56 / 114
転の流星
奏任六等官
しおりを挟む
来た道をルクバットと一緒に逆戻りし、中央区域にある巨大な塔へ向かうと、入口付近でシェアト達が待っていてくれていた。
「お帰りなさい。どうでしたか、東区域は」
シェアトは東区域の現状を知らないのか、明るい笑顔で尋ねてくる。
「あ、うん。その……」
そんな彼女に本当の事を話すのは悪い気がして、何と返事をすれば良いのか分からず言葉に詰まる。
その時、グラフィアスが不機嫌そうに、
「おい。こんな入口の前でいつまで立ち話するつもりだ?揃ったんなら、さっさと行くぞ」
と言い放ち、一人先に塔の中へと入っていく。
思いもよらなかった助け舟に乗り遅れないよう、アウラも慌ててそれに続いた。
「そ、そうだね、邪魔だもんね。私達も行こ、シェアト」
「あ、ちょ、そんなに押さなくても……」
「はーやーく!グラフィアスに置いていかれちゃう。皆も行くよー」
グイグイと急かすように彼女の背中を押し、後ろにいる二人にも声をかける。
「そんなに急いでも、親書を持っているのは私なんですけどね」
続くベイドはやれやれといった感じで、ルクバットは何故か嬉しそうに笑いながら付いてきた。
協会に入り、ベイドが仕官にエクレール天皇から預かっていた親書を手渡すと、暫くしてから一行は、誰もいない一室の広間に案内された。
「天帝様、会ってくれるかな?」
アウラは不安と緊張が入り混じった溜め息をつきながらぼやく。
「恐らく、直談判は無いと思いますよ」
特に答えを求めていたわけではなかったが、ベイドがそう答えてくれた。
「じか、だんぱん?」
「私も以前、今の研究の続行許可を求めて兄と共に天帝様に謁見を求めているんです。勿論その時も陛下の親書を持っていましたが、代理の応答でした」
「そっか……。じゃあ私達も会えないかもしれないんだね」
残念、と肩を落とすと、急に扉の向こうからトゲのある声が聞こえてきた。
「天帝様はご多忙の身であり、またこの世界の神。君達のような者が、早々に謁見出来るような存在では無い」
直後に扉が開かれ中に入ってきたのは、焦げ茶色のローブに身を包んだ、三十代半ば程の男性だった。
「天帝様の代理で参った、勅任一等官のアクベンス・ウヌカルハイだ。エクレール天皇からの親書は、私も目を通させてもらった」
入ってくるなり自己紹介をし、早々に話題に入る姿は真面目そのものだが、取っつき難く、冷たい印象を受ける。
そんな雰囲気をねじ曲げるかのように、ベイドがいつも以上の笑顔を見せた。
「アクベンス殿、お久しぶりです。一等官になられたのですね。お若いのに、流石ですね」
話の腰を折られたアクベンスは、嫌そうな顔を露骨にし、ベイドとは目を会わせずに答える。
「貴殿は、卿になられたようだな」
「私のはただの飾りですよ。貴方や兄、そして彼女に比べたら足元にも及びません」
「え?」
二人だけで進んでいた会話に強引に参加させられ、一瞬どきりとする。
更に、今しがた苦手意識を抱いたアクベンスがまじまじとこちらを見てくるので余計に緊張する。
「……君が、バスターボレアリスか?親書では今は記憶を失い、風の王国の王女、アウラを名乗っているようだが?」
「あ、はい……」
「これが嘘ならば君は、あらゆる罪に問われ、職も失うぞ?」
最初からアウラを偽物であると決め付けるような発言に、きっと睨み付ける。
「私は本物です!」
はっきりそう答えると、彼は目を細めて再び沈黙する。
そして、近くにいた仕官に一言命令した。
「……ウヌカルハイ六等官を呼んでこい」
ウヌカルハイ?この人と同じ名前……。
「話を戻そう。彼女の記憶を奪ったデジアルという妖精が既に死滅しており、バスターボレアリスの記憶を取り戻す術を探している、という事だったな?」
親書に書いてある内容を要約して、アクベンスは誰にというわけでなく確認する。
「ああ。火の帝国になら詳しい文献があると思う。それらに目を通せるよう、こちらで手配してもらえないだろうか?」
グラフィアスがそう頼むと、アクベンスは「その必要は無い」と即答する。
「フラーム皇帝には、デジアルに関する情報を全て提供するよう手配済みだ。こちらでその情報を纏めた結果、信憑性は薄いが、記憶の所在が判明している」
「デジアルに食べられた記憶、何処かにあるの?」
淡々と説明するアクベンスに、ルクバットの声が弾ける。
「我々も詳しい事までは解明出来ていない。何せ急だったのでな。とにかく、調査の結果、デジアルの死後、残された記憶は、持ち主の故郷に向かうのではないか、と出た」
「アウラ様の故郷……。という事はつまり」
「亡国グルミウム」
シェアトの呟きを引き継ぐように、アクベンスは話を続ける。
「君は今、五大国巡礼の最中だそうだな?ならば勿論、故国に入る方法も知っているのだろう?」
「どう、なんだろう?」
グルミウムに入る方法と言っても、国から出た事も、今そこがどのような状態なのかも分からないアウラが知っているわけがなく、隣に立つルクバットに困り顔で助けを求める。
「出て行く時は確か、アウラが皆に話し掛けて、道を作ってもらっていたよ。だから多分、今回も同じようにやれば入れてくれるんじゃないかな?」
「うーん……」
皆って、国を覆ってるっていう風の事だよね?私、まだ風とはお話出来ないんだよな……。
唸って悩んでいると、ドアの軽いノック音と、若い男の声が聞こえてきた。
「一等官。フォーマルハウトです」
「来たか。入れ」
「失礼します」
「あ、お兄さん……」
アクベンスの許可の後、静かに入ってきた顔には、見覚えがあった。
東区域の墓所で、ぬいぐるみを埋めるのを手伝ってくれた、絵の上手な人だ。
細身で優しい顔つきの、恐らくグラフィアスよりは年上。
「奏任六等官のフォーマルハウトだ。今回の件は、彼が担当している。グルミウムには彼を同行させて、記憶回復の手助けをしてもらおうと考えている」
簡単に説明をされたフォーマルハウトは軽く会釈をしながら挨拶する。
「初めまして。バスター協会奏任六等官のフォーマルハウト・ウヌカルハイと申します。貴女がボレアリスさんだったんですね。噂は色々と伺っています。宜しくお願いします」
「うわさ?」
差し出された手を取り、そう聞き返す。
だがフォーマルハウトはそれにはすぐに答えず、何故かキョトンと、不思議そうな顔を浮かべている。
「どうしたの?」
「え?あ、いえ。何でもありません。有名な最年少バスターに出会えて、光栄です」
彼は屈託なく笑い、その手を離す。
すると、値踏みをするように見ていたグラフィアスが口を開いた。
「護衛のつもりか?見た所、戦えるようには見えない。これ以上荷物が増えても邪魔なだけた。情報を貰うだけで十分だろ」
「確かに頼りがいは無いが、防衛戦には長けている。それと、我々からの償いだとでも思ってくれ」
「償い?」
「今回の事件の発端であるスレイヤー、レグルスが、雷の帝国からの護送途中で逃亡してな」
「レグルスが逃げただと!?」
グラフィアスの吠えるような反応に対して、静かに頷くアクベンス。
「現在、所在も掴めず、また君達を襲うとも限らない。その為に、こいつを護衛に付けた」
「皆さんのご迷惑にはならないよう頑張りますので、どうか宜しくお願いします」
グラフィアスの言う通り、彼は戦えるようにはあまり見えず、気弱そうな顔で一礼する。
そんな中、いつも通りの笑顔でシェアトとベイドが返事をする。
「まあ、何であれ、戦力が増えるにこしたことはないですよ。私は歓迎します」
「私も。怪我とかされたら、遠慮なく私に言ってください」
「ありがとうございます、二人とも。僕、精一杯頑張りますね」
一応歓迎され、フォーマルハウトがほっと安堵したのを確認したアクベンスは、手に持っていた羊皮紙を確認する。
「報告によると、記憶の回収は急いだ方が良さそうだ。東は今、邪竜による被害も出ている。レグルスがいつ襲ってくるかも分からない以上、すぐにここを発った方が良い」
「そうですね。皆さん、詳しい話は風の王国へ向かいながらします。今はまず、東へ向かいましょう」
ドアに最も近くにいたフォーマルハウトがそう言いながらドアノブを捻り開け、皆に外へ出るよう促す。
「待て。前回の報告書に誤りがある。お前はそれを訂正してから行け」
一人ずつ外へ出て、最後にフォーマルハウトが出て行こうとしたところを、アクベンスが呼び止めた。
「……あ、はい。すみません、皆さん。すぐに終わるので協会の外で待っていてください」
フォーマルハウトが申し訳なさそうにそう断ってドアを閉めたので、皆はとりあえず協会の出入り口で彼を待つ事にした。
「お帰りなさい。どうでしたか、東区域は」
シェアトは東区域の現状を知らないのか、明るい笑顔で尋ねてくる。
「あ、うん。その……」
そんな彼女に本当の事を話すのは悪い気がして、何と返事をすれば良いのか分からず言葉に詰まる。
その時、グラフィアスが不機嫌そうに、
「おい。こんな入口の前でいつまで立ち話するつもりだ?揃ったんなら、さっさと行くぞ」
と言い放ち、一人先に塔の中へと入っていく。
思いもよらなかった助け舟に乗り遅れないよう、アウラも慌ててそれに続いた。
「そ、そうだね、邪魔だもんね。私達も行こ、シェアト」
「あ、ちょ、そんなに押さなくても……」
「はーやーく!グラフィアスに置いていかれちゃう。皆も行くよー」
グイグイと急かすように彼女の背中を押し、後ろにいる二人にも声をかける。
「そんなに急いでも、親書を持っているのは私なんですけどね」
続くベイドはやれやれといった感じで、ルクバットは何故か嬉しそうに笑いながら付いてきた。
協会に入り、ベイドが仕官にエクレール天皇から預かっていた親書を手渡すと、暫くしてから一行は、誰もいない一室の広間に案内された。
「天帝様、会ってくれるかな?」
アウラは不安と緊張が入り混じった溜め息をつきながらぼやく。
「恐らく、直談判は無いと思いますよ」
特に答えを求めていたわけではなかったが、ベイドがそう答えてくれた。
「じか、だんぱん?」
「私も以前、今の研究の続行許可を求めて兄と共に天帝様に謁見を求めているんです。勿論その時も陛下の親書を持っていましたが、代理の応答でした」
「そっか……。じゃあ私達も会えないかもしれないんだね」
残念、と肩を落とすと、急に扉の向こうからトゲのある声が聞こえてきた。
「天帝様はご多忙の身であり、またこの世界の神。君達のような者が、早々に謁見出来るような存在では無い」
直後に扉が開かれ中に入ってきたのは、焦げ茶色のローブに身を包んだ、三十代半ば程の男性だった。
「天帝様の代理で参った、勅任一等官のアクベンス・ウヌカルハイだ。エクレール天皇からの親書は、私も目を通させてもらった」
入ってくるなり自己紹介をし、早々に話題に入る姿は真面目そのものだが、取っつき難く、冷たい印象を受ける。
そんな雰囲気をねじ曲げるかのように、ベイドがいつも以上の笑顔を見せた。
「アクベンス殿、お久しぶりです。一等官になられたのですね。お若いのに、流石ですね」
話の腰を折られたアクベンスは、嫌そうな顔を露骨にし、ベイドとは目を会わせずに答える。
「貴殿は、卿になられたようだな」
「私のはただの飾りですよ。貴方や兄、そして彼女に比べたら足元にも及びません」
「え?」
二人だけで進んでいた会話に強引に参加させられ、一瞬どきりとする。
更に、今しがた苦手意識を抱いたアクベンスがまじまじとこちらを見てくるので余計に緊張する。
「……君が、バスターボレアリスか?親書では今は記憶を失い、風の王国の王女、アウラを名乗っているようだが?」
「あ、はい……」
「これが嘘ならば君は、あらゆる罪に問われ、職も失うぞ?」
最初からアウラを偽物であると決め付けるような発言に、きっと睨み付ける。
「私は本物です!」
はっきりそう答えると、彼は目を細めて再び沈黙する。
そして、近くにいた仕官に一言命令した。
「……ウヌカルハイ六等官を呼んでこい」
ウヌカルハイ?この人と同じ名前……。
「話を戻そう。彼女の記憶を奪ったデジアルという妖精が既に死滅しており、バスターボレアリスの記憶を取り戻す術を探している、という事だったな?」
親書に書いてある内容を要約して、アクベンスは誰にというわけでなく確認する。
「ああ。火の帝国になら詳しい文献があると思う。それらに目を通せるよう、こちらで手配してもらえないだろうか?」
グラフィアスがそう頼むと、アクベンスは「その必要は無い」と即答する。
「フラーム皇帝には、デジアルに関する情報を全て提供するよう手配済みだ。こちらでその情報を纏めた結果、信憑性は薄いが、記憶の所在が判明している」
「デジアルに食べられた記憶、何処かにあるの?」
淡々と説明するアクベンスに、ルクバットの声が弾ける。
「我々も詳しい事までは解明出来ていない。何せ急だったのでな。とにかく、調査の結果、デジアルの死後、残された記憶は、持ち主の故郷に向かうのではないか、と出た」
「アウラ様の故郷……。という事はつまり」
「亡国グルミウム」
シェアトの呟きを引き継ぐように、アクベンスは話を続ける。
「君は今、五大国巡礼の最中だそうだな?ならば勿論、故国に入る方法も知っているのだろう?」
「どう、なんだろう?」
グルミウムに入る方法と言っても、国から出た事も、今そこがどのような状態なのかも分からないアウラが知っているわけがなく、隣に立つルクバットに困り顔で助けを求める。
「出て行く時は確か、アウラが皆に話し掛けて、道を作ってもらっていたよ。だから多分、今回も同じようにやれば入れてくれるんじゃないかな?」
「うーん……」
皆って、国を覆ってるっていう風の事だよね?私、まだ風とはお話出来ないんだよな……。
唸って悩んでいると、ドアの軽いノック音と、若い男の声が聞こえてきた。
「一等官。フォーマルハウトです」
「来たか。入れ」
「失礼します」
「あ、お兄さん……」
アクベンスの許可の後、静かに入ってきた顔には、見覚えがあった。
東区域の墓所で、ぬいぐるみを埋めるのを手伝ってくれた、絵の上手な人だ。
細身で優しい顔つきの、恐らくグラフィアスよりは年上。
「奏任六等官のフォーマルハウトだ。今回の件は、彼が担当している。グルミウムには彼を同行させて、記憶回復の手助けをしてもらおうと考えている」
簡単に説明をされたフォーマルハウトは軽く会釈をしながら挨拶する。
「初めまして。バスター協会奏任六等官のフォーマルハウト・ウヌカルハイと申します。貴女がボレアリスさんだったんですね。噂は色々と伺っています。宜しくお願いします」
「うわさ?」
差し出された手を取り、そう聞き返す。
だがフォーマルハウトはそれにはすぐに答えず、何故かキョトンと、不思議そうな顔を浮かべている。
「どうしたの?」
「え?あ、いえ。何でもありません。有名な最年少バスターに出会えて、光栄です」
彼は屈託なく笑い、その手を離す。
すると、値踏みをするように見ていたグラフィアスが口を開いた。
「護衛のつもりか?見た所、戦えるようには見えない。これ以上荷物が増えても邪魔なだけた。情報を貰うだけで十分だろ」
「確かに頼りがいは無いが、防衛戦には長けている。それと、我々からの償いだとでも思ってくれ」
「償い?」
「今回の事件の発端であるスレイヤー、レグルスが、雷の帝国からの護送途中で逃亡してな」
「レグルスが逃げただと!?」
グラフィアスの吠えるような反応に対して、静かに頷くアクベンス。
「現在、所在も掴めず、また君達を襲うとも限らない。その為に、こいつを護衛に付けた」
「皆さんのご迷惑にはならないよう頑張りますので、どうか宜しくお願いします」
グラフィアスの言う通り、彼は戦えるようにはあまり見えず、気弱そうな顔で一礼する。
そんな中、いつも通りの笑顔でシェアトとベイドが返事をする。
「まあ、何であれ、戦力が増えるにこしたことはないですよ。私は歓迎します」
「私も。怪我とかされたら、遠慮なく私に言ってください」
「ありがとうございます、二人とも。僕、精一杯頑張りますね」
一応歓迎され、フォーマルハウトがほっと安堵したのを確認したアクベンスは、手に持っていた羊皮紙を確認する。
「報告によると、記憶の回収は急いだ方が良さそうだ。東は今、邪竜による被害も出ている。レグルスがいつ襲ってくるかも分からない以上、すぐにここを発った方が良い」
「そうですね。皆さん、詳しい話は風の王国へ向かいながらします。今はまず、東へ向かいましょう」
ドアに最も近くにいたフォーマルハウトがそう言いながらドアノブを捻り開け、皆に外へ出るよう促す。
「待て。前回の報告書に誤りがある。お前はそれを訂正してから行け」
一人ずつ外へ出て、最後にフォーマルハウトが出て行こうとしたところを、アクベンスが呼び止めた。
「……あ、はい。すみません、皆さん。すぐに終わるので協会の外で待っていてください」
フォーマルハウトが申し訳なさそうにそう断ってドアを閉めたので、皆はとりあえず協会の出入り口で彼を待つ事にした。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【完結】聖女が性格良いと誰が決めたの?
仲村 嘉高
ファンタジー
子供の頃から、出来の良い姉と可愛い妹ばかりを優遇していた両親。
そしてそれを当たり前だと、主人公を蔑んでいた姉と妹。
「出来の悪い妹で恥ずかしい」
「姉だと知られたくないから、外では声を掛けないで」
そう言ってましたよね?
ある日、聖王国に神のお告げがあった。
この世界のどこかに聖女が誕生していたと。
「うちの娘のどちらかに違いない」
喜ぶ両親と姉妹。
しかし教会へ行くと、両親や姉妹の予想と違い、聖女だと選ばれたのは「出来損ない」の次女で……。
因果応報なお話(笑)
今回は、一人称です。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
伯爵夫人のお気に入り
つくも茄子
ファンタジー
プライド伯爵令嬢、ユースティティアは僅か二歳で大病を患い入院を余儀なくされた。悲しみにくれる伯爵夫人は、遠縁の少女を娘代わりに可愛がっていた。
数年後、全快した娘が屋敷に戻ってきた時。
喜ぶ伯爵夫人。
伯爵夫人を慕う少女。
静観する伯爵。
三者三様の想いが交差する。
歪な家族の形。
「この家族ごっこはいつまで続けるおつもりですか?お父様」
「お人形遊びはいい加減卒業なさってください、お母様」
「家族?いいえ、貴方は他所の子です」
ユースティティアは、そんな家族の形に呆れていた。
「可愛いあの子は、伯爵夫人のお気に入り」から「伯爵夫人のお気に入り」にタイトルを変更します。
異世界貴族は家柄と共に! 〜悪役貴族に転生したので、成り上がり共を潰します〜
スクールH
ファンタジー
家柄こそ全て!
名家生まれの主人公は、絶望しながら死んだ。
そんな彼が生まれ変わったのがとある成り上がりラノベ小説の世界。しかも悪役貴族。
名家生まれの彼の心を占めていたのは『家柄こそ全て!』という考え。
新しい人生では絶望せず、ついでにウザい成り上がり共(元々身分が低い奴)を蹴落とそうと決心する。
別作品の執筆の箸休めに書いた作品ですので一話一話の文章量は少ないです。
軽い感じで呼んでください!
※不快な表現が多いです。
なろうとカクヨムに先行投稿しています。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる