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CHAPTER Ⅲ
第106話 中継基地設営任務④
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例によって新トウキョウ都市に帰還したオレたちは数日訓練のみに時間を充てていた。
オレたちは今月のノルマは達成したということで今は阿倍野からの呼び出しを待っていた。
セイヤたちは日々の訓練をほぼ闘衣に当てていた。オレも少しずつ魔素操作を習得し始めていたが、周りに比べるとまだまだ素人とという感じだった。
そして阿倍野との面会が決まり、オレたち結城班はギルドマスタールームへと集まった。
「任務ご苦労様ー」
「はい、ありがとうございます」
「それで来月だけど、引き続き中継基地の設営任務を頼むねー」
「了解しました」
(何か……、阿倍野さんとセイヤは温度差があるなー)
「それで、噂で聞いたのですが宜しいでしょうか」
「ん、なんだい。セイヤ?」
(あれ、セイヤも呼び捨てに変わったな)
「この中継基地設営任務のその後についてです」
「うんうん」
「新トウキョウ都市から新センダイ都市への奪還戦争を始めると聞きました。それは本当でしょうか?」
「ほう、誰から聞いたのかな?」
「……御美苗班長からです」
「ああ、新マクハリに異動になった彼か。まあ質問には答えよう」
阿倍野は両手を机についてこちらを見た。
「本当だよ」
(やっぱり!!)
「たがね、先に言っておくが、今の段階でこの話は流布しないでほしい。出来ればせいぜい噂程度、今の状態のままで抑えたいんだよね。セイヤ達だから言うけど」
「なぜですか?」
セイヤが聞いた。
「そりゃ、東部都市圏だけで毎年何百、何千て死人が出ているんだからね。ここで今、奪還戦争なんて話が出たら市民から反発が起きてしまうからだよ。まずは防衛網を確立して市民の安全安心を得ないといけない。それまではなるべくこの話は伏せておきたいんだよ」
オレはそんな反対意見が強いのに何故わざわざ戦争を仕掛けるのか不思議でならない。
今でも充分都市の人間は生きていけるはずだ。
「え? 阿倍野さん、じゃあ何故奪還戦争を起こすんですか? 今のままでも別に生きては行けますよね?」
阿倍野はちらりとオレを見てため息をついた。
「……佐々木くんはまだこの時代で2年も暮らしてないからね。そういう意見なのかもしれないけど、オレたちはもう何十年もグールに侵略され続けている。常に死と隣り合わせなんだよ」
(いや、それは分かってるけど……)
「今から36年前、新センダイ都市はグールに攻め落とされた。その防衛にはオレは間に合わなかった。その都市にもオレの戦友って言うのかな、昔馴染みの仲間が居たんだ。そんな仲間がね、何人もいた」
「……」
「新センダイ都市の侵攻によってそいつらの家族、仲間も大勢殺されたんだよね。オレもそうだが、みんな無念だったと思うよ。オレはそんな奴らに報いた働きをしたいんだよね。それに、そう思ってる人間はオレだけじゃない。佐々木くんが思うよりずっと多いんだよ。グールに奪われた都市、人間の生きられる居場所をもっと増やしていくという理由もある。この先ずっとグールにやられ続けているだけじゃ人類は滅んでしまう。オレたちはいつか反撃に出ないといけない。それが今なんだよ」
「そ、そうでしたか。すみませんでした……軽はずみでした……」
阿倍野の勢いにオレは申し訳なさを感じ、少し頭を下げた。この時代に生きる人たちの歴史について、死生観について認識が甘かった。
オレは確かに今のままの生活で充分と感じたが、この時代の人たちは全く違う。
ずっと長い間グールに何かを奪われ続けているのだろう。阿倍野の珍しく強い視線が余計にそのことを感じさせた。
「ま、それだけって訳じゃない。近年グールの凶悪化はかなりの速度で進んでいる。昨年に海洋型が現れてからは更に顕著になったからね」
「そうなんですか? 確かにS級グールはよく現れるようになったようですけど」
オレたちは前に吻野がS級の討伐が忙しいという話を聞いていた。つまり、それだけS級が姿を現すようになったということだ。
「ああ、ユウナちゃん。S級が増えたのは、海洋型が通常のグールと合成強化しているせいなんだよね」
「合成?」
「うん、海洋型の低級グールは他の上級グールにあえて補食されているようだ。そして補食した側はそのグールの魔素などを一部吸収して進化する」
「ええ!」
「元々のA級グールなんかがそうやってS級に進化してしまうんだよ。だからS級が増えている。もっと言うと、S級も進化して、SS級になるね。この前見たでしょ? あれは進化したてのSS級だったと思うよ。あんなやつもこれからは姿を現すはずだね」
(この前のあいつが……!)
オレは手も足も出なかったSS級グールを思い出した。
たが、阿倍野の話ではこれからあんなやつが増える可能性があるということだ。
また、任務中にあんなやつと鉢合わせになったらと思うと身震いがする。
「しかし、SS級が現れたらどう対処すれば?」
「それはSS級に負けないくらい強くなるしかないでしょ。その一環が魔導石だし、新センダイ都市の奪還なんだよ」
セイヤに答えた阿倍野の答えにオレはひとつ疑問を持った。
「? 都市を奪還することとSS級に対抗することは関係があるんですか?」
「もちろん! 君たちは若いから知らないだろうけど、新センダイ都市には凄く強い隊員が何人もいたからね。彼らと連携して防衛にあたれば、SS級クラスにも対抗できる。そしてそれは新センダイだけじゃない。宝条さんが奪還する予定の新ヒロシマ都市も同じだ」
「ええ?? でもどちらも全滅しているんじゃないんですか?」
阿倍野はちっちっちっ、と指を振った。
「甘いね、佐々木くん。彼らは強かったし、新トウキョウ都市はかつての北海道からモールス信号を受け取っている。新センダイ都市の生き残りは北海道に居るはずだ」
(ほ、本当か? それなら凄いけど……でもそれって人間をおびき寄せるグールの罠とかじゃ……)
「ちなみに罠という可能性は低い。信号はオレたちしか分からない暗号で発信されていた。ただ、信号は微弱で簡単な内容。つまりSOS程度の単語ほどの言葉しか伝わってないけどね」
「……ちなみに新ヒロシマ都市も同じ状況なんですか?」
「ああ、南部の隊員達は九州にいるはずだよ」
(九州か!)
「まあ、そういうことだから。とにかくまだこの話は広めないように。それじゃ訓練に入ろうか」
阿倍野に軽く話題を終わりにされられ、オレたちは1ヶ月の訓練の成果を見せることになった。
セイヤ、ユウナ、アオイ、そしてオレも、それぞれ闘衣や魔技を放ち、どうなのかと阿倍野の判断を待った。
「うーん、まだ1ヶ月だからね。ま、こんなもんでしょ。引き続きがんばって」
(え? 終わり?)
「じゃ、来月からの任務はまた秘書官から受け取って。引き続き中継基地の設営任務だよ」
「ま、待って下さい。阿倍野ギルドマスター。我々の闘衣の訓練はどのような評価なのですか?」
セイヤもさすがに阿倍野の軽いノリに焦りつつ疑問を口にした。
「え? まあ、あと半年も頑張れは形になってくるんじゃない? そんな簡単には習得できないから。分かってたでしょ? オレからのアドバイスは諦めないで頑張れってとこかな」
「そ、そうですか」
阿倍野の言い方で分かったが、オレたちはおそらくまだアドバイスとか進捗とか言う段階にも達していないのだろう。
確かにセイヤ達3人は闘衣という身体周囲に展開する薄い膜のようなものは表れていない。
ギルドマスタールームを後にしたオレたちは無言で通路を進んでいたが、セイヤが小声で呟いた。
「精進あるのみだ」
オレたちは今月のノルマは達成したということで今は阿倍野からの呼び出しを待っていた。
セイヤたちは日々の訓練をほぼ闘衣に当てていた。オレも少しずつ魔素操作を習得し始めていたが、周りに比べるとまだまだ素人とという感じだった。
そして阿倍野との面会が決まり、オレたち結城班はギルドマスタールームへと集まった。
「任務ご苦労様ー」
「はい、ありがとうございます」
「それで来月だけど、引き続き中継基地の設営任務を頼むねー」
「了解しました」
(何か……、阿倍野さんとセイヤは温度差があるなー)
「それで、噂で聞いたのですが宜しいでしょうか」
「ん、なんだい。セイヤ?」
(あれ、セイヤも呼び捨てに変わったな)
「この中継基地設営任務のその後についてです」
「うんうん」
「新トウキョウ都市から新センダイ都市への奪還戦争を始めると聞きました。それは本当でしょうか?」
「ほう、誰から聞いたのかな?」
「……御美苗班長からです」
「ああ、新マクハリに異動になった彼か。まあ質問には答えよう」
阿倍野は両手を机についてこちらを見た。
「本当だよ」
(やっぱり!!)
「たがね、先に言っておくが、今の段階でこの話は流布しないでほしい。出来ればせいぜい噂程度、今の状態のままで抑えたいんだよね。セイヤ達だから言うけど」
「なぜですか?」
セイヤが聞いた。
「そりゃ、東部都市圏だけで毎年何百、何千て死人が出ているんだからね。ここで今、奪還戦争なんて話が出たら市民から反発が起きてしまうからだよ。まずは防衛網を確立して市民の安全安心を得ないといけない。それまではなるべくこの話は伏せておきたいんだよ」
オレはそんな反対意見が強いのに何故わざわざ戦争を仕掛けるのか不思議でならない。
今でも充分都市の人間は生きていけるはずだ。
「え? 阿倍野さん、じゃあ何故奪還戦争を起こすんですか? 今のままでも別に生きては行けますよね?」
阿倍野はちらりとオレを見てため息をついた。
「……佐々木くんはまだこの時代で2年も暮らしてないからね。そういう意見なのかもしれないけど、オレたちはもう何十年もグールに侵略され続けている。常に死と隣り合わせなんだよ」
(いや、それは分かってるけど……)
「今から36年前、新センダイ都市はグールに攻め落とされた。その防衛にはオレは間に合わなかった。その都市にもオレの戦友って言うのかな、昔馴染みの仲間が居たんだ。そんな仲間がね、何人もいた」
「……」
「新センダイ都市の侵攻によってそいつらの家族、仲間も大勢殺されたんだよね。オレもそうだが、みんな無念だったと思うよ。オレはそんな奴らに報いた働きをしたいんだよね。それに、そう思ってる人間はオレだけじゃない。佐々木くんが思うよりずっと多いんだよ。グールに奪われた都市、人間の生きられる居場所をもっと増やしていくという理由もある。この先ずっとグールにやられ続けているだけじゃ人類は滅んでしまう。オレたちはいつか反撃に出ないといけない。それが今なんだよ」
「そ、そうでしたか。すみませんでした……軽はずみでした……」
阿倍野の勢いにオレは申し訳なさを感じ、少し頭を下げた。この時代に生きる人たちの歴史について、死生観について認識が甘かった。
オレは確かに今のままの生活で充分と感じたが、この時代の人たちは全く違う。
ずっと長い間グールに何かを奪われ続けているのだろう。阿倍野の珍しく強い視線が余計にそのことを感じさせた。
「ま、それだけって訳じゃない。近年グールの凶悪化はかなりの速度で進んでいる。昨年に海洋型が現れてからは更に顕著になったからね」
「そうなんですか? 確かにS級グールはよく現れるようになったようですけど」
オレたちは前に吻野がS級の討伐が忙しいという話を聞いていた。つまり、それだけS級が姿を現すようになったということだ。
「ああ、ユウナちゃん。S級が増えたのは、海洋型が通常のグールと合成強化しているせいなんだよね」
「合成?」
「うん、海洋型の低級グールは他の上級グールにあえて補食されているようだ。そして補食した側はそのグールの魔素などを一部吸収して進化する」
「ええ!」
「元々のA級グールなんかがそうやってS級に進化してしまうんだよ。だからS級が増えている。もっと言うと、S級も進化して、SS級になるね。この前見たでしょ? あれは進化したてのSS級だったと思うよ。あんなやつもこれからは姿を現すはずだね」
(この前のあいつが……!)
オレは手も足も出なかったSS級グールを思い出した。
たが、阿倍野の話ではこれからあんなやつが増える可能性があるということだ。
また、任務中にあんなやつと鉢合わせになったらと思うと身震いがする。
「しかし、SS級が現れたらどう対処すれば?」
「それはSS級に負けないくらい強くなるしかないでしょ。その一環が魔導石だし、新センダイ都市の奪還なんだよ」
セイヤに答えた阿倍野の答えにオレはひとつ疑問を持った。
「? 都市を奪還することとSS級に対抗することは関係があるんですか?」
「もちろん! 君たちは若いから知らないだろうけど、新センダイ都市には凄く強い隊員が何人もいたからね。彼らと連携して防衛にあたれば、SS級クラスにも対抗できる。そしてそれは新センダイだけじゃない。宝条さんが奪還する予定の新ヒロシマ都市も同じだ」
「ええ?? でもどちらも全滅しているんじゃないんですか?」
阿倍野はちっちっちっ、と指を振った。
「甘いね、佐々木くん。彼らは強かったし、新トウキョウ都市はかつての北海道からモールス信号を受け取っている。新センダイ都市の生き残りは北海道に居るはずだ」
(ほ、本当か? それなら凄いけど……でもそれって人間をおびき寄せるグールの罠とかじゃ……)
「ちなみに罠という可能性は低い。信号はオレたちしか分からない暗号で発信されていた。ただ、信号は微弱で簡単な内容。つまりSOS程度の単語ほどの言葉しか伝わってないけどね」
「……ちなみに新ヒロシマ都市も同じ状況なんですか?」
「ああ、南部の隊員達は九州にいるはずだよ」
(九州か!)
「まあ、そういうことだから。とにかくまだこの話は広めないように。それじゃ訓練に入ろうか」
阿倍野に軽く話題を終わりにされられ、オレたちは1ヶ月の訓練の成果を見せることになった。
セイヤ、ユウナ、アオイ、そしてオレも、それぞれ闘衣や魔技を放ち、どうなのかと阿倍野の判断を待った。
「うーん、まだ1ヶ月だからね。ま、こんなもんでしょ。引き続きがんばって」
(え? 終わり?)
「じゃ、来月からの任務はまた秘書官から受け取って。引き続き中継基地の設営任務だよ」
「ま、待って下さい。阿倍野ギルドマスター。我々の闘衣の訓練はどのような評価なのですか?」
セイヤもさすがに阿倍野の軽いノリに焦りつつ疑問を口にした。
「え? まあ、あと半年も頑張れは形になってくるんじゃない? そんな簡単には習得できないから。分かってたでしょ? オレからのアドバイスは諦めないで頑張れってとこかな」
「そ、そうですか」
阿倍野の言い方で分かったが、オレたちはおそらくまだアドバイスとか進捗とか言う段階にも達していないのだろう。
確かにセイヤ達3人は闘衣という身体周囲に展開する薄い膜のようなものは表れていない。
ギルドマスタールームを後にしたオレたちは無言で通路を進んでいたが、セイヤが小声で呟いた。
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