52 / 114
転の流星
記憶の行方
しおりを挟む
―風の王国領土内北部、聖なる祠―
「―これは一体……」
祠内部に住む、風の聖霊シルフ、その長であるアルマクがぽつりと、困惑の言葉を漏らす。
ここグルミウムの聖なる祠には、世界中で飛び交う様々な噂が風に乗って流れてくるのだが、今はその殆どが、ある人物で占められていた。
現在、バスターボレアリスとして活躍している、グルミウム王国の最期の生き残り、アウラの噂。
否、噂にしてはそれは、鮮明すぎた。
これまでにボレアリスに関する噂はいくつも流れてきたが、今飛び込んで来ている物の中には、噂になり得ないような、細かい物まで含まれている。
そう、まるで、彼女の記憶そのもののように。
「アルマク様!」
事の重大さに気付いたもう一人が、緊迫した声で自分の名を呼ぶ。
声がした方を見ても、そこには誰もいない。
あるのは、木の葉を纏ったつむじ風。
そのつむじ風こそ、アルマクを呼んだ者。
「エラルド」
グルミウム国王ヴァーユの最強の盾にして、アルマクの最愛の愛弟子。
自ら命を絶った彼女は聖霊にこそなれなかったものの、その強き魂は意志ある風としてこの世に留まっている。
「これは一体、どういう事ですか?何故、こんなに、アウラ様の噂ばかり!」
「落ち着きなさい。私も今見ています」
そう伝えてみるものの、エラルドにはまるで聞こえていないようで興奮して、言葉をまくし立てる。
「いえ!これは噂なんてレベルではありません。今まで彼女が旅してきた物事がこんなにも鮮明に流れてくるなんて、普通ではありません。これではまるで、アウラ様の……」
「落ち着け。そう言いましたよ?」
「……っ」
一段と低く言い放つと、エラルドは息を呑むようにして黙り、「申し訳ありません」と小さく謝罪した。
普段はとても冷静なのだが、事アウラに関する話となると、一気に精彩に欠ける。
死後はそれが顕著だ。
王女としてのアウラを、最後まで護り切れなかった自責の念にでも捕らわれているのだろうか。
「よろしい。さて、貴女もこの異常事態を気にしているんですよね?」
口調を元に戻して問うと、エラルドは一つ頷いた。
「はい。アウラ様の、バスターとしての噂は今までも沢山流れてきていましたが、一人の噂がこんなにも大量に運ばれてくるなんてまずありえません」
「そうですね。貴女の言う通り、これは噂とは異なる性質の物でしょう」
「それは……」
アルマクが一つの噂をその場に留めると、エラルドはその矛盾にすぐに気付いた。
その噂は、ボレアリスが単身蒼竜に挑み、右腕を失うという、悲痛な内容。
現在とは異なる、明らかに過去の物だ。
「この噂は、以前にも流れてきました。あの時よりもこれはより鮮明ですが、アウラが当時の幼いまま。植物でもあるまいし、いくら蒼龍を宿しているとはいえ、失った腕が再生される事は無い」
「つまりこれは、アウラ様の過去の記憶そのもの」
「そう考えるのが自然でしょう」
エラルドが出した答えを静かに肯定し、留めていた記憶を手離す。
記憶が風に乗ってくる事も、稀ではあるが一応ある。
しかしそれは、噂とは違った生まれ方をする。
記憶が流れてくるのは、肉体から離れた魂がそれを手離すからだ。
聖霊であるアルマクや、元素でありながら自我を保っているエラルドは、肉体から離れた今でも記憶を手離す事無く、この世に存在出来ている。
今、アウラの記憶がこうして流れてきているという事はつまり……。
最悪の事態を予想したエラルドの、絶望に満ちた声が漏れる。
「まさか、そんな……アウラ様は……」
「早まった判断は、重大な事実を見逃しますよ、エラルド」
姿こそ存在しないが、エラルドを小突くかのように、アルマクはつむじ風にふっと一息吹きかけた。
「一度呼吸をして、目の前に広がる事実を、見つめ直してみなさいな。何か気付く事はありませんか?」
「……」
エラルドは言われた通り深呼吸をし、じっくりと辺りを窺い、そして呟く。
「……これは、足りませんね」
アルマクが何も答えずにいると、エラルドは自分が発した言葉の意味を述べた。
「今ここに流れ着いているものは全て、アウラ様のバスターとしての記憶ばかりです。どこを見ても、彼女の王族としての記憶が存在していない。……考えたくは無いですが、亡くなったというのなら、この偏りは、明らかにおかしい」
「そうですね」
アルマクは、エラルドが辿り着いた答えに満足し、にこりと微笑み再び記憶の中を浮遊する。
「貴女の言うとおり、ここにはボレアリスの記憶しか流れてきていません。アウラは今、何らかの原因で、バスターとしての記憶を手離してしまったのでしょう」
「一体、何が原因なのでしょう?」
「私の考えが合っていればおそらく……。ああ、やはり。これが原因ですよ」
目当ての記憶を見つけたアルマクは、すぅと風で押し出してエラルドの近くへと流し込む。
「これは……?」
そこには、アウラに口付けをする赤い羽根を持った妖精が映し出されている。
そしてその記憶は他の物よりも形が曖昧で、ぐにゃぐにゃと歪んで見難い。
「記憶の捕食者。それがアウラの記憶を奪った者の正体です」
「これが、デジアルですか……。初めて見ましたが、仮にデジアルに記憶を奪われたのであれば、ここに流れ着くのは妙なのでは?」
「普通ならそうですね。デジアルが飽きるまで、記憶はあれらが保持している。ですが、そのまま滅びたとあれば、話は違ってきます」
「……保持者であるデジアルが死ねば、切り離された記憶は、元の魂へ帰ることなく、流されてやってくる、という事ですか?」
「そう言う事です。ようやく落ち着けたようですね」
本来のエラルドは、かなりの切れ者だ。
普段通りの彼女であれば、これほど回りくどい説明も必要無かったであろう。
エラルドもそれを自覚してか「お気遣い、感謝します」と礼を述べた。
「それでは、この記憶は本来の持ち主である、アウラ様の元へと返さないといけませんね」
「ええ。ですが、私達に出来る事はとても限られています。もう、何が必要か、解りますね?」
「はい」
今までとは違い、エラルドは力強く頷き答える。
「他に飛び交っている噂と結合しないよう、早急に記憶の保護に回ります」
「頼みます。しかし、十年近く渡る記憶です。多少の齟齬は目を瞑るとしても、核たる記憶だけは完全に隔離するよう心掛けなさい。持ち主に返った時、アウラがアウラで無くならないよう、迅速に、ね」
「我が師、隼の名に誓いましょう」
「それともう一つ」
アルマクは指を一つ立てて祠の奥を指す。
「あまり深淵にまで流れ込ませない方が良いでしょう。下手な刺激は、与えたくありませんからね」
「万事、心得ております。では」
そう言い残して、エラルドの気配がこの場から消え去った。
アルマクは、彼女が纏っていた木の葉が地に落ちるのを静かに見つめ、そして祠の外へと視線を移す。
「さて、こちらはこれでいいとして、気掛かりなのは、あの子の精神状態」
エラルドは、アウラの記憶の事で気が回らなかったようだが、ボレアリスとしての記憶を失くしたアウラは現状、幼いアウラ王女そのものの筈。
そのような状態で、目覚めかけている蒼龍を、どこまで抑える事が出来るのだろうか。
「幸い、彼女の中にはノトスの意思が宿っている。彼が蓋の代わりをしている間は無事だろうけれど、それがいつまで保つか……」
恐らく、今のまま記憶が戻らなければ、ノトスが限界を迎えた時が、アウラの最期となるだろう。
こればかりは、アルマクやエラルドにはどうしようも出来ない。
「これも試練の一つ……。どうか乗り越えて、再び逢える日を、楽しみに待っていますよ、アウラ」
祈るように呟き、アルマクも記憶の確保に向かう為、祠の内部へと飛んでいった。
「―これは一体……」
祠内部に住む、風の聖霊シルフ、その長であるアルマクがぽつりと、困惑の言葉を漏らす。
ここグルミウムの聖なる祠には、世界中で飛び交う様々な噂が風に乗って流れてくるのだが、今はその殆どが、ある人物で占められていた。
現在、バスターボレアリスとして活躍している、グルミウム王国の最期の生き残り、アウラの噂。
否、噂にしてはそれは、鮮明すぎた。
これまでにボレアリスに関する噂はいくつも流れてきたが、今飛び込んで来ている物の中には、噂になり得ないような、細かい物まで含まれている。
そう、まるで、彼女の記憶そのもののように。
「アルマク様!」
事の重大さに気付いたもう一人が、緊迫した声で自分の名を呼ぶ。
声がした方を見ても、そこには誰もいない。
あるのは、木の葉を纏ったつむじ風。
そのつむじ風こそ、アルマクを呼んだ者。
「エラルド」
グルミウム国王ヴァーユの最強の盾にして、アルマクの最愛の愛弟子。
自ら命を絶った彼女は聖霊にこそなれなかったものの、その強き魂は意志ある風としてこの世に留まっている。
「これは一体、どういう事ですか?何故、こんなに、アウラ様の噂ばかり!」
「落ち着きなさい。私も今見ています」
そう伝えてみるものの、エラルドにはまるで聞こえていないようで興奮して、言葉をまくし立てる。
「いえ!これは噂なんてレベルではありません。今まで彼女が旅してきた物事がこんなにも鮮明に流れてくるなんて、普通ではありません。これではまるで、アウラ様の……」
「落ち着け。そう言いましたよ?」
「……っ」
一段と低く言い放つと、エラルドは息を呑むようにして黙り、「申し訳ありません」と小さく謝罪した。
普段はとても冷静なのだが、事アウラに関する話となると、一気に精彩に欠ける。
死後はそれが顕著だ。
王女としてのアウラを、最後まで護り切れなかった自責の念にでも捕らわれているのだろうか。
「よろしい。さて、貴女もこの異常事態を気にしているんですよね?」
口調を元に戻して問うと、エラルドは一つ頷いた。
「はい。アウラ様の、バスターとしての噂は今までも沢山流れてきていましたが、一人の噂がこんなにも大量に運ばれてくるなんてまずありえません」
「そうですね。貴女の言う通り、これは噂とは異なる性質の物でしょう」
「それは……」
アルマクが一つの噂をその場に留めると、エラルドはその矛盾にすぐに気付いた。
その噂は、ボレアリスが単身蒼竜に挑み、右腕を失うという、悲痛な内容。
現在とは異なる、明らかに過去の物だ。
「この噂は、以前にも流れてきました。あの時よりもこれはより鮮明ですが、アウラが当時の幼いまま。植物でもあるまいし、いくら蒼龍を宿しているとはいえ、失った腕が再生される事は無い」
「つまりこれは、アウラ様の過去の記憶そのもの」
「そう考えるのが自然でしょう」
エラルドが出した答えを静かに肯定し、留めていた記憶を手離す。
記憶が風に乗ってくる事も、稀ではあるが一応ある。
しかしそれは、噂とは違った生まれ方をする。
記憶が流れてくるのは、肉体から離れた魂がそれを手離すからだ。
聖霊であるアルマクや、元素でありながら自我を保っているエラルドは、肉体から離れた今でも記憶を手離す事無く、この世に存在出来ている。
今、アウラの記憶がこうして流れてきているという事はつまり……。
最悪の事態を予想したエラルドの、絶望に満ちた声が漏れる。
「まさか、そんな……アウラ様は……」
「早まった判断は、重大な事実を見逃しますよ、エラルド」
姿こそ存在しないが、エラルドを小突くかのように、アルマクはつむじ風にふっと一息吹きかけた。
「一度呼吸をして、目の前に広がる事実を、見つめ直してみなさいな。何か気付く事はありませんか?」
「……」
エラルドは言われた通り深呼吸をし、じっくりと辺りを窺い、そして呟く。
「……これは、足りませんね」
アルマクが何も答えずにいると、エラルドは自分が発した言葉の意味を述べた。
「今ここに流れ着いているものは全て、アウラ様のバスターとしての記憶ばかりです。どこを見ても、彼女の王族としての記憶が存在していない。……考えたくは無いですが、亡くなったというのなら、この偏りは、明らかにおかしい」
「そうですね」
アルマクは、エラルドが辿り着いた答えに満足し、にこりと微笑み再び記憶の中を浮遊する。
「貴女の言うとおり、ここにはボレアリスの記憶しか流れてきていません。アウラは今、何らかの原因で、バスターとしての記憶を手離してしまったのでしょう」
「一体、何が原因なのでしょう?」
「私の考えが合っていればおそらく……。ああ、やはり。これが原因ですよ」
目当ての記憶を見つけたアルマクは、すぅと風で押し出してエラルドの近くへと流し込む。
「これは……?」
そこには、アウラに口付けをする赤い羽根を持った妖精が映し出されている。
そしてその記憶は他の物よりも形が曖昧で、ぐにゃぐにゃと歪んで見難い。
「記憶の捕食者。それがアウラの記憶を奪った者の正体です」
「これが、デジアルですか……。初めて見ましたが、仮にデジアルに記憶を奪われたのであれば、ここに流れ着くのは妙なのでは?」
「普通ならそうですね。デジアルが飽きるまで、記憶はあれらが保持している。ですが、そのまま滅びたとあれば、話は違ってきます」
「……保持者であるデジアルが死ねば、切り離された記憶は、元の魂へ帰ることなく、流されてやってくる、という事ですか?」
「そう言う事です。ようやく落ち着けたようですね」
本来のエラルドは、かなりの切れ者だ。
普段通りの彼女であれば、これほど回りくどい説明も必要無かったであろう。
エラルドもそれを自覚してか「お気遣い、感謝します」と礼を述べた。
「それでは、この記憶は本来の持ち主である、アウラ様の元へと返さないといけませんね」
「ええ。ですが、私達に出来る事はとても限られています。もう、何が必要か、解りますね?」
「はい」
今までとは違い、エラルドは力強く頷き答える。
「他に飛び交っている噂と結合しないよう、早急に記憶の保護に回ります」
「頼みます。しかし、十年近く渡る記憶です。多少の齟齬は目を瞑るとしても、核たる記憶だけは完全に隔離するよう心掛けなさい。持ち主に返った時、アウラがアウラで無くならないよう、迅速に、ね」
「我が師、隼の名に誓いましょう」
「それともう一つ」
アルマクは指を一つ立てて祠の奥を指す。
「あまり深淵にまで流れ込ませない方が良いでしょう。下手な刺激は、与えたくありませんからね」
「万事、心得ております。では」
そう言い残して、エラルドの気配がこの場から消え去った。
アルマクは、彼女が纏っていた木の葉が地に落ちるのを静かに見つめ、そして祠の外へと視線を移す。
「さて、こちらはこれでいいとして、気掛かりなのは、あの子の精神状態」
エラルドは、アウラの記憶の事で気が回らなかったようだが、ボレアリスとしての記憶を失くしたアウラは現状、幼いアウラ王女そのものの筈。
そのような状態で、目覚めかけている蒼龍を、どこまで抑える事が出来るのだろうか。
「幸い、彼女の中にはノトスの意思が宿っている。彼が蓋の代わりをしている間は無事だろうけれど、それがいつまで保つか……」
恐らく、今のまま記憶が戻らなければ、ノトスが限界を迎えた時が、アウラの最期となるだろう。
こればかりは、アルマクやエラルドにはどうしようも出来ない。
「これも試練の一つ……。どうか乗り越えて、再び逢える日を、楽しみに待っていますよ、アウラ」
祈るように呟き、アルマクも記憶の確保に向かう為、祠の内部へと飛んでいった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
異世界貴族は家柄と共に! 〜悪役貴族に転生したので、成り上がり共を潰します〜
スクールH
ファンタジー
家柄こそ全て!
