76 / 264
CHAPTER Ⅱ
第76話 宝条アイコ②
しおりを挟む
ギルドマスタールームで宝条の話は続いていた。
「武蔵野班のみんなを呼んだのは実はこの佐々木くんも関係していてね」
宝条はこちらへちらっと視線を向けた。何と言うか、宝条は優しい眼差しで、何故そんな目を向けられるのかとオレの頭は疑問符だらけだ。
「セイくんが?」
「なんやろ」
「新トウキョウ関連か?」
「ええ、そうよ。今日新トウキョウから、7名の隊員がこの都市に転移してきた。転移は阿倍野ギルドマスターの能力によってよ」
武蔵野たちがほおおと感嘆の息を吐いた。
「阿倍野ギルドマスター」
「転移ってセイくんが言ってたやつか」
「そんなことが出来るんか」
「ええ、彼ならそういうこともできる。ただ、今回は今までにない人数ね。いつもは2、3人だから」
(そうなのか。やっぱり初めてではないんだな)
「それに同時に大量の物資も送信されたから、これでわたしの研究もはかどるわ。柊班が処理してるはずよ」
「ふーん」
「そうなんや、そら良かった」
「でもそれはオレらに関係あるんか?」
「そうね。彼は……ある特殊な事情を抱えていてね。グールから優先的に狙われる体質なの」
「え? やっぱりそうなんですか?」
オレは思わず宝条に質問をした。
オレの言葉に反応した宝条がオレのことを見た。
「セイちゃんは、100年前から転移してきた、そうね?」
(阿倍野さんから全部聞いてるんだよな)
「は、はい」
「は? 100年前?」
「転移してきたって?」
「どういうことや?」
(武蔵野くんたちにも説明しないとな……)
「オレは、気が付いたらこの時代にいたんだよ。まだ1年も経ってないけどその前は2025年で生活してたんだ。たまたま近くの都市の隊員に助けられて、討伐隊員になったんだ、」
オレは武蔵野達に返事をした。
「はああ!?」
「なんやそれ!?」
「そんなことあるんか!?」
かなり驚いている。また、当然だ。
宝条がオレの話に続けて説明を始めた。
「理由は分からないけど、彼はその転移の影響でグールから優先的に狙われるみたいなの。それに、かなりいろいろな身体能力も発現してるのよね?」
「ええと能力というか、経絡開放や強化感覚が発現しています。お陰で何とか今までも生き残れました」
「……」
宝条が気の毒そうにオレを見つめた。
(え? な、何でだ?)
「そのあたりは阿倍野ギルドマスターから聞いているわ。そこで武蔵野班は次回の討伐任務からしばらく彼を加えてちょうだい」
(ええ?)
「セイくんを?」
「オレらと一緒に任務に行くんか?」
「でもそれはおもしろそうやな」
「戦闘の様子を記録して、特殊体質の研究材料にする。あとはわたしの開発の一助にもなるし。そして彼は上級グールから狙われるから護衛の意味もあるわ」
「護衛……」
「ええ、都市外部にて任務にあたる場合、新トウキョウの資料から判断するとおそらくB級群体レベルから襲撃されるはずよ」
「B級群体か!」
「そりゃなかなかきついわ」
「オレらじゃなきゃ厳しいわな」
「その、なんでオレはグールから狙われるんでしょうか?」
「……それはまだはっきりとは分からないわ」
(はっきりとは? ぼんやりとは分かるのか?)
「武蔵野班の次回任務は3日後、本当は明日、セイちゃんと顔合わせさせるつもりだったけどまあいいわ。親交を深めておいて」
「おお! セイくん」
「ほんなら今日は歓迎会やな!」
「一緒にメシ食おうで!」
「え? ちょっとまだ、宝条さんに聞きたいことがあるんだけど……、オレのことを知っているのも不思議だし……」
オレは何となくこの場が解散しそうな雰囲気だったので慌てて今の疑問を口にした。
「セイちゃん、任務についての色々細かいことは明日話すとして、私のことはやっぱり覚えてないわよね?」
宝条が改めてオレに聞いてきたが、オレは全く覚えが無い。
「ええと、どこかで会ったことがあるんですか? でもこの世界でそんなに過ごしてないけど、すみません。オレ本当に覚えがないんですよ……」
オレはこんなにオレのことを気にしてくれている人を思い出せないのが申し訳ない。
「ふふふ、それはそうよね。会ったことがあるのは100年以上前よ」
「え!?」
「アイちゃんて言えば思い出すかな?」
(アイちゃん……て!)
「え!!? も、もしかして近所に住んでたアイちゃん!?」
「ふふ、思い出した? 無理も無いよね。見た目も変わっちゃってるし。苗字も変わったからね」
「はあ?」
「近所に住んでたって?」
「どういうことや?」
武蔵野たちも色々気になっているようだが、オレは今それどころではない。
「……いや、言われて見れば確かに何となく面影がある……、だけど! それは100年前の話だろ? おかしくないですか?」
「わたしはバイオナノワクチンの影響で身体的にいくつかの見た目が変わったの。そして延命老化遅延の効力も効いているからね。阿倍野くんだって見た目は若いけど、100歳越えだって聞かなかった?」
「え? じゃあ本当の本当にアイちゃん? 今は120いくつってこと?」
「わたしはもうすぐ126歳よ。でも女性に年齢を聞くのは感心しないわね」
「あ、ああ、ごめん。で、でも本当にアイちゃんなら! 100年前、2025年の8月1日以降のことを教えてくれないか!? ナナ、ラク、ユキがどうなったか知らないか!? オレはその日の夜にこの世界に来たんだ!」
「……」
(え? 急に黙って何だよ!)
「パンデミックが起こった時からナナちゃんに会ってないわ。だから今はどうなったかも分からないわ……」
「……」
(そ、そんな……、あ、でも!)
「で、でも新トウキョウ都市でアイちゃんは、新オオサカ都市のギルドマスターはオレの母ちゃんと一緒にバイオナノワクチンを作ったんだって聞いたぞ。それってアイちゃんのことだろ? それが本当ならオレの家族の事も何か知ってるんじゃないのか!?」
宝条は少し顔を伏せて続けた。
「……確かに、わたしはリンさんと一緒にワクチンを開発したわ。だけど、それはパンデミックからは10年も経ったあとよ。最初の混乱の時、ナナちゃんは行方不明になっていたわ……、もちろんあなたもよ」
「行方不明……」
オレは頭がぐわんぐわんと揺れるのを感じた。
このグールだらけの世界になってから、みんなが行方不明になった。その意味を感じて。
「なあなあ」
「ちょっとええか?」
「ふたりはどういう関係なん?」
しばらく黙って話を聞いていた武蔵野達も色々と気になっているようだ。
「あ、ああ。オレとアイちゃんは近所で幼馴染だったんだ。オレが2つ年上で、子供のころから良く一緒に遊んでたんだ。それとオレは少し年の離れた妹と弟がいて、たまに面倒を見てもらったりしてたんだ。昔はアイちゃんとは毎日のように会ってたな。大人になってからは2人とも仕事で忙しくてあんまり会ってなかったけど……」
「へえー、そんなことあるんか」
「すごいなあ、自分」
「はじめて聞くことばっかりや」
「セイちゃん、リンさんの話を教えるわ」
「え?」
突然のことに心臓がどくんと脈打った。
「リンさんとセイドウさんは2020年に亡くなった。あなたはそう聞いてるわよね?」
「聞いてるどころか、葬式までやった。……遺体は無い状態でだったけど」
「ええ、そうよね……」
宝条は少し考えてから、オレを見た。
「100年前に何があったかを話しましょう」
オレは思いがけず、亡くなったはずの親父と母ちゃんの話を聞けることになった。
オレからすると、5年前に亡くなった両親だ。だけど、本当は死んでいなかったらしい。
時間転移と何か関係があるのか?
オレは速まる鼓動を抑え、宝条の言葉を待った。
「武蔵野班のみんなを呼んだのは実はこの佐々木くんも関係していてね」
宝条はこちらへちらっと視線を向けた。何と言うか、宝条は優しい眼差しで、何故そんな目を向けられるのかとオレの頭は疑問符だらけだ。
「セイくんが?」
「なんやろ」
「新トウキョウ関連か?」
「ええ、そうよ。今日新トウキョウから、7名の隊員がこの都市に転移してきた。転移は阿倍野ギルドマスターの能力によってよ」
武蔵野たちがほおおと感嘆の息を吐いた。
「阿倍野ギルドマスター」
「転移ってセイくんが言ってたやつか」
「そんなことが出来るんか」
「ええ、彼ならそういうこともできる。ただ、今回は今までにない人数ね。いつもは2、3人だから」
(そうなのか。やっぱり初めてではないんだな)
「それに同時に大量の物資も送信されたから、これでわたしの研究もはかどるわ。柊班が処理してるはずよ」
「ふーん」
「そうなんや、そら良かった」
「でもそれはオレらに関係あるんか?」
「そうね。彼は……ある特殊な事情を抱えていてね。グールから優先的に狙われる体質なの」
「え? やっぱりそうなんですか?」
オレは思わず宝条に質問をした。
オレの言葉に反応した宝条がオレのことを見た。
「セイちゃんは、100年前から転移してきた、そうね?」
(阿倍野さんから全部聞いてるんだよな)
「は、はい」
「は? 100年前?」
「転移してきたって?」
「どういうことや?」
(武蔵野くんたちにも説明しないとな……)
「オレは、気が付いたらこの時代にいたんだよ。まだ1年も経ってないけどその前は2025年で生活してたんだ。たまたま近くの都市の隊員に助けられて、討伐隊員になったんだ、」
オレは武蔵野達に返事をした。
「はああ!?」
「なんやそれ!?」
「そんなことあるんか!?」
かなり驚いている。また、当然だ。
宝条がオレの話に続けて説明を始めた。
「理由は分からないけど、彼はその転移の影響でグールから優先的に狙われるみたいなの。それに、かなりいろいろな身体能力も発現してるのよね?」
「ええと能力というか、経絡開放や強化感覚が発現しています。お陰で何とか今までも生き残れました」
「……」
宝条が気の毒そうにオレを見つめた。
(え? な、何でだ?)
「そのあたりは阿倍野ギルドマスターから聞いているわ。そこで武蔵野班は次回の討伐任務からしばらく彼を加えてちょうだい」
(ええ?)
「セイくんを?」
「オレらと一緒に任務に行くんか?」
「でもそれはおもしろそうやな」
「戦闘の様子を記録して、特殊体質の研究材料にする。あとはわたしの開発の一助にもなるし。そして彼は上級グールから狙われるから護衛の意味もあるわ」
「護衛……」
「ええ、都市外部にて任務にあたる場合、新トウキョウの資料から判断するとおそらくB級群体レベルから襲撃されるはずよ」
「B級群体か!」
「そりゃなかなかきついわ」
「オレらじゃなきゃ厳しいわな」
「その、なんでオレはグールから狙われるんでしょうか?」
「……それはまだはっきりとは分からないわ」
(はっきりとは? ぼんやりとは分かるのか?)
「武蔵野班の次回任務は3日後、本当は明日、セイちゃんと顔合わせさせるつもりだったけどまあいいわ。親交を深めておいて」
「おお! セイくん」
「ほんなら今日は歓迎会やな!」
「一緒にメシ食おうで!」
「え? ちょっとまだ、宝条さんに聞きたいことがあるんだけど……、オレのことを知っているのも不思議だし……」
オレは何となくこの場が解散しそうな雰囲気だったので慌てて今の疑問を口にした。
「セイちゃん、任務についての色々細かいことは明日話すとして、私のことはやっぱり覚えてないわよね?」
宝条が改めてオレに聞いてきたが、オレは全く覚えが無い。
「ええと、どこかで会ったことがあるんですか? でもこの世界でそんなに過ごしてないけど、すみません。オレ本当に覚えがないんですよ……」
オレはこんなにオレのことを気にしてくれている人を思い出せないのが申し訳ない。
「ふふふ、それはそうよね。会ったことがあるのは100年以上前よ」
「え!?」
「アイちゃんて言えば思い出すかな?」
(アイちゃん……て!)
「え!!? も、もしかして近所に住んでたアイちゃん!?」
「ふふ、思い出した? 無理も無いよね。見た目も変わっちゃってるし。苗字も変わったからね」
「はあ?」
「近所に住んでたって?」
「どういうことや?」
武蔵野たちも色々気になっているようだが、オレは今それどころではない。
「……いや、言われて見れば確かに何となく面影がある……、だけど! それは100年前の話だろ? おかしくないですか?」
「わたしはバイオナノワクチンの影響で身体的にいくつかの見た目が変わったの。そして延命老化遅延の効力も効いているからね。阿倍野くんだって見た目は若いけど、100歳越えだって聞かなかった?」
「え? じゃあ本当の本当にアイちゃん? 今は120いくつってこと?」
「わたしはもうすぐ126歳よ。でも女性に年齢を聞くのは感心しないわね」
「あ、ああ、ごめん。で、でも本当にアイちゃんなら! 100年前、2025年の8月1日以降のことを教えてくれないか!? ナナ、ラク、ユキがどうなったか知らないか!? オレはその日の夜にこの世界に来たんだ!」
「……」
(え? 急に黙って何だよ!)
「パンデミックが起こった時からナナちゃんに会ってないわ。だから今はどうなったかも分からないわ……」
「……」
(そ、そんな……、あ、でも!)
「で、でも新トウキョウ都市でアイちゃんは、新オオサカ都市のギルドマスターはオレの母ちゃんと一緒にバイオナノワクチンを作ったんだって聞いたぞ。それってアイちゃんのことだろ? それが本当ならオレの家族の事も何か知ってるんじゃないのか!?」
宝条は少し顔を伏せて続けた。
「……確かに、わたしはリンさんと一緒にワクチンを開発したわ。だけど、それはパンデミックからは10年も経ったあとよ。最初の混乱の時、ナナちゃんは行方不明になっていたわ……、もちろんあなたもよ」
「行方不明……」
オレは頭がぐわんぐわんと揺れるのを感じた。
このグールだらけの世界になってから、みんなが行方不明になった。その意味を感じて。
「なあなあ」
「ちょっとええか?」
「ふたりはどういう関係なん?」
しばらく黙って話を聞いていた武蔵野達も色々と気になっているようだ。
「あ、ああ。オレとアイちゃんは近所で幼馴染だったんだ。オレが2つ年上で、子供のころから良く一緒に遊んでたんだ。それとオレは少し年の離れた妹と弟がいて、たまに面倒を見てもらったりしてたんだ。昔はアイちゃんとは毎日のように会ってたな。大人になってからは2人とも仕事で忙しくてあんまり会ってなかったけど……」
「へえー、そんなことあるんか」
「すごいなあ、自分」
「はじめて聞くことばっかりや」
「セイちゃん、リンさんの話を教えるわ」
「え?」
突然のことに心臓がどくんと脈打った。
「リンさんとセイドウさんは2020年に亡くなった。あなたはそう聞いてるわよね?」
「聞いてるどころか、葬式までやった。……遺体は無い状態でだったけど」
「ええ、そうよね……」
宝条は少し考えてから、オレを見た。
「100年前に何があったかを話しましょう」
オレは思いがけず、亡くなったはずの親父と母ちゃんの話を聞けることになった。
オレからすると、5年前に亡くなった両親だ。だけど、本当は死んでいなかったらしい。
時間転移と何か関係があるのか?
オレは速まる鼓動を抑え、宝条の言葉を待った。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
「メジャー・インフラトン」序章3/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節 FIRE!FIRE!FIRE!No2. )
あおっち
SF
とうとう、AXIS軍が、椎葉きよしたちの奮闘によって、対馬市へ追い詰められたのだ。
そして、戦いはクライマックスへ。
現舞台の北海道、定山渓温泉で、いよいよ始まった大宴会。昨年あった、対馬島嶼防衛戦の真実を知る人々。あっと、驚く展開。
この序章3/7は主人公の椎葉きよしと、共に闘う女子高生の物語なのです。ジャンプ血清保持者(ゼロ・スターター)椎葉きよしを助ける人々。
いよいよジャンプ血清を守るシンジケート、オリジナル・ペンタゴンと、異星人の関係が少しづつ明らかになるのです。
次の第4部作へ続く大切な、ほのぼのストーリー。
疲れたあなたに贈る、SF物語です。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
【なろう400万pv!】船が沈没して大海原に取り残されたオッサンと女子高生の漂流サバイバル&スローライフ
海凪ととかる
SF
離島に向かうフェリーでたまたま一緒になった一人旅のオッサン、岳人《がくと》と帰省途中の女子高生、美岬《みさき》。 二人は船を降りればそれっきりになるはずだった。しかし、運命はそれを許さなかった。
衝突事故により沈没するフェリー。乗員乗客が救命ボートで船から逃げ出す中、衝突の衝撃で海に転落した美岬と、そんな美岬を助けようと海に飛び込んでいた岳人は救命ボートに気づいてもらえず、サメの徘徊する大海原に取り残されてしまう。
絶体絶命のピンチ! しかし岳人はアウトドア業界ではサバイバルマスターの通り名で有名なサバイバルの専門家だった。
ありあわせの材料で筏を作り、漂流物で筏を補強し、雨水を集め、太陽熱で真水を蒸留し、プランクトンでビタミンを補給し、捕まえた魚を保存食に加工し……なんとか生き延びようと創意工夫する岳人と美岬。
大海原の筏というある意味密室空間で共に過ごし、語り合い、力を合わせて極限状態に立ち向かううちに二人の間に特別な感情が芽生え始め……。
はたして二人は絶体絶命のピンチを生き延びて社会復帰することができるのか?
小説家になろうSF(パニック)部門にて400万pv達成、日間/週間1位、月間2位、四半期/年間3位の実績あり。
カクヨムのSF部門においても高評価いただき80万pv達成、最高週間2位、月間3位の実績あり。
流星のアドヴェント ~魔装少女の回旋曲~
兎城宮ゆの
SF
現代世界は科学と魔法で満ちている。
そんな当たり前の世界に突如起こった次元震。それは魔法兵装『XUNIS』の生まれる前触れとして、引き起こされた異世界との境界を隔てた門の扉が開いた瞬間だった。
扉の先に広がるのは、地球に似たもう一つの世界。
科学の進歩は勿論、魔法が栄えた時期でもあった為に発足された異世界探索部隊の進行。
それは安泰を侵す事件の幕開けでもあった。
外交し得る事の出来ない圧倒的技術の差に世界は涙し、血は大量に流れてしまった。
世界に放たれた脅威に月面都市で暮らしていた『カグヤ』は、その事件を機に異世界の目標に定められてしまった。
銀河戦国記ノヴァルナ 第1章:天駆ける風雲児
潮崎 晶
SF
数多の星大名が覇権を目指し、群雄割拠する混迷のシグシーマ銀河系。
その中で、宙域国家オ・ワーリに生まれたノヴァルナ・ダン=ウォーダは、何を思い、何を掴み取る事が出来るのか。
日本の戦国時代をベースにした、架空の銀河が舞台の、宇宙艦隊やら、人型機動兵器やらの宇宙戦記SF、いわゆるスペースオペラです。
主人公は織田信長をモデルにし、その生涯を独自設定でアレンジして、オリジナルストーリーを加えてみました。
史実では男性だったキャラが女性になってたり、世代も改変してたり、そのうえ理系知識が苦手な筆者の書いた適当な作品ですので、歴史的・科学的に真面目なご指摘は勘弁いただいて(笑)、軽い気持ちで読んでやって下さい。
大事なのは勢いとノリ!あと読者さんの脳内補完!(笑)
※本作品は他サイト様にても公開させて頂いております。
200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち
半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。
最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。
本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。
第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。
どうぞ、お楽しみください。
職場が宇宙の国際都市で、私があいつに恋をして。
和久田純
SF
20XX年。ー人間が宇宙空間に居住区を建設し始めてすでに30年ー
既に二つの惑星が小さな第二の地球として都市を形成していた。
そして、現在より良い環境を求め、新たな開発計画が進行していた。
プロジェクトは過去最大規模となり、多くの研究者や防衛員、従業員、さらにはテレビ局までもが作らた。
これから、文化の最高傑作とも言える街、『Decade』が完成する。10年という短期間で街を作るという壮大な夢に青春をかけた3人の物語。
谷本亜美 24歳
シンガポールにある大学の建築デザイン学科卒業後、デザイナーとして中国で働く。転職先としてこのプロジェクトに応募。都市デザイン部で芸術的な街を目指す。天性の芸術家肌。人とコミュニケーションを取るのが上手いが、頑固な一面もあり度々論争になる。
ハドリー・ケイ・圭大郎 21歳
日本人の母親とアメリカ人の父親の元に生まれる。高校の時に両親と死別し、奨学生として飛び級後、東海岸にある大学の建築工学部を21歳で卒業。
大学院に進学しようか迷った際に、このプロジェクトの幹部候補生としてポストを保証され参加。人付き合いが上手い方ではないが、基地内で最年少として可愛がられる。
王・リア 23歳
(ワン・リア)
大学卒業後このプロジェクトに参加。地質調査所で働く。中国系ドイツ人としてフランスとドイツで勉学に励む。プライドが高いが涙もろく、将来は女優になることを夢見る野心家でもある。地質調査員は夢を叶えるためのステップであると考える。
転生鍛冶師は異世界で幸せを掴みます! 〜物作りチートで楽々異世界生活〜
かむら
ファンタジー
剣持匠真は生来の不幸体質により、地球で命を落としてしまった。
その後、その不幸体質が神様によるミスだったことを告げられ、それの詫びも含めて匠真は異世界へと転生することとなった。
思ったよりも有能な能力ももらい、様々な人と出会い、匠真は今度こそ幸せになるために異世界での暮らしを始めるのであった。
☆ゆるゆると話が進んでいきます。
主人公サイドの登場人物が死んだりなどの大きなシリアス展開はないのでご安心を。
※感想などの応援はいつでもウェルカムです!
いいねやエール機能での応援もめちゃくちゃ助かります!
逆に否定的な意見などはわざわざ送ったりするのは控えてください。
誤字報告もなるべくやさしーく教えてくださると助かります!
#80くらいまでは執筆済みなので、その辺りまでは毎日投稿。
アシュターからの伝言
あーす。
SF
プレアデス星人アシュターに依頼を受けたアースルーリンドの面々が、地球に降り立つお話。
なんだけど、まだ出せない情報が含まれてるためと、パーラーにこっそり、メモ投稿してたのにパーラーが使えないので、それまで現実レベルで、聞いたり見たりした事のメモを書いています。
テレパシー、ビジョン等、現実に即した事柄を書き留め、どこまで合ってるかの検証となります。
その他、王様の耳はロバの耳。
そこらで言えない事をこっそりと。
あくまで小説枠なのに、検閲が入るとか理解不能。
なので届くべき人に届けばそれでいいお話。
にして置きます。
分かる人には分かる。
響く人には響く。
何かの気づきになれば幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる