣に立つ者の強さを! 臆すな! 怯むな! 敵を圧倒しろ!』
千城は弓なりの陣形の中央、一番前で後ろのオレたちに活を入れ始めた。
オレはたまに何でこの適当な人が支部長なんかできていたのかと思う時もあったが、この千城の言葉を聞いていると不思議と勇気が沸いてくる。この人とならこの大群にも勝てると、そういう気持ちになってくる。
迷いなく敵たの先頭に立ち、後ろに続く人間に進むべき道を示せる人というのはそれだけで、長たる資質を持っている。
千城は間違いなくその資質を持っている。
『敵軍との距離、800です!』
『うむ! 絶対に勝つぞ! 砲撃開始!!』
ドドドドド!!!!
千城の号令に、弾かれたようにシェルターベースから何十という大型砲弾が放たれた。
これも今回初搭載された兵器で、弾丸ひとつがまるで太い電柱のようだ。空中でその柱状の物体が弾けるとそれだけで近くにいた飛行型のグールは何体か吹き飛ぶが、さらに何十のいう弾丸に分かれると、一気に加速して地上のグールに突き刺さり、爆発を起こす。
地形の関係でかなり遠くまでグールが吹き飛ぶのが見えるが、敵数があまりにも多くてこの規模の攻撃でも焼石に水に感じる。
だが、こういった攻撃を気が遠くなる程繰り返してオレたちは勝利を掴むしかない。
これが、第一次北部奪還戦争が始まりだった。
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