名家生まれの主人公は、絶望しながら死んだ。
そんな彼が生まれ変わったのがとある成り上がりラノベ小説の世界。しかも悪役貴族。
名家生まれの彼の心を占めていたのは『家柄こそ全て!』という考え。
新しい人生では絶望せず、ついでにウザい成り上がり共(元々身分が低い奴)を蹴落とそうと決心する。
別作品の執筆の箸休めに書いた作品ですので一話一話の文章量は少ないです。
軽い感じで呼んでください!
※不快な表現が多いです。
なろうとカクヨムに先行投稿しています。
【完結】聖女が性格良いと誰が決めたの?
仲村 嘉高
ファンタジー
子供の頃から、出来の良い姉と可愛い妹ばかりを優遇していた両親。
そしてそれを当たり前だと、主人公を蔑んでいた姉と妹。
「出来の悪い妹で恥ずかしい」
「姉だと知られたくないから、外では声を掛けないで」
そう言ってましたよね?
ある日、聖王国に神のお告げがあった。
この世界のどこかに聖女が誕生していたと。
「うちの娘のどちらかに違いない」
喜ぶ両親と姉妹。
しかし教会へ行くと、両親や姉妹の予想と違い、聖女だと選ばれたのは「出来損ない」の次女で……。
因果応報なお話(笑)
今回は、一人称です。
人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!
町島航太
ファンタジー
ひょんな事から異世界に召喚された木村哲郎は、救世主として期待されたが、手に入れたスキルはまさかの「買取」。
ハズレと看做され、城を追い出された哲郎だったが、スキル「買取」は他人のスキルを買い取れるという優れ物であった。
Re:D.A.Y.S.
結月亜仁
ファンタジー
足音、車のエンジン音、カラスの鳴き声。草の匂い、魚の焼けた匂い、香水の香り。
体を包む熱、服がこすれ合う感触、肌を撫でる風。電柱を照り付ける夕日、長く伸びた影、
闇に染まっていく空。そのすべてが調和したこの平凡な世界に、自分という人間は存在する。
今日も何事も無く、家へ帰り、風呂に入って、飯を食べて、寝るのだろう。
それは、もう決まりきったことだ。だから、今日という日が何か特別な意味を持っているというわけではない。たぶん明日だって、明後日だって、一か月後だって、一年後、三年後だって、自分を取り囲む環境や状況は変わったとしても、本質は変わることは無いと思う。それが良いことなのか、悪いことなのかは分からない。ただ、この世界が、そういう風に出来ているだけのことだ。そんなこと、当たり前で、何気ない普通の出来事だと、そう思っていた。
はずだった。
気が付くと、そこは森の中。何故か記憶喪失となって目覚めたユウトは、どこか見覚えのある仲間と共に、自分は剣士として行動していた。わけも分からず付いて行くと、未知の化物と遭遇し、ユウトたちは危機に瀕してしまう。なんとか切り抜けることができたものの、ユウトは気を失ってしまった。
次に目が覚めた時は、いつもの教室。何事も無く笑い合う仲間を前に、ユウトは違和感を覚えるが…?
それは、これから始まる物語の、序章にすぎなかった。
これは、二つの世界が交錯する、たった一人の少女を救うための異世界ファンタジー。
元聖女だった少女は我が道を往く
春の小径
ファンタジー
突然入ってきた王子や取り巻きたちに聖室を荒らされた。
彼らは先代聖女様の棺を蹴り倒し、聖石まで蹴り倒した。
「聖女は必要がない」と言われた新たな聖女になるはずだったわたし。
その言葉は取り返しのつかない事態を招く。
でも、もうわたしには関係ない。
だって神に見捨てられたこの世界に聖女は二度と現れない。
わたしが聖女となることもない。
─── それは誓約だったから
☆これは聖女物ではありません
☆他社でも公開はじめました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